2017年3月10日 (金)

学生レポート:看護学部の新入生セミナーに向けた準備

春とはいえまだ浅く、風に冷たさが残る日が続く中で、梅や桜の開花が見られ、少しずつ春を感じられるようになってきた今日この頃です。

看護学部は、4月に行われる新入生セミナーに向けた準備のための全体会が33日に行われました。

Photo

新入生セミナーとは、在学生が新入生の皆さんを歓迎するために行われる行事で、通称「新セミ」と呼んでいます。新セミの内容は、新入生と在学生の交流運動会や、上級生からのメッセージ、キャンパスツアーなどがあります。毎年とても盛り上がり、看護学部みんなで交流し、思い出に残る楽しい行事となっています。運動会は、20チームに分かれて、しっぽ取りやドッジボール、玉入れなど様ざまな競技で競います。

 

3日の全体会では、変更事項の確認や、運動会チームの看板作りの仕上げ、各担当にわかれて準備が行われました。

Photo_2


私が担当している新セミの冊子の「クリストページ(通称:クリぺ)」は印刷と製本にかなり時間がかかってしまいましたが、自分の持ち場が終わった人達が手伝いに来てくれて、仲間の優しさを改めて感じ、心が温かくなりました。

Photo_3

在学生は、新入生の皆さんに楽しんでもらえるように、心をこめて一生懸命準備をしています。4月から看護学部に入学される方は、ぜひ楽しみにしていてくださいね。そして在学生スタッフのみなさん、精一杯楽しみましょう。

 

(ブログ担当:もりや)

2017年2月28日 (火)

学生レポート:2年生 地域保健実習

まだ肌寒い日々が続いていますが、

節分も過ぎ、陽ざしに少し春の気配を感じられるようになったこの頃です。

 

看護学部2年生は、この春休みに地域保健実習・老年看護学実習Ⅰと2つの実習があります。

1つ目の地域保健実習が先日終了しました。

1_2

1週間程で短い実習ではありましたが、多くの学びがありました。

学内実習で事前学習し、保健所や市町村、企業に伺い、実際に働く保健師さんの様子を見て、お話しを聞いてきました。

公衆衛生看護学という講義で保健師さんが働いている場、役割などについて学んできましたが、保健師さんとの関わりは少なく、イメージすることが難しい部分がありました。

今回の実習で、講義での学びと、実習での学びを結びつけることができ、理解を深めることができました。

浜松市保健所や本田技研工業、ヤマハ発動機に伺ったのですが、どこの場所でも、どの事業でも、市民や従業員の方たちが、気軽に相談できるように寄り添ったり、より健康に暮らせるように事業を工夫していたりと、重要な役割を担っていることを学びました。

保健師はやりがいを多く感じることができる職業であることも伺うことができました。今回の実習で、看護師だけでなく、保健師という職業にも魅力を感じ、視野を広げることができました。

 

 

(ブログ担当:たかはし)

2017年2月24日 (金)

中国第三軍医大学からの研修の方との交流

2017210日、本大学と国際交流をしている中国第三軍医大学からの研修生であるおふたりの対応をさせて頂きました。

1

中国からみえた研修生のおふたりは、私と同じ基礎看護学の教員の方と、病院にお勤めされている感染を専門にされている看護師の方でした。

 基礎看護学実習室において、教室を二つ使用しながら演習ができるため、モニターやマイクを使用し、2人の教員で2元の中継をしながら、挨拶をさせて頂きました。基礎看護学実習室を大変興味をもってご見学していただき、また、お互いの大学での教育について交流ができたことで、大変学びも大きくなる体験でした。

 今回の交流では、私は大学時代、中国語を学びましたが、本当に簡単な挨拶以外は、教えていただいた先生に心から大変申し訳なく思いますが、日常的に使わない言語は消えてしまうもののようです。そのため、英語にてご挨拶をさせて頂きました。コミュニケーションは大変良好にとることができ、「大変有意義な交流となりました」との言葉をいただきました。

