3-2.助産学専攻科 Feed

2023年1月 4日 (水)

再掲載:前へ!! 助産師国家試験

2022年サッカーワールドカップが終わりました。監督さんの采配、選手たちとの関係性も話題になりました。プレイヤーが良き指導者になるケースと、上手くいかないケース。スポーツによって試合時の監督さんの役割も異なるのでしょうが、教育現場と共通するものがあるように思います。

助産学専攻科は1年間の修業期間で少人数クラスです。助産師になるという同じ目標に向かって切磋琢磨してきました。まもなく国家試験。2019年度(COVID-19パンデミック前)の国家試験実施地への出発時やラグビーワールドカップのことを回想しながら、当時に投稿したブログ記事を一部改変し再掲載させていただきます。

 

2020(令和2)年2月13日(木)、愛知県の試験会場で17名全員が受験しました。

前日に助産学専攻科教室で毎年恒例の壮行会を行いました。学生たちは助産学専攻科教員・看護学部教員からのエールと、“合格セット袋”を受け取りました。写真は壮行会後の風景です。袋の中身は何かなImage1スクールバスで出発。お見送りでは看護学部教員・事務職員の方々からも温かい励ましをいただきました。ありがとうございました。

Image2学生:「頑張ってきます~!こうしてお見送りしてもらうと、何だか急に緊張してきた。」

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Image6ワタクシ、ラグビーのミーハーなオールドファンでございます。本城選手(当時:早大)の華麗な走り、大八木選手(当時:神鋼)のパワーに魅了されたのがきっかけでした。その後、明大の名監督である、故・北島忠治氏の『前へ』という言葉に感銘を受け、教え子の吉田選手(当時:明大主将)の紆余曲折のラグビー人生に熱いものを感じました。

ラグビーのルールでは、試合中に監督はグラウンドに入らず、スタンドから方針を伝える程度だそうです。選手自らが考え、判断し、ゲームをつくります。監督の方針ですら、ゲームの状況によっては従う必要はないと聞きます。ワタクシ、教育の現場に身を置く者として一つの理想形を見る思いです。

話を国家試験に戻します。

 

集中して。Image7

跳ぶんだ。Image8

力を合わせて。Image9


 

目指せ、トライ🏉

(スタジアム観戦の直前にカメラを買い替えたものの、取説を読む余裕はなく、店頭で連写と動画の操作だけは教わりました。ボールを見つけてください。)

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皆で応援しているよ。

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合格イメージ1

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合格イメージ2

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合格イメージ3

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1年間よく学び、努力された結果として、国家試験で力を発揮してください。

そして、修了後はそれぞれの場で「前へ」歩んでいってください。三方原の大地から見守り続けたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

文・写真:助産学専攻科 稲垣恵子

2022年4月20日 (水)

「浜松市と大学との連携事業~学生による講座」 Care for Mommy!~家族の幸せは私の健康から~

助産学専攻科学生の有志を中心に2021年12月に浜名協働センターにおいて、COVID-19感染拡大防止策のもと90分の講座を開催しました。ブログ更新が遅れましたが、ご紹介したいと思います。

講座の目的は、家事や育児に追われている母親に心と身体をリフレッシュしてもらう、産後の身体の変化や生涯を見据えた健康づくりを考えてもらう機会にすることです。

プログラムは①ストレッチ、産後ヨガ②赤ちゃんとできる骨盤体操③“あなたのお産を想い出してみよう”④乳がんのセルフチェック⑤子宮頸がんの啓発講座です。①~④は助産学専攻科学生3名が行い、⑤をSGE♡プロジェクト(聖隷クリストファー大学の学生と聖隷福祉事業団保健事業部が共に活動している婦人科検診啓発プロジェクト)2年次生3名が分担しました。参加者は数組のご家族で和やかな雰囲気でした。

