3-1.養護教諭課程 Feed

2023年8月18日 (金)

養護教諭課程:2年養護教諭課程学生のアナフィラキシーショックの対応シミュレーションの演習風景

聖隷クリストファー大学看護学部では、養護教諭とよばれるいわゆる「保健室の先生」を目指す養護教諭課程というコースがあります。養護教諭は、校内でのけがの救急処置や児童・生徒への保健指導、健康相談などをはじめ、身体測定や予防接種などの保健計画や保健室の管理運営を担当します。

写真の風景は、アナフィラキシーショック時の対応の演習です。アナフィラキシーショックとは、アレルギー症状で、アレルギーの原因となる食べ物や薬・虫刺されなどでおき、命にかかわる場合もあります。そのような場合でも、児童、生徒を守れるように適切な対応を学生たちは練習しています。

 

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(写真の掲載に関して学生の承諾は全員得ています。)

2021年3月 3日 (水)

発達講座「知的障害・発達障害のある思春期女子のための月経教育プログラムの効果検証」

2月27日(土)、浜松市浜松手をつなぐ育成会主催の発達講座を担当しました。

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本講座では、知的障害や発達障害のある女子の思春期の課題を取り上げ、これまで行ってきた月経教育に関する研究報告とともに、研究成果物等を参加者に提示・配布しました。

近年、月経用品の開発も進み、経血吸収型ショーツ等、新たな衛生用品が市場にも出回るようになってきています。これらの衛生用品を提示しながら、障害の有無にかかわらずすべての子どもたちが、月経時の対応・月経用品を知り、選ぶ権利があることについてお話ししました。さらに、具体的指導方法の例を提示し、ご家庭での月経教育や学校での対応に活かしていただくための教材・工夫等を説明しました。

 まとめの時間では、実際に知的障害のある子どもの月経時対応をしてこられた保護者の体験談なども話していただき、和気あいあいとした雰囲気の中で講座を行うことができました。

 参加してくださいました保護者・支援者の皆様ありがとうございました。また、会場設営から受付での体温チェック、子どもたちの託児担当などの手伝いをしてくれた学生の皆さんありがとうございました。

文責 養護教諭課程 津田聡子

2020年7月15日 (水)

コロナ禍における、学校保健を考える
統合実習:地域看護学・学校保健領域

現在、看護学部では、4年次生が統合実習を行っています。

新型コロナウイルス感染症の影響により、地域看護学の学校保健領域では、残念ながら例年の実習先での実習は断念せざるを得ない状況になってしまいました。しかし、「特別な支援や教育が必要な子どもたちの理解」という学校保健領域の学習到達目標は変更せず、様々な学習内容を取り入れました。

まず、一つ目には、児童発達心理士の前堀告予先生による講義と演習です。内容は、「障害理解」と「応用行動分析 基本編」、「読み書きと言葉の力をのばす:MIMの指導法」についてでした。発達の緩やかな子どもたちにどのような働きかけを行うことが、子どもの心身の発達を促し、自立につなげることができるかについて、障害特性に応じた関わりへの理解を深めました。

学生たちは、演習で「障害をもつ」ことの疑似体験も行いました。子どもの困り感を実際に肌で感じる体験は、学生の新たな「気づき」となったようです。

Image1また、今週14日には「養護概説」の講義にも1コマ参加しました。2・3年次生の養護教諭課程履修生に交じっての聴講でしたが、この日の講義は、女子栄養大学の名誉教授である三木とみ子先生によるZoomの遠隔授業でした。三木先生は、時代が変化しても変わらない養護教諭の「職務役割」と、時代とともに変化していく養護教諭の「機能役割」について、またその重要性についての貴重なお話をしてくださいました。その中で、学校という場所で「養護教諭」だからこそできる「健康相談」の重要性に、学生たちは熱心に耳を傾けていました。特に、コロナ禍における子どもの心の問題について触れ、今、学校現場では高い専門性をもった養護教諭が求められていることも説明をしてくださいました。三木先生の熱のこもった養護教諭の魅力についての講義は、学生の心に響いていたようでした。

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実習中の学生たちはこの2週間を通して、「発達障害を抱える子どものコロナ禍における事例検討」に取り組んでいます。

