2022年5月27日 (金)

2022年度 ホームカミングデー実行委員会が始まりました。

聖隷クリストファー大学は、看護教育が始まった「聖隷准看護婦養成所」から数えれば、1万3千名以上の保健・医療・福祉・教育の専門職者を生み出しました。聖隷の看護教育の始まりは70年前です。このように長い歴史をもった看護教育の学校はなかなかありません。ホームカミングデーは、多くの卒業生に対して仕事や研究・研修の拠り所として、また保健・医療・福祉・教育の最新情報や人材情報の交換拠点として母校を活用してもらうよう、本学の現在を伝える機会、そして同窓生、先輩・後輩と旧交を温め教職員と交流する機会としていて、聖灯祭(学際)と同じ日に開催されます。

詳しくはこちらです。

今年は、11月5日(土)に開催されます。Image1

私は、丁度20年前の看護学部の卒業生として、実行委員になりました。実行委員会では、私よりずっと年上の先輩がた、ずっと年下の後輩たちも集まります。そのような時、長い聖隷の歴史の文脈のなかで自分の看護が生まれてきたんだなあと実感します。みなさんも、このような長い歴史を持つ聖隷クリストファー大学で学んでみてはいかがでしょうか。

 精神看護学領域 清水隆裕

2022年5月20日 (金)

ハンドベルサークル ~学内で演奏を行いました~

本学のハンドベルサークル「ハンドベルリンガーズ」が4月27日(水)に学内演奏を行いました。

当日は看護学部の学生5名、リハビリテーション学部の学生1名、社会福祉学部の学生3名の9名が集まり、「小さな世界」を演奏しました。サークルの活動は、新型コロナウイルス感染拡大防止のために、昨年度のほとんどが中止を余儀なくされましたが、今回、水曜日の大学礼拝の後に、1年生にサークルの紹介を兼ねて、演奏する機会をいただきました。現在の大学礼拝は、水曜日のⅢ限目に2教室に分かれて行われていますが、この日の演奏もテレビ会議システムを利用して映像と音声を他教室に配信しました。

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<リハーサル風景>

 

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<演奏を配信している映像>

感染防止の対策上、今回の演奏の練習はたった2回しかできませんでしたが、1曲だけ、心を込めて演奏することができました。

現在、ハンドベルサークルは、一緒にハンドベルを演奏する学生さんを募集しています。一度もハンドベルに触れたことがない方でも大歓迎です。                         

                           (ハンドベルサークル顧問)

2022年4月28日 (木)

季節の手しごと

4月から新しい土地での生活をスタートさせた方は少し慣れてきた頃ではないでしょうか。助産学専攻科は1年間の修業期間のためタイトなスケジュールですが、キャンパス周辺の四季も思い出にしてもらえることを願います。COVID-19の影響で公私ともにICT化は加速したものの、おうち時間の楽しみは無かったなあ(個人的意見)。ワタクシ達(敢えて“達”)は職業柄、毎日通勤し対応に追われてきました。

COVID-19に関係なく、浜松に移り住んでから梅シロップを手作りしています。これから梅が出回る季節なので作り方をご紹介します。画像は2年前ですが、5月に青梅を漬けました。熟した梅で作れば濃厚な味に仕上げるのでお好みで。下準備は①傷の無いものを選別し洗う。②キッチンペーパーで水分を軽く拭き取り、乾かす。液に漬けるからと言ってそのままはカビの原因になるそうです。③軸を取り除く。少し面倒なので時間の余裕をみて一気に!④ビンを煮沸消毒し、冷めたら梅・氷砂糖をミルフィーユ状に交互に重ね入れる。レシピはいろいろあり、防カビ目的で梅を凍らせてから漬ける方法もあるようです。私は最後に酢を注ぎます。防腐とサッパリ味にしたいから。⑤涼しい暗所に置き、毎日1回、「美味しくなーれ」と愛情込めて💛ビンをクルクル回し、梅の位置を移動させる。濡れたまま液面から出た状態が続くとカビ発生しやすいそうです。

<4日後>
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<さらに10日後>

梅から果汁が出て水分量が増えました。ビンの底にはまだ氷砂糖が残っています。溶けきれるのか、気になるところですが、大丈夫。

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<さらに2週間後の6月(漬け始めから約4週間)>

透明になってきました。梅が完全に浮いたら取り出すタイミング。取り出した梅は水分が抜けて果肉が無く、硬いので食べることはできません。

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完成!! 🙌(写真は全て筆者撮影)

