2015年9月 2日 (水)

中学生に「命の大切さを伝える授業」(性教育)を行いました♪♪

助産学専攻科ではカリキュラム「ウイメンズヘルス実習」の一環として、毎年1回、「命の大切さを伝える授業」と題した性教育授業を実施しています。

7月14日(火)、専攻科学生17名が併設校の聖隷クリストファー中・高等学校で中学3年生48名を対象に行いました。併設校での実施は5年連続ですが、毎年、事前に対象生徒さんの様子やご希望をお聞きして内容を工夫しています。

下の写真は講義場面です。今回は講義・寸劇・実験・グループワークと盛り沢山で場面転換が多かったため、1つの会場内で生徒さんの移動がスムーズに行えるようブルーシートとテーブル席に仕切り、使い分けました。

1

「ウイメンズヘルス」と言っても、女性のみを対象にするのではなく、学内では「ヒトの性と生殖をめぐる健康課題の支援」に必要な基礎的能力を養うために、「思春期のセクシュアリティ・発達課題」「健康教育のプロセス」を学習します。

そのうえで、性教育の企画から実施・評価までを専攻科学生が主体的に行う点が特徴で、準備期間4か月を経て本番を迎えました。対象校の先生方や養護教諭の先生からアドバイスを受けながら、皆でアイデアを出し合い、協力して進めてくれました。

「思春期」は第二次性徴を迎える時期ですが、身体とこころの発達には個人差が大きいので、他の人と違っても大丈夫!性に対する興味や経験も個人差があります。男女交際については、相手を思いやり、自分だけでなく相手のこころと身体を大切にできる態度、自分の意思を相手にきちんと伝えることの大切さに気づくことで、今後にいかせます。

そこで、今回の授業目標として①自分の身体とこころを大切にするとともに、相手のこころと身体も大切にするこころを育てる②将来、幸せなお産、家族を築くために妊娠・出産に対する正しい知識を身につける、をあげました。

具体的には、男女の恋愛における“性の問題”を専攻科学生が寸劇で演じ、中学生に自分たちに起きたらどうすべきかをグループワークを通して考える機会を提供できるよう企画しました。心配事が生じた時に落ち着いて対処できるよう、相談窓口もご紹介しました。

2_2

これは専攻科学生が手のひらサイズで作成したもの。会場で全員に配布し、質問しました。

Q:受精卵の大きさに関するクイズです。受精卵の大きさに近いのはどれでしょう?

A:1 鉛筆の先端で付けたくらい  2 米粒くらい  3 1円玉くらい

(正解はこの記事の最後をご覧ください)

休憩時間には生後1週間以内の赤ちゃんと同じくらい(約2900g)のモデル人形を使用して抱っこ体験をしてもらいました(私服で対応しているのは専攻科学生)。

生徒さん、優しく、上手に抱っこしてくれていますね。「あんなに小さかった受精卵がこんなに育つなんて、スゴイなー」

3

「性感染症」って、なに?

次に、いくつかの病気の解説をしました。中には、多くのヒトが元々もっている菌があり、普段は健康に影響ないのですが、抵抗力が落ちている時などに症状が現れる病気があります。性行為の経験がなくても、下着や便器、温泉などで感染する場合もありますから、症状についての知識をもってもらえるようお話ししました。感染しているかは外から見ただけではわからないことが多いので、本人に自覚がなく、検査や治療を受けていない場合には性行為の相手にうつしてしまう原因になります。

4

そこで、「性のネットワーク」をシュミレーションする実験に参加していただきました。

まず、全員に無色透明の液体を入れたコップを持ってもらいました。いくつかのコップにはあらかじめ希釈した薬液を入れてあります。(注:生徒さんには、薬液を使用することを事前説明し、身体や衣服に付かないよう慎重に扱ってほしいこと、付着してしまった時はすぐに知らせてもらうようお願いしてあります。実験には専攻科学生が側に付きました。)他の人と液体を混ぜて同量になるようコップに戻します。この時点ではまだ無色透明のままです。次々と違う人との交換を繰り返してもらいました。最後に、ある薬液をスポイトで入れると・・・・反応で液体の色が変わった人と変わらなかった人がいます。しかし、最初から薬液が入っていたコップの何倍ものコップで色が変わりました。会場内は生徒さんの声で大いに盛り上がり⤴ました!!