2週目に入り、学校におけるヘルスアセスメントを基に抽出された看護上・教育上の問題について、看護的・教育的支援方法や計画を考えている最中です。17日には障害のある子どもをもつ保護者の座談会に参加し、親の気持ちや保護者への対応について理解を深めることにしています。前堀先生や三木先生の貴重な講義を聞き、また保護者からの生の声を通してさらに具体的な支援方法を見出していってくれることを期待しています。

 

看護学部 津田聡子

2019年6月 5日 (水)

養護教諭養成課程履修中の学生の様子

4年生‥‥「養護実習Ⅰ 実習報告会」を行いました。

養護実習Ⅰは、定期健康診断の補助を主として併設校である聖隷クリストファー中学校・高等学校で実習を行います。

学生は、健康診断を通して学んだ養護教諭の役割について、グループごとに発表しました。

健康診断の事前準備から実施当日、事後措置までの一連の流れについて体験を通して学び、それぞれ印象に残った内容について発表していました。

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3年生‥‥春セメスター科目「養護概説」では、養護教諭の職務について具体的な活動を学びます。

6月3日には「養護教諭の保健広報活動」についての理解を深めました。

「保健だより」など養護教諭が作成する公文書について学ぶと同時に、伝えたい情報を、どうすれば子どもや保護者、地域に届けるかという視点でグループワークを実施しました。

新しい広報活動のアイディアや学生ならではの工夫を発表しあいました。

「保健委員が演劇する」や「授業参観の日に保健教育を実施するだけでなく、保護者との面談の機会を設ける」など活発に意見交換をしていました。

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3年生は来年度の実習に向けて、4年生は9月の養護実習Ⅱに向けて準備をしています。目標に向かって一つ一つの学びを深化させていってほしいと思います。

2019年3月28日 (木)

養護教諭課程で特別講義が行われました。

 本学看護学部には、養護教諭1種免許が取得できる養護教諭課程(選択制)があります。

 本課程を履修する学生は4年間を通して、看護師と養護教諭になるための学修の両立に励んでいます。

 3月19日に本課程3年生を対象に、4年生で行われる養護実習(教育実習)事前指導の一環としての講義が行われました。

 今回は特別に女子栄養大学名誉教授の三木とみ子先生にご講義いただきました。

 三木先生は養護教諭として27年間勤務された後、日本の養護教諭制度改革や養護教諭の養成・研修・研究をリードされてきた先生です。

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 当日は学生のほかに、浜松市内の高校・特別支援学校の養護教諭の先生方50名ほども聴講に来られました。

 「養護教諭の魅力と求められる役割」と題して、養護教諭が学校や子ども達に果たす役割について実践例をふまえて、分かりやすく熱心に話していただき、学生にとっては実習で学校現場に出る前に、改めて養護教諭の仕事の意義を知り、考える機会になりました。

 三木先生、ありがとうございました。

 

2016年11月15日 (火)

養護教諭課程:4年次生が小学校・高校で養護実習

今年度も養護教諭課程4年次の学生12名が、95日~27日の3週間、自身の母校で養護実習を行いました。

学生たちは実習期間に、保健指導・救急処置・健康相談活動・健康診断・学校環境衛生活動・学校保健活動・保健室活動などの実際の養護教諭の職務を体験しました。

今回は、3名の「研究授業」を紹介します。「研究授業」とは、実習生が教育実習の終期に行う授業で、これまでの授業実習・保健指導の成果を実習校内の全ての先生方に参観して戴き、今後の指導の向上に役立てるという指導実践のお披露目の機会です。初めて教壇に立って「教える」という機会に、学生たちは必死に準備、練習をして臨みました。

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Aさんは、小学1年生31名の学級で「けがの予防」の授業を行いました。小学校に上がってまだ半年も経たない子どもたちを、45分間の授業に集中させるのは至難の業です。「子どもがわかる言葉で伝えることのむずかしさ」を痛感したといいます。普段は冷静沈着なAさんですが「ものすごく緊張した」そうで、終了後は放心状態だったと担任の先生も仰っていました。

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 Bさんは、母校で高校2年生を前に「歯周病とその予防」の授業をしました。歯の治療に行っていなかった20人に、歯周病の恐ろしさと歯磨き、定期健診の大切さを伝えました。2回目のこの日は、副校長先生と養護の先生にご指導戴いた点を改善して、「伝えたいことの要点を絞ること」「質問する前から、生徒の顔を見て話すこと」「生徒を緊張させないために笑顔で授業すること」を心がけたそうです。終始笑顔で生徒たちの顔をよく見て、落ち着いた授業になっていました。

