2-3.成人看護学領域 Feed

2023年7月 5日 (水)

看護学部教員インタビュー 成人看護学慢性看護学領域 河野先生編(1)

前回に引き続いて、成人看護学領域の男性教員にインタビューしました。慢性看護領域の河野先生です。河野先生と寺田先生は聖隷クリストファー大学の同級生です。( )はインタビュワーの発言です。

 

看護師になろうと決めたタイミングはいつだったのですか?

中学生の時ですね。僕の場合は父親が病気になって入院した経験があって、生活管理を母親が苦労しながらやっていたのを見て、病気があると家族はこんなに大変なんだと思って、「看護師」って思ったんですね。ちょうどその時〈2002年〉に看護婦が看護師になって、男でもなれるんだ、って気づいたのもあります。当然、家族を養っていけるのか?とか調べて興味持ったって感じです。(周りはびっくりしなかった?)周りの人はびっくりしましたよ。周りは看護師系の仕事はしていなかったので、「すごいね」とか「あなたにやれるの?」とかの反応はあったんですけど、反対されたということはなかったです。

僕は浜松出身じゃないんですけど、親族の仕事の関係上このあたりにはよく来ていたので、自然もあるし、実習施設も近いし、いいんじゃない?って話になって、聖隷クリストファー大学に来ました。

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引っ越してきて聖隷クリストファー大学がある三方原はどう感じましたか?

浜松は都会と思ってきたら、土地が赤いし、牛の臭いがするしびっくりしましたね。すぐ慣れましたけど。あとは「うちっち」という方言が伝わらないことにびっくりしました。私の地元の焼津では、自分の家のことを言うときだけでなく、自分たちの集団を示すときにも「うちっち」と言っていたんですけど、それが浜松の友達には一切伝わらなかったことにびっくりしました。

 

大学に入って女性の多さはどう感じましたか?

僕はそんなに女性苦手じゃなかったので、最初から割りと仲良くできたかな。しばらくしてグループができて週一回遊んだりとか、動物園行ったりとか、のんほいパーク行ったりとか、授業の空き時間に動物園行って帰ってくるとか。(いい青春してるね)。でも僕、大学3年生くらいまであまり人と遊ばなかったんですよ。サークルとかやってないし、文化祭とか行ったことなかった。友人関係は寺田先生のほうが多かったですよ。限られた人たちと遊ぶみたいな。4年生とかになって、寺田先生に「今じゃなきゃ遊べないよ」って言われて「はっ」として、遊びに行くようになりました。僕は、看護学実習は苦痛じゃなく、実習中の合間にどう遊ぶかっていうことを考えるようにしていました。同級生が100人くらいみんなが集まって、みんなで飲み会とか、スノボー行くとかしてくれて、そういう友達がいてくれたので盛り上がりはあったと思います。

 

大学生活できつかった思い出はありますか?

きつかった、苦しかったことはないんですよ。3年の実習からも、「初めまして」の新しい同級生と知り合いながらやっていけるのが楽しかったので、それはそれで楽しかったですよ。患者さん、教員にも恵まれて辛かったことはなかったですね。(きつかったことがない!?という人もいるんですねえ)

 

私(清水)は、対人関係が苦手なので看護演習もきつかったし、実習もきつかった。ただ、いつも通りのメンバーで、いつも通りに学び・語り・遊びに行くことはとても楽しい4年間で、やっぱり総じて楽しい4年間でしたね。いまでも大学生活の思い出が夢に出てきます。

 

                             精神看護学 清水隆裕

2023年5月18日 (木)

看護学部教員インタビュー 成人看護学急性期看護学領域 寺田先生編(1)

中高生のみなさんは、大学教員・看護学部教員にどのようなイメージを持っていますか。全然想像のつかないような人たちに感じるかもしれませんね。当然、教員によって個性はさまざまですが、まず教員集団の中で比較的若い教員に、どのような経緯で看護をめざしたのか?はたまたどのような学生生活を送っていたのか?偽りなく語っていただこうとインタビューしてきました。最初は、成人看護学領域の男性教員寺田先生です。

( )はインタビュワーの発言です

 

男性看護師はイメージとして珍しいですけど、将来看護師になろうと決めた時はいつですか?

中学生3年の時ですかね。親族に看護師さんがいて高校の進学時には看護師になろうかなって決めていました。その時、ナースマンっていうテレビがちょうどやってて、「かっこいい」って思って、選択としてありかなあって思ったのがきっかけです。

(家族は驚かなかった?)

