2-6.小児看護学領域 Feed

2024年3月 6日 (水)

小児看護学実習で「ホスピタル・クラウン」さんに弟子入りさせてもらいました!

それは3年次生の領域別実習最後の、病棟実習最終日のことでした。聖隷浜松病院小児病棟で実習していた学生たちは、素敵なイベントに参加させてもらいました。

その日は偶然に月に2回の「ホスピタル・クラウン」さんの訪問日だったのです。

 

クラウン(日本では「ピエロ」と言う名前で親しまれています)が病院へ行って入院中の子ども達に対してパフォーマンスする活動が「ホスピタル・クラウン」です。つらい入院生活を送る中で、本来の子どもらしさを失いがちになっている子ども達に笑顔を届け、キラキラした瞳を取り戻すお手伝いをしています(日本ホスピタルクラウン協会 ホームページより)。

 

学生たちはまずマスクの鼻のところに、ピエロの鼻になる赤い丸いシールを貼ってもらい、さらにクラウンさんにあっという間にバルーンアートで可愛い飾りもの(犬や花、頭の飾りなど。花は中に鈴が入っていて振ると鳴ります。オレンジ色の頭飾りは何と宇宙人だそうです!)を作ってもらいそれを身に着けて、スタンバイOK。にわか弟子として活動のお供をさせてもらいました。

Burogu作っていただいた飾り物

 

クラウンさんたちは入院している子ども、そして子どもの入院に付き添っているご家族の方たちに陽気な笑顔で話しかけ、つぎつぎにバルーンアートを作って渡し、大きい子どもには、学生もびっくりのマジックを披露し、あっという間に病棟がテーマパークのようになりました。

 

つらい事が多い入院生活を送っている子どもだけでなく、そのご家族までどんどん笑顔になっていくクラウンさんの魔法の力を目の前で見せてもらい、学生たちは入院生活にも楽しみが必要で、それが気持ちを明るくさせるためにどんなに大切なことなのか実感していました。

Blog2このような姿でクラウンさんのお供をさせてもらいました

実習の最後にこのような幸運な体験をさせてもらったのだから、学生はこの思い出を胸にこれから看護師を目指して、勉強を頑張るしかありませんね!

 

聖隷浜松病院小児病棟の皆様、ホスピタル・クラウンの皆様、本当にありがとうございました。

(写真と記事は病棟、学生の許可を得て掲載させていただきました)

 

文責:宮谷 恵(小児看護学)

 

2024年2月28日 (水)

小児看護学領域の学内実習におけるシミュレータの紹介

看護学部では、2023年度秋セメスターの10月から3年生の臨地看護学実習が開始になりました。

Covid-19は感染症法上では5類となりましたが、対象者の安全を第1に考え体調チェックシートの項目に一つでもチェックが入る場合は、現地での実習を中止とするなど厳密に体調管理をして取り組んでいます。

 

2月27日、小児看護学実習において、現地での実習ができなくなった学生を対象に、小児看護技術についてシミュレータで体験する学内実習を行いました。

今回、小児看護学領域のシミュレータを紹介します。

小児(幼児)の身体診察シミュレータは、1歳児を想定した全身型シミュレータ人形です。

バイタルサイン測定や身体診察のトレーニングができます。

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新生児のバイタルサイン測定と全身観察が行えるシミュレータ人形です。人形の「泣き声機能」によって、心音・呼吸音の確認を臨床現場に近い状態で測定・観察が行えます。

新生児シミュレータ人形から泣き声が響くことで、小児病棟の臨場感があります。

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呼吸音聴診シミュレータ(小児ラング)で、前胸部5箇所、背部6箇所で聴診の実際の診察手順をシミュレーションで学びます。

レントゲン画像をまじえた症例解説の説明を聞き、小児の聴診イメージをつかみながら肺音聴診の学修をします。

Burogu_3(写真の撮影と使用については学生の承諾を得て掲載させていただきました)

文責 小児看護学 市江和子

2024年2月13日 (火)