(写真撮影と掲載について全員からご承諾を得ています)Image1

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生後2~4か月の赤ちゃんを抱っこしてスクワット。スクリーン前でデモンストレーションをする学生は新生児人形で実施。写真右側のお子さんに注目!スクワットの型がキマッテます。普段からやっているのかな、可愛いですね💛

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出産体験の振り返りとして紙芝居「わたしがうまれるとき」を読みました。その後は車座になって、妊娠中のことや出産時のことを語り合いました。

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最後は、女性特有の乳がんや子宮頸がんについてです。子育て中は自分の身体のことを後回しにしがちですので、子育て世代に起こりやすい疾患の早期発見についてお話ししました。

写真は乳がん模型を使用し、しこりを触る体験の様子です。

【参加者の感想】

・子育てで忙しい中の息抜きになりました。ストレッチが気持ちよく、家でもやりたいと思いました。

・とても楽しかったです。骨盤体操は子どもと遊びながらできそうな方法を教えてもらえたので、やりたいと思いました。子宮頸がん検診の大切さや乳がんのセルフチェックを知り、お風呂でやってみたいと思いました。

・紙芝居に感動しました。妊娠中を想い出して幸せな気持ちになりました。無事に生まれてきてくれたことに感謝です。

・同じ年代の同じくらいの子どもがいるママさんに会う機会があまりないので、参加して良かったです。

・時節柄、他のママさんや赤ちゃんと会う機会が無いので新鮮でした。

【学生の感想】

・初めは緊張したが、母親同士が赤ちゃんの話題で場が和み、自分たちも楽しかった。

・地域の住民対象に健康教育を実施するのは貴重な経験になった。

・内容に関心をもっていただけてうれしかった。

・正しい知識を伝えることの重要性をあらためて学んだ。

【教員の感想】

・準備段階、当日の受付から後片付けまでを協力し、1つのチームとして取り組むことができていた。

・取り組みを通して助産学専攻科学生と学部生との交流の場にもなった。

💛2022年度は新規プログラムを企画中ですので、乞うご期待。

文責:助産学専攻科 稲垣恵子

2021年4月 8日 (木)

助産師国家試験に全員が合格しました。

本学には助産学専攻科があります。大学などで看護学を修めた後に入学する1年間のコースです。本学の助産師養成の歴史としては、聖隷学園浜松衛生短期大学専攻科から大学4年間の中で養成した時代を経て、2007年に大学専攻科が開設されました。大学専攻科として14年間連続、助産師国家試験合格率100%の実績があります。

3月26日に合格発表があり、17名全員が合格しました。2020年度(第14期)生ならびに保護者の皆様、本当におめでとうございますshine🙌🎊shine

コロナ禍において、全国的には助産学実習の中止や延期などにより、国家試験受験資格に必要な「正常分娩の介助例数10例程度」に苦慮する養成校が大半でした。学内実習で事例の状況設定をして実践力を評価するなどの代替がなされたのですが、本学専攻科は全員が臨地実習で10例以上を達成することができました。地域助産学実習や助産所実習、NICU/GCU・MFICU実習も、臨地でほぼ例年と同じ経験ができました。ここにあらためて、オンライン授業・実習受け入れにご協力いただきました講師の先生方、実習施設の方々、妊産婦とご家族の皆様に心より感謝申し上げます。

日にちは遡りますが、試験前日の2月10日、感染予防対策を講じたうえで専攻科恒例の壮行会を行いました。学部長をはじめ、母性看護学の教員からエールが送られました。本学看護学部の時のクラスメートや専攻科の先輩も駆けつけてくださいました。

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新型コロナの影響はこんなところにも😲

1.壮行会でTV会議システムを初めて活用

試験会場は愛知県のため、直接会場へ行く学生は、例年、壮行会に参加できませんでした。しかし、今回はTV会議システム(画面をホワイトボードに映して)とスマホのTV電話(写真右端の学生が撮影)を活用し、画面越しでも全員が顔を合わせ、声を掛け合いました。愛知のご実家で国試勉強をしていた学生からは「クラスの皆や先生方の顔が見えて落ち着きました」「自分も教室で一緒にいる感じがして嬉しかったです」という言葉がありました。このような活用は楽しいですね。

2.合格祈願菓子が店頭から消えた?

