2022年9月21日 (水)

小児看護学領域:小児看護学実習のオリエンテーションを行いました

小児看護学領域では、3年次の秋セメスターから開始される臨地看護学実習に関して、小児看護学実習(病院実習とこども園実習Ⅰ・Ⅱ)にむけてのオリエンテーションを行っています。

 

9月16日(金)、小児看護学実習科目責任者の山本智子先生による小児看護学実習全体の説明と、聖隷クリストファー大学附属クリストファーこども園の三輪晴美先生によるこども園実習にむけてのお話をしていただきました。

2022年度は、こども園実習Ⅱを臨地で行うことになりました。臨地看護学実習における子ども理解が深まることを期待しています。

 

最初は、山本智子先生による小児看護学実習全体のオリエンテーションです。

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三輪先生からは、こども園の役割、子どもたちとの関わり方として子どもと接する時の注意点、配慮の必要な子について、危険から子どもを守る、こんな時どうするなどについてお話いただきました。

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「子どもは遊びの天才!」であり、遊びへの関わり方の大切さがあります。三輪先生のお話に、学生たちは真剣な表情で、こども園の子どもたちの様子を聞いていました。保育における子どもたちへの接し方として、「挑戦する子を見守る」「子どもを観察する」ことの必要性が伝わりました。

2020年1月の、日本国内の新型コロナウイルス(COVID-19)感染症確認から2年半が経過しています。その影響下で、看護師等学校養成所においては、看護学生の臨地看護学実習でさまざまな制限がある状況です。

 

2022年度秋セメスターから開始する臨地看護学実習において、こども園実習をはじめとした小児看護学実習には感染症対策を徹底して、実習指導に取り組みたいと思っています。

 

 

(写真の撮影と使用については使用目的を説明し、学生とこども園 三輪先生の承諾を得て掲載させていただきました)

文責 小児看護学 市江和子

2022年8月25日 (木)

8月20日(土)「夏のオープンキャンパス」が開催されました。

こんにちは、看護学部の精神看護学(こころのケア)領域です。

「夏のオープンキャンパス」では、『自分らしさを活かし人とつながる~人と関わる時の自分のクセを知ろう~』という内容で、高校生のみなさんに20分の模擬授業をしました。

看護というのは、こころのケアでなくてもケア者と患者さんという人間同士の交流によって発生してくる現象です。ロボットに看護はできません。そのため、私という人間が相手に対しどのように関わるのか・存在するのか?という私自身が、癒しの道具となることを探求する学問でもあります。それには自分がどのような人間なのか知っておく必要があります。私はいるだけで相手を癒す花のような人間ですか?知らない間に相手を傷つけやすい刃物のような人間ですか?(しかし、つかいどころを知っていれば刃物はとても有意義な道具です)。

そこで、今回は自分の情動に関する傾向を探るためにEQS(エクス)という、対人関係の力・自分自身を見る力・状況に対する力を測定する試験紙を用いました。

 

模擬授業のスケジュールは以下の通りです。

・こころのケアについて

・EQSに回答

・点数を計算する

・自分の情動に関する強み・弱みの傾向を知る

 

私も、今回の模擬授業にあたってEQSを回答しましたが、対人関係力が一番低い点数になりました。こころのケアの専門家なのに、対人関係能力が低いとは面白い結果です。いや、それだからこそ「対人関係って難しいなあ」という思いがあり、人間対人間で行う癒しの関係を追及しているのかもしれません。

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精神看護学領域 清水隆裕

2022年8月22日 (月)

8/5(金)中学生対象体験教室を開催しました。

8月5日(金)中学生対象体験授業を開催しました。
約60名の中学生と保護者の皆さまにご参加いただき、【ちょっぴり看護師体験】をしていただきました。

実際に、ご自分の身体の音を観察したり、脈や心音をお聴きいただきました。

看護師になりたいみんなさん、「夢」はなりたいという意思を諦めなければ、必要な努力を続けられます。

この夏休み、進路に向かい、頑張ってくださいね!

応援しています。

当日の様子は、看護学部Instagramでも紹介していますのでぜひご覧ください!

2022年8月 1日 (月)

小児看護学領域統合実習:実習の報告会をしました

2022年7月25日(月)をもって、小児看護学領域の統合実習は、全てのグループの実習が終わりました。新型コロナウイルス感染症の感染拡大の中で、貴重な臨地看護学実習に対してご支援を関係施設からいただきました。

7月29日(金)に実習の報告会を対面と遠隔(Zoom)によるハイブリッドで開催し、小児看護専門看護師(小児看護CNS)に出席いただきました。

担当は、本学大学院看護学研究科の高度実践看護師コース(小児看護学領域)を修了し、小児看護専門看護師(小児看護CNS)の資格を取得した、聖隷三方原病院、聖隷浜松病院で実践を重ねているお二人です。例年、報告会の講評をお願いしています。

学生は、統合実習における各施設のグループのまとめと、学生個人の実習テーマの学びを発表しています。

 