5

6

生徒さんに書いていただいた事後アンケートを専攻科学生が集計した結果、授業の目標をほぼ達成できたことがわかりました。自由記載には「わかりやすかった」「楽しく勉強になりました」「(専攻科学生が)優しく接してくれた」という感想がみられました。専攻科学生にとっても特にグループワークではピア(仲間=今回は専攻科学生)が入ることの効果を実感できたようです。準備期間には講義や実習もあり、大変だったと思いますが、実施後の振り返りでは若干の改善点とともに大きな達成感を述べてくれました。さらに、助産師が性教育を行うことの意味を考える機会になりました。

学校側からは「1回だけの実施ではもったいない。他の場所でも実施してはどうか。」と言っていただき、うれしい限りですヽ(^。^)ノ。残念ながら1年間のスケジュールでは1回の実施が精一杯ですが・・・。この経験は専攻科を修了後に助産師活動の中で活かしてくれることを期待します。

 ご参加・ご協力いただいた中学生の皆様、学校の先生方に深く感謝いたします。

最後に、クイズの正解です。「No.1鉛筆の先端で付けたくらい、約0.1mm」


2015年8月31日 (月)

オープンキャンパスの舞台裏

こんにちは、まだまだ暑い日が続きます。

大学では春セメスターの定期試験を終え、夏期休暇に入りました。

822日(土)は夏のオープンキャンパス(2回目)が行われました。

「体験授業Ⅰ 点滴管理をやってみよう!」には、6名の4年生がボランティアで参加してくれました。

高校生が実習室に入ってくる前の舞台裏を少し紹介します。

 

まずは打ち合わせ・・・

午前中にデモンストレーションの役割や時間配分、高校生の誘導の仕方などを相談します。

Photo

その後、実習室に必要物品を準備します。

今回の体験授業では、実際に使用されている輸液ボトル・輸液セットを用いて、滴下計算や滴下調整にチャレンジするため、実習室は点滴スタンドがたくさん並んでいます。

(輸液ボトルは10月から実習を行なう3年生が練習ついでに準備してくれました!)

Photo_2

昼食後、デモンストレーションの看護師役になった学生は、注射薬の準備や、練習用のモデルへの注射針の穿刺などの看護技術の練習を行います。

4年生は7月に統合実習を終えたばかりなので、戸惑う場面があっても、教員が少し助言するとすぐに勘を取り戻していました(さすが4年生!これまでの努力の賜物ですね)。 

Photo_3

注射器で薬液を吸い上げる場面です。

(患者役)「手がプルプルしてるね(笑)」

(看護師役)「グローブ(手袋)の中、緊張して汗だく(苦笑)」「見ないで・・・(汗)」

Photo_4

(教員)「駆血帯をはずすタイミングはいつだっけ?」

(看護師役)「・・・(ハッ!)」

 

患者役の学生も参加して、セリフを加えながら一連の流れを何度も確認します。

スムーズにできるよう、気がついた点を助言して修正していきます。

Photo_5

Photo_6




















そして、ついに本番です。

14時過ぎ、約40名の高校生が成人看護実習室にやってきました。

教員のオリエンテーションを終えると、あとは4年生の出番です。

 

ナレーションを担当する学生の声に合わせて、看護師役、患者役、ダブルチェックを行なう先輩看護師役の学生が、自分たちの役割をしっかりとこなしています。

Photo_7

高校生の皆さんのキラキラとした視線が集中する中、点滴管理のデモンストレーションを無事に終えることができました。

その後の高校生による点滴体験では、緊張感から解放されたのか、柔らかな表情で高校生に話しかけていました。

 

オープンキャンパスの体験授業は約50分ですが、在学生は「未来の後輩」のために積極的に取り組んでくれました。

教員にとっては4年生が「たくましく成長しているなあ」と喜びを感じられる一日でもありました。

参加してくれた高校生の皆さんが、この4年生の姿を見て看護師への夢を大きく膨らませること、本学への進学を決意してくれることを願っています。

 

 

成人看護学 井上




2015年8月21日 (金)

公衆衛生看護学実習先のご紹介(川根本町編)

Photo_2

3ヵ月の乳児です。家庭訪問のイメージ写真です)