MENU梅ジュース🍹は水または炭酸やお湯で希釈。かき氷のシロップは原液で。

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以前、浜松で無農薬栽培の麦わらストローを見つけて購入。環境にやさしく、自分専用なら洗って繰り返し使えます。先が割れたらハサミでカットすればO.K。麦わら栽培復活のウンチクを家族に話しました。「第二次世界大戦前はストローと言ったらプラスティックではなく、麦わらとか細い竹だったから、驚かない。」と言われて拍子抜け。「こういうのを作るようになったとは。年をとったね。」の言葉に“そういうことかもなあ”と妙に納得したワタクシでした。その時、その土地で経験できる暮らし、佳き人やモノとの豊かな出会いを大切にしたいと思います。

助産学専攻科 稲垣恵子

 

2022年4月20日 (水)

「浜松市と大学との連携事業~学生による講座」 Care for Mommy!~家族の幸せは私の健康から~

助産学専攻科学生の有志を中心に2021年12月に浜名協働センターにおいて、COVID-19感染拡大防止策のもと90分の講座を開催しました。ブログ更新が遅れましたが、ご紹介したいと思います。

講座の目的は、家事や育児に追われている母親に心と身体をリフレッシュしてもらう、産後の身体の変化や生涯を見据えた健康づくりを考えてもらう機会にすることです。

プログラムは①ストレッチ、産後ヨガ②赤ちゃんとできる骨盤体操③“あなたのお産を想い出してみよう”④乳がんのセルフチェック⑤子宮頸がんの啓発講座です。①~④は助産学専攻科学生3名が行い、⑤をSGE♡プロジェクト(聖隷クリストファー大学の学生と聖隷福祉事業団保健事業部が共に活動している婦人科検診啓発プロジェクト)2年次生3名が分担しました。参加者は数組のご家族で和やかな雰囲気でした。

(写真撮影と掲載について全員からご承諾を得ています)Image1

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生後2~4か月の赤ちゃんを抱っこしてスクワット。スクリーン前でデモンストレーションをする学生は新生児人形で実施。写真右側のお子さんに注目!スクワットの型がキマッテます。普段からやっているのかな、可愛いですね💛

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出産体験の振り返りとして紙芝居「わたしがうまれるとき」を読みました。その後は車座になって、妊娠中のことや出産時のことを語り合いました。

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最後は、女性特有の乳がんや子宮頸がんについてです。子育て中は自分の身体のことを後回しにしがちですので、子育て世代に起こりやすい疾患の早期発見についてお話ししました。

写真は乳がん模型を使用し、しこりを触る体験の様子です。

【参加者の感想】

・子育てで忙しい中の息抜きになりました。ストレッチが気持ちよく、家でもやりたいと思いました。

・とても楽しかったです。骨盤体操は子どもと遊びながらできそうな方法を教えてもらえたので、やりたいと思いました。子宮頸がん検診の大切さや乳がんのセルフチェックを知り、お風呂でやってみたいと思いました。

・紙芝居に感動しました。妊娠中を想い出して幸せな気持ちになりました。無事に生まれてきてくれたことに感謝です。

・同じ年代の同じくらいの子どもがいるママさんに会う機会があまりないので、参加して良かったです。

・時節柄、他のママさんや赤ちゃんと会う機会が無いので新鮮でした。

【学生の感想】

・初めは緊張したが、母親同士が赤ちゃんの話題で場が和み、自分たちも楽しかった。

・地域の住民対象に健康教育を実施するのは貴重な経験になった。

・内容に関心をもっていただけてうれしかった。

・正しい知識を伝えることの重要性をあらためて学んだ。

【教員の感想】

・準備段階、当日の受付から後片付けまでを協力し、1つのチームとして取り組むことができていた。

・取り組みを通して助産学専攻科学生と学部生との交流の場にもなった。

💛2022年度は新規プログラムを企画中ですので、乞うご期待。

文責:助産学専攻科 稲垣恵子

2022年4月15日 (金)

小児看護学領域:2022年度小児看護学領域の看護統合セミナーでシンポジウムを行いました

2019年度入学生に対して、看護学部では「看護統合セミナー」を開講しています。

 