小児看護学領域:聖隷おおぞら療育センターの実習での遊びの援助

小児看護学領域では、臨地看護学実習に医療型障害児入所施設の聖隷おおぞら療育センターで病棟実習を展開しています。

 

大学1号館からみえる、社会福祉法人・聖隷福祉事業団 聖隷三方原病院 聖隷おおぞら療育センターです。

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学生たちの受け持ち児は、人工呼吸器装着や気管内吸引、経管栄養などの医療的ケアを受けながら生活しています。

学生たちは受け持ち児に、実習の中で遊びにかかわっています。今回、実習の中で受け持ちの児の個別性をふまえた遊びの用具を作成し、臨床の許可を得てかかわることができたので紹介します。

 

ティッシュの箱に輪ゴムをつけて、作成してあります。輪ゴムを引っ張ると音がなります。

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紙皿にペットボトルの栓を2つ(裏と表に1つずつ)つけると、コマになります。

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2つのカップ(カプセルトイの入れ物)にビー玉をいれて出ないように閉じ、持って振ると音がでます。1番、気に入ってもらえました。

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ペットボトルに水を入れます。中にストローとクリップで浮遊ができるようにしたものを入れて、ペットボトルを押したり戻したりして遊びます。作成した学生の実演です。

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学生が作成した遊び道具を受け持ち児が笑顔でじっと持って、とても気に入ってくれたことが伝わりました。

臨地看護学実習での学生による受け持ち児の成長・発達へのかかわり、受け持ち児のストレス緩和へのケアにつながった実習内容だと思います。

 

(写真の撮影と使用については作成した学生の承諾を得て掲載させていただきました)

文責 小児看護学 市江和子

 

2023年12月 6日 (水)

小児看護学実習:こども園実習Ⅰ・Ⅱをはじめています

小児看護学領域では、3年次の秋セメスター開始からこども園実習Ⅰ・Ⅱをはじめています。

小児看護学実習の学生グループのひとつは、11月29日(水)から30日(木)、聖隷こども園ひかりの子でこども園実習Ⅱがはじまりました。


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聖隷こども園ひかりの子は、聖隷福祉事業団の保育・教育理念を基に『ひかりの子として歩みなさい』(エフェソ信徒への手紙5:8)が独自の理念です。

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こども園の周囲の田園は、すっかり稲刈りが終わっていました。

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こども園前に集合した学生さんたちです。

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新型コロナ感染症(COVID‑19)やインフルエンザがさらに拡大することなく、実習が円滑に進むことを願っています。

 

 

(写真の撮影と使用については使用目的を説明し、こども園の先生と学生さんたちに承諾を得て掲載させていただきました)

文責 小児看護学 市江和子

 

 

2023年12月 1日 (金)

令和5年度JICA課題別研修「乳幼児ケアと就学前教育」の講義を担当しました

2023年11月28日に、『令和5年度 独立行政法人国際協力機構(JICA)課題別研修「乳幼児ケアと就学前教育」』で「子どもの保健・衛生・発育・栄養等」について講義を担当しました。

 

アジア・アフリカ等の開発途上国から、研究員9名の方が日本で研修をされています。

とても熱心に研修を受け、受講をされている姿勢が伝わりました。

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研修員の方々から、活発な質疑があり、日本の子どもの保健に関するディスカッションをしました。

 

(写真の撮影と使用については研修員とJICA引率職員の承諾を得て掲載させていただきました)

文責 小児看護学 市江和子

2023年10月18日 (水)

看護師国家試験勉強会:小児看護学領域 「小児の成長・発達」勉強会を行いました

2023年10月17日に、2023年度 看護師国家試験勉強会で、「小児の成長・発達」の勉強会を担当しました。

2年次の時の授業の「小児看護学概論」や「小児看護学実習」の学びを復習する内容です。健康な小児の成長・発達は、看護師国家試験の頻出問題です。

教室に多くの学生さんが出席し、看護師国家試験への熱気が伝わりました。

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2024年2月11日(日)に実施される第113回(2023年度)看護師国家試験の概要は以下のようです。