今日は、大学を離れて、公衆衛生看護学実習先の一つである、川根本町に学生さんと行きました。

その様子を紹介します。公衆衛生看護学実習の実習先は、浜松市と静岡県西部と中部の市町です。

川根本町は、その一つです。

保健師課程を履修している学生さんたちは、4週間の公衆衛生看護学実習に出て、家庭訪問や健康教育、地域の様子を把握する地区診断を実習で体験します。

今日は、実習に先だって、学生さんが9月に健康教育の体験をする川根本町の久保尾地区の集会所に、実際の様子を把握するためにやってきました。

この日は、集会所で地区健康相談が開催されていました。(参加者の最高齢は94歳でした。)

2

大学から、川根本町役場までおよそ車で一時間半です。

川根本町役場から30分ほど移動した、天竜区春野町のお隣近くに久保尾地区の集会所がありました。

3  健康相談では、尿検査、血圧測定、体組成計測定などが行われ、そのあと、保健師さんや栄養士さんから個別の説明が行われました。

学生さんたちは、参加者のお話を聞いたり、計測や個別の説明の見学をしていました。

5

(学生さん達、いろいろお話を聞いていました)

個別の説明のあと、役場や病院の保健師さんと栄養士さんが交代で、「腎臓のお話し」を参加者の方に説明しました。

Photo_3この集会所で、9月に学生さんが健康教育をします。

川根本町の皆さんよろしくお願いします。

僕(聖隷さくら)も学生さんと一緒に川根本町に行き、見守るつもりです。

6_3

 




2015年8月 7日 (金)

8月1日(土) オープンキャンパスを開催しました

8月に入り暑い日が続きますね。
そんな中オープンキャンパスが8月1日の土曜日に行われました。
私の担当した場所にはたくさんの中学生が夏休みを利用して来られ
模擬授業などの体験をしていきました。
その模様は写真のとおりです。

1

2

大学の空気を肌で感じた生徒たちの、
将来の看護師への夢が実現するように祈っています。
文責:篁

2015年7月22日 (水)

学生FDサロンを実施しました!

日時:79日(木)12:0013:00

参加者:1年生17名、2年生4名、3年生11名、4年生6

教員:FD委員会(8名)

FD委員会活動で「学生FDサロン」を行いました。授業や実習を通して学生の皆さんに呼びかけ45名の学生さんが集まってくれました。

Photo_3

できるだけ多くの学生さんと一緒に、どうすれば学習効果が上がるか、ということを話し合う場を持ちました。例年とは違い今年は2回の開催です。参加者は出席をチェックして各自学年ごとのテーブルに着きます。今までは学年を超えて話し合う機会が持てるように1年生から4年生の混成でグループ分けを行っていました。今年は、同じ学年で話しやすい場を作ってみました。

3種類のお弁当の中から自分の好きなものを選び、お菓子も選び(早く来た人が好きなものを選べたかも)、お茶を飲みながら和気あいあいで開始時間を待っていました。

藤井先生から今日の話し合いのテーマについて説明があり、最後に発表してください、と短いオリエンテーションがありました。早速、歓談が始まります。

Photo_17

4年生はお弁当を食べながらすでに中身の濃~~い話になっているようでした。さすがは4年生!! 3年生や2年生も学習活動を振り返って前向きな取り組みについて話し合っているようでした。1年生は3グループに分かれての話し合いで、グループごとに話し合っている内容が違うようです。

発表時間になりました。

Photo_14

4年生は、実習で先生からの支援がどのようにされていたか、学生の個別性に合わせて指導があるので、学生によっていわれることが違うのは納得できたなど、体験をもとに学習効果の上がるような今後の自分たちの課題を話していました。

12

3年生はロッカーの使い方などの生活面についてのことを、2年生は通学についての要望を話してくれました。

Photo_18

1年生は、生活面が中心でしたが、新入生のころと違い、学ぶために何が必要かという視点で考え、少しずつ「看護師の卵」になっているようでした。

発表が終わった後は、教室をもとの形に戻す手伝いを4年生が自主的に行ってくれたりして4年生が実習を終えて成長している姿に胸が熱くなったのでした。

今年は第2回の「学生FDサロン」を925日(金)12:0013:00に開催します。第2回もお弁当とお菓子がありますので、学習効果が上がるために学生としてできることは何か、を話し合います。勉強の方法について先輩に聞いてみたい、どんな参考書がいいか、試験勉強の仕方とか、普段、話せないことを話してみましょう。

(文:森)

 

2015年7月17日 (金)

