2015年1月23日 (金)

母性看護学実習の1コマ

みなさん、こんにちは。

3回目の登場、聖隷花子です(^0^)/

今回は、母性看護実習内の1コマをみなさんにお伝えしようと思います!

なぜ、私がみかんを持って登場かって?!

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花子は、3年生が実施した調理実習に遊びに行ってきたからです。

(ちなみにみかんの下にチラッと見える緑のものは、

学生さんたち一生懸命、小口切りしてくれたネギです。)

 

母性看護実習では、妊産婦(妊娠または出産を経験した女性)さんへの

栄養指導として調理実習を取り入れています。

調理実習の目的は、

・妊産婦の栄養について考えることができる(非妊娠女性との比較)

・妊産婦の生活をイメージすることができる

・マイナートラブル(便秘や貧血等)を考慮した食事を考えることができる

です。

妊産婦さんたちに栄養指導を行う上で、自分たちで妊産婦にあった料理を考え

実践し、体感してもらっています。

 

軽度妊娠高血圧症がある妊婦さんへの栄養指導としては、

必要な摂取カロリー量を計算し、減塩食のメニューを考えます。

 

貧血がある産婦さんへの栄養指導としては、

鉄分と鉄分の吸収を促すビタミンが豊富に含まれ、

副作用の便秘にも効く献立を考えます。

授業で習った内容を生かしながら、調理を行い、妊産婦さんたちにどのような食事を

摂取してもらうとよいか考えてもらいます。

下左の写真では、一生懸命、天然だしを取った後、味噌汁を作ろうとしています♪

天然だしは、栄養豊富で無添加、塩分もありません。

お母さんや子どもにとっても安全・安心なのです!!

実際に天然だしをとることにより、よさを体感したうえで

お母さんたちにも伝えることができるのです。

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上右では、一生懸命ハンバーグをこねていますね。

エプロン姿もお似合いです。

便秘に効く料理としてひじきおくらバーグを作ってくれました。

見た目もかわいく、楽しみながら食べることができる1品ですね☆

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各グループが対象設定し、その妊婦(褥婦)さんにあった料理を作ってくれました。

4グループとも、とっても綺麗にできましたね!

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花子もとってもおいしくいただきました!!!

花子人生初の食レポとしては、

「1グループは、ひじきおからバーグは便通にとってもいいから嬉しいわ!

 具だくさんのお味噌汁もおいしかったわ☆」

「2グループは、ブリの照り焼きが絶品だったわ!

 彩りもよく楽しめた上に、鉄分が豊富なことが嬉しいわ☆」

「3グループは、豆腐ハンバーグがおいしかったわ!

 ヘルシーな上にタンパク質が摂取できるところが、高ポイントだったわ☆」

「4グループは、丼のれんこんがシャキシャキしていておいしかったわ!

 手軽にできるだけでなく、食感が楽しめてよかったわ☆」

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この食事を生かして、妊産婦さんたちの栄養指導を実践できるといいですね!

学生さんたち、おいしくできました。はなまるです!!!

2015年1月16日 (金)

ファシリティドッグをご存知ですか? ~アドバイザー企画 卒業生を囲んで~

皆さんファシリティドッグをご存知ですか?

それはストレスを抱えた人々に伴い、愛情と安らぎを与えるように血統をさかのぼり吟味され訓練された犬です。日本には認定NPO法人シャイン・オン・キッズの2頭しかいません。

病院では、苦痛と不安の中でストレスにさらされている子供たちの部屋を訪問し、子供に体を触ったり撫でてもらったり、一緒に添い寝をすることもあるそうです。

Photo_2                   ファシリティドッグとハンドラーの皆川誠一郎さん

写真提供:認定NPO法人シャイン・オン・キッズ 

http://sokids.org/ja/programs/facility-dog/

本学卒業後、脳神経外科および精神科病棟にて計8年の臨床経験の後、渡米し訓練を受け、現在は看護師の資格を活かして認定NPO法人シャイン・オン・キッズに所属して、常勤のファシリティドッグのハンドラー(ボランティアではなく臨床経験のある看護師)として県立こども病院で活躍している皆川誠一郎さんが、ファシリティドッグのヨギを伴って来校してくれました。

