2022年3月 7日 (月)

精神看護学実習の学内演習:教員とのセッション

精神看護とは、疲れた・もしくは病になったこころを癒すという技術、テクニックを想像しがちです。しかし、その根本にあるのは同じ人間としての人格的交流です。聖隷クリストファー大学の精神看護学領域では、学生にその点を大切に伝えています。下の図でいえば、階段を上りテクニックを習得した立派な看護師を目指すのではなく、階段を下りて同じ人間として出会える場をめざすのです。この「私も、病人も同じ弱さを抱えた人間だ(同じ人間)」という感覚が育っていないと、ただのケア者が病人に与えるテクニックの押し付けになってしまいます。

学生のうちは、教員を専門的な科学的知識を持った強者として体験しやすいです。その教員(強者)-学生(弱者)関係ですが、その感覚のまま実習に出るとケア者(強者)-病人(弱者)として再現されやすくなります。そのため精神看護学実習では、たとえ教員であっても学生と同じ人間だよというメッセージを込めて屈託のない意見交換をします。その中で、学生は次のような質問を教員にします

「なんで教員になったんですか?」「看護師で働いたときの一番の失敗を聞かせてください」「趣味は何ですか?」「家庭円満の秘訣を教えてください」などです。

教員は、人間として取り繕うことなく、一つ一つ答えていきます。

すると学生は「先生ってのはもっと偉い人だと思っていました」とか「もっと勉強ばっかりしてきた人かと思っていました」と語るようになり、教員=強者だ、という幻想から少しずつ解放されます。その時、「私も教員もただの弱さを抱えた人間だ」という感覚の醸成、すなわち、同じ弱さを抱えた人間と出会うために階段を下りる体験を養っているのです。

この感覚、体験をしっかり養っておくと、実習に出たときに「患者さんを救わなくてはならない」という考えから、「同じ人間としてまず共にいる」という自然体の行動がとれるようになっていきます。

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精神看護学 清水隆裕

 

                  

2022年3月 4日 (金)

小児看護学実習:小児看護学実習の学内実習の技術実習について

現在、看護学部3年次生は秋セメスター10月からの臨地看護学実習期間となっています。新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって、実施できない小児病棟・小児科外来における実習にかわるものとして学内実習を行っています。

 

2月18日(金)に行われた小児看護学領域の学内実習をご紹介します。

3つのグループに分かれ、「幼児の呼吸音聴診シミュレータ」、「乳幼児のバイタルサイン測定」、「重症心身障害児の経管栄養」について教員の指導のもと実習を行いました。

 

呼吸音聴診シミュレーター “小児ラング”を活用しています。

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 バイタルサイン測定を、シミュレーターで実施しています。Img_8545

重症心身障害児への経管栄養について、臨地で使用している物品で実施しています。Img_8549

対象となる年齢や疾患の特長、技術のポイント、実施する上での注意点などのレクチャーを受け、学生同時でも指導し合いながら真剣な眼差しで取り組んでいました。

 文責 小児看護学 市江和子

 

(写真の撮影と使用については学生に使用目的を説明し、承諾を得て掲載させていただきました)

2022年2月21日 (月)

聖隷クリストファー大学同窓会 同窓会セミナー開催!

2022年2月19日(土)に聖隷クリストファー大学同窓会の同窓会セミナーが開催されました!

「がん教育~浜松市のがん教育の実際とインターネットを活用したがんの情報検索」をテーマに、がん看護学の教育・研究に携わっている3名の講師による講演がなされ、本学とオンラインによるハイブリットで行われました。

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私、天野からは、静岡県および浜松市のがんの地域特性やがんの予防・早期発見に係る統計情報についてお話させていただきました。成人看護学の氏原助教からは、がん予防等の施策の基盤整備に重要ながん教育のポイントや実際のがん教育活動、本学の取り組みについてお話いただきました。成人看護学の大山教授の講演では、Zoomのチャットを活用したオンライン参加者との双方向の意見交換がなされ、がんに関する情報収集に活用できるリソースの紹介を含め、がんについての情報提供のあり方についてお話がされました。

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 (文責:成人看護学 天野)

2022年1月25日 (火)

小児看護学実習:実習前オリエンテーション

現在3年次生は、臨地実習を実施しています。新型コロナウイルス感染症・オミクロン株の感染拡大を受け、実習施設の一部は実習中止となっていますが、実習を受け入れていただける施設では、臨地実習を実施させていただいています。

 

「臨地での実習を通して、小児への理解を深め小児看護に必要な知識と技術を学ぶ。さらに小児看護についての理解を深め、基礎的な看護が実践できる能力と態度を養う」という実習目標のもと実習しています。本来は、約1週間をこども園・保育園実習とし、約1週間を病院実習としていますが、コロナ禍の状況を踏まえ、こども園・保育園実習は、オンラインで実習をしています。そのため病院実習では、はじめて子どもと触れ合う実習生も多く、ドキドキしながら病院実習初日を迎えます。

 

Image1*担当教員より実習オリエンテーションを受けている様子    

 

本日は、実習初日で担当教員より、実習目標・行動目標・実習方法・注意事項・感染対策などのオリエンテーションを実施しました。実習生の不安や緊張が伝わります・・・。オリエンテーションの後は、感染対策をしたうえで、実習病棟に向かいます。

子どもと触れ合う機会が少ない現在、小児看護学実習で子どもと触れ合う機会は貴重な経験です。充実した実習になることを願っています。

今後も、小児看護学における教育が充実するよう、教員一同取り組みます。

 

本格的に受験シーズンとなりました。受験生の皆さん、頑張ってください!