 看護とは、人と人との関わりが大変重要であり、関わりの中で看護者は、「大切な人生を、その人が治療をする中で、治療をしやすくしながら少しでも幸せに生きる手助けをしていく」ことが望まれます。人と人との関わりは、時に誤解や障壁が望まなくとも生まれてしまうことがあります。しかし、人種や国と国との紛争や言葉の壁は、心からの志や相手を思いやる愛情を持ってさえいれば、取り除くことができる、ということを実感させていただくよい機会となりました。

 本大学では、このようなことを感じたり学ぶ機会を必ず手に入れられると思います。

 

                       基礎看護学 

                                                                                                柴田めぐみ


2017年2月21日 (火)

2017年大河ドラマ「おんな城主 直虎」ゆかりの名所に行ってきました!

みなさん、こんにちは。成人看護学の教員の小池です。

今回は、直接、大学とは関係がないのですが、せっかくの機会かと思いますので、現在放送中の今年の大河ドラマ「おんな城主 直虎」にちなんだ名所をご紹介したいと思います。じつは、聖隷クリストファー大学のキャンパスからとても近い場所にあるんです。(学生さんたちもあまり知らないかも…)

1

赤い枠の「龍潭寺」が、今回の大河ドラマの主人公の井伊直虎にゆかりのあるお寺です。

(青い枠が聖隷クリストファー大学です)

このお寺の周囲の地域は「井伊谷(いいのや)」と呼ばれ、井伊直虎はここで生まれました。

Photo

今年に入って、大河ドラマの影響もあり、かなりの観光客の皆様が訪れています。

土日は周囲の道路はかなり渋滞しています。

3

直虎の曽祖父・井伊直平が建立した寺、龍潭寺(りょうたんじ)です。直虎は出家して、次郎法師と名乗り、俗世から離れた身となりました。「次郎」という名は、井伊家を継ぐものにつける通称でした。

4

歴史を感じる、とても落ち着いた場所でした。今年は、いろいろな地方の人が、この地を訪れることでしょう。ぜひこの機会にみなさんも一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

5_2

<JR「浜松駅」からバス(所要時間 約50分)「井伊谷宮前」下車徒歩5分>

<聖隷クリストファー大学から車で約10分です>

2017年2月10日 (金)

教員の研究活動「がん看護学」

こんにちは、今回は教員の研究活動についてご紹介します。

私は成人看護学に属しており、がん看護学を専門としています。

本学の教員になる前は、「がん看護専門看護師」として総合病院に勤務し、抗がん剤治療を受ける患者さまや、緩和ケアを受ける患者さまに対して看護実践を積んできました。

現在は、ご自宅で生活されているがん患者さまの療養生活をサポートするためのICTを活用したテレナーシング(遠隔看護)について、研究を進めています。

 

今回は高知県で開催された「日本がん看護学会学術集会」に参加してきました。

日本全国からがん看護に関心のある看護職が一堂に会する、とても大きな学会です。

16時に浜松駅を出発し、陸路で高知駅に到着したのは22時と約6時間の長旅でした。

1_6

高知県はアンパンマンの作家であるやなせたかし先生の地元とのことで、アンパンマン電車が走っているほか(夜中でしたがとても目立ちます)

1_2_3

町のいたるところにアンパンマンと仲間たちの石像がありました。

1_3_2

駅前には武市半平太(左)、坂本龍馬(中)、中岡慎太郎(右)の3人の像があります。

高知県に来たことを強く感じられます。

曇り空がとても残念でした。

 

1_4_4

さて、土日に開催された学術集会は高知市内4つの会場に分かれており、それぞれの会場で研究発表やシンポジウム、パネルディスカッションが行われました。

各会場を移動する際はシャトルバスが運行されていましたが、多くの参加者が同じ時間帯にバスに乗ろうとするためとても長い行列です。

バスの待機時間には、大学時代の同級生(十数年ぶり・・・)や、以前勤務していた病院の看護師さんなどと再会し、久々の再会を喜び合いました。

(宿泊先と会場で本学の教え子とばったり会ったこともとても嬉しかったです)

1_5_4

ある会場では高知県のマスコット『くろしおくん』(左)と『カツオにゃんこ』(右)が出迎えてくれました。

がん看護に関する最新情報や、研究の動向をしっかりと収集してくるぞ!というやる気が湧いてきます。

 