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Cさんは、母校の小学4年生26名を前に、「育ちゆく体とわたし」と題した授業をしました。「思春期の体の変化」と「異性への関心の芽生え」、「それには個人差があること」を理解することを目標にした授業でしたが、「この難しい課題をぜひお願いしたい」という担任の先生から依頼を受け、研究を重ねて取り組みました。始める前は、ふざけたり、冷やかしたりする子が多いのではという心配もありましたが、子どもたちは全員真剣に取り組み、実習生の話を食い入るように集中して聴いていました。Cさんも、校長先生や多くの先生方が参観する中、初めてとは思えないほど落ち着いて最後まで笑顔で子どもと接し、子どもとの対話を大切にした授業をやり抜きました。

こうして今回も本課程の学生たち全員が、実習校の先生方や看護学部の先生方のご支援・ご協力の御蔭で無事に養護実習を終えることができました。今後、養護教諭になる学生、一旦看護師として働いてから養護教諭の道を考える学生と様々ですが、今回の養護実習を機にますます養護教諭になりたくなったという感想を多くの学生たちが持っています。

大学生活も残りわずかとなりましたが、各学生が今回得た課題を基にさらに能力・技術を磨き、将来是非学校現場で活躍してほしいと願っています。

                                                                                                                (文責・成松 美枝)

2015年11月 4日 (水)

養護教諭課程:4年次生による小・中学校・高校での養護実習

平成25年度から始まった養護教諭課程4年次生の養護実習も今年で3度目となり、今年度は830日~930日の期間に13名の学生が自身の母校で実習を行いました。

3週間の「養護実習」で学生たちは、保健指導・救急処置・健康相談活動・健康診断・学校環境衛生活動・学校保健活動・保健室活動等の実際の養護教諭の職務を体験します。中でも実習期間の後半に行う「研究授業」は、これまでの授業実習・保健指導の成果を校長先生をはじめ学校内の全ての先生方に参観して頂き、今後の指導の向上に役立てるという、貴重な指導実践のお披露目の機会となっています。

執筆者が訪問した静岡市の小学校では、本学の実習生が5年生32名の学級で「手洗い指導」の研究授業を行いました。この日は実習最終日で既に4度目の授業であったためか、実習生も生徒たちの顔をよく見て、大変落ち着いて笑顔で指導を進めていました。

子どもたちが示す「教師の発問」への素晴らしいリアクションは、3週間生徒たちと良い関係を築くことを務めてきた実習生の努力の証しにほかなりません。授業終了後には、生徒たちから実習生への「御苦労様のプレゼント」の“サプライズ”が待っていました。さすがの実習生も生徒たちとの写真撮影の間ですら感動の涙が止まらず、近い将来教壇に帰ってきますと生徒たちに約束していました。

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他にも、看護演習で学んだ「胸骨圧迫」の技術を中学生に伝授した実習生や、得意の絵画を広報・掲示物で活かして多くの中学生を保健室前にひきつけた実習生など、学生たちはこれまでの大学での学修の成果や自身の能力を遺憾なく発揮し、全員が充実した養護実習を終えることができました。

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夏休み明けのご多忙の中で、本学の学生たちを最後まで懇切丁寧に御指導下さった学校現場の先生方に深く感謝を申し上げて実習校を後にしました。    

                                                                                      (文責:成松 美枝)

2015年6月30日 (火)

養護教諭課程: 中高の教頭先生による「教員採用試験・面接対策講座」

養護教諭の教員採用試験を間近に控えた学生が、620日、併設校の聖隷クリストファー中学・高校の教頭先生から面接試験に対応する「模擬面接」のご指導を戴きました。

養護教諭の教員採用試験は、全国自治体の合格率平均8.4(平成25年度)と大変な難関ですが、本課程からは毎年合格者を輩出しています。筆記試験と実技試験については2年次から大学教員が中心となって対策講座を実施していますが、特に近年重視される「面接試験」の対策については、併設校の中学・高校の教頭先生が4年次生への受験指導を担当して下っています。合格者からは「教頭先生の質問がそのまま出題され、大変役立った」と既に大好評を得ている講座です。