 

文責 小児看護学 山本智子

(写真の撮影と使用については学生に使用目的を説明し、承諾を得て掲載させていただきました)

2021年12月16日 (木)

第5回 聖隷学園 クリスマスツリー点火祭が開催されました。

12月9日(木)に遠州栄光教会三方原礼拝堂で、聖隷学園として毎年恒例となった、点火祭が開催されました。当日は天候にも恵まれ、聖隷学園の関係者など、多くの方で賑わいました。

 

当日のプログラムは以下となります。COVID-19感染対策として様々な配慮・工夫がされ、対面形式のプログラムと事前収録のプログラムを併用しながらのプログラムとなりました。

 礼 拝

前奏                                         クリスマス田園詩曲

中・高ハンドベル部                We wish you a Merry Christmas

開会の祈り

賛美歌                                     全員合唱111 神の御子は(1, 3節)

専門学校学生聖書朗読            ルカによる福音書 2章 1〜20節

小学校児童                              Silent Night/Angels We Have Heard On High

聖書                                         テトスへの手紙 2章 11〜14節

こども園園児賛美                   Happy Birthday Jesus / イエスがこころに

メッセージ                             「神の恵みの計画は我々の心を清める」

祈り

中・高聖歌隊                            Panis Angelicus

大学ハンドベルリンガーズ      きよしこの夜

 

― 聖隷クリストファー大学5号館前庭へ移動 ―

 

点火・点灯

クリスマスツリーの点火

ケミカルライトの点灯

祝祷

黙祷

閉会の言葉

  

 

賛美歌(全員合唱)Image1

小学校児童賛美Image2

 クリスマスツリーの点火Image3

 

今年で5回目となりましたが、この点火祭のイベントに出席をすると、クリスマスが近づいてきたことを実感します。

 

聖隷クリストファー大学5号館前庭のクリスマスツリーは非常に大きく、少し離れた場所からでも、その存在が十分に確認できます。2022年1月6日までの間は、クリスマスツリーが毎晩点灯する予定となっていますので、仕事の帰り道など、皆様の心を癒してくれる存在になると思います。また、お近くに来られる際には、ぜひ間近で本学のクリスマスツリーを楽しんでいただければと思います。

 

 

文責:教養・専門基礎領域 安田 智洋

2021年12月 2日 (木)

小児看護学実習:小児看護学実習の学内実習:シミュレーターについて

2021年10月から開始された看護学部の臨地看護学実習は、実習受け入れ施設との調整で、学内実習の期間があります。

 

小児看護学領域の学内実習では、呼吸音聴診シミュレーター “小児ラング”を活用しています。“小児ラング”は、学生が子どもへの聴診イメージをつかみ、臨地看護学実習で活かせる肺音聴診学習シミュレーターです。小児肺音ならではの4つの特徴、「呼吸数」「心拍数」「音の伝播」「サイズ」について学修ができます。

 

シミュレーターでは、成人と比較すると下肺野で上肺野の音が伝わりやすいように設計されています。

1~5歳がイメージされており、小児看護学実習で受け持つことが多い事例の体型です。
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学生同士で、シミュレーターを操作し、肺音の分類のアセスメントを話し合います。

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シミュレーターでは、実際の子どもに近い肺音の伝わり方が再現されています。しかし、学生さんたちが音を聴取して、肺音分類をアセスメントするためには多くの体験が必要になることが学内実習の練習から伝わります。

 

今後も、小児看護学におけるシミュレーション教育を充実するよう、教員一同取り組みます。

 

 文責 小児看護学 市江和子

 

(写真の撮影と使用については学生に使用目的を説明し、承諾を得て掲載させていただきました)

2021年11月29日 (月)

大学院看護学研究科:2021年度大学院進学にむけた看護職キャリア支援講座を実施しました

本講座は、地域の看護職の皆様に大学院進学に関するキャリア支援として、将来「研究的な視座をもつ臨床の実践者」「研究的な視座をもつ看護教育者」の活躍を期待して実施しています。

 

大学院の学修の中心となる看護研究に視点を置き、理論や論理をふまえた研究計画書を作成するプログラムとしています。大学院看護学研究科の特色をいかした地域連携・地域貢献を基盤に、臨床の皆様への研究に関する支援を目的として開催します。

 

初回講義を2021年11月27日(土)に、対面と遠隔で開催しました。講座は、2021年度で4回目となりました。

 

 