今回の学術集会では、私の研究は現在進行中のため発表はありませんでしたが、今話題の免疫療法に関する教育セミナーや、超高齢社会における意思決定支援のシンポジウム、がん放射線治療についてのパネルディスカッションなどに参加し、最新の知見を得るとともに、演者の先生方のパワフルな発表に大きな刺激を受けて帰ってきました。

 

現在取り組んでいる研究には、在宅療養生活に移行するがん患者さま、ご家族の皆さま、研究協力施設の医師、看護師の皆さまから多大なるご協力をいただいております。

次回の学術集会ではこれまでの研究成果を発表するとともに、臨床看護実践や患者さまの安寧な生活に少しでも還元できるよう、今後も研究を継続していきたいと思います。

 

 

(文責 井上)

2017年1月31日 (火)

3年生 老年看護実習 頑張りました!!

_1

_2

2017年1月 4日 (水)

磐田北高校のサイエンスカフェ「チームワークに大切なもの:実験してみる」

磐田北高校に出前講義でお伺いしました。「サイエンスカフェ」ってご存じですか?

日本学術会議の定義では「サイエンスカフェとは、科学技術の分野で従来から行われている講演会、シンポジウムとは異なり、科学の専門家と一般の人々が、カフェなどの比較的小規模な場所でコーヒーを飲みながら、科学について気軽に語り合う場をつくろうという試み」(http://www.scj.go.jp/ja/event/cafe.html)と説明されています。

科学について語ると言うことの基本は、「なぜだろう」「どうしてだろう」と考え、「調べる」「考える」ことを通して何かそこにある新しい知見に「気づく」ことではないでしょうか。そこで、磐田北高校の生徒の皆さんと「チームワークに大切なもの」について科学することにしました。

「チームワーク」は看護師としてとても大切な能力であり、技術でもあります。今回は「ヘリウム・リング」というゲームを行って、チームワークについて考えてみました。

用意するもの:「ヘリウムリング」軽いサークルになっているもの

         今回は新聞紙を棒状にして3本合わせて三角形を作りました。

方法:1チーム6人で、タイムトライアルを行う。

・作戦タイム①3分間でどうしたら「ヘリウム・リング」を胸の高さから誰も指を離さずに膝の高さまで下ろせるかを考える。

5分間で一番早く膝まで下ろせたチームの勝ち。

・作戦タイム②3分間でどうしたら「ヘリウム・リング」を胸の高さから全員で指を離さずに膝の高さまで下ろせるかを、1回目の反省を活かして考える。

5分間で一番早く膝まで下ろせたチームの勝ち。

・ゲームで気づいたことについてそれぞれのチームで話し合う。

・「チームワーク」はどうすればうまくいくか、課題をみつける。

Photo

Photo_2

◆まとめの時間:「分析」と「気づいたこと:考察」

5つのチームのなかで一番成績がよかったチームは、はじめの作戦タイムでチーム名がすぐに決まったチームでした。「分析」「気づいたこと」をグループで発表しました。

 ・作戦をうまく立てられませんでした。

 ・指の向きを変えたりして工夫してみました。

 ・隣の人と息づかいを合わせることが大事だと気づきました。

 ・自分が全体のなかでどんな位置にいるかを調整しながら参加しました。

 

「チームワーク」の理論の一つ「タックマンモデル」の紹介

 サイエンスカフェなので、理論について少し説明しましょう。理論というのは経験の無い場合でも、科学的に既に説明されている「理論」を使えば、経験に頼ることなく最小限の失敗で成功することができる、といわれています。タックマンモデルは「チームビルディング」の理論でチーム作りには「形成期」「混乱期」「統一期」「機能期」「散会期」の5つのフェーズがあることを説明しています。

 今回のゲームでは、はじめにチームに名前をつけてチームのメンバーと知り合い、ゲームを通して意見の食い違いなどを経験しながら目標と方法を共有し、お互いのサポートができるような過程を経験したことを説明しました。最後のまとめで自分の考えを振り返り(分析)し、どうしたらよいかを考えました。

