2021年6月30日 (水)

共通科目 キャリアデザイン:看護学部でグループワーク発表を行いました。

本学では3学部共通科目として「キャリアデザイン」を開講しています。

 

看護学部の授業では、第8回の授業が発表会になりました。

2021年6月30日(水)の授業では、キャリアデザイン第8回「キャリア・キャリアデザイン」を考えるグループワークを行いました。

 

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Image2各教室に4グループ編成をして、さらに小グループ5つに別れ、発表会を行いました。

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各グループの発表は「キャリアデザインとは、を考える」「キャリアデザインを通して」「なりたい自分になるための一歩」など、それぞれグループが独自性のあるテーマを決めて発表しました。発表、意見交換ともに学生さんたちは集中して取り組めていました。

 

看護学生時代から、看護の専門分野を考える必要性や大学院の高度実践専門看護師(CNS)についての発表があり、学生さんたちのキャリアデザインを考える姿勢が伝わりました。

 

ぜひ、卒業後のキャリアの中に、大学院看護学研究科を視野に入れてほしいと感じました。 

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(写真の撮影と使用については学生の承諾を得て掲載させていただきました)

文責 看護学部 市江和子

2021年6月29日 (火)

慢性看護学実習に取り組んでいます

本学部では、3年次生の秋から4年次生の夏にかけて、学生さんたちがローテーションしながら看護学の領域別の実習に取り組んでいます。

そのひとつである慢性看護学実習では、長期にわたり病気と共に生きる人々のセルフマネジメント支援に着目した看護過程の展開を通して、看護実践能力を養っていきます。

感染対策を講じながらの実習は緊張感がありますが、学生さんたちは、受け持ちさせていただく患者さんとの関わりを通して、病気と共に生きるとはどういうことなのか、どのような援助が生活の質(QOL)に繋がるのかを思考しながら、慢性看護の真髄を深めることができています。

病棟実習後も、学生さんたちは、翌日の実習で必要となる技術演習を行い、患者さんに少しでも安全でより良い援助ができるよう、皆頑張っています。

 Image1(写真の撮影と使用については学生の皆様の承諾を得て掲載させていただきました)

文責 成人看護学 天野 薫

2021年6月25日 (金)

共通科目 キャリアデザイン:看護学部でグループワークを行いました。

本学では3学部共通科目として「キャリアデザイン」を開講しています。科目の位置づけは、「看護専門分野や諸学の学識を用いて課題を探求し、多面的に考察することができる」で、3年生の春セメスターの授業です。

 

看護学部の授業では、第1回から第4回が、「オリエンテーション、キャリアデザイン・社会人基礎力とは何か」「社会人基礎力を身につける(1)看護専門職としてのマナー」「社会人基礎力を身につける(2)チームで働く力」「看護専門職の多様なキャリアコース」です。

 

この内容をふまえ、第5回「先輩看護専門職者のキャリアデザイン:助産師としてのキャリア形成」、第6回「先輩看護専門職者のキャリアデザイン:高度実践専門看護師(CNS)としてのキャリア形成)について、外部講師の先輩専門職にそれぞれがキャリアデザインを語っていただいています。

 

新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって、グループ―クの授業には制限がありますが、感染対策をして、今年度はグループワークと発表会を行います。

 

2021年6月23日(水)は、キャリアデザインの第7回「キャリア・キャリアデザイン」を考える(グループワーク)を行いました。Image1_3

各教室に別れて、小グループになって、グループワークをしています。それぞれ、「社会人基礎力を身につけるために何をしたらよいか」「キャリアを積み上げるために学生時代に行う必要なこと」について、真剣に話し合っています。

 

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(写真の撮影と使用については学生の承諾を得て掲載させていただきました)

文責 看護学部 市江和子

 

2021年6月24日 (木)

小児看護学領域:聖隷おおぞら療育センターの実習

看護学部 小児看護学領域では、病棟実習に医療型障害児入所施設の聖隷三方原病院 聖隷おおぞら療育センターでの実習を行っています。

 

施設の特徴としては、障がいを持ちながら自力移動できる子どもから、寝たきりで人工呼吸器管理などの医療的ケアの必要な子どもまで、生活様式の異なるさまざまな方が入所されています。学校に通う代わりに先生が施設まで来て教えてくれる、訪問学級を受けている子どももいます。