2022年4月14日(木)、小児看護学領域は、看護統合セミナーのなかで小児看護専門看護師(小児看護CNS)による小児看護に関するシンポジウムを行いました。

シンポジウムの目的は、「さまざまな小児看護の現場で看護実践と課題を理解することで、自分の統合実習のテーマと課題を明確化することに役立てる」です。

プログラムは、「1.シンポジストによる講演」「2.小児看護専門看護師とのディスカッション」です。

 

科目責任者の小出先生からのオリエンテーションです。Image1

1.シンポジストによる講演

子どもと家族を チームで支えよう

聖隷浜松病院 小児病棟・小児科外来 小児看護専門看護師 鈴木さと美さん

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救命救急外来の場における小児看護実践と課題

聖隷浜松病院 救命救急センターICU 小児看護専門看護師  一柳雄輔さんImage3

重症心身障害児施設における小児看護実践と課題

聖隷三方原病院おおぞら療育センター 小児看護専門看護師 真木 希さん Image4

学生さんたちは、真剣に小児看護専門看護師の講義を聞いていました。Image5


2.小児看護専門看護師とのディスカッション

小児看護専門看護師とのディスカッションでは、感想や考えたこと、小児看護についてわからないことやもっと知りたいことなど積極的に質問がありました。Image6

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学生さんたちからの質疑応答の時間では、活発に質問がありました。小児看護専門看護師の皆さんからは、それぞれ丁寧な回答がありました。Image9

統合実習に向けて、学生さんがそれぞれ学修を積み上げていくことを期待しています。

 

(写真の撮影と使用については学生と講師の小児看護CNSの承諾を得て掲載させていただきました)

文責 小児看護学 市江和子

 

2022年4月14日 (木)

小児看護学領域:2022年度小児看護学領域の看護統合セミナー・統合実習のオリエンテーションを行いました

本学看護学部では、4年次に「看護専門分野や諸学の学識を用いて課題を探究し、多面的に考察することができる」という位置づけで「看護統合セミナー」を開講しています。

統合実習から選択した看護学領域実習において、自己の課題を明確にして、保健・医療・福祉の現状にあわせて看護実践を展開する能力を養います。

 

2022年4月11日(月)、小児看護学領域の看護統合セミナー・統合実習のオリエンテーションを行いました。Image1

 

学生さんたちは、真剣にオリエンテーションを聞いています。

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母子看護実習室(小児側)には、先輩たちの課題レポートをまとめてあります。

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新型コロナ感染症の状況によって、実習には制限がありますが、小児看護学の学びがさらに深まることを期待しています。 

(写真の撮影と使用については学生の承諾を得て掲載させていただきました)

文責 小児看護学 市江和子

 

2022年4月12日 (火)

聖隷クリストファー大学 入学式

4月4日(月)浜松アクトシティ 中ホールで入学式が行われました。

今年度は160名の新入生が看護学部に入学しました。

新入生の皆さん,保護者の皆様、ご入学誠におめでとうございます。

 

さて聖隷クリストファー大学の入学式は、キリスト教精神にのっとって、礼拝形式で行われるので、驚かれた人もいたかもしれません。聖書朗読や讃美歌の斉唱など、多くの入学生には異文化に触れるスタート地点になるでしょう。ただ、宗教の多様性に触れることは、人間の生き方の多様性を許容する素養につながっていきます。それは、医療専門職者をめざすうえでとても大切な視点です。

高校生から大学生になる時、最初は戸惑いも多いと思いますが、今後4年かけて、聖隷精神(生命の尊厳と隣人愛)を身につけた医療専門職者として、巣立っていってくれることでしょう。

精神看護学 清水隆裕

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2022年3月 8日 (火)

大学院修士論文・課題研究論文発表会(博士前期課程)・博士論文発表会(後期課程)を開催しました。

2022年3月5日(土)大学院看護学研究科・リハビリテーション科学研究科・社会福祉学研究科は、修士論文・課題研究論文発表会(博士前期課程)・博士論文発表会(後期課程)を開催しました。

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看護学研究科は、博士前期課程5名、後期課程3名の修了者が発表しました。

 

聖隷クリストファー大学大学院の目的は、『建学の精神であるキリスト教精神による「生命の尊厳と隣人愛」に基づき、看護学、リハビリテーション科学、社会福祉学の、高度かつ専門的な理論および応用を教授研究し、深奥な学識と研究能力を養い、保健医療福祉に関わる専門教育の向上・発展に寄与するとともに人々の健康・安寧と福祉に貢献すること』を目的としています。