「科学」することは、よく見て、よく考えることが大事だと気づいてもらえたので、一応「サイエンスカフェ」成功!です。

1_4

おまけ

 最後に磐田北高校の先生に「アクティブ・ラーニングの授業でしたね」と評価を頂いたのが嬉しかったです。

(文責:森)



2016年12月20日 (火)

公衆衛生看護総合演習発表会が開催されました

Photo

Photo_2

3_2

2016年12月 6日 (火)

市民講座「障がいがある子どもを育てるということ」

11月19日、聖隷クリストファー大学保健福祉実践開発研究センター主催の市民講座「障がいがある子どもを育てるということ」が開催されました。

 水戸川真由美先生(公益財団法人日本ダウン症協会理事、社団法人ドゥーラ協会認定 産後ドゥーラ)と入江礼奈先生(専門里親、NPO法人全国おやこ福祉支援センター相談員(看護師)等)のご講演後には、活発な討論も行われました。

 水戸川先生は、「実際にありのままの姿を見てもらいたい」とのことで18歳になるダウン症のあるご長男と一緒にご講演されました。ご長男はダンスがお好きで、ダンスパフォーマンスを披露されたり(写真1)、講演中の水戸川先生と時々会話されるなど、会場は終始和やかな雰囲気に包まれていました。水戸川先生の講演中のお話では、「ダウン症は顔も性格も多様性をもつ」「子どもから自分が育てられていることを実感する」というお話がとても印象的でした。

1_2

水戸川先生のご講演(長男 裕さんと)

  入江先生は養育・専門里親として23年のキャリアを持ち、3男1女の実子と里子を交えて悲喜こもごもの生活されてきたそうです。わかりやすい資料を用いて「障がいがあるこどもを育てるということ」「現在の日本の里親制度」について説明をされました(写真2)。「里親をすることは自分にできる役割」だと思われたそうで、すでに小学生の時に「自分が神様から与えられた役割の中に、里親のような生活をするイメージを抱いていた」というお話がとても印象的でした。

2_2

入江先生のご講演

3_2

討論会(裕さん 水戸川先生、入江先生)

 討論会では、身内にダウン症の方がいる聴講者などから講師の先生方にご質問があるなど、参加された方々は講演の最後まで真剣に耳を傾けていました(写真3)。また、司会の看護学部入江晶子先生から、「多様性を持つことをわかってほしい」「わからないことがいろんな誤解を招く」というお言葉もありました。

 当日は「知的障がい者と健常者をつなぐフリーマガジン」なども配布され、以前よりも社会への受け入れが盛んになっているように感じました。しかし、今年は障がい者施設での痛ましい事件が発生するなど、もっと社会全体で障がい者への理解が進み、受け入れる体制も活発にならなければならないと思います。私自身は知的障がい者をテーマにした講演に出席することは初めてでしたが、人間の多様性や社会環境について考えることができ、非常に勉強になりました。

 今後このような機会があったら、みなさんも積極的にご参加されることをおすすめします。

(文責:安田 智洋)

2016年12月 2日 (金)

高機能なシミュレーターで看護演習にトライ!!

1123日(水)勤労感謝の日に、多職種連携人型シミュレーターSCENARIO(シナリオ)を用いたシミュレーション演習を行いました。

演習の様子は静岡新聞にも掲載されました。

Photo_2《 静岡新聞2016.11.24朝刊 》

シミュレーターは脈拍や顔色が変化したり、教員がマイクを通して話したりできます。

「ケアの拒否」や「痛み」や「息苦しさ」など、さまざまな問題を抱えた患者さんに学生が看護師役となって対応します。

さて、どうする・・・? 

Photo_4

学生は患者さんの訴えをしっかり聴いて、聴診器や血圧計を使って具合を看ます。

患者さんを息のしやすい姿勢にしたり、呼吸法を提案したり、さまざまな看護を行ないます。

医師に相談して検査や薬の相談もします。

 

演習では、失敗しても、完璧でなくても大丈夫。

みんな、発想豊かに看護を考えることができました。

学生の皆さん、お疲れ様でした!!