買い出しに行って分かったのですが、合格祈願のお菓子の種類と販売数が激減! 売れ残りを回避するという企業側の新型コロナ対策でしょうか。買い集めるのに焦りました😅

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スクールバスで名古屋へ出発📯。大きく手を振る学部時代のクラスメートたち。その後方では多くの教職員、準教員の方々がお見送りをしてくださいました。力をいただきました。ありがとうございました!!

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想いを繋げる‐手作りの胎盤と臍帯

国家試験後から修了式までの期間に、新入生が分娩介助技術の練習で使用する胎盤と臍帯の教材模型を作成してくれました。毎年、後輩のためにと受け継がれています。胎盤実質は手芸用綿花と赤い生地、胎盤母体面の分葉はステッチで。卵膜はレース生地、臍帯は生成りの木綿に臍帯血管数と同じ太毛糸3本を入れ込んだ手縫いです。実際の臍帯は平均50㎝ですが、練習で切断する長さを見込んで1mほど。実習終了時には20㎝程度になります。

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修了式の様子です。ワタクシ、専攻科席の真後ろから撮影しながら、お一人お一人のこの1年間の姿を思い出していました。結果として全員が無事に例年とほぼ同じスケジュールで講義・実習を修了できたというものの、1年間しかないので元々がタイトなスケジュールのうえに、コロナ禍では講義の時間割を次々と変更し、実習はいつ中止になるか分かりませんでした。針孔に糸を通すような毎日を、よく辛抱され、モチベーションを保ち、力を合わせて乗り越えられました。彼女たちの背中からは頼もしささえ感じられます。

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最後に遠州灘の夕景。一人一人がしっかりと立っているという流れで、釣り人のショットです。

「新しい生活様式」が定着した今、ワタクシには2020年のブログ記事で昨年の国家試験合格祈願とラグビーワールドカップを熱く書いた時や、7月にアマビエを紹介したことが随分と昔のように思います(宜しければ看護学部ブログの助産学専攻科アーカイブをどうぞ)。

新年度がスタートしました。助産師を目指して良かったと感じてもらえるような1年にしていきたいと思います。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

(写真は全て筆者撮影)

 

 

2020年7月17日 (金)

このたびの令和2年7月豪雨で被災された方々へ、心よりお見舞いを申し上げます。
オンライン授業期間中に「アマビエ」のイラストを募集しました

SNS上で海外から逆輸入された形でブームとなった「アマビエ」の由来は、日本に伝わる妖怪で、江戸時代後期の弘化3(1846)年4月中旬に製作された瓦版に絵と文が書かれています。

Image1_2所蔵:京都大学附属図書館 Main Library,参考資料(84コマ目「肥後国海中の怪(アマビエの図)」):湯本豪一編『明治妖怪新聞』柏書房,1999.

 

改行の位置は原文のまま、横書きで表すと、、、

「肥後国海中江毎夜光物出ル 所之役人行

見るニ づの如之者現ス 私ハ海中ニ住アマビヱト申

者也 當年より六ヶ年之間 諸国豊作也 併

病流行 早々私ヲ写シ人々ニ見セ候得と

申て海中へ入けり 右ハ写シ役人より江戸江

申来ル写也

     弘化三年四月中旬」

現代語訳では、「肥後国(現在の熊本県)で夜毎に海中から光るものが出現したため、役人が見に行くと、『私は海中に住むアマビエと申すもの。今年から6年間は豊作が続く。しかし、同時に疫病が流行するから、私の姿を書き写した絵を人々に早々に見せよ。』と予言し、海中に帰って行った。」とあります。アマビエについての記載は、この1つのみであるにもかかわらず、瓦版は遠く江戸まで伝わり、疫病に苦しむ人々の願いが込められ、いわゆるブームになったそうです。