小児看護学領域 統合実習の中の小児看護CNS特別講義の紹介

小児看護学領域は76日(月)から統合実習を開始しました。小児看護学領域の統合実習は、原則として領域別実習とは異なる実習場で臨地実習をします。3年生秋セメスターから4年生春セメスターに実施した小児看護学実習の学びを、更に深めることにしています。

実習期間は、病院実習のためのオリエンテーション・事前学習・面接、病院実習・実習記録完成、課題レポート作成の2週間です。2015年度も、6つのグループに別れ、グループごとに異なる時期に行っています。2015710日(金)は、分かれていたグループが集まり、さらに34年次生全体に連絡し、聖隷浜松病院に勤務する高真喜さんに講義をしていただきました。

高さんは、2013年度に本学看護学研究科家族支援看護学分野小児看護学領域の小児看護専門看護師(Certified Nurse SpecialistCNS)コースを修了し、現在、小児看護CNSです。2013年度第23回専門看護師認定審査が行われ、本学大学院看護学研究科小児看護CNSコース修了生から2名が「小児看護専門看護師」にはじめて認定されました。その中の一人です。

講義内容は、1.小児看護学を考える 1)小児看護の特徴・魅力とは、2)小児外来看護の役割、2.専門看護師とは、3.小児看護領域のトピック 1)特定行為に係る看護師の研修制度の概要、2)在宅支援体制の構築、3)プレパレーション、4)虐待、です。

Photo_2

講義風景

受講した学生たちは、熱心に講義を聞いていました。最後に質疑応答を行い、感想を書いてもらいました。その中の数人を紹介します。

 

 ・就職は小児科を希望しています。実習での中間カンファレンスにも参加してもらい、今回の話しを聞いて、より小児看護に興味をもちました。

 ・実際にあった例をあげながら説明してもらったので、とてもわかりやすく勉強になりました。専門看護師、認定看護師、特定看護師など、さまざまな看護師がいることがわかり、いつかもっと興味をもったら、資格をとりたいなと思いました。

 ・実際の臨床の話しを聞くことができ、とても良い時間になりました。・・・中略・・・就職試験が近く、希望の科ですごく迷っていたので、今回、話を聞くことができて本当に良かったです。

 ・病院などであった実際の出来事やそれに対する対応などを話していただいて、小児看護だけでなく、子どもを育てる両親の思いを改めて知ることができました。

 

 出席した学生の皆さん。素敵な感想、ありがとうございました。質問には、高さんと相談して、皆さんに回答します。

ぜひ、立派な看護職をめざして、学修を深めていってください。

Photo_3

記念撮影

 

(写真および出席カードの内容について、ブログ掲載は学生の了解を得ています)

 

*「専門看護師(CNS)」とは

複雑で解決困難な看護問題を持つ個人、家族及び集団に対して水準の高い看護ケアを効率よく提供するための、特定の専門看護分野の知識及び技術を深め、保健医療福祉の発展に貢献し併せて看護学の向上をはかります。専門看護師になるには、認定された教育機関(大学院)の課程修了と通算5年以上の実務研修(そのうち3年以上は専門看護分野の実務研修、6ヶ月以上は修了後の実務研修)を経て、日本看護協会が年1回実施する専門看護師認定審査を受け合格することが必要です。


2015年7月13日 (月)

3年次生授業「キャリアデザイン」の紹介です

「キャリアデザイン」という授業があることを、皆様ご存知ですか?カリキュラムの改正により、昨年度から開始された新しい授業科目です。

科目概要は以下です

看護職としてのキャリア形成に向けて、自分自身について、および看護職のキャリアコース(進路)について理解を深め、自分の将来像を自分なりに描く。また、社会に出るために必要な基礎的能力を身につける。

おお~何だかすごそう?少なくとも私のような古い教員の学生時代には、全くなかった科目です。

到達目標はこちらです

1.自分の人生におけるキャリアについて考えをまとめることができる(キャリアデザイン)。

2.社会人として必要なマナー・コミュニケーション能力、文章表現力等を身につける。

3.身近な課題をもとに、遭遇するストレスに対する対処法・解消法について知り、

    自分に合った具体的方法を挙げることができる。

授業の最初に「キャリアとは」「キャリアデザインとは」を学びます。「キャリア=昇進だと思っていた」という学生が多いのですが、実はもっと意味が広く、指定図書『看護師のキャリア論』(勝原由美子 ライフサポート社)には『人の生涯にわたり、仕事に関連した諸処の体験や活動を通して、個人が自覚し得る態度や行動のつながり』(Hall による定義)が紹介されています。