厚生労働省 看護師国家試験の施行 
https://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/kangoshi/

試験日:2024年(令和6年)2月11日(日)

試験地:北海道、青森県、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、石川県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、沖縄県

合格発表:2024年(令和6年)3月22日(金)午後2時

出題範囲:

・人体の構造と機能

・疾病の成り立ちと回復の促進

・健康支援と社会保障制度

・基礎看護学

・成人看護学

・老年看護学

・小児看護学

・母性看護学

・精神看護学

・在宅看護論

・看護の統合と実践

 

本学の学生さんたちは、愛知県の試験地の会場での受験になります。

体調を管理して、受験対策に取り組んでもらえたらと思っています。

 

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(写真の撮影と使用については学生の承諾を得て掲載させていただきました)

文責 小児看護学 市江和子

2023年10月 5日 (木)

小児看護学領域:2023年度秋セメスター臨地看護学実習の小児看護学実習がはじまりました

看護学部では、2023年度秋セメスターの10月から3年次生の臨地看護学実習が開始になりました。10月第1週から、小児看護学実習がはじまりました。

 

小児看護学領域の病院実習は、総合病院小児混合病棟、総合病院小児病棟・小児科外来、総合病院医療型障害児入所施設において、実習しています。

1クールの実習を4~5グループ編成にして実習グループの人数を少人数制にしています。1グループは、3~4名で実習となります。

また、3日間のこども園実習を取り入れています。

 

総合病院医療型障害児入所施設の、母子看護実習室での事前準備です。

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総合病院医療型障害児入所施設の2病棟合同でオリエンテーションをしています。

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病棟で受け持つ子どものボタン型胃ろうモデルで、胃ろうのボタン(体外固定部)について説明を受けます。

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病棟で受け持つ子どもの気管カニューレ装着モデルで、気管カニューレ装着患児のケアをするための基礎的な知識(解剖・生理)の説明を受けます。

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こども実習では、認定こども園が大学に近いため、学生ホールに集合して徒歩で実習場に出発しました。

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実習初日は雨模様ですが、子どもたちは元気に登園していました。

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(写真の撮影と使用については学生の承諾を得て掲載させていただきました)

文責 小児看護学 市江和子

 

2023年8月21日 (月)

オープンキャンパス:看護学部小児看護学領域が「赤ちゃんのお世話体験」を担当しました。

2023年8月19日、看護学部小児看護学領域は、感染症対策をし、模擬授業の「赤ちゃんのお世話体験」を担当しました。

2グループにわかれた高校生の皆さんに、新生児モデル人形を用いた「抱っこ」「おむつ交換」について小児看護技術演習の実施をしました。

 

母子看護実習室の模擬授業の準備です。

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全員分の手袋と感染防護用エプロンを準備し、2人に対して1体のモデル人形と紙おむつをそろえました。

模擬授業の内容は、「抱っこ」「おむつ交換」の実際の手順を最初にパワーポイントで説明しました。

その後、参加した高校生の皆さんは、一生懸命に赤ちゃんの抱っこや、おむつ交換の体験をしていました(皆さん上手にできていました)。

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 グループ担当の看護学部3年生の学生が、一緒になって高校生の皆さんにコツを説明してくれました。

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子どもの抱っこやおむつ交換は、小児看護学実習では経験することが多い技術です。

 

新生児や乳児は膀胱の機能が不十分なため、日常生活の中でおむつを使用しています。

短い時間での体験となった模擬授業でしたが、モデル人形による演習で、高校生の皆さんにとっては、赤ちゃんと触れ合う練習の機会になったと思っています。

 

(写真の撮影と使用については参加した高校生の皆さんに使用目的を説明し、承諾を得て掲載させていただきました)

 

文責 小児看護学 市江和子

 

2023年8月 1日 (火)