それぞれの院生さんの研究内容は、保健医療福祉に関わる高度実践看護職者としての研究活動における努力の結晶であり、今後の研究活動の基盤となる賜物です。

発表会の様子を紹介します。

 

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―大学院看護学研究科修士学位論題目一覧―

・助産師出向支援事業における出向元となる病棟看護師長の人的資源管理プロセス

・病院に定着している看護師が捉えた組織コミットメントに影響を与えた看護師長の関わり

・看護師の専門職的自律性と職務満足度に影響を与える専門看護師の実践介入

・乳がん化学療法による爪症状が患者の日常生活に及ぼす影響とその対処

・がん告知から初期治療期における乳がん患者の情報ニーズと情報探索行動

 

―大学院看護学研究科博士学位論文題目一覧―

・心臓ペースメーカ植込み術直後から2ケ月における生活体験とペースメーカ植込みにまつわる体験の変化に関する研究

・NICUから在宅移行期における母親の医療的ケア児に対するヘルスリテラシー展開への支援モデル

・終末期がん患者の療養場所選択における看護アドボカシー実践モデルの開発と評価

 

 

文責 看護学研究科 市江和子

2022年3月 7日 (月)

精神看護学実習の学内演習:教員とのセッション

精神看護とは、疲れた・もしくは病になったこころを癒すという技術、テクニックを想像しがちです。しかし、その根本にあるのは同じ人間としての人格的交流です。聖隷クリストファー大学の精神看護学領域では、学生にその点を大切に伝えています。下の図でいえば、階段を上りテクニックを習得した立派な看護師を目指すのではなく、階段を下りて同じ人間として出会える場をめざすのです。この「私も、病人も同じ弱さを抱えた人間だ(同じ人間)」という感覚が育っていないと、ただのケア者が病人に与えるテクニックの押し付けになってしまいます。

学生のうちは、教員を専門的な科学的知識を持った強者として体験しやすいです。その教員(強者)-学生(弱者)関係ですが、その感覚のまま実習に出るとケア者(強者)-病人(弱者)として再現されやすくなります。そのため精神看護学実習では、たとえ教員であっても学生と同じ人間だよというメッセージを込めて屈託のない意見交換をします。その中で、学生は次のような質問を教員にします

「なんで教員になったんですか?」「看護師で働いたときの一番の失敗を聞かせてください」「趣味は何ですか?」「家庭円満の秘訣を教えてください」などです。

教員は、人間として取り繕うことなく、一つ一つ答えていきます。

すると学生は「先生ってのはもっと偉い人だと思っていました」とか「もっと勉強ばっかりしてきた人かと思っていました」と語るようになり、教員=強者だ、という幻想から少しずつ解放されます。その時、「私も教員もただの弱さを抱えた人間だ」という感覚の醸成、すなわち、同じ弱さを抱えた人間と出会うために階段を下りる体験を養っているのです。

この感覚、体験をしっかり養っておくと、実習に出たときに「患者さんを救わなくてはならない」という考えから、「同じ人間としてまず共にいる」という自然体の行動がとれるようになっていきます。

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精神看護学 清水隆裕

 

                  

2022年3月 4日 (金)

小児看護学実習:小児看護学実習の学内実習の技術実習について

現在、看護学部3年次生は秋セメスター10月からの臨地看護学実習期間となっています。新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって、実施できない小児病棟・小児科外来における実習にかわるものとして学内実習を行っています。

 

2月18日(金)に行われた小児看護学領域の学内実習をご紹介します。

3つのグループに分かれ、「幼児の呼吸音聴診シミュレータ」、「乳幼児のバイタルサイン測定」、「重症心身障害児の経管栄養」について教員の指導のもと実習を行いました。

 

呼吸音聴診シミュレーター “小児ラング”を活用しています。

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 バイタルサイン測定を、シミュレーターで実施しています。Img_8545

重症心身障害児への経管栄養について、臨地で使用している物品で実施しています。Img_8549

対象となる年齢や疾患の特長、技術のポイント、実施する上での注意点などのレクチャーを受け、学生同時でも指導し合いながら真剣な眼差しで取り組んでいました。

 文責 小児看護学 市江和子

 

(写真の撮影と使用については学生に使用目的を説明し、承諾を得て掲載させていただきました)