 

アマビエの特徴

①金色の長髪、②クチバシ、③体にウロコ、④3本の足ひれが特徴です。ワタクシが瓦版の画像を観て驚いたのは、カタカナ表記で「アマビエ」と書かれたネーミングと絵の斬新さでした。怖さよりも希望を感じさせる予言、温かさと親しみやすさ、色さえイメージさせるような(ぬり絵にしたくなる)描写です。そして、所蔵印には“昭和17年”、つまり、いくつもの時代を経て戦時中にこのような資料が保管されたと知ると、感慨深いものがあります。

今回のアマビエのイラストブームについて、ウィキペディアによれば、2020年2月、妖怪掛け軸専門店が解説とともにTwitterに投稿するやいなや、3月に入るとSNSでイラスト素材や関連商品が急激に増えたそうです。ついには、4月に厚生労働省が新型コロナウイルス感染症拡大阻止を若者に呼びかけるアイコンとして採用しました。

Image2_3(転載:厚生労働省ホームページより)

 

私がアマビエを知ったきっかけ

2020年4月19日(日)放送のNHK Eテレ「日曜美術館」で『疫病をこえて 人は何を描いてきたか』“人間はどのように疫病と向き合い、乗り越えてきたかを探る”をテーマに西洋・日本の美術史から解説されました。番組ではヤマザキマリさんがイタリアの知人を想いながら、ルネサンス風に描いた美しいアマビエの絵も紹介されました。ヤマザキさんのWebサイトにも掲載されています。妖怪といえば、この方、水木しげるさんが1984年の発刊「妖怪図鑑」のために1枚画を描いておられます。無断転用を避けたいので、ご興味のある方は、是非、どちらも検索してみてください。

 

助産学専攻科の新入生に募集した「アマビエ」イラストのご紹介

4月末。学生たちは入学後から本当に我慢の1か月でした。近いうちに学生たちが登校して仲間と学び合える日を願いつつ、ワタクシ、オンライン授業時間後に「アマビエ」のイラストを募集しました!

アマビエのイメージとして、坂崎千春さん(イラストレーター・絵本作家で代表作にJR東日本「Suicaペンギン」,千葉県のマスコット「チーバくん」,車のCMキャラクター「カクカク・シカジカ」など多数)のイラストをオンライン会議システムアプリの画面で見せながら、言い伝えを話しました。実のところ、反応は少ないだろうと思っていました。ましてや、ブログ掲載までは考えていませんでした。なぜなら、新入生とはまだWeb上での連絡や配布資料と提出物の受け渡し、オンライン会議システム画面を通した授業のみの関係だったからです。学生たちはインターネット環境を準備しながら複数の講師からの課題に取り組まなければならない状況でした。いや、だからこそ、「絵の上手い、下手は関係なし。気分を変えるつもりで描いてみませんか。」と呼びかけました。すると、まもなく、4人が自作のイラストを携帯やメール添付で送ってきてくれました。とても、うれしいことでした。そして、4月末~5月初め当時、学生の気持ちがひしひしと伝わってくる作品でした。

今、豪雨災害と再度のCOVID-19感染拡大が懸念されています。ブログの件を打診すると、快諾してくれましたので、一言メッセージもお願いしました。

Image3_2長谷川さん“イラストを見た方がコロナにならないことを願っています!”

 

Image4内野さん“健康で楽しい学生生活を送れますように。”

 

Image5大村さん“早くコロナがなくなり世界中の人たちが元気になれるようにと思いながら描きました。”

Image6聖隷クリ子さん“コロナ退散!!!”