                                     

学生たちは、障がいのある子どもたちへの援助に緊張をしつつ、対象理解を深めていきます。ケアの実施、見学に関わらず、担当の子どもに行われているケアについては、基本の手順を必ず自己学習しておくことが求められます。

 

学生さん一人ひとりの必要物品です。Image1_2

母子看護実習室(小児側)に集合して、オリエンテーションです。

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学内における実習オリエンテーションでは、医療的ケアに関する説明の時間を設定しています。ケア時の注意点として、気管カニューレや経管栄養チューブは抜けないように気を付ける必要があります。

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学生さんたちは、実習に向けての事前学修を進めています。

(写真の撮影と使用については学生の承諾を得て掲載させていただきました)

文責 小児看護学 市江和子

 

2021年6月 8日 (火)

「成人看護援助論演習」協働学修 ポスターツアーを行いました。

看護学部3年次生の演習科目「成人看護援助論演習」では、事例を活用した看護過程の展開を学修しています。この演習では、学生同士が互いに学び合う協働学修の方法を取り入れています。前年度は遠隔授業となってしまいましたが、今年度は感染予防対策を取りながら、対面による学びを深めています。5月の第5・6回、6月の第8・9回はポスターツアーを行いました。その実際をご紹介します。

この授業は履修生を6つのグループに分けて学修を進めています。そのうち、3グループは急性期看護学、3グループは慢性看護学の事例患者を分析しています。さらに、グループごとにも6つに分かれ、担当する課題内容をポスターにまとめました。

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その後、ツアーチームを作り、チームごとに各ポスターを回って各々がポスターにまとめた内容についてプレゼンテーションを行いました。

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考えたことをまとめて発表するのはなかなか難しいようで、最初は皆さん緊張した面持ちでしたが、発表を重ねるごとに少しずつ場の空気にも慣れ、活発な質問が出だし、意見交換を行うことができました。 

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それぞれが発表の中で得られた意見や質問を通して、最終的にポスター内容を修正し、まとめていきました。皆さん、お疲れさまでした。

これからも学び合いによって相乗効果が得られ、良い学修成果が得られることを期待しています。

(写真の撮影および掲載については、学生さんの承諾をいただきました。)

     文責 成人看護学領域 乾 友紀

2021年6月 3日 (木)

大学院看護学研究科博士前期課程 修士論文・課題研究論文検討会

2021年6月1日(火)、看護学研究科博士前期課程の修士論文・課題研究論文の検討会を開催しました。感染防止対策として、換気、消毒等を徹底し、対面と遠隔(Zoom)を併用した実施です。 

修士論文・課題研究論文検討会は、看護学研究科前期課程における研究計画書作成までのプロセスの重要な学修です。大学院の博士前期課程院生さんと教員による、研究計画書の発表と質疑・応答の貴重な学修の場となっています。
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 本日は、高度実践看護(CNS)コースの院生さんの発表でした。

 [修士論文・課題研究論文検討会](発表10分・質疑応答20分程度)

 

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(写真の撮影と使用については院生の皆様の承諾を得て掲載させていただきました)

文責 看護学研究科 市江和子

2021年5月26日 (水)

聖隷クリストファー大学の精神について問いかけます

聖隷クリストファー大学の看護学部が大切にしている考え方と、建学の精神との関連をからめて、高校生の皆さんに問いかけたいと思います。

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さて、ここ(上の図)に縦軸があります。上は完全性や正解、豊かさ、強さです。下は不完全性やあいまい、乏しさ、弱さです。このときみなさん、学問を学ぶ、勉強する、知識や技術を身に着けるということは、どちらをめざすことでしょうか。普通は、上ですね。小学校から、その教育の中では常に正解を求められてきました。正解や知識を得ることが点数化され価値だと教わってきました。完全性を身に着けることによってどんどん明るく、立派で、華やかで、非の打ちどころのない人間になっていくというイメージです。学ぶことは、この図のようにどんどん上に登っていくというイメージですね。

では、ここで問題になってくるのは、病気になりこころが疲れた人間はどこに存在するのでしょうか。

明るく、華やかな世界にいるのでしょうか。おそらく、自分に自信を無くし、自分の弱さや不完全さに苦しみ、暗い世界で耐えているのではないでしょうか。なので病気になりこころが疲れたひとがいるのは下の場のあたりですね