2022年度 小児看護学領域統合実習報告会

日時:2022年7月29日(金)

プログラム

13:25~13:30  オリエンテーション

13:30~14:10  1グループ発表(聖隷浜松病院C7病棟・小児科外来)

14:10~14:50  2グループ発表(聖隷浜松病院C7病棟・小児科外来)

~15分休憩~

15:05~15:50  3グループ発表(聖隷おおぞら療育センター1号館・3号館)

15:50~16:20  全体討議・講評 まとめ

 

実習報告会について

・統合実習での学びと自分のテーマについての学びを発表し、共有する。

・実習グループごとに発表を行う。司会(グループの進行係)を決める。

・発表内容は、個人のテーマに関する学びとグループに共通する学びとする。

 

科目責任者の小出先生からのオリエンテーションです。

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それぞれのグループの学びの発表です。

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聖隷三方原病院 聖隷おおぞら療育センターの小児看護CNSの真木さんからの講評をいただきました。Image4

聖隷浜松病院の小児看護CNSの高さんから、遠隔参加で講評をいただきました。Image5

教員が順番に統合実習全体の学びについて、学びへのコメントを話しました。Image6

小児看護専門看護師に興味のある方は、「看護学研究科 博士前期課程→ CNS・CNAを目指す方へ」をご覧ください。

 

(写真の撮影と使用については学生の承諾を得て掲載させていただきました)

文責 小児看護学 市江和子

2022年7月27日 (水)

統合実習(母性看護学領域)での学び 第2弾!「孫育てセミナー」に参加してきました!

母性看護学領域の統合実習については先日も掲載しましたが、病棟だけでなく、地域の子育て支援にも目を向けて実習を行っています。

本日は、領域別実習でもお世話になっている、浜松市根洗学園が引佐子育て支援ひろばで実施している孫育てセミナーにスタッフとして参加してきました。

セミナーでは、助産師によるミニ講座と祖父母世代の方と親世代の方が一緒になって、子育て中の親世代への関わり方や育児の世代間ギャップについて語り、学び合い、今、必要とされている育児について考える機会を設けています。

本音トークでは、本学の学生が司会進行し、祖父母世代・親世代それぞれから孫・子育てについての悩みや困っていること等について語ってもらい、話し合いをしました。

最後に学生から孫育て世代の方々に、空気でふくらむベビーバスや折りたためるベビーバスのメリット・デメリットをご紹介させていただきました。

学生たちも学びの多い実習となりました。

Image1助産師さんのミニ講座を聴いています

 

Image2子どもたちに大人気の絵本を読んで・・・「みんなで一緒に。さあ、いくよ~♪ぴょーん」

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*掲載写真は、ご本人、施設の許可をいただいております。

文責:神﨑江利子、室加千佳 

 

2022年7月19日 (火)

看護学部4年次生 母性看護学統合実習を実施しています。

本学の看護学部4年次生は、統合実習の真最中です。

統合実習とは、学生1人1人が興味のある領域を選択し、選択した看護学領域において、既修の知識・技術を統合しながら、提供されている看護の実際を経験し、保健・医療・福祉のネットワークの中で看護の働きについて理解を深める実習です。

簡単に言うと、大学4年間で積み上げた知識と技術を統合して、社会人になる前に、看護師・保健師として看護実践を経験するのです。

 

今回は、母性看護学領域の統合実習でNICU実習の様子をお伝えしたいと思います。

NICU(Neonatal Intensive Care Unit:新生児集中治療室)では、少し早く生まれた赤ちゃん(早産児)を受け持っています。その中で、抱っこや哺乳瓶を使ってのボトル授乳、体位変換など、さまざまなケアを行います。それらのケアを実際のお子さんで実施する前の練習を、実習先である聖隷浜松病院NICU病棟の新生児認定看護師さんと共に実施しました。

 

保育器内の赤ちゃんの体位変換を行います。

まずは、学生たちで点滴が入った赤ちゃんの体の向きを変えるための注意点を考えます。

以下、学生たちの会話です。

・バイタルサインの変動がないか、バイタルに気を付けながら行うよね。

・点滴の刺入部に気を付けて、ルートもからまないように行うよね。どちらに赤ちゃんを向ければ、ルートがからまないのかな?右上肢に点滴がついているから、右向き?左向き?

・赤ちゃんが驚かないように、ホールディングしながら体位変換するよね。

・うつ伏せにした時、ディベロップメンタルケアでタオルを下にひいたほうがいいよね。タオルって顔にかかるほうがいいのかな?

・顔はどの向き?

・赤ちゃんの手はまっすぐしたほうがいいの?曲げたほうがいいの?