 

助産学専攻科の学生たちは、その後、在宅でオンライン授業→半日登校で対面+半日在宅でオンラインのハイブリッド授業→分散して実習室で技術演習→通常登校→初めての分娩介助実習→地域での助産学実習の順に学修を進めてきました。仲間と一緒に学べること、周囲の方々からの励ましに感謝し、助産師になることを目指して意欲的に学んでいます。 

2020年6月23日 (火)

聖隷プロジェクト:聖隷クリストファー高校1年生を対象に授業を行いました。

聖隷プロジェクトでは、聖隷クリストファー高校の生徒さんが各自の進路希望に沿って本学の授業を受講します。

2020年6月22日は、保健医療福祉系・教育系プログラム共通として1年生を対象に、看護学部として【小児看護に関するトピックス】と【「助産師とは」、助産師になるまでの道のり、助産師は、どんな仕事をしているのでしょうか】の授業を行いました。

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生徒さんたちは一生懸命にメモをとってくれていました。

 Image2【小児看護のトピックス】では、「子どもの権利について考えよう」をテーマにしました。内容は、インフォームド・コンセント(インフォームド・アセント)、プレパレーションを中心に授業をしました。子どもの権利をふまえ、子どもへの関わり方、子どもと接する時などの大切な点をお話ししました。

 Photoプレパレーションの実際として、子どもへの感染対策の説明場面、子どもの入院オリエンテーション用パンフレットの紹介です。入院オリエンテーション用パンフレットは、看護学部の学生さんが作成してくれたものです。

Image7三輪 与志子先生【看護学部 助産学専攻科】の、助産師さんに関する授業です。 

生徒さんたちは、2021年2月まで大学における聖隷プロジェクトを受講していきます。保健医療福祉系・教育系の学びがより深まっていただけたらと思っています。

(写真の撮影と使用については生徒さんと高校教諭の方に使用目的を説明し、承諾を得て掲載させていただきました)

 

文責 小児看護学 市江和子

2019年3月20日 (水)

私の助産師の将来像

 平成最後の修了生17名全員が助産学専攻科の課程を修了されました。

 これからは、それぞれの場で助産師として、誰かの幸せのために持てる力を発揮されますよう期待しています。

 助産学専攻科は1年間の修業期間のため、授業・実習・レポート作成と並行して、就職活動など目の前のことで月日が過ぎてしまいがちです。だからこそ、何を目指して学んでいるのか、学びを何につなげていきたいかを意識しながら学生生活を送ることは、とても大切だと考えています。

 今回は、「私の助産師の将来像」を考えようワークをご紹介させていただきます。

 入学時から修了時までに計3回、「ビジョン・願い」とゴール(具体的な目標)、その理由を書いてもらいました。『私はこんな助産師になりたい!!』『助産師になってこういうことがしたい!!』

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<写真はワークシート>

【1回目:イエロー】 入学時(4月)

【2回目: グリーン】中間(10月)

 分娩介助7例目平均、助産所で妊娠中から産後1か月までを継続して受け持つ事例の妊婦健診と健康教育を実習していた時期

【3回目:ピンク】修了直前(2月)

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  ワークシートは、鈴木敏恵著「プロジェクト学習の基本と手法」(教育出版,2017年)を参考に教員が作成しました。

 

毎回、個人ワーク後にグループで共有し、全体にプレゼンテーションをしました。

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    <写真は修了時のプレゼンテーションの様子>

・一人一人の妊産婦とその家族が出産経験を良かったと思えるような支援ができるようになりたい。

・助産所を開業したい。

・世界を今より悲しみが減って幸せが増える場所にしたい。

・海外で発展途上国の母子のために働きたい。

・ケアの対象者にとって幸せとは何かを共に考え、支援できるようになりたい。

・妊娠期から子育て期まで継続してかかわり、寄り添うことができる助産師になる。

・積極的に学び続ける助産師になる。

・女性の健康問題に取り組みたい。

・出身地に戻り、地元の周産期医療、リプロダクティブヘルスに貢献したい。

・アドバンス助産師の認定を受ける。

・仕事と子育てを両立しながら、助産師を長く続けていく。

・大学院でさらに専門性を身につけたい。

 