そのときに、明るく、華やかで立派になったケア者が目の前に現れたら、救われるでしょうか。おそらく救われません。上に登った人間と、下の世界に沈殿している人との出会いは格差が大きすぎるのです。むしろその出会いは、世の中には立派な人がいる。自分は情けない人間だ。とかえって苦しみを強めさせてしまいます。

そのため患者さんに寄り添いたいと願うケア者がめざすは、下です。

高校生の皆さんはよく、患者さんのこころに寄りそいたい、という希望をもって看護学部入学してきますよね。

勉強していろいろな知識を身に着けると、自分がどんどん立派な人間になっていく。それは大切な人間としての生き方の一つです。しかし、ケア者になるうえで大切なことは、どれだけ勉強して知識を身に着けたとしても、やっぱり自分は「やるといいながら怠けるし、知らないこともたくさんある。嘘も言う。都合のいい解釈もする。できないこともたくさんあるのだ」という弱くもろい自分というのを、受け入れていく生き方です。たくさん知識を身に着けたとしても、立派な自分にならず弱い自分というのを受け入れていく。すなわち階段を下りていくという生き方です。

そうすると、強者が持つ圧力が丸くなり、雰囲気が穏やかな人間になっていきます。その時に、くしくも病気で弱ってしまった人と、自分の弱さを自覚しているケア者という、お互い弱い人間同士が出会うことで心のケアが発動します。

この、勇気と覚悟をもって、自分の弱さを自覚して受け入れて階段を下りていく作業を「愛」と言っているのです。なので、聖隷クリストファー大学の建学の精神は、下の世界を根っこにした生き方ができるというところにあります。

 

このように、看護師としてどう生きるのか?という問いに対して考えを深めたい人は、一緒に聖隷クリストファー大学で学んでみませんか?

 

文責 精神看護学領域 清水隆裕

 

2021年5月25日 (火)

精神看護学実習がんばってます

精神看護学実習では精神科に伺い、こころの病を患った人たちに対してこころのケアという視点で看護を思考したり、看護実践する実習です。最初は学生もこころの病をイメージできずに、不安緊張でいっぱいです。しかし、実習でお会いする患者さんたちは、「優しかったからこころの病を患ってしまったのではないか」と思わせてくれるように、学生を歓迎してくれます。むしろ学生がこころのケアを受けて帰ってくるのです。

以下 学生から高校生の皆さんへのメッセージです。

ーー精神看護学実習に関して高校生に向けて一言ーー

A学生「はじめは、どのような方とお会いするのか緊張でいっぱいでしたが、振り返れば非常に楽しい実習でした。」

B学生「病棟看護師さんが、とても丁寧に学生の話を聴いてくれたので、とても安心して実習ができました。」

 

今はコロナ禍ですので、実習に行けない日もあります。

そのため精神疾患にかかわる映画を見たり、臨床経験の長い看護師さんの語りを聴いたりしたうえで、精神看護に関するセッションをして学びを深めています。
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文責 精神看護学領域 清水隆裕

2021年4月12日 (月)

小児看護学領域:2021年度小児看護学領域の統合実習オリエンテーションを行いました

本学看護学部では「統合実習」として、4年次生が既修の知識・技術を統合しながら、提供されている看護の実際を経験し、保健・医療・福祉のネットワークの中で看護の働きについて理解を深めることを目的とする実習を実施しています。

 

新型コロナ感染症の拡大によって、実習には制限がありますが、小児看護学の学びがさらに深まることを期待しています。 

 

2021年4月12日(月)、小児看護学領域の統合実習のオリエンテーションを実施しました。Image1

統合実習の科目責任者の宮谷先生、実習のそれぞれ担当の小出先生、山本先生の具体的な実習方法の説明です。Image2

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学生さんたちは、先輩達の成果である課題レポートをみて、自分のテーマを考えています。Image4

母子看護実習室(小児側)には、先輩たちのレポートをまとめてあります。

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(写真の撮影と使用については学生の承諾を得て掲載させていただきました)

文責 小児看護学領域 市江和子

 

2021年4月 8日 (木)

