2016年6月10日 (金)

春セメスター最初の「急性期看護学実習」が終了しました。

2016年度が始まり早6月となりました。  

この時期、本学卒業生の1年目ナース皆さんの姿を臨床実習の現場で見かけます。4年生は一生懸命に働く先輩の存在に刺激を受けつつ、将来の自分を想像しながら実習に取り組んでいるように思えました。  

今日はそんな専門職としての自覚がより一層高まってきた4年生の急性期実習学内発表会の様子をご紹介します。  

急性期看護学実習は3週間の実習で、学生は3-5名のグループに分かれ、各病棟で手術を受ける患者さんを受け持たせていただき看護を学びます。今回は、学生23名が7グループに分かれ、聖隷三方原病院・聖隷浜松病院で実習を行わせていただきました。

発表会は、実習の最終週に学内で行われるもので、学生は各診療科の特徴を踏まえながら、自分たちの実践を発表し意見交換を行います。

発表会は学生主体で運営されます。

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グループメンバーで協力し合い発表を行います。

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色々な質問がでて意見が活発に交わされます。

時折、意外な?質問や意見があり盛り上がります。 

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発表会が終わると、ほっと一息(学生も教員も)。

各グループの写真をパシャリ。

藤浪グループ

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氏原グループ

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森グループ

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松井グループ

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学生の皆さん一人一人が確実に成長していることを実感できた発表会でした。

皆さん、お疲れ様! 

 






2016年6月 3日 (金)

精神看護学実習について

 精神看護学実習に来る前の、精神看護学のイメージは「よく分からない」とか「とっつききくい」とか、とにかく未知の領域であると学生は体験しているようです。実はそんなに未知の領域ではありません。よく学生は「患者さんのこころに寄り添いたい」と思って看護学部に入ってくるのですが、そのこころに寄り添う姿勢を学ぶ実習だからです。

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 患者さんを目の前にすると、私たち援助者は病的なところを治していく視点や科学的根拠・データ重視の客観的視点に偏っていく傾向があります。科学的根拠重視の考え方はもちろん重要です。しかし患者さんが病と闘いつづける大変さや苦悩などの主観的な体験に寄り添える援助者として存在していることも同じくらい重要なのです。

 その客観的な視点と、患者さんの体験している主観的視点がうまく調和して一人前の看護になるのだと思います。精神看護学実習ではその患者さんが体験している主観的な視点を大切にアプローチします。

 具体的な進行としては、患者さんと語り合ったり、レクリエーションを楽しみながら患者さんの主観的な体験やその人らしい生き方を考えたり、また自分という人間がどういう人間かを考えていきます。それはとても骨の折れる作業なので、「精神の実習はレクをやっていて、楽しくて体は疲れないはずだけど、なぜか疲れている」と感じる人が多いようです。それは、患者さんの主観的な体験やその人らしい生き方という、答えがわからないことに身を置き続ける疲労なのでしょう。しかし、看護とは人間を扱っているので答えはありません。そうやって「なぜか疲れている」ときは、学生の看護が磨かれている証しなのだと思います。  

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                          精神看護学 清水隆裕

2016年5月18日 (水)

「卒業してもつながっています」

新緑の季節を迎え、大学の中庭の木々はいよいよ美しく、学生や教職員の目を楽しませてくれています。皆様、いかがお過ごしですか。

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本学には保健師課程(選択制)があります。4月には集中開講の演習を行い、家庭訪問や保健指導の技術を磨きました。画像は、公衆衛生看護学領域の教員が赤ちゃん訪問のデモンストレーションを行っているところです。

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若杉助教が保健師役となり、ベテランの仲村准教授が初めての子育てに戸惑う新米ママを貫禄たっぷり(?)に演じています。生活の中に入らせていただくため、マナーや作法、立ち居振る舞いにも気を配るよう細かく指導されます。

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デモンストレーションの後は、ボランティアさんの協力を得て、聞き取りや計測のコツを学びました。すでにナースとして働いている本学の卒業生ママが、かわいらしい子ども達を連れ、快く力を貸してくれました。

本学には、卒業しても大学とのつながりを尊び、後輩の成長を温かく応援してくれる先輩がいます。この“つながり”が、聖隷クリストファー大学らしさであり、私達の誇りでもあります。

演習の終わりには技術試験があり、無事にパスするといよいよ実習です。

どの学生もいきいきと、笑顔で頑張ってくれることを期待しています。

 

2016年5月10日 (火)

「新入生セミナー」が行なわれました

ゴールデンウィークも終わりましたね.新入生のみなさんは,大学に少しは慣れてきたでしょうか?