 ワークの回数が進むにつれて、目標が現実味を帯び、実感を伴っているのが伝わりました。修了生の皆さんにとって、これから先、目指す助産師像は変わるかもしれませんが、大切にしたいこと、助産哲学と呼べるようなものは、きっと、豊かになることでしょう。

 時には在学中に書いたワークシートを読み返したり、自分の成長を確認できるようなポートフォリオとして継続されてはいかがでしょうか。

~筆者のプライベートで印象深かった出来事Ver.2018年度~

👑1位 東京・巣鴨に出張時、全国ネットのTV番組で街頭インタビューを受けたこと。シャンシャンの話題でした。放映は採用されませんでしたが、それよりショックだったのは、声をかけられた理由です。「地元(巣鴨)のご意見番に。」「ワタシ、出張で通りがかっただけですが。」

👑2位  ドライブレコーダーが当選しました。まだ、取り付けていませんが、車内での独り言には気をつけようと思います。

 では、また(^_^)/~

2017年8月10日 (木)

今年の夏も「命の大切さを伝える授業」(性教育) 従来の中学3年生向け+1・2年生向けの対象拡大版

オープンキャンパス直前の今、看護学部ブログにアクセスして下さった皆様、ありがとうございます。このタイミングでブログを更新できるよう、原稿作成のミッションが本日の仕事の最優先になりました、助産学専攻科教員(助産師)です。

助産学専攻科は、大学などで看護学を修めた後に入学し、助産師の国家試験受験資格の取得をめざす1年間のコースです。「ウィメンズヘルス実習」で、学生17名が併設校の中学生を対象に、第二次性徴の心身の変化、自分や相手を大切にする重要性を知ってもらおうと、毎年1回、実施しています。

今年度は、従来の中学3年生のクラスごと少人数から、対象を拡大し、初めて1・2年生にも行いました。助産学専攻科学生(以下、専攻科学生)は、事前アンケートで生徒さんの性に関する知識や関心、自分自身に対する気持ち、理想の将来像などをお聞きし、1・2年生向けと3年生向けの2種類を準備しました。

Ⅰ.7月13日(水)3年生2クラス合同45名に実施

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生殖にかかわる身体の働きについて、専攻科学生が作成した男女両方の模型を使用して説明しました。

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寸劇では、制服姿の専攻科学生が中学3年生カップルを演じます(専攻科学生の写真掲載は同意を得ました)。さすがにお二方のコスチュームは着用できませんが、将来は看護師志望と言うちえみちゃんと高校でもサッカーを続けたい池崎くんの場面を観た後で、「今、私が妊娠したら・・・」「彼女が妊娠したら・・・」を、グループで話し合い、発表してもらいました。専攻科学生はファシリテーターとして各グループに入り、発言しやすい雰囲気をつくりました。

次に、避妊法や、性行為によって感染する疾患の予防についてスライドで説明し、今は関係ないと思っていても正しい知識を身に付けることは大切であると強調しました。

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全員で「新生児人形の抱っこ体験」と「妊婦体験」です。事後アンケートでは「妊婦さんは大変だと思った。重くて、自分が思うように行動できないと感じた。」という感想が多数ありました。

 

そして、授業のおさらいクイズ○×式です。

4生徒さんの事後アンケートを見ると、自由記載に「知らなかったことが分かるようになり、将来のためになると思った。」「人の命について深く考える良いきっかけになった。」という感想が多かったようです。

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終了後は生徒さんからのサプライズ\(◎o◎)/!3年生を代表して(写真中央・背中の男子生徒さん)から、「自分たちのために有難うございました。大切なことをこれから将来に活かしていきたいと思います。(概略)」というお礼の言葉が述べられました。こちらこそ、感謝です。

 

Ⅱ.7月14日(木)1・2年生合同94名に実施

人数が多いため、ホールで行いました。6_2生徒さんには男女のボードに身体の変化を表すパーツを貼り付けてもらいました。

誰がどこに貼りつけるか、キャーキャーと楽しそう(●^o^●)

7完成!!

