養護教諭課程:4年次生による小・中学校・高校での養護実習
平成25年度から始まった養護教諭課程4年次生の養護実習も今年で3度目となり、今年度は8月30日~9月30日の期間に13名の学生が自身の母校で実習を行いました。
3週間の「養護実習」で学生たちは、保健指導・救急処置・健康相談活動・健康診断・学校環境衛生活動・学校保健活動・保健室活動等の実際の養護教諭の職務を体験します。中でも実習期間の後半に行う「研究授業」は、これまでの授業実習・保健指導の成果を校長先生をはじめ学校内の全ての先生方に参観して頂き、今後の指導の向上に役立てるという、貴重な指導実践のお披露目の機会となっています。
執筆者が訪問した静岡市の小学校では、本学の実習生が5年生32名の学級で「手洗い指導」の研究授業を行いました。この日は実習最終日で既に4度目の授業であったためか、実習生も生徒たちの顔をよく見て、大変落ち着いて笑顔で指導を進めていました。
子どもたちが示す「教師の発問」への素晴らしいリアクションは、3週間生徒たちと良い関係を築くことを務めてきた実習生の努力の証しにほかなりません。授業終了後には、生徒たちから実習生への「御苦労様のプレゼント」の“サプライズ”が待っていました。さすがの実習生も生徒たちとの写真撮影の間ですら感動の涙が止まらず、近い将来教壇に帰ってきますと生徒たちに約束していました。
他にも、看護演習で学んだ「胸骨圧迫」の技術を中学生に伝授した実習生や、得意の絵画を広報・掲示物で活かして多くの中学生を保健室前にひきつけた実習生など、学生たちはこれまでの大学での学修の成果や自身の能力を遺憾なく発揮し、全員が充実した養護実習を終えることができました。
夏休み明けのご多忙の中で、本学の学生たちを最後まで懇切丁寧に御指導下さった学校現場の先生方に深く感謝を申し上げて実習校を後にしました。
(文責:成松 美枝)