看護学部では,他学部と同じく421日に,新入生を歓迎するための運動会が行われました.

新入生のみなさんは先輩たちと一緒のチームとなって,ドッヂボール,台風の目,障害物競走,しっぽとりなどの競技を行いました.みなさんとても楽しそうでした.

毎年4月に行われる,運動会をはじめとした新入生を歓迎するための行事は,「新入生セミナー」と呼ばれています.新入生セミナーは,新入生の皆さんの不安や緊張をやわらげ,はやく大学での生活に慣れてもらうためのイベントで,入学生ガイダンスでのセッションⅠ(学校紹介,キャンパスツアー)とセッションⅡ(運動会)に分かれています.

この「新入生セミナー」は,有志の学生がスタッフとして1年間かけて企画,運営を行っています.在学生スタッフは総勢160名を超えます.迎える新入生も155名ですので,運動会は,300名以上が参加するイベントになります.準備としての活動は授業時間外に行われますし,単位とか成績とかまったく関係ありません.金銭的な見返りもありません.報酬は,連帯感と達成感です.大所帯での活動は,うまくいかないことも多くありますが,学生時代に組織的な活動を経験することは貴重な機会だなと思います.スタッフは,ただただ『同じ志をもつ仲間と一緒に,新入生をあたたかく迎えたい』という気持ちで3年間続けています.みんなが同じ熱量でなくても,「誰かのために一生懸命がんばることができる」エネルギーを持てることが素敵だなと思います.

その年のイベントがすべて終了すると,新入生に次年度からの「新入生セミナー」スタッフが募集されます.新入生たちは「温かく迎えられた」体験から,自分たちも,頼もしく,やさしく,楽しんでいる先輩のようになりたいと思い,スタッフを希望します.今年もたくさんの参加希望があったようです.この看護学部の新入生セミナーの活動は,2003年度から始まり,先輩から後輩へと受け継がれています.これからも,この活動を守り,進化しつづけていってほしいと願っています.

 今年の新入生セミナーも,大成功でしたね.スタッフの皆さん,本当にお疲れさまでした.

これからは,勉学での活躍を期待しています! 

(基礎看護学領域 教員 佐久間)

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2016年4月19日 (火)

「学生主体の国家試験受験対策」

学生国試委員の引き継ぎ会

 国家試験の具体的なガイダンスは3年次から始まりますが、4年次になるとクラスから78名の学生国試委員を選出し、彼らが中心となって業者模試(看護師5回・保健師4回)、学内模試(10回)および、教員有志による勉強会(18回)の運営を行います。教員で組織される看護学部国家試験対策委員会は、教務事務センター、就職センターとも連携し、受験生を側面から支援しながら国家試験本番まで伴います。

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臨床実習や就職活動、公務員試験と並行しながら、これらの責任を学生国試委員として淡々とこなした先輩たちは、3年生から見ると堂々としていてまるで雲の上の人。しかし、受験を終えた4年生が1年前の自分や、国試本番までの道のりを等身大で語る姿に接して、後輩達は安心しつつも、1年後に向けて気持ちを引き締め、「今度は自分たちの番だ」と動機付けを高めます。

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卒業式を翌日に控えた3月7日。新旧学生国試委員の引き継ぎ会が、軽食を囲んで和やかに行われ、7名の旧学生国試委員が全員駆けつけてくれました。対する新学生国試委員は、立候補を含めなんと10名!次年度の国試受験に向けて幸先の良いスタートです。

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国試に向けての具体的な心構えや、様々な工夫やエピソードの紹介、今では笑える失敗談など、3年生の学生国試委員は1年後の自分を先輩の話に重ねて聴きながら、予定時間を大幅に超えて様々な情報交換をしていました。和やかな歓談の中、伴った教員もこの一年のいろいろな思い出話をしながら、「いろいろなことがあったねぇ。がんばったねぇ」と思わず安堵の笑みがこぼれます。

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2015年度看護学部国家試験対策委員会 入江拓



2016年3月23日 (水)

訪問看護ステーションのインターンシップ(就業体験)はじまる!

