2021年12月 2日 (木)

小児看護学実習:小児看護学実習の学内実習:シミュレーターについて

2021年10月から開始された看護学部の臨地看護学実習は、実習受け入れ施設との調整で、学内実習の期間があります。

 

小児看護学領域の学内実習では、呼吸音聴診シミュレーター “小児ラング”を活用しています。“小児ラング”は、学生が子どもへの聴診イメージをつかみ、臨地看護学実習で活かせる肺音聴診学習シミュレーターです。小児肺音ならではの4つの特徴、「呼吸数」「心拍数」「音の伝播」「サイズ」について学修ができます。

 

シミュレーターでは、成人と比較すると下肺野で上肺野の音が伝わりやすいように設計されています。

1~5歳がイメージされており、小児看護学実習で受け持つことが多い事例の体型です。
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学生同士で、シミュレーターを操作し、肺音の分類のアセスメントを話し合います。

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シミュレーターでは、実際の子どもに近い肺音の伝わり方が再現されています。しかし、学生さんたちが音を聴取して、肺音分類をアセスメントするためには多くの体験が必要になることが学内実習の練習から伝わります。

 

今後も、小児看護学におけるシミュレーション教育を充実するよう、教員一同取り組みます。

 

 文責 小児看護学 市江和子

 

(写真の撮影と使用については学生に使用目的を説明し、承諾を得て掲載させていただきました)

2021年11月29日 (月)

大学院看護学研究科:2021年度大学院進学にむけた看護職キャリア支援講座を実施しました

本講座は、地域の看護職の皆様に大学院進学に関するキャリア支援として、将来「研究的な視座をもつ臨床の実践者」「研究的な視座をもつ看護教育者」の活躍を期待して実施しています。

 

大学院の学修の中心となる看護研究に視点を置き、理論や論理をふまえた研究計画書を作成するプログラムとしています。大学院看護学研究科の特色をいかした地域連携・地域貢献を基盤に、臨床の皆様への研究に関する支援を目的として開催します。

 

初回講義を2021年11月27日(土)に、対面と遠隔で開催しました。講座は、2021年度で4回目となりました。

 

 

内容

講師

第1回

看護研究と計画書の作成

市江和子

第2回

看護研究における文献検討

酒井昌子

第3回

看護研究と看護倫理

大石ふみ子

第4回

抄録作成と学会発表

大山末美

第5回

第6回

第7回

研究に関する個人ワーク

(研究計画書の具体的作成等について)

希望領域の教員と

日程を調整

敬称略

 

第1回:看護研究と計画書の作成

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第2回:看護研究における文献検討Image2

第3回: 看護研究と看護倫理Image3

第4回:抄録作成と学会発表
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看護職キャリア支援講座は、第1~第4回の講座をふまえ、第5・6・7回は研究に関する個別ワークとなります。講座全体で、研究計画書における研究課題の焦点化を目指します。

 

文責 看護学研究科 市江和子

 

 

2021年11月15日 (月)

ホームカミングデーが開催されました

11月6日(土)にホームカミングデーが開催されました。

今年は、対面とWeb配信のハイブリッド型の開催となりました。

 

領域ごとの勉強会・交流会が実施され、看護学部では、

「その人らしい生きかた・逝きかたへの支援-病院から在宅への移行を考える-」として、在宅診療・在宅看護について、様々な立場から病を抱えた人を支援してきた、在宅医・訪問看護師・病院がん看護専門看護師の3名の専門家とともに、その人らしい“いきかた”を考えました。

どの職種の方も、その人や家族の話しを丁寧に聞かれたうえで、その人の思いを支えるケアをされていたことが印象的でした。

長寿のお祝いに、大きなケーキを親族で囲むといったエピソードも聞かれ、病院ではなかなか叶えられないことも、自宅で家族と共に過ごしその様子を支える専門家がいるからこそ、その人らしく生きることに繋がるのだと実感しました。

 

また、ホームカミングデー後半には、在籍当時の懐かしい写真も流れ、同級生と笑顔で過ごせた半日でした。
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 文責:看護学部 室加千佳

2021年11月 8日 (月)

オンラインオープンキャンパスで心理に関わる専門職に関する講義をしました。

11月6日(土)に、心理に関する専門職について高校生に向けて講義をしました。今回はコロナ禍ということもあり、残念ながらZoomを用いてオンラインでの講義になりました。下の写真は、大教室に教員3名(看護学部1名、社会福祉学部1名、リハビリテーション学部1名)と事務職員が1名集まってオンライン中継しているところです。