入院中の子供たちは、「ヨギがいるから頑張る。また会いたいから」と苦痛を伴う検査や手術にヨギを先導して向かい、伴うご両親はそのような子どもとヨギのありよう深く慰められるそうです。皆川さんと暮らしているヨギは自分のことをスタッフだと思っているようで、看護室で看護師がカンファレンスをする際に、当然の様にラウンドテーブルに一緒に座っているそうです。看護師たちも癒されます。

えっ?本当に犬が来てるョ・・・

事前にアナウンスをしていたものの、授業や演習を終え、半信半疑で集まるアドバイザーグループの学生たち。

「えっ?何で?犬が教室にいる・・・」。

通りすがりの学生たちも何事かと教室を覗きこんでびっくり。グループ以外の学生も招き入れ、皆川さんを囲んで講演と懇談の時を持ちました。  

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学生たちは、ファシリティドッグとその働き、ハンドラーとしての生活、臨床でのエピソードを交えながら、皆川さんの学生時代の思いや悩み、家族を抱えながらの臨床の現実の中での闘いと苦悩、そしてハンドラーをめざし渡米するに至る経過に関する話を興味深く聞いていました。

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入学して看護を学び始めたのはよいけれど、実習や演習、次から次へと出される課題で、自分を振りかえるゆとりもなく慌ただしく流れて行く毎日。周りについてゆけなくなるのではないか・・・、本当に自分は看護師に向いているのだろうか?と人知れず不安の中で悩んでいたり、看護の勉強に対する意欲を失いかけている学生にとって皆川さんは、まさに雲の上の先輩。

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「目的」と「手段」をはき違えるとしんどくなるよ

「実は僕も全く同じでした。勉強やる気なかったし、やらなかったし・・・。不安であせりながらもやれなかった。配属先も全く希望通りにならなかった。でも、とりあえず辞めないでやっていた。今から思えば全部無駄になっていないし、繋がっている。看護師になることを目標にしすぎるからしんどいんじゃないかな。自分の思いに正直に従うことも大切かなぁ」と皆川さん。

ヨギとの交流も楽しみながら、時に静かに、時に和やかに質疑応答を繰り返している皆川さんと学生たちでした。

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看護資格を得ることは単なる「目的」ではなく、自分と人を活かしながら、より自分らしく生きるための「手段」であるという視点と意味について共有しました。学生時代と変わらない明るくパワフルな皆川さんと、ヨギとの交流で癒され、自然な笑顔の学生たちでした。



2015年1月 9日 (金)

1号館7階の風景のご紹介

パート1:7階の風景

<看護学部のフラワーロードのご紹介>

Photo_47階には教員の研究室があります。

学生さん達も授業でわからないことを聞きに来たり、

時には相談事やおしゃべりをしに研究室に来てくれます。

ここは、毎年、12月になると、薄紅色や赤色のシクラメンや

蘭の花が殺風景な廊下を華やかに彩ってくれます。

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そして、植物が大好きな先生が、いつも花の様子を伺いながら、

お水をあげてくださっています。だから、今もきれいに咲いています。

見頃ですよ。

パート2: 7階から眺める風景

<中庭のクリスマスツリーを見る>

3_3毎年、12月になると聖隷クリストファー大学の

中庭にあるクリスマスツリーに

あかりが灯ります。

夜、7階から眺めるあかりは、とてもあたたかく感じられ、

「ほっと」するひと時です。

<富士山が見える>

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良く晴れた冬の日の会話

A.きれいねえー。

B.青空がステキ!!

A.違う、ちがう。富士山よ。

B.え~~!!どこどこ??

A.むっこーの山の、この方角の山の、

ほらほら少し右上の

白いお山のてっぺんが見えるでしょ。

あれ、あれよ~。

B.あ!わかった、きれいねえ、富士山!!!!

*皆さんは見えましたか? 

あそこです。

担当:藤本栄子(母性看護学領域)

2014年12月26日 (金)

2クール目の急性期看護学実習が終わりました。

最終カンファレンスでは、展開の早い看護にとまどいながらも患者さんとの関わりや手術看護、救急看護の場面にふれてたくさんの学びがあったことが報告されました。

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実習お疲れさまでした。

聖隷浜松病院実習グループ

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聖隷三方原病院実習グループ

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キャロリングに参加しました。

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聖隷三方原病院の玄関ホールと ホスピスのチャペルで歌ってきました。

みなさんにMerry Christmas!!