インターンシップとは 在学中に企業などにおいて、自らの専攻や、将来のキャリアに関連した就業体験を行うことです。インターンシップの経験は、高い就業意識を身につけ、大学での学習意欲の向上につながるという効果がありますし、将来の進路選択における自らの適性や能力について実践的に考えるよい機会になります

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この春休み聖隷クリストファー大学の看護学生も、聖隷病院はもちろんのこと、県内外の総合病院などのインターンシップに参加しています。

今日、わが国の医療保健福祉の現場や人々の考え方は大きく変わり、病気や障害があってもその人らしく家や地域で暮らすようになりました。そんな人々を支えるため、お宅に出向いて看護をする訪問看護師がとても必要になっています

そこで、県内の訪問看護ステーションでは、看護大学生が卒業後の就職先に訪問看護ステーションを選んでもらうようインターンシップ制度を始めました。本学の看護学部2年生がこのインターンシップに参加し、訪問看護師と1日一緒に訪問をしてとてもよい体験を得たようです。受け入れた訪問看護師も若い看護師を一人前の訪問看護師として育てたい思いを高め、看護学生に期待をしています。

2看護学生は入学時から看護への志を高く持っていますが、自分の興味や適性に合った看護の専門分野を探るのにインターンシップはよい機会となっているようです。

2016年3月16日 (水)

国際交流からのホットな話題

本学は3つの国の大学と国際交流協定を結んでいます。これらの交流協定校とのホットな話題をご紹介したいと思います。

◆ちょうど今、交流協定校の一つであるシンガポールのナンヤン理工学院の学生さん(看護学部10名・リハビリテーション学部10名)と引率の2名の先生が本学で研修中です(3/123/18)。

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*下記も合わせてご覧ください。

国際交流センター ホームページ → https://blg.seirei.ac.jp/intl/top.html     

国際交流センター ブログ→ https://blg.seirei.ac.jp/international_exchange_bl/

◆そして、ちょうど今、二つ目の国際交流協定校のサミュエルメリット大学(アメリカ カリフォルニア州オークランド)には、本学の10名の学生(女性8名、男性2名)が、2名の引率教員とともに看護研修に行っています(3/143/24)。今朝(3/15)のメールでは、無事に現地に到着し、1日目のプログラムを終えたと連絡がありました。きっと、帰国後にブログで報告すると思いますので、楽しみにしていてくださいね

さらに、今月末に、三つ目の国際交流協定校の第三軍医大学(中国 重慶市)に、私は研究科長とともに研究の打合せに行きます(3/263/30)。共同研究をするのは、本学大学院博士後期課程を修了した周明芳さんです。

 第三軍医大学では、教員の皆様や関連病院の看護師の皆様方に、本学大学院のカリキュラムの特徴、およびどのような研究方法を用いて博士研究が行われるのかなど、お話しする予定です。

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*写真は、同意を得て掲載しています。

文責:国際交流委員 藤本栄子(母性看護学)


 

2016年3月12日 (土)

鮫島道和教授の最終講義が行われました。

2月29日(月)に、鮫島先生(生理学)の最終講義が行われました。

鮫島先生は浜松医科大学で勤務された後、本学で14年間勤務され、3月末にご退職されます。

ご講義では、大学院生時代から始まったご自身の研究の内容を紹介していただきました。最初は植物のオジギソウが研究対象だったそうです。コツコツと地道に実験し、データを取ることが得意だったそうで、指導教員や周りの方からその仕事ぶりが高く評価されていた様子が伺えました。

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オジギソウのお話

その後、八つ目ウナギの研究やヒトを対象にした睡眠の研究もされてきたそうです。動植物を問わず、生命の奥深さについて色々な角度からご研究をされてきたことがわかりました。

また、ご自身の大学入試や就職の経験談をお話され、その時の経験を踏まえながら、本学での入試問題の作成、合否判定、学生への就職アドバイスに生かしてきたとのご紹介がありました。鮫島先生の一つひとつの仕事に対する真摯な姿勢が伝わるエピソードだなと感じました。

2 在校生より寄せ書きの贈呈

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山下学部長より花束の贈呈

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講義終了後の記念撮影

最終講義にはたくさんの教職員、在校生、卒業生がお集まりになり、鮫島先生の人徳の高さを改めて感じました。

鮫島先生は何事もきちんとした論拠に基づいてお話をされる先生ですが、誰に対してもとても接しやすい雰囲気を作ってくださるので、私のような若輩教員でも気軽にお話をさせていただくことができました。そして、鮫島先生との仕事を通じて色々なことを学ばせていただきました。

鮫島先生のご退職は、今でもとても残念に感じています。本学では、入試委員長、学生部長、図書館長、学生委員長など多くの重要な役職も歴任され、本学への貢献度は計り知れません。ご退職後も、お時間がある時には本学のいろいろな行事に参加していただくなど、今後も私たちを温かく見守ってほしいと思います。

<参加した他の先生からのコメント>

先生の優しさや思いやりの心が、お話の中のオジギソウの電気刺激のように次々と学生、卒業生につながっています。先生からいただいた多くの学び、人生訓を大切に私たちは精進してまいります。  

(成人看護学領域 氏原恵子)

研究者でありながら、学生を信じて伴うといった教育理念を体現し、ひそかに大学教員のイメージ改革をしていたのが鮫島先生だったと思います。鮫島先生のたたずまいを思い出しながら、自分らしい大学教員としてのありかたを考えていきたいと思いました。     

(精神看護学領域 清水隆裕)

『宝物のようなことば』がたくさん語られた最終講義でした。先生は「一見役に立たないと思えること」を粘り強く続けて行くことの持つ深い意味をお話くださいました。語られた先生のご経験・人生には、大学人としての教えと学生への愛情が詰まっていたように思います。   

 (母性看護領域 藤本栄子)

鮫島先生、14年間ありがとうございました!