家族は、親族が看護師をやっていたのもあって、あんまり驚かなかったですね。看護師は失業しないイメージもあるので安心というか、「いい仕事なんじゃない」って言ってくれてました。

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大学に入って女性の多さはどう感じましたか?

僕の通っていた高校も女性が多くいたところだったんで、そこまで居づらさはなかったですね。女性の友達は‥人並みですかね。


大学生活の中心は何でしたか?

勉強は中心ですけど、留年しないことは特に気を付けていました。大学が終われば、僕は自宅が遠かったので、月曜日から金曜日までリュックしょって友達の家を転々としていました。それで、ゲームしたりお酒飲んだりですね。その時は、PSPというゲーム機でモンスターハンターをずっとやっていた世代です。最初はゲームでしたけど、大学の後半はお酒を飲んで友達と語るのが多かったです。

 

聖隷クリストファー大学での生活は楽しかったですか?

僕はずっと楽しかったですね。僕は高校までサッカーを一生懸命やっていて、遊びってしなかったんですね。でも大学はいって、勉強はもちろんですけど音楽やったりとかスポーツやったりとか。友達と色んなことして遊ぶのって楽しいなって思った時期でした。それが4年間続いたんで楽しかったですね。看護学実習とか厳しいイメージありますけど、一人で実習行くことはないんです。グループで行くので実習中は仲間同士助け合うんですね。なので、乗り切れないということはなくて、いろんなことを学ぶ機会って思っていました。でも、一番つらかったのも実習ですけどね(笑)。その時は、とにかく何していいかわかんなくてすごく難しく感じたし、看護師さんのアドバイスもなかなか理解できないし、それが解りだした頃に実習が終わったんで、すごく記憶に残ってますね。でも、その時の経験は今の自分を作った貴重な体験になってますよ。辛かった中でも、出会った看護師さんの優しさや指導に救われていましたね。

 

思った以上に活動的な学生生活を送っていた寺田先生。

第2回に続きます。

2022年2月21日 (月)

聖隷クリストファー大学同窓会 同窓会セミナー開催!

2022年2月19日(土)に聖隷クリストファー大学同窓会の同窓会セミナーが開催されました!

「がん教育~浜松市のがん教育の実際とインターネットを活用したがんの情報検索」をテーマに、がん看護学の教育・研究に携わっている3名の講師による講演がなされ、本学とオンラインによるハイブリットで行われました。

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私、天野からは、静岡県および浜松市のがんの地域特性やがんの予防・早期発見に係る統計情報についてお話させていただきました。成人看護学の氏原助教からは、がん予防等の施策の基盤整備に重要ながん教育のポイントや実際のがん教育活動、本学の取り組みについてお話いただきました。成人看護学の大山教授の講演では、Zoomのチャットを活用したオンライン参加者との双方向の意見交換がなされ、がんに関する情報収集に活用できるリソースの紹介を含め、がんについての情報提供のあり方についてお話がされました。

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 (文責:成人看護学 天野)

2021年7月15日 (木)

「成人看護援助論演習」看護技術演習を行いました。

看護学部3年次生「成人看護援助論演習」の看護技術演習を行いましたのでご紹介します。この演習では「輸液管理」「心電図モニター」「輸液ポンプ」「シリンジポンプ」の技術について学修しました。

 

ここは輸液管理ブースです。こちらでは、輸液を行う患者さんの観察点や状況設定場面における観察のポイントを話し合い、輸液の滴下速度の調整について、処方箋を基に実施しました。Image1

こちらは、心電図モニターのブースです。心電図モニターの装着目的やアラーム設定の必要性などを理解し、心電図波形について学修しました。モニター装着体験を一部実施しました。

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こちらは、輸液ポンプ、シリンジポンプのブースです。臨床現場でよく使用されるME機器として、輸液ポンプ・シリンジポンプの目的と適応、使用時のリスクを理解し、操作方法を確認後、実際に操作をしてみました。Image4

久しぶりにユニフォームを着て演習に取り組む学生さんの様子が新鮮でした。秋から始まる領域別実習に向け、知識・技術を習得し、準備を整えていってほしいと思います。

(写真の撮影および掲載については、学生さんの承諾をいただきました。)

文責 成人看護学領域 乾 友紀

2021年6月29日 (火)