8_2第二次性徴の身体的変化について、多くの(性的少数者への配慮としてこの言葉を使用しました)男女にあらわれる特徴を説明しました。恥ずかしいことではないし、個人差があるので他の人と比べる必要はないことも強調しました。生徒さんがイメージしやすいよう、教材は他にも手作りの生殖器模型やスライドを工夫しました。

9人の命が誕生するまでの確率を、宝くじの当選や初恋の人と結婚する確率などと比較して説明したり、受精卵の大きさと同じ小さな穴を開けた紙を見てもらいました。

次に、こころのはたらきについてです。寸劇で専攻科学生が中学生の友人同士を演じて、「もし、一緒にトイレに行こうと言われたら・・・」「もし、同じ部活に入ろうと誘われたら・・・」、どのように感じるかをイメージし、自分は何を決定するか、相手にどのように伝えるかを生徒さんに考えてもらいました。ファシリテーター役の専攻科学生がマイクを向けると、いろいろな意見を発言してくれました。会場内で“なるほど、そういう考え方もあるか”と感心の声をあげたのは、教員側です。共通していたのは、自分の気持ちと同じように相手の気持ちも尊重し、きちんと伝えることの大切さでした。

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 家庭内では親から注意されると、時には反抗的な態度を取ってしまうこともありますよね。

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13専攻科学生にとっては、思春期の性教育の重要性を知り、どのように伝えるかを学ぶ貴重な機会になりました。また、生徒さんと接する中で、1年生と3年生の違いを実感したという感想を聞きました。1回限りの授業でしたが、聞くだけの知識はしばらくして忘れても、話し合ったり、身体を動かしたり、自分の頭で考えたことは、印象に残ります。このことは専攻科学生と生徒さんに共通する学びです。それぞれが心に留めて、これから必要な時に思い出して活かしてもらえたらと思います。

ご参加ならびにご協力いただきました中学生の皆様、併設校の先生方に深く感謝申し上げます。

 

暑い夏に熱いテーマでしたので、最後に涼しさをお届けできるような写真を、というわけで、今年ではないのですが、某水族館で筆者が撮影したものです。14自然の生き物にとって、展示やショーはいかがなものかという見方もありますが、ここでは魚たちが大切にされている様子が伝わってきて、愛おしさが湧いてきました。日常のいろいろな場面で「いのちの大切さ」を感じます。

そして、水族館近くで食した大あさりが美味でした。有難く頂きました。15_2

オープンキャンパスにご参加されましたら、ぜひ、在学生や教職員に気軽にお声かけくださいね。

交流の機会を楽しみにお待ちしております♪♪

2017年7月14日 (金)

新生児蘇生法講習会を受講しました

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2017年3月17日 (金)

卒業式・修了式☆卒業パーティ

38日(水)にアクトシティ浜松中ホールにて卒業式・修了式が行われ、看護学部142名、助産学専攻科(17名)が卒業・修了いたしました。

式開始前の専攻科修了生です。

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開会を待っているところです。2階席から見てもとても華やかでした

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こちらは専攻科修了生です。

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卒業式・修了式中は、公式のカメラマン以外の撮影が禁止されているため、映像がなく残念ですが・・・、

パイプオルガンの演奏とともに賛美歌から始まる卒業式・修了式は、清らかな空気に包まれます。

 

卒業式・修了式を終えると、スクールバスで、卒業パーティが開催されるグランドホテルに移動します。到着後、卒業生の多くはドレスに着替えます。

10ブラスバンドサークル(在学生)が演奏するなか卒業生が入場します。

 

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ピースサイン以外の手の形は、分娩介助時にする手の形を再現しています。嬉しくて、カメラを向けるとすぐポーズをとります。