内容

講師

第1回

看護研究と計画書の作成

市江和子

第2回

看護研究における文献検討

酒井昌子

第3回

看護研究と看護倫理

大石ふみ子

第4回

抄録作成と学会発表

大山末美

第5回

第6回

第7回

研究に関する個人ワーク

(研究計画書の具体的作成等について)

希望領域の教員と

日程を調整

敬称略

 

第1回:看護研究と計画書の作成

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第2回:看護研究における文献検討Image2

第3回: 看護研究と看護倫理Image3

第4回:抄録作成と学会発表
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看護職キャリア支援講座は、第1~第4回の講座をふまえ、第5・6・7回は研究に関する個別ワークとなります。講座全体で、研究計画書における研究課題の焦点化を目指します。

 

文責 看護学研究科 市江和子

 

 

2021年11月15日 (月)

ホームカミングデーが開催されました

11月6日(土)にホームカミングデーが開催されました。

今年は、対面とWeb配信のハイブリッド型の開催となりました。

 

領域ごとの勉強会・交流会が実施され、看護学部では、

「その人らしい生きかた・逝きかたへの支援-病院から在宅への移行を考える-」として、在宅診療・在宅看護について、様々な立場から病を抱えた人を支援してきた、在宅医・訪問看護師・病院がん看護専門看護師の3名の専門家とともに、その人らしい“いきかた”を考えました。

どの職種の方も、その人や家族の話しを丁寧に聞かれたうえで、その人の思いを支えるケアをされていたことが印象的でした。

長寿のお祝いに、大きなケーキを親族で囲むといったエピソードも聞かれ、病院ではなかなか叶えられないことも、自宅で家族と共に過ごしその様子を支える専門家がいるからこそ、その人らしく生きることに繋がるのだと実感しました。

 

また、ホームカミングデー後半には、在籍当時の懐かしい写真も流れ、同級生と笑顔で過ごせた半日でした。
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 文責:看護学部 室加千佳

2021年11月 8日 (月)

オンラインオープンキャンパスで心理に関わる専門職に関する講義をしました。

11月6日(土)に、心理に関する専門職について高校生に向けて講義をしました。今回はコロナ禍ということもあり、残念ながらZoomを用いてオンラインでの講義になりました。下の写真は、大教室に教員3名(看護学部1名、社会福祉学部1名、リハビリテーション学部1名)と事務職員が1名集まってオンライン中継しているところです。

精神看護学領域に所属している私は、精神科の看護師が仕事として実際に何をやっているのか、という内容と、こころのケアに関する専門職に共通する心構えのことについて高校生にお伝えしました。

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こころのケア・精神科看護師というと、こころが苦しんでいる人がいて、その人に支持・受容的に関わる、というイメージがあると思います。それは間違いではありませんが、その前提として、自分が相手にとって安心・安全であるのか?という自分の存在の仕方自体が問われているのです。(簡単に言えば、いつも不機嫌・怒っている人が、小手先で支持・受容的に接しても逆に困ってしまいますよね)。病と闘う患者さんにとって、安心安全な存在でいるためには、どのような自分であればよいのでしょうか。そして聖隷クリストファー大学の精神看護学領域では、相手を癒す手技・手法ではなくこの自分がケア者としてどう生きるのか?どのようにそこにあるのか?という問い自体を特に大切にしています。この問いは、高校生や学生だけでなく、今の私自身にとっても常に難しい課題として、常に目の前に立ちそびえています。こころのケア者である限りその課題が解決することはないでしょう。

このような、内向的思考、哲学的問いは、実は聖隷クリストファー大学の建学の精神につながっています(詳しくはこちら)。興味がある方は、聖隷クリストファー大学で一緒に、ケア者の存在の仕方を考えてみませんか。

 

                              精神看護学 清水隆裕

2021年10月29日 (金)

3年次生から領域別看護学実習始まります。

聖隷クリストファー大学看護学部は、3年次生の秋から4年次生の夏にかけて領域別看護学実習に出向きます。写真はその実習オリエンテーションの様子です。みなさん、久しぶりの臨地実習ですので緊張している様子が伝わってきますね。

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領域とは、急性期・慢性・老年・母性・小児・精神・在宅と、選択者には公衆衛生を加えた7~8領域のことです(詳しくはこちらをご覧ください)。それぞれ、2~4週間、看護学生として病院や施設を訪れ、実際の患者さんや利用者さんに対して、看護実践しながら「看護とは何か?」という学びを深めていきます。

実習最初は、みんな不安や緊張でいっぱいです。しかし患者さんや現場の看護師さん、教員、チームの学生との交流では、うれしいこと、楽しいこともたくさんあります。当然、つらいこと、困ったこともたくさんあります。そのような様々な体験を通して看護師のこころを養っていくのですね。

 

ちなみに、精神看護学実習では精神科病院で実習を行います。

一日の流れはおおむね以下の通りです。Image2_2

精神科病院にいくのは初めてという人が多いので、学生は特別緊張していますが、2週間後は「とても楽しかった」とすがすがしく実習を終える人がほとんどです。

 

文責 精神看護学 清水隆裕