 当日は前半、「個人面接」を一人約25分間、入室から退室まで本番さながらに練習し、お辞儀の仕方から試験官への視線の向け方まで教頭先生に懇切丁寧な指導をして戴きました。

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 後半は、対策が難しいといわれる「集団討論試験」を練習しましたが、「ゲームにはまって睡眠時間の少ない生徒をどう指導するか」、「不登校の生徒を学校に復帰させるには」をテーマに採り上げ、学生たちは課題へのアプローチの仕方、他の学生の発言に対する切返しの仕方、協調性の必要性等について、教頭先生から具体的なご教示を戴きました。

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 今回の講座が学生たちにとって大きな自信の糧となり、来月から始まる全国各地での養護教諭の教員採用試験で良い結果をもたらしてくれることを願ってやみません。

2014年10月24日 (金)

養護教諭課程4年次生が養護実習を行いました。

養護教諭課程を履修している4年次生18人が、9月1日~27日の期間に養護実習を行いました。今年で二年度目となった本学の「養護実習」ですが、青森県、茨城県、静岡県、愛知県内の各小・中学校・高校でそれぞれ実習を行いました。

3週間に及ぶ「養護実習」では、保健指導・救急処置・健康相談活動・健康診断・学校環境衛生活動・学校保健活動・保健室活動等の実際の養護教諭の職務内容を体験しました。殆どの学生が修了後には、「養護教諭になりたいという気持ちが一層高まった」と実習記録に書いていることからも、日々児童・生徒と向き合いながら充実した「養護実習」となったようです。

下の【写真1】は、ある学生が自分で作成した、保健室の前に貼る「応急手当」のための掲示物ですが、生徒たちにも大好評でした。 【写真2】は、学級活動やホームルームの時間に実施する「保健指導」の授業で実際に使用した、学生自身の手作りの指導教材です。学校内での撮影は許可を得るのが難しいため、実際の授業や指導の場面はお見せできないのが残念ですが、どの学生も初めての授業準備や学習指導案の作成に格闘しながら、授業・指導に励んだことが伝わってきます。各学校の先生方からも、学生たちの実習態度について御誉めの言葉を戴き、大変良い「養護実習」となりました。

【写真1】

Photo_6【写真2】

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2014年4月25日 (金)

2014年春の看護学部の出来事

20143月下旬から4月にかけてあった、看護学部の出来事をお伝えします。

1.春のオープンキャンパスで二つの体験授業を開催しました

325日(火曜日)に本学では、春のオープンキャンパスが開かれ、看護学部では、「緊急時に何ができるか;あなたならどうする?」と「体験!保健室のお仕事」の2つの体験授業を行い、合計で69名の高校生が体験授業に参加して下さいました。

今回は、「体験!保健室のお仕事」について紹介します。

この体験授業では、学校で行われる健康診断の“身長・体重の計測”と“視力と聴力及び歯の検査”、環境衛生検査の“騒音測定と照度測定”を取り上げ、体験していただきました。

1_2「聞こえるかな!」                 

2「視力の測り方は、どうやるの?」

2.満開の桜の咲く中、新入生を迎えました

大学周辺の桜が満開の中、看護学部では、155名の新入生と1名の編入生を、助産学専攻科では、17名の入学者を迎えました。

4月3日(木曜日)の入学式、オリエンテーションや新入生セミナーの後、4月7日より授業が始りました。

また、大学院の看護学研究科では、前期課程と後期課程でそれぞれ6名ずつの入学者を迎えました。

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3.養護実習が始まりました。

養護教諭課程では、新4年次生で、4月8日より養護実習が始まりました。

この実習では、学校で行われている健康診断の実際を学んでいます。

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養護教諭課程を履修している4年次生の学生は、9月に3週間の教育実習に出ます。

看護学部では、2013年度に初めて養護教諭1種免許を取得した学生が卒業しました。

2014年4月より、2名(公立と私立の学校に1名づつ)が正規の養護教諭として、4名が講師などとして学校保健の現場で働き始めました。cherryblossom

養護教諭課程についての詳しい情報はFacebookから見ることができます。

https://ja-jp.facebook.com/yougokyouyukennkyuukai