精神看護学領域に所属している私は、精神科の看護師が仕事として実際に何をやっているのか、という内容と、こころのケアに関する専門職に共通する心構えのことについて高校生にお伝えしました。

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こころのケア・精神科看護師というと、こころが苦しんでいる人がいて、その人に支持・受容的に関わる、というイメージがあると思います。それは間違いではありませんが、その前提として、自分が相手にとって安心・安全であるのか?という自分の存在の仕方自体が問われているのです。(簡単に言えば、いつも不機嫌・怒っている人が、小手先で支持・受容的に接しても逆に困ってしまいますよね)。病と闘う患者さんにとって、安心安全な存在でいるためには、どのような自分であればよいのでしょうか。そして聖隷クリストファー大学の精神看護学領域では、相手を癒す手技・手法ではなくこの自分がケア者としてどう生きるのか?どのようにそこにあるのか?という問い自体を特に大切にしています。この問いは、高校生や学生だけでなく、今の私自身にとっても常に難しい課題として、常に目の前に立ちそびえています。こころのケア者である限りその課題が解決することはないでしょう。

このような、内向的思考、哲学的問いは、実は聖隷クリストファー大学の建学の精神につながっています(詳しくはこちら)。興味がある方は、聖隷クリストファー大学で一緒に、ケア者の存在の仕方を考えてみませんか。

 

                              精神看護学 清水隆裕

2021年10月29日 (金)

3年次生から領域別看護学実習始まります。

聖隷クリストファー大学看護学部は、3年次生の秋から4年次生の夏にかけて領域別看護学実習に出向きます。写真はその実習オリエンテーションの様子です。みなさん、久しぶりの臨地実習ですので緊張している様子が伝わってきますね。

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領域とは、急性期・慢性・老年・母性・小児・精神・在宅と、選択者には公衆衛生を加えた7~8領域のことです(詳しくはこちらをご覧ください)。それぞれ、2~4週間、看護学生として病院や施設を訪れ、実際の患者さんや利用者さんに対して、看護実践しながら「看護とは何か?」という学びを深めていきます。

実習最初は、みんな不安や緊張でいっぱいです。しかし患者さんや現場の看護師さん、教員、チームの学生との交流では、うれしいこと、楽しいこともたくさんあります。当然、つらいこと、困ったこともたくさんあります。そのような様々な体験を通して看護師のこころを養っていくのですね。

 

ちなみに、精神看護学実習では精神科病院で実習を行います。

一日の流れはおおむね以下の通りです。Image2_2

精神科病院にいくのは初めてという人が多いので、学生は特別緊張していますが、2週間後は「とても楽しかった」とすがすがしく実習を終える人がほとんどです。

 

文責 精神看護学 清水隆裕

2021年10月28日 (木)

大学入学案内パンフレット:小児看護学領域紹介について

2023年度版の聖隷クリストファー大学入学案内パンフレットの看護学部 小児看護学領域紹介についてのお知らせです。

 

10月、小児看護学実習中の3年生の学生さんたちの協力を得て、教員が見守りながら写真撮影をしました。

小児看護学領域は、呼吸音聴診シミュレーター“小児ラング”を小児看護援助論Ⅱのフィジカルアセスメント演習に活用することをめざしています。“小児ラング”は、学生が子どもへの聴診イメージをつかみ、臨地看護学実習で活かせる肺音聴診学習シミュレーターです。

 

子ども特有の、肺音の特徴を学習できます。体のサイズは1~5歳をイメージしています。

 

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実際の子どもに近い肺音の伝わり方が再現されているため、子どもにおける前胸部・背部での呼吸音聴診の練習ができます。

 

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今後も、小児看護学におけるシミュレーション教育が充実するよう、教員一同取り組みます。

 

皆さん、撮影へのご協力をありがとうございます。

 文責 小児看護学 市江和子

 

(写真の撮影と使用については学生とカメラマンの方に使用目的を説明し、承諾を得て掲載させていただきました)

2021年9月21日 (火)

小児看護学実習:小児看護学実習とこども園実習Ⅰのオリエンテーション

小児看護学領域では、3年次生の秋セメスター開始とともに始まる臨地看護学実習に関して、小児看護学実習とこども園実習Ⅰのオリエンテーションを行っています。

 