 (文責:教養・専門基礎領域教員 安田 智洋)

2016年2月17日 (水)

はじめまして!みかんです。

こんにちは。はじめまして。

わたしは、いつもブログに登場している聖隷花子ちゃんのいとこの

「みかん」です。

わたしはいつも1号館の母子実習室(小児側)います。

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みなさまにようやく私のこと、いとこの「みかん」を知ってもらえてうれしいです。

私は花子ちゃんより早く生まれて、今8か月なったばりです。体重は8kg、身長は68㎝、健診でもすくすくと順調に成長しているとほめられています。

私の特技はお座り、支えがなくても上手におすわりできます。はいはいも挑戦しています。大好きなのはママのおっぱいですが、最近は舌でつぶせるぐらいまで柔らかく煮た野菜やほぐした白身魚などの離乳食も頑張って食べています。

私が楽しみしているは、学生さんたちにいっぱい抱っこしてもらうことです。でも3kgの花子ちゃんと比べると8kgの私は重く感じるようで、「おもーい、本当に8か月でこんなに大きくなるの?」という疑問の声がたくさん聞かれています。

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本当ですよ。赤ちゃんは生後3か月で体重が2倍、1歳で3倍、身長は1歳で1.5倍になるくらいすくすくと大きく発育していきます。

 

次に、私の横でお姉ちゃんが私もブログに登場したいとうるさいので、今日は特別にお姉ちゃんのことも紹介しちゃいます。

お姉ちゃんの名前はりんごです。

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りんごお姉ちゃんは5歳です。

みかんとりんごの姉妹はよく似ているとみんなから言われます。

りんごお姉ちゃんの楽しみにしていることは、学生さんたちのお話を聞くことです。実習で学んだことを目をきらきらさせて話をしてくれるとうれしくなっちゃうようです。

また、時々折り紙を折ってくれたり、絵を描いてくれたりと遊んでくれるのも大好きです。

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私たちがいる実習室は小児の技術演習やオープンキャンパスだけでなく、日々の小児看護学実習で、オリエンテーションやカンファレンスなどで使用をしています。今週は実習もお休み、学生さんたちも来てくれないので、とても静かで寂しいです。

 

最後にこの実習室にある昔の学生さんたちの作品を紹介します。

Photo_4 長期に入院している子どもたちに季節感やその月の行事がわかるようにと制作したカレンダー、1月から12月までちゃんとそろっています。その日の天気をわかるようになっています。このカレンダー10年近くたった今でも現役で活躍していますよ。






2016年2月12日 (金)

「看護の基礎(必修)として公衆衛生の学修を取り入れています」

聖隷クリストファー大学では、

「看護の基礎(必修)として公衆衛生の学修を取り入れています」

                        をお伝えします♪

看護師として働く時にも「公衆衛生看護」は、患者様を地域にお返しする際にとても重要な知識となります。このため本学では、保健師課程を選択していない学生も、2年次生の必修科目として「地域で働く保健師の現場」を学修し、現場でどのような「保健師」の活動や役割があるかを理解していきます。

地域で働く保健師の活躍の場面は「行政」と「産業」に大きくわかれています。

本学では、「行政保健」の現場として「保健所」と「市町保健センター」を「産業保健」の現場として「企業」の見学実習を行っています。

『地域保健実習』では、約150名の学生を、5つの実習グループに分け、公衆衛生領域の担当教員名と一緒に、1週間の実習をおこないます。(#^.^#)

1_2 今回は、「産業保健」の学修として、大手住宅メーカーの企業「積水ハウス 静岡工場」で働く社員の健康をどのように産業保健師が守っているか!を学修しました。

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工場内の職場環境や作業の危険がないかなど、2時間以上かけて東京ドーム5個分以上ある工場内を歩いてチェックしていきます。

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企業で働く方たちの健康のお話の他にも、大手住宅メーカーの企業「積水ハウス」ならではの、

人に優しい住まいづくりをおこない、私達の健康をどのように守っているか!を学修しました。

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