慢性看護学実習に取り組んでいます

本学部では、3年次生の秋から4年次生の夏にかけて、学生さんたちがローテーションしながら看護学の領域別の実習に取り組んでいます。

そのひとつである慢性看護学実習では、長期にわたり病気と共に生きる人々のセルフマネジメント支援に着目した看護過程の展開を通して、看護実践能力を養っていきます。

感染対策を講じながらの実習は緊張感がありますが、学生さんたちは、受け持ちさせていただく患者さんとの関わりを通して、病気と共に生きるとはどういうことなのか、どのような援助が生活の質(QOL)に繋がるのかを思考しながら、慢性看護の真髄を深めることができています。

病棟実習後も、学生さんたちは、翌日の実習で必要となる技術演習を行い、患者さんに少しでも安全でより良い援助ができるよう、皆頑張っています。

 Image1(写真の撮影と使用については学生の皆様の承諾を得て掲載させていただきました)

文責 成人看護学 天野 薫

2021年6月 8日 (火)

「成人看護援助論演習」協働学修 ポスターツアーを行いました。

看護学部3年次生の演習科目「成人看護援助論演習」では、事例を活用した看護過程の展開を学修しています。この演習では、学生同士が互いに学び合う協働学修の方法を取り入れています。前年度は遠隔授業となってしまいましたが、今年度は感染予防対策を取りながら、対面による学びを深めています。5月の第5・6回、6月の第8・9回はポスターツアーを行いました。その実際をご紹介します。

この授業は履修生を6つのグループに分けて学修を進めています。そのうち、3グループは急性期看護学、3グループは慢性看護学の事例患者を分析しています。さらに、グループごとにも6つに分かれ、担当する課題内容をポスターにまとめました。

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その後、ツアーチームを作り、チームごとに各ポスターを回って各々がポスターにまとめた内容についてプレゼンテーションを行いました。

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考えたことをまとめて発表するのはなかなか難しいようで、最初は皆さん緊張した面持ちでしたが、発表を重ねるごとに少しずつ場の空気にも慣れ、活発な質問が出だし、意見交換を行うことができました。 

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それぞれが発表の中で得られた意見や質問を通して、最終的にポスター内容を修正し、まとめていきました。皆さん、お疲れさまでした。

これからも学び合いによって相乗効果が得られ、良い学修成果が得られることを期待しています。

(写真の撮影および掲載については、学生さんの承諾をいただきました。)

     文責 成人看護学領域 乾 友紀

2021年2月 5日 (金)

“地域包括ケア看護論”の紹介 その3 「地域包括ケアについてのPBL(課題解決型学習)」

「地域包括ケア看護論」では、7回にわたって事例学習を行いました。学習目標は、「健康上のニーズを抱えながら、今後も地域で暮らしていくことを希望する事例について、生活者の視点から地域包括ケアについての理解を深め、その中での看護の役割・機能について考える」です。

地域で困り事を抱えて生活する高齢者、障がい者、母子の事例について、療養者本人とその家族の生活の理解や支援方法を考えるグループ学習を、PBL(Problem-based Learning)で行いました。 PBLは、「課題解決型学習」とよばれる学習方法で、学生自身が課題を見つけて、答えのない課題を解決するためにICTを活用して自ら調べ、調べたことを整理して思考する力を身に付けるためのアクティブラーニングの方法です。授業終了前に各グループで学習における不明点を明確にして、次回に向けての学修内容・方法を決め、次回授業時に各自が学習してきたことをグループ内で報告しあい、自ら学習課題を到達させる形で進めました。

新型コロナウイルス感染症予防のため、PBLは3教室に分かれて、グループ間・メンバー間で距離を確保し、換気を行いながら実施しました。学生は各自が個人用PCを持参し、Googleスライドを用いて画面共有を行いながら話し合い、発表に向けての成果物の作成を行いました。

PBL風景

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PBLによって、「療養者の問題は、1人の問題ではなく、周りの人との人間関係や物理的環境に左右されると分かった」「人の捉え方・強みと感じる部分がメンバーで異なり、捉える人の価値観や経験で変わってくるので、複数で考えることは大切だと思う」「その人の持つ強みは、いかなる状況でも強みではなく、弱みにもなりえると気づいた」などの学びが得られました。そして各々のPBLでの学びを、他の事例を担当したグループメンバーに発表し、発表を通して学びの共有が図られました。