2021年度は、新型コロナ感染症対策のため、実習施設ごとの実習期間に間隔をあける対策をおこない、臨地における実習の内容にも制限があります。小児看護学実習のこども園実習Ⅰは遠隔実習(Zoom)で実施することになりました。

 

9月17日、小児看護学実習科目責任者の山本智子先生による小児看護学実習全体と、聖隷クリストファー大学附属クリストファーこども園の副園長の山﨑五月先生によるこども園実習Ⅰのオリエンテーションを遠隔授業で実施しました。山﨑五月先生には、実際にはこども園では実習を行わない中で、学生さんたちの子ども理解のための講義をお願いしました。

 

最初は、山本先生からは、小児看護学実習全体についての説明でした。

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山﨑先生からは、こども園の役割、保育における子どもへの関わり方、事故防止などが話されました。

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こども園実習Ⅰの目的は、「乳幼児の日常生活の実際を知り、小児への理解を深める」ことです。

 

山﨑先生のこども園についてのお話からは、こども園の子どもたちの生活について生き生きとした姿が伝わりました。子どもは遊びの天才であり、子どもの生活は家庭と園とつながっていることを心にとめていただきたいというお話がされました。

オリエンテーション内容(パワーポイント資料)には、園児たちの明るい笑顔の写真があふれていました。

 

2021年度は実際にはこども園の現地における実習ではありませんが、子どもに関わる時の「話すときは子どもの目線」「子どもの状況をよく見た上での言葉がけが大切」「挑戦しようとする子どもは見守る」「子どもの姿を観察することが大切」「子どもを一人の人間として尊重して関わる」等、学生さんの子ども理解につながる貴重なお話の時間でした。

 

お話の後、多くの学生たちからチャットで質問があり、山﨑先生から丁寧に回答いただきました。

 

(写真の撮影と使用については使用目的を説明し、承諾を得て掲載させていただきました)

文責 小児看護学 市江和子

2021年9月15日 (水)

浜松市との連携事業【赤ちゃんのお世話講座】

浜松市が市内の大学との連携事業として実施している生涯学習講座の1つである、

お兄ちゃん、お姉ちゃんのための『赤ちゃんのお世話講座』を7月29日に、入野協働センターで開催しました。

まだ、コロナ感染は今よりは落ち着いていたころ、入り口では体温測定や手指消毒、体調の聞き取りを行って、会場に入ってもらいました。

参加者は、4家族、おばあちゃんに連れられた3歳のお姉ちゃん、お母さんと一緒に来てくれた各4歳、5歳のお兄ちゃん、4ヶ月の赤ちゃんを抱っこして来てくれたお母さんの8名です。

講師は、看護学部4年生、母性看護学の統合実習中の学生です。

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【赤ちゃんを抱っこしてみよう!】

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お母さんと一緒に来た5歳の男の子が、大事そうに落とさないように気をつけながら新生児人形“たあくん”を抱っこしてくれています。生後間もない赤ちゃんと同じ状態を再現した人形なので、まだ首が座っていないため、「首のところがぐらぐらしているので、抱っこする時は、首の後ろをしっかり支えてね!」

お兄ちゃん、興味津々!

【赤ちゃんの特徴について知ろう】

生まれてすぐの新生児から、8ヶ月の乳児までの成長発達について、説明しました。

生後4ヶ月の子どもさんを抱っこして参加されたお母さんには、今までの育児や授乳に関するお話をお聞きし、労いながら、これからの赤ちゃんの成長について、お話しました。

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「赤ちゃんは、すくすくと育っていますね!」

「今までの子育ては、いかがでしたか?」

【お母さんのお腹の中での胎児の様子を知ろう】

お母さんのお腹の中の赤ちゃん(胎児)の様子を、お兄ちゃん、お姉ちゃんの年齢に合わせて、絵本や布製の胎児人形を使い、優しく説明。

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おばあちゃんと3歳の女の子、

「あなたもお母さんのおなかの中で、こうして大きくなってきたのよ。」

「お母さんもお父さんもおばあちゃんも、あなたが生まれてくるのをとても楽しみにしていたんだよ。」

【赤ちゃんの沐浴(お風呂)】

お兄ちゃん、「赤ちゃんをしっかりと支えてあげてね!」

「上手に沐浴させているね!」

お母さん、「こんなに興味津々で、上手に入れられるって知らなかったわ。」

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皆さん、とても楽しんで、学生の話を聞いてくださいました。

