「学生主体の国家試験受験対策」
学生国試委員の引き継ぎ会
国家試験の具体的なガイダンスは3年次から始まりますが、4年次になるとクラスから7〜8名の学生国試委員を選出し、彼らが中心となって業者模試(看護師5回・保健師4回)、学内模試(10回)および、教員有志による勉強会(18回)の運営を行います。教員で組織される看護学部国家試験対策委員会は、教務事務センター、就職センターとも連携し、受験生を側面から支援しながら国家試験本番まで伴います。
臨床実習や就職活動、公務員試験と並行しながら、これらの責任を学生国試委員として淡々とこなした先輩たちは、3年生から見ると堂々としていてまるで雲の上の人。しかし、受験を終えた4年生が1年前の自分や、国試本番までの道のりを等身大で語る姿に接して、後輩達は安心しつつも、1年後に向けて気持ちを引き締め、「今度は自分たちの番だ」と動機付けを高めます。
卒業式を翌日に控えた3月7日。新旧学生国試委員の引き継ぎ会が、軽食を囲んで和やかに行われ、7名の旧学生国試委員が全員駆けつけてくれました。対する新学生国試委員は、立候補を含めなんと10名!次年度の国試受験に向けて幸先の良いスタートです。
国試に向けての具体的な心構えや、様々な工夫やエピソードの紹介、今では笑える失敗談など、3年生の学生国試委員は1年後の自分を先輩の話に重ねて聴きながら、予定時間を大幅に超えて様々な情報交換をしていました。和やかな歓談の中、伴った教員もこの一年のいろいろな思い出話をしながら、「いろいろなことがあったねぇ。がんばったねぇ」と思わず安堵の笑みがこぼれます。
2015年度看護学部国家試験対策委員会 入江拓