教員の研究活動「がん看護学」
こんにちは、今回は教員の研究活動についてご紹介します。
私は成人看護学に属しており、がん看護学を専門としています。
本学の教員になる前は、「がん看護専門看護師」として総合病院に勤務し、抗がん剤治療を受ける患者さまや、緩和ケアを受ける患者さまに対して看護実践を積んできました。
現在は、ご自宅で生活されているがん患者さまの療養生活をサポートするためのICTを活用したテレナーシング(遠隔看護)について、研究を進めています。
今回は高知県で開催された「日本がん看護学会学術集会」に参加してきました。
日本全国からがん看護に関心のある看護職が一堂に会する、とても大きな学会です。
16時に浜松駅を出発し、陸路で高知駅に到着したのは22時と約6時間の長旅でした。
高知県はアンパンマンの作家であるやなせたかし先生の地元とのことで、アンパンマン電車が走っているほか(夜中でしたがとても目立ちます)
町のいたるところにアンパンマンと仲間たちの石像がありました。
駅前には武市半平太(左)、坂本龍馬(中)、中岡慎太郎(右)の3人の像があります。
高知県に来たことを強く感じられます。
曇り空がとても残念でした。
さて、土日に開催された学術集会は高知市内4つの会場に分かれており、それぞれの会場で研究発表やシンポジウム、パネルディスカッションが行われました。
各会場を移動する際はシャトルバスが運行されていましたが、多くの参加者が同じ時間帯にバスに乗ろうとするためとても長い行列です。
バスの待機時間には、大学時代の同級生(十数年ぶり・・・)や、以前勤務していた病院の看護師さんなどと再会し、久々の再会を喜び合いました。
(宿泊先と会場で本学の教え子とばったり会ったこともとても嬉しかったです)
ある会場では高知県のマスコット『くろしおくん』(左)と『カツオにゃんこ』(右)が出迎えてくれました。
がん看護に関する最新情報や、研究の動向をしっかりと収集してくるぞ!というやる気が湧いてきます。
今回の学術集会では、私の研究は現在進行中のため発表はありませんでしたが、今話題の免疫療法に関する教育セミナーや、超高齢社会における意思決定支援のシンポジウム、がん放射線治療についてのパネルディスカッションなどに参加し、最新の知見を得るとともに、演者の先生方のパワフルな発表に大きな刺激を受けて帰ってきました。
現在取り組んでいる研究には、在宅療養生活に移行するがん患者さま、ご家族の皆さま、研究協力施設の医師、看護師の皆さまから多大なるご協力をいただいております。
次回の学術集会ではこれまでの研究成果を発表するとともに、臨床看護実践や患者さまの安寧な生活に少しでも還元できるよう、今後も研究を継続していきたいと思います。
(文責 井上)