最後は、実際に地域包括ケアを実践されている、川根本町地域包括支援センター保健師の池本祐子さんから、事例に対して実際にはどのような対応を行うかについて、講義していただきました。

池本さん講義風景

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池本保健師さんから、「生活者本人がどんな生活を送っていきたいのかを引き出し、それを前提に支援していく」「対象者に一人ではないことを伝えることが大切」「実生活で地域包括ケアについての問題に直面した際にも、持ち合わせている知識をベースに、一生懸命に対象を理解して、問題を解決する方法をともに見出す力を深めてほしい」とお話しいただきました。

学生は、授業後の感想として「池本さんのお話から自分達では考えもしなかった新たな発見ができた」「できないことなどマイナス面に焦点をあてがちだが、強みを積極的に見つけ出して、想像力を働かせていきたい」「対象者の尊厳ある暮らしを守っていけるように、対象者に寄り添って、押し売りにならない援助が大切だと実感した」など述べていました。

 

3回にわたり「地域包括ケア看護論」について看護学部ブログで紹介してきました。今回の学びを活かして、「地域包括ケア」の視点から看護を実践することを大切に、次年度以降も学び続けて欲しいと思います。

文責:豊島由樹子

2020年12月16日 (水)

“地域包括ケア看護論”の紹介 その2 「地域包括ケアをつくる“人とのつながり”」

10月に続き、11月の「地域包括ケア看護論」についてのご紹介です。地域包括ケアの基本的な考えや、地域で暮らす障がい者・児や認知症の方の生活について教員から学んだ後、6,7回目の授業では「地域包括ケアの実際」として、障がいをもつ当事者の方、そのご家族から、地域で暮らし続けることについて直接お話をうかがいました。

NPO法人地域支援ネット「ゆう」障害者指定居宅支援事業所の理事長である杉本和美さんから、「傷病を抱えながらの生活・社会活動」についてお話しいただきました。杉本さんは、事故により頸髄損傷となってからの当事者の心理、在宅での生活、障害の受容などについて体験を交えてお話しくださり、人生の先輩として思い悩むことの大切さについても教えていただきました。

ご自分の意志を強く持たれている杉本さんの生き方に感銘を受けて、学生達は誰にでも可能性があり病気や障害が妨げにはならないこと、相手を尊重して寄り添い、相手の立場にたって気持ちを汲み取ることからうまれる人とのつながりや社会とのつながりの大切さについて、学びを得ることができました。

 

授業風景  (杉本さん)

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また、認定NPO法人クリエイティブサポートレッツ/たけし文化センター連尺町の理事長、久保田翠さんは、知的障がい者の息子さんへの自立支援活動から、知的に障がいのある人が自分を表現する力を身につけ、文化的で豊かな人生を送ることの出来る社会的自立と、その一員として参加できる社会の実現を目指す活動についてお話しくださいました。障がい者の存在や行為自体を「文化・芸術」として捉えて、人間が本来もっている「生きる力」「自分を表現する力」を見つめていく場の提供、障害のある人が街中で様々な人とのつながりの中でその人らしく生きていける生活環境づくりについてなど、これまでの障がいの捉え方を揺さぶられるようなお話でした。

久保田さんの「障害はその人についているものではない。私と貴方の関係の間にあるもの。」という言葉に、多くの学生たちは自分が障害という固定概念に囚われていたこと、自分では気づけなかった偏見や価値観に気づき捉え方が変化したと、講義後に述べていました。障がいの有無と関係なく、互いの可能性を認め合い、共生できるまちづくり目指すことも、地域包括ケアであるとの、幅広い学びを得ることができました。

 

授業風景 (久保田さん)

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認定NPO法人クリエイティブサポートレッツのホームページのご紹介

・アルスノヴァHP

http://cslets.net/arsnova

・のヴぁてれび

https://www.youtube.com/channel/UCG-34arDueJ9Yep6vIYg8Mw

 

8回目の授業からは、事例を用いたPBL(Problem-based Learning:課題解決型学習)が始まります。今後も「地域包括ケア看護論」の取り組みについて報告していきたいと思います。

(写真掲載については許可を得ています。)

文責:豊島由樹子

2020年11月11日 (水)

“地域包括ケア看護論”の紹介 その1 「私の生活、暮らしを見つめる」

看護学部では、2019年度入学生から一部の教育課程が改定されています。その目的は、地域包括ケアシステムの推進に基づく社会の変遷にあわせた教育課程へと発展させるためです。