文責:母性看護学領域 黒野智子

                     

2021年8月24日 (火)

看護学部の授業紹介~健康スポーツ実践~

看護学部の授業には、必須科目だけでなく、様々な科目の中から好きなものを自由に選択できる選択科目があります。今回のブログでは、選択科目の1つ「健康スポーツ実践」を紹介します。担当の教員は、安田智洋教授です。安田先生はスポーツ医学が専門で、大学での授業のほかに、高齢者や研究者の方々にサルコペニア対策の指導を行ったり、オープンキャンパスでは高校生の方々に授業も行ったりしています。

この「健康スポーツ実践」は、健康やスポーツに関する実践型の全15回の授業で、測定機器を使った身体機能のデータ解析や体力レベルの把握を通して、スポーツ生理学の基礎を勉強します。今年度の春セメスター(いわゆる前期)では、看護学部・リハビリテーション学部・社会福祉学部の1年生26名、2年生5名が受講しました。

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  開始前の全体説明

本日(7月19日)の授業は「形態・体力測定」をテーマに行われました。暑い体育館での授業でしたが、風通しがとても良く、巨大扇風機が4台設置され、新型コロナウイルス感染対策も行われていました。

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巨大扇風機

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閉眼片足立ち

 

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 立ち幅跳び                                          垂直跳び

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長座体前屈                血圧測定

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         インボディ測定            反復横跳び(20秒間)

体力測定は入学時の4月にも行ったそうです。今日が2回目で、体力の変化を見ることができます。1年生の皆さんは、受験勉強で体を動かす機会が少なかったと思いますが、体力が元に戻ったのか、あるいは逆に体力がもっとなくなってしまったのか、3カ月間の努力の成果を解析しました。医療人にとって体力はとても大切です。是非、将来に向けて基礎体力を高めてもらいたいものです。

       

2021年8月 4日 (水)

大学の選び方~建学の精神について

聖隷クリストファー大学は、私立大学です。

受験生のみなさんは、状況や環境によって、国公立の看護学部を受験することもあるでしょう。それでは、国公立の看護学部(医学部看護学科)と私立大学の看護学部と何が違うのでしょうか?

私立大学というのは、建学の精神というのがあります。これは、その私立大学がなぜあるのか?という使命を表現したものです。簡単に言えば、教育によってどのような人間を育てようとしているのかという意味です。そのため、入学する学生にとっての最終目的は、「その学部・学科での学びだけでなく、それを下支えする建学の精神を実生活の中で実践できること」になります。繰り返しになりますが、私立大学のゴールは建学の精神を携えた人間になることです。私立大学を受験する場合は、必ず建学の精神を調べたほうがいいです。

次は、多くある私立大学の建学の精神についてです。今の時代、インターネットで検索すればすぐに調べられます。みなさんはどんな人間になりたいでしょうか。調べてみた建学の精神の中から、自分の生き方のガイドとなるような大学を選ぶのが私立大学の選び方です。そして、聖隷クリストファー大学の建学の精神は「生命の尊厳と隣人愛」です。

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高校生の時は、立地場所、偏差値、学費、ブランドなどで受験校を決めるというのが標準的な大学の決め方だと思います。しかし、私立大学というのは、その建学の精神の中で自分が学びたいところに行くというのが、一番大切なガイドの一つです。上の例でいうと「気品」を中心に携えた看護師と、「愛」を中心に携えた看護師では、患者さんの目の前に立った時の振る舞いが変わってきますし、実生活での価値観も変わってくるからです。

当然、自分が今後長い人生を生きていく上での思想は自分で考えたい、他人が作った目的地に縛られたくない、という人もいるでしょう。そのような場合は、国公立をめざすのも一つの選択肢になるでしょう。

大学の選び方は、自分がどういう生き方をめざすのか、その目的と建学の精神を照らし合わせて選択するものと考えます。しかし現実は、偏差値や地元重視で選択されており、その大学の建学の精神が何か?自分がどのように生きたいのか?など、受験生がそのような視点で大学選択を考えたり、その考える機会を与えたりする高校や大学は多くありません。

 

人間を愛するという生き方を考えたい人、まだどこの大学にするのか迷っている人は、本学の建学の精神の下で、自分がよりよく生きていくための考え方を学んでみてはいかがでしょうか。

 

精神看護学領域 清水隆裕