 

卒業パーティは、就職施設のご来賓、保護者の皆様もご出席されます。就職施設のご来賓の皆様からは、お祝いと励ましの言葉をいただきました。

 

卒業生からのことば、卒業生代表として、看護学部の学生がステージ上でご挨拶しました。会場が広いので、スクリーン(2箇所)にも映します。

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卒業生・修了生は、これから保健医療職者としての第一歩を踏み出します。
卒業生・修了生の皆さん、ご卒業、本当におめでとうございます。

卒業後も是非、母校に足を運んでくださいね。

2016年6月20日 (月)

小児看護学「離乳食試食演習」取材 & 助産学専攻科に赤ちゃんが訪問

看護学部2年次生の演習を取材させていただきました。助産学専攻科の教員(助産師)です。

 毎年、この時期には「小児看護学概論」で、まず、健康な子どもの育児について学びます。そこで、「離乳食試食演習」では市販の離乳食を学生が試食するそうです。

教室に入ると、皆さん、楽しそう♪♪に、いろいろな種類を味わっていました。

離乳食は赤ちゃんに必要な栄養を消化・吸収しやすいように作られていますから、食感や味が物足りないと感じた学生はいたようです。それにしても、今の離乳食は種類が豊富ですね。

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実際に育児相談では心配事として、離乳食を始める時期や食べてくれない赤ちゃんにどうしたらいいかという内容が多くあがります。助産師学生にとっても「乳児期の栄養」は重要な知識ですので、授業で学習を深めます。お母さま方に利用されている一般情報や購入されるものについて知っておくことは大切だと思います。

 

スペシャルゲストとして、生後6か月のゆうこちゃんとお母さまをお迎えしました。 (写真の撮影と使用については赤ちゃんの保護者および学生に使用目的を説明し、承諾を得て掲載させていただきました)

かわいらしさに、教室内は大盛り上がり⤴⤴「こっちにも来てくださぁーい」「キャー、カワイイ!!」「抱っこしたい」「私も食べさせていいですか?」

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ゆうこちゃんの好きなものは、「食べ物」「縦抱き」とのことで、早速、学生が抱っこさせていただきました。そして、学生のスプーンからペースト食を食べてくれました。

 

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写真のお顔は少し緊張気味ですが、終始、ニコニコしてくれました。

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お母さまに抱っこされてモグモグ、今度はマンゴー味よ。

 

学生のコメント用紙には、赤ちゃん(ゆうこちゃん)との触れ合い体験の感想が次のように書かれていました。

・赤ちゃんがかわいかった。癒された。

・赤ちゃんと触れ合う機会がないので新鮮だった。

・離乳食を食べてくれて感動した。じっと見つめてくれた。

・泣いていてもお母さんだと安心するのが見てわかった。

・薄味のものをおいしそうに食べていた。

 

授業時間が終了し、ゆうこちゃんとお母さまは、ここで看護学部2年次生の皆さんとお別れです。

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続いて、助産学専攻科の休憩時間に教室を訪問してくださいました。こちらでも、大人気。

ゆうこちゃんの好きな音楽「犬のおまわりさん」を助産学専攻科学生が歌って♪♪お迎えしました。

 抱っこする学生によって、ご機嫌な時と泣きそうになる時があり、ある学生から「ママと似たメガネをかけて、小顔で、スレンダーな人が抱っこするとニコニコしてくれる。赤ちゃんはよくわかっているんですね。」と。

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助産師学生は、授業で「乳幼児の成長・発達」「親子関係論」を学習し、地域助産学実習では助産師による母子訪問の同行や子育て支援ひろばへの参加、小児科診療所での予防接種・健診の見学をしますが、病院実習では生後1か月以降の赤ちゃんと接する機会がほとんどないので、とても貴重な時間でした。

ゆうこちゃん、お母さま、本当にありがとうございました。ゆうこちゃんのお健やかなご成長を心よりお祈りしています。