「地域包括ケア」とは、様々な発達段階、健康レベル、生活の場にある人々が、医療や介護が必要な状態になっても、可能な限り住み慣れた地域で自分らしく暮らしを続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が包括的に確保されるという考え方です。そのしくみを「地域包括ケアシステム」といい、誰もが“自分のこと”“家族のこと”ひいては、そう遠くない“将来の日本のこと”として捉える必要があります。

2019年度入学生は、1年次に「地域看護学実習」で、各自治体における地域包括ケアの取り組みについて、地域のロコモーショントレーニング事業参加団体や高齢者サロン活動を行っている住民組織(グループ)に許可を得て参加し、地域で生活している人々の生活・生活圏をとらえて、高齢者の健康管理「自助」や住民相互の「互助」の効果を学び、健康との関連を考える実習を行いました。

そして2年次生になって、健康な対象だけでなく健康上のニーズを抱えながらも自分らしく地域で暮らし続けるための生活・支援について学び、地域に暮らす生活者の視点から看護の役割について考える科目「地域包括ケア看護論」が始まりました。

地域包括ケアの概念を学んだ後の2回目の授業は、「地域包括ケアの基盤である生活や地域で暮らすことについて、自分の言葉で考えてみる」を単元目的として行われました。

科目担当の先生から、履修生の皆さんに「地域に暮らす一市民として私の生活、暮らしを見つめ、考えてみよう」という課題が出され、近くの席の学生2~3人程度で15分ほど話し合った後、その内容をWebClass(本学が利用しているラーニング・マネジメント・システム)に提出してもらいました。

 

話し合い風景

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その後、提出された意見を、自然言語解析の手法を使って単語分割し、語句の出現頻度や相関関係をソフトを使って解析し、授業内で共有しました。

 

①あなたは今の生活をどのように感じてますか? …やはりコロナが生活の中心ですね。

 

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②今住んでいる地域の暮らしを、どのように思いますか?

…暮らしやすいと感じている人と不便を感じている人がいるようですね。

 

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先生からの講評

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各々の、ものの捉え方や考え方・態度は 家庭、学校、地域社会、文化、制度、経済状況などから学習したり規制を受けながら、自分の価値観を築き、自分なりのライフスタイル(生き方、生活様式)が作られていきます。人は社会との関わりの中で、その人特有のライフスタイルをつくり、習慣化された日常生活を営んでいます。人の生活や暮らし方、大切にしていることは、それぞれ異なっています。その1人1人の考えや価値観を大切にした「地域包括ケア」となっていくことが重要ですね。

 

「地域包括ケア看護論」は、他大学にない新しい科目です。本学の在宅看護学、老年看護学、公衆衛生看護学、精神看護学、成人看護学、小児看護学、母性看護学から教員が集まり、「地域包括ケア」において今後、社会を支えていく学生さんにとって必要な内容を吟味精選して科目を構成しています。今後も「地域包括ケア看護論」の取り組みについて報告していきたいと思っています。

 

文責:豊島由樹子

2019年11月 7日 (木)

慢性看護学実習 看護実践の事例検討会を行いました!

いよいよ10月から看護学部3年生の領域別実習がスタートました。慢性看護学実習では、今年から実習の初めと終わりの2日間で学内演習を行っています。

 

臨地実習前の2日間では、慢性疾患における看護の視点について、紙上事例を用いてグループで討議します。翌日からの臨地実習で、どのようなところを看護として大切にしていきたいかをしっかり考察し、臨地実習に臨みます。

 

臨地実習では、受け持ち患者さんの疾患だけでなく、入院前・退院後の生活を見据えた看護について悩みながらも(指導者さんから助言をいただきながら)実践できていました!


臨地での実習のあとは、慢性看護の本質に迫ります!実習で個々が学んだ多様な患者さん、看護についての事例を振り返り、患者さんにとってどのような看護が必要か、自分たちの課題は何かなど自由に話し合います。

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最終日の事例検討会では、パワーポイントで発表するグループもあればポスターで発表するグループもありました。

  

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(臨地での実習を終えたあとの学生さんは顔立ちが違います!!)

 

自分たちの発表だけでなく、色々な学生さんの発表も聞きながら慢性看護の在り方や自分の大切にしたい看護観がみえてくると良いなと思います。

 

これからも領域別実習は続きます。

体調管理を行いながら、頑張っていきましょう!

 

(写真の撮影と使用については学生の承諾を得て掲載させていただきました)