小児看護学領域:2023年度小児看護学領域統合実習の報告会をしました

2023年7月27日に、小児看護学領域の統合実習の3グループは、全員で実習の報告会をしました。

 

報告会には、聖隷三方原病院と聖隷浜松病院の実習指導者に出席いただきました。

統合実習における各施設のグループのまとめと、学生個人の実習テーマの学びを発表していきます。報告会では、各グループへの講評をお願いしています。

 

プログラム  

13:25~13:30  オリエンテーション

13:30~14:10  1グループ発表(聖隷浜松病院C7病棟・小児科外来)

14:10~14:50  2グループ発表(聖隷浜松病院C7病棟・小児科外来)

~15分休憩~

15:05~15:50  3グループ発表(聖隷おおぞら療育センター1号館・3号館)

15:50~16:20  全体討議・講評 まとめ

 

実習報告会について

・統合実習での学びと自分のテーマについての学びを発表し、共有する。

・実習グループごとに発表を行う。

・1グループの40分~45分の持ち時間には質疑応答も含める。進行はグループごとに司会(グループの進行係)を決め、運営する。

発表内容は、個人のテーマに関する学びとグループに共通する学びとする。

 

臨地看護学実習指導者として、聖隷三方原病院 聖隷おおぞら療育センター(小児看護専門看護師)と聖隷浜松病院C7病棟・小児科外来から、看護職の方に出席いただきました。

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科目責任者の小出先生が進行をします。Image2_6

グループの学びの発表です。

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聖隷浜松病院C7病棟・小児科外来の実習グループです。

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聖隷おおぞら療育センター1号館・3号館の実習グループです。

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教員が順番に統合実習全体の学びについて、学びへのコメントを話しました。

4年生最後の実習である統合実習における学生の学びの多さ、理解の深さがいっぱいつまった発表会になりました。

実習病棟から出席していただいた二人の臨地看護学実習指導者からは、統合実習の成果や発表内容に関する講評をいただきました。

 

小児看護専門看護師に興味のある方は、「看護学研究科 博士前期課程→ CNS・CNAを目指す方へ」をご覧ください。

詳細はこちらをご覧ください。

https://www.seirei.ac.jp/graduate/about/nursing/aim/

 

(写真の撮影と使用については学生と臨地実習指導者の承諾を得て掲載させていただきました)

文責 小児看護学 市江和子

2023年7月21日 (金)

小児看護学 小児看護援助論Ⅱ:臨地看護学実習にむけて技術演習を行っています

小児看護学領域では、小児看護援助論Ⅱの授業の中で、臨地看護学実習にむけて技術演習を行っています。

今年の3年次生は、小児看護学実習が10月から開始になります。学生さんにとっては、慣れない子ども達への技術の提供に戸惑う体験が多くあります。そのため、小児看護援助論Ⅱでは、臨地看護学実習にむけて小児モデル人形・バイタルサインシミュレーター/看護実習モデル人形を活用して、小児看護技術の基本を学びます。

 

2023年7月20日は、小児看護援助論Ⅱの授業で、3グループの小グループにわけた技術演習をおこないました。

 

1.身体計測:身長・体重・頭囲・胸囲を計測する。                             

2.清潔・臀部浴:臀部浴を行う。

3.観察(バイタルサイン測定):新生児の観察・測定を行う。

 

授業の前に、教員が担当する演習内容の準備をします。

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学生2人のペアで新生児の計測をします。

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2~3名で清潔ケア(臀部浴)をします。Image7

観察とバイタルサイン測定を、新生児のバイタルサインシミュレーター(人形)で実施します。

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新型コロナ感染症の対策のため、これまで2年間、技術演習は遠隔授業でした。小児看護学領域においては、久しぶりの対面授業としての技術演習です。

学生さんたちへの小児看護実践力の習得にむけて、より効果的な学修を検討しながら授業を進めています。

 

(写真の撮影と使用については学生に使用目的を説明し、承諾を得て掲載させていただきました)

 

文責 小児看護学 市江和子