助産師国家試験に全員が合格しました。

本学には助産学専攻科があります。大学などで看護学を修めた後に入学する1年間のコースです。本学の助産師養成の歴史としては、聖隷学園浜松衛生短期大学専攻科から大学4年間の中で養成した時代を経て、2007年に大学専攻科が開設されました。大学専攻科として14年間連続、助産師国家試験合格率100%の実績があります。

3月26日に合格発表があり、17名全員が合格しました。2020年度(第14期)生ならびに保護者の皆様、本当におめでとうございますshine🙌🎊shine

コロナ禍において、全国的には助産学実習の中止や延期などにより、国家試験受験資格に必要な「正常分娩の介助例数10例程度」に苦慮する養成校が大半でした。学内実習で事例の状況設定をして実践力を評価するなどの代替がなされたのですが、本学専攻科は全員が臨地実習で10例以上を達成することができました。地域助産学実習や助産所実習、NICU/GCU・MFICU実習も、臨地でほぼ例年と同じ経験ができました。ここにあらためて、オンライン授業・実習受け入れにご協力いただきました講師の先生方、実習施設の方々、妊産婦とご家族の皆様に心より感謝申し上げます。

日にちは遡りますが、試験前日の2月10日、感染予防対策を講じたうえで専攻科恒例の壮行会を行いました。学部長をはじめ、母性看護学の教員からエールが送られました。本学看護学部の時のクラスメートや専攻科の先輩も駆けつけてくださいました。

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新型コロナの影響はこんなところにも😲

1.壮行会でTV会議システムを初めて活用

試験会場は愛知県のため、直接会場へ行く学生は、例年、壮行会に参加できませんでした。しかし、今回はTV会議システム(画面をホワイトボードに映して)とスマホのTV電話(写真右端の学生が撮影)を活用し、画面越しでも全員が顔を合わせ、声を掛け合いました。愛知のご実家で国試勉強をしていた学生からは「クラスの皆や先生方の顔が見えて落ち着きました」「自分も教室で一緒にいる感じがして嬉しかったです」という言葉がありました。このような活用は楽しいですね。

2.合格祈願菓子が店頭から消えた?

買い出しに行って分かったのですが、合格祈願のお菓子の種類と販売数が激減! 売れ残りを回避するという企業側の新型コロナ対策でしょうか。買い集めるのに焦りました😅

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スクールバスで名古屋へ出発📯。大きく手を振る学部時代のクラスメートたち。その後方では多くの教職員、準教員の方々がお見送りをしてくださいました。力をいただきました。ありがとうございました!!

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想いを繋げる‐手作りの胎盤と臍帯

国家試験後から修了式までの期間に、新入生が分娩介助技術の練習で使用する胎盤と臍帯の教材模型を作成してくれました。毎年、後輩のためにと受け継がれています。胎盤実質は手芸用綿花と赤い生地、胎盤母体面の分葉はステッチで。卵膜はレース生地、臍帯は生成りの木綿に臍帯血管数と同じ太毛糸3本を入れ込んだ手縫いです。実際の臍帯は平均50㎝ですが、練習で切断する長さを見込んで1mほど。実習終了時には20㎝程度になります。

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修了式の様子です。ワタクシ、専攻科席の真後ろから撮影しながら、お一人お一人のこの1年間の姿を思い出していました。結果として全員が無事に例年とほぼ同じスケジュールで講義・実習を修了できたというものの、1年間しかないので元々がタイトなスケジュールのうえに、コロナ禍では講義の時間割を次々と変更し、実習はいつ中止になるか分かりませんでした。針孔に糸を通すような毎日を、よく辛抱され、モチベーションを保ち、力を合わせて乗り越えられました。彼女たちの背中からは頼もしささえ感じられます。

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最後に遠州灘の夕景。一人一人がしっかりと立っているという流れで、釣り人のショットです。

「新しい生活様式」が定着した今、ワタクシには2020年のブログ記事で昨年の国家試験合格祈願とラグビーワールドカップを熱く書いた時や、7月にアマビエを紹介したことが随分と昔のように思います(宜しければ看護学部ブログの助産学専攻科アーカイブをどうぞ)。

新年度がスタートしました。助産師を目指して良かったと感じてもらえるような1年にしていきたいと思います。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

(写真は全て筆者撮影)