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2014年12月19日 (金)

国際看護実習報告会: 「シンガポールで看護実習してきました!」

11月下旬に、4年生の2名の学生が、9月におこなったシンガポールでの国際看護実習の様子を3年生に報告してくれました。

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◎病院実習:タントクセン病院リハビリ病棟

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◎Health Promotion Board

Photo_3◎訪問看護ステーション

4最後に、ホストファミリーと一緒に行ったユニバーサルスタジオ・シンガポールで

パチリ!

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※上記は、国際看護実習報告会の内容の一部を報告者である2人の4年生の許可を得て、教員の黒野が編集しました。

そして、12月15日から、アメリカ看護研修事前学習がはじまりました。

「来年3月、アメリカに行ってきま~す!

アメリカ、カリフォルニア州にあるサミュエルメリット大学と関連病院に、

2年生4名が看護研修に行きます。

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英語での自己紹介やスカイプを使ってのアメリカの学生さんとの情報交換、

日米の医療制度などについて、事前に6回の研修を行います。

また、来年は、サミュエルメリット大学からも本学に看護学部の学生さんが

来られるので、ぜひ交流を深めて下さい。

2014年度国際看護実習担当教員 黒野智子

2014年12月15日 (月)

☆看護学部2年次生の「災害看護論の演習風景」をご紹介します。

2年次生の「災害看護論」では、授業の中で、2コマを使い避難所のシミュレーション演習を行っています。

この演習では、静岡県危機管理局で開発した「避難所HUG」を使用しています。

「避難所HUG」では、避難者の年齢や性別、国籍やそれぞれが抱える事情が書かれたカードを、避難所の体育館や教室に見立てた平面図にどれだけ適切に配置できるか、また避難所で起こる様々な出来事にどう対応していくかを模擬体験するものです。

「災害看護論」を履修した112名の2年次生が2グループに分かれて、121日と8日に行いました。

この演習の設定は、「12月の雨の日曜日の午後4時、午前中に御前崎沖でマグニチュード8.0の大地震が発生し、電気、ガス、水道が止まる中、小学校の避難所に200名以上の避難者が続々と避難してくる」というものです。

避難者の状況を書いたカードを読み手が次々読み上げる中、45名のグループメンバーが避難者の処遇を検討して配置していきました。

また、途中で、「毛布200枚明後日届く」「仮設トイレ20基・・日に届く」などのイベントにも対応します。これらの情報を避難所の掲示板にどう掲示するか、グループで掲示物を作成しレイアウトを検討しました。

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“避難所のトイレは使用禁止、トイレどうする?”

“外国人旅行者の一団が避難してきた。外国語のできる人を探そう”

“避難者がペットを連れて来た。校庭の鉄棒にリードでつないでもらう?盲導犬は一緒なの?”

“食料は?”

“車いすの高齢者はどこに?”

“インフルエンザの症状がある人は保健室?”

とグループで一生懸命話し合い、配置を決めていきました。

「避難所掲示板へのレイアウトを考えてみました」

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途中休憩を挟みましたが、およそ3時間近く、全員が真剣に取り組み、「難しくて、疲れたけど、避難所演習に取り組むことができて良かった」という感想が聞かれました。

2014年12月12日 (金)

☆助産学専攻科の紹介

1年間の修業期間が終盤を迎えようとしています。

~6月に始まった病院での「助産診断・技術学実習」を終了しました~

2014年度は4か所の病院に分かれて実習を行わせていただきました。いずれも総合周産期母子医療センターまたは地域母子医療センターです。

17名全員が10例の分娩介助を行い、11月末に終了しました。

下の写真は、A病院で実習最終日に行ったカンファレンスの様子です。病棟責任者・実習指導者さんの参加を得て、「これまでの実習の課題と今回実習の達成度」「今後に向けた自己の課題」「自分が目指す助産師像」について、和やかな雰囲気の中、発表と意見交換を行いました。(ピンク色ユニホーム姿が助産学専攻科の学生です)

本学では実習生にとって同じ施設・同じグループメンバーで実習を行うので、実習が進むにつれて学生同士はもちろん、スタッフの皆様とも、より良い助産ケアについて一緒に考えることができるようになりました。

“関わらせていただいた妊産婦さんとそのご家族に感謝して、就職してからもお一人お一人を大切にしたい”