などなど、体位変換という行為1つとっても、考慮点や疑問点が多く出てきました。

講義で習ったことを思い出しながら、実施します。

その中で、指導者さんが、必ず伝えていたことは、「この体勢、赤ちゃんにとって心地いいかな?」という言葉。私たち看護師がどうケアしたか?ではなく、私たち看護師が行ったケアは相手にとって心地いいものだろうか?ということ。

とても貴重な看護の基本となることを学び、今後実際のケアに活かしていけそうです。

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 *掲載写真は、ご本人、病棟の許可をいただいております。

文責:室加千佳 写真撮影:神﨑江利子

2022年7月15日 (金)

7月8日(金)高校保護者の皆様の大学見学で講話を担当しました

7月8日(金)榛原高校保護者の方の大学見学にて、学部紹介や看護に関する35分間の講話を担当しました。

 

「Ⅰ.聖隷学園の歴史」「Ⅱ.大学の構造:看護学部カリキュラム:講義-演習-実習の一貫した教育」「Ⅲ.看護職のキャリアコース」「Ⅳ.卒業時の支援:卒業後も続く着実で確実なキャリアの発展」について、お話しました。

 

「看護学部卒業後のキャリア形成」では、大学進学後の職業として「看護師」「保健師」「養護教諭」、専攻科修了後の「助産師」とともに、「看護教員」への道など、広がる看護職の活動の場と幅広いキャリアについて説明をさせていただきました。

 

保護者の皆様が、本学に興味もっていただき、お子様の進学先として視野に入れ看護学部の学びに関心を寄せていただければ嬉しく思っています。

 

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(写真の撮影と使用については保護者の皆様の承諾を得て掲載させていただきました)

文責 小児看護学 市江和子

 

2022年7月 8日 (金)

小児看護学領域:2022年度小児看護学領域の看護統合セミナーで文献検討発表会をしました

2019年度入学生に対して、看護学部では「看護統合セミナー」を開講しています。

2022年7月7日(木)小児看護学領域は、看護統合セミナーの中で文献検討発表会を行いました。

小児看護統合セミナーでは、自分の実習テーマに関連する文献を検討します。本日は、検討した内容で、わかったこと、考えたことを発表しました。

 

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それぞれ、テーマをもとに検討した文献の研究目的、結果、考察を発表しました。


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実習のそれぞれのテーマは、重症心身障害児と家族、看護職に関する「コミュニケーション」「感情表出」「家族関係」「意思決定」「遊び」「教育」です。このテーマをもとに、小児看護学の統合実習に取り組みます。

 

(写真の撮影と使用については学生の承諾を得て掲載させていただきました)

文責 小児看護学 市江和子

 

2022年6月28日 (火)

6月16日 浜松湖東高校で模擬授業をさせていただきました

6月16日、精神看護学領域の松本助教と私が、浜松湖東高校へ模擬授業に行ってきました。

松本助教は、浜松湖東高校の卒業生ですので、母校に戻って後輩に語るというありがたいシチュエーションになりました。

模擬授業の大まかな内容は以下になります。

1.看護系の職業のなりかた

2.大学と専門学校の違い、特徴

3.看護師の1日の仕事の流れ

4.大学生になったら学ぶこと

5.4年間の思い出

6.模擬授業「発熱時の看護」

7.学校選びのポイント

8.聖隷クリストファー大学の特徴

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看護系の職業は看護師だけではありません。保健師や助産師、養護教諭などもふくまれます。特に、この保健師や助産師、養護教諭になる方法は、進学する学校によって進路コースが変わりますので、高校生の皆さんは、その学校で得られる国家試験受験資格をきちんと調べておきたいところですね。聖隷クリストファー大学は保健師、養護教諭課程は選択制になっています(ただし一緒にはとれません)。助産師課程は卒業後、助産学専攻科に入学(受験が必要)し、1年の修業年数を経て助産師国家試験の受験資格が得られます。

看護系の学校の選択は、立地条件、偏差値、学費、ブランドだけでなく、自分が得たい国家試験受験資格が取得できるかも大切な視点になってきます。学校選びの際はぜひ注目してみてください。

 

  精神看護学領域 清水隆裕

2022年6月 1日 (水)

日本看護研究学会東海地方会セミナーを開催しました。

2022年5月28日(土)『M-GTA(修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ)の基本と分析展開(ワークショップ)』をテーマに一般社団法人日本看護研究学会東海地方会セミナーを対面と遠隔で開催しました。

 

本セミナーは、看護実践事例を基に、その実践を看護師がどのように経験しているのか、経験の語りからそこに埋もれている倫理的問題を浮かび上がらせていくというプロセスを学ぶことを目的としました。そして、そのプロセスを通して参加者が自らの実践に埋め込まれている実践内容のよさの実感や課題の発見へと向うことを目標にしたものです。

 

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会場では、皆さんが熱心に山崎浩司先生(静岡社会健康医学大学院大学)講演の「質的研究について:M-GTA(修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ)の基本」を聞き、質疑応答が活発にされました。

 

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当日は、多くの皆さんの参加で、充実したセミナー開催になりました。

午後の分析展開(ワークショップ)は、対面グループと遠隔グループに分かれ、各グループのディスカッションと合同発表会を行いました。

 

参加者の皆様、開催のご協力をいただいた皆様へ感謝します。

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文責  市江和子