“女性が母親になる過程を支援できる助産師になりたい”

“命の大切さを思春期の人たちに伝える活動もしたい”

“苦楽を共にしたグループの仲間、これで実習が終わりかと思うと淋しいな~“

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~助産院実習では継続妊婦さんが出産を迎える時期です~

妊娠中から産後1か月までの約4か月間、継続して1名を受け持ち、開業助産師さんのアドバイスをいただきながら、助産ケアを学んでいます。

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A助産院でご退院時に撮影させていただきました。(左が助産学専攻科の学生です)

アットホームな環境の中で、新しいご家族が誕生しました。パパに抱っこされると、手足をパタパタさせて「あそんで!あそんで!」と言っているようですね。

お健やかに成長されますように♡♡♡

 

次の写真はB助産院での産後1か月検診です。

助産学専攻科学生が継続事例のお子さんの身体計測をさせていただいたところに、実習グループメンバーも一緒に立合いました。

体重はしっかり増えて、元気いっぱいです。身長は5cm伸びました。

妊娠中から関わらせていただいているので、「自分の子どもみたいに思えて、かわいい。」

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2014年12月 5日 (金)

統合演習 成果発表会

今年も4年次の総仕上げとしての統合演習の事例成果発表会が行われました。

3人のペーパーペイシェントの事例について

個人ワークで看護診断、看護介入、看護成果を考案し、

その後チームに分かれて実際の看護ケアを発表しました。

チーム内での討議では、看護への思いや患者の状況の捉え方の違いなど

学生間の意見を共有し具体的な看護介入を立案していきました。

4か月後には看護師として巣立っていく前に、

自分たちの技術や知識を統合することができたことと思います。

写真は全体の成果発表後の記念撮影です。

みんな笑顔で充実感が溢れているように見えませんか。

年の瀬を迎え国家試験に向けて本格的に始動です。

みんな、頑張って。

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2014年11月28日 (金)

4年生「災害看護論」災害発災時の総合演習の様子

11月13日(木)に4年生の選択科目「災害看護論」の授業で災害発災時の救助活動の総合演習をしました。

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模擬血液やオブラートなど使って特殊メークをしました。

松井先生の「余震に注意しながら、手当班、レスキュー班、搬送班は災害本部へ集合せよ!」の合図で演習開始です。

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レスキュー班、搬送班が災害現場に到着。瓦礫の下敷きになっている人を救出!! 

担架で迅速に、安全に、トリアージポストまで搬送します。

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トリアージポストには救出された人たちが横たわっています。

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ここでトリアージが行われます。3人一組になってトリアージします。

呼吸は?循環は?意識レベルは?自分で歩けそう?

緑、黄、赤、黒の判定をしていきます。

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トリアージでは、黒タッグ(生命兆候なし)を付けなければならない時もあります。

救護所では、トリアージ後に搬送されてきた傷病者の手当てをしました。

痛み、不安、恐怖を訴える傷病者に心身両面の「手当て」をしました。

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皆さんお疲れ様でした。

災害現場で活用できる知識・技術を学習することができましたね。

今後の皆さんの活躍に期待しています。

2014年11月17日 (月)

3年生 在宅看護学実習がんばっています!

今回は、現在3年生が履修している在宅看護学実習についてご紹介します。

 

在宅看護学実習では、2週間の実習期間のうち、

訪問看護ステーション実習を5日間、ケアプランセンター実習を1日間行います。

訪問看護師さん、ケアマネージャーさんと一緒に、

在宅療養をされている療養者さん、ご家族のお宅に伺います。

学生さんにとっては、毎日、毎回が「はじめまして」の出会い。

2週間の実習期間で、10人以上の療養者さん、ご家族とお会いすることになります。

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この日は、実習2週目の初日です。

実習1週目に訪問をさせていただいた療養者さんの在宅看護計画について、

学内で検討を行いました。

実習生それぞれの在宅看護計画に対し、グループメンバーから多くの意見が出されました。

この一週間で、多くの療養者さん、ご家族への訪問看護を経験させていただき、

実習生の視野が広がったことを教員としても実感しました。

 

3年生の実習は始まったばかり。

在宅看護学実習での学びを、これからの実習でも、就職してからも、活かしてくださいね!

 

(在宅看護学領域教員 田中)