授業の中では到達目標1・2を達成するべく自分の性格特性を調べたり、先輩看護師からお話を聞いたり(これは毎年大好評です)、マナーや正しい敬語の使い方などまで学びます。そして最終的には到達目標3の達成を目指してグループワークを行います。

グループワークは苦手、とかめんどう?とか思う学生さんもいるでしょうが、グループの中で自己開示(自分の意見を率直に話すこと)をすること、また将来への不安(これからの実習・国試・就職などについて)を共有し、悩むのは自分だけではないことを知り、自分なりの対処方法を見つけておくことは『看護職としての将来にとても大切』なことなのです!(某実習病院の新人教育担当の看護次長様が力説しています)

今年のグループワークの様子です。

この日は午前中に成人看護学の演習が2コマ続きであったということで、学生はさぞお疲れかと思いきや・・・とっても活発に話し合いをしていました(若いね~)。

1

2

話し合いのあとは、その内容をグループごとに発表します。

不安に思うことについては、具体的な内容があがりました。それらへの対処法・ストレス解消法については、特に自分のグループでは出なかった新しいアイディアが出ると、みんな真剣に聞いていました。

3

4

授業後のリアクションペーパーには、「実習・国試・就職などへの不安が大きかったが、みんなもそうだという気持ちを分かち合えて安心した。これから仲間としてお互いに支え合っていけると思った」「不安を表出し話し合うことで、一人で抱え込むより前向きになれると分かった」「不安への対処法が参考になった。これからぜひ活かしたい」「授業の中で先輩看護師の体験談を聞けて、とても参考になった」などいうコメントがありました。この授業が学生さんの今後に役立てば、教員としては何より嬉しいです。みなさんお疲れ様でした(文責:宮谷 恵)。

2015年7月10日 (金)

統合実習2015が始まります。

成人看護学、急性期看護学領域の統合実習は713日~24日までの2週間で行われます。

統合実習というのは、すべての領域実習が終了した後で、

各学生が自分の希望する領域で行う実習で、

まるで本物の看護師さんのように病棟の看護師さんのチームの中に入って複数の患者さんを受け持って看護の業務をこなしてみる・・・という実習です。

  新人看護師さんの働きを体験する実習ですね。

 

そこでいろいろと準備が必要ということで、

   3人の患者さんを受け持った!

という設定で行動計画をたてて・・・それをロールプレイングで演じてみてもらい・・・意見交換で学びを深めて・・・みました。










Photo_14

グループワークで複数患者さんを受け持った日の行動計画を立てます。

退院間近のAさん、

本日手術のBさん、

術後2日目のCさん、

を受け持つことになりました。今日の指示は?

・・さあ、どうする?




Photo_15

患者さんの看護に必要な物品を

探して・・集めて

・・・準備します。

 何が必要かな・・・・?

どういう順番に準備しておく・・?

んー・・・これはいらない・・・か

















Photo_16

さあ、本物の??3人の患者さん達を相手に看護の実践です・・・

(急性期看護学には、良い役者が揃っています!)

 術後2日目のCさん

・・・痛みは?

点滴は?ドレーンは?離床は?










Photo_17

看護の・・・演技の後では

気づきの意見交換です。







































Photo_18



たくさんの気づきがありました。


















いよいよ実習が始まります。病棟では、看護師さんと患者さんが待っています。

演習での学びをいかして立派な「看護師さん」を演じてきてくださいね。





2015年7月 2日 (木)

6月18日(木)基礎看護技術演習Ⅱにおける演習風景の一コマ

看護学部2年生の春セメスターは、基礎看護技術を学びます。6月からは薬物管理に関する看護技術に取り組んでいます。

今日は、筋肉内注射法です。

 学生さんたちは実技演習を始める前に、教員によるデモンストレーションで学習内容を確認します。

 画像は、その場面です。どの学生さんも熱心に参加しています。

Photo

 さて、今月から実習室内に設置されているオーディオビジュアル機器が新しくなりました。

 これによって、演習進行状況のライブ映像を2つの基礎看護学実習室でそれぞれ見ることができるようになったため、効率の良い教育・学修が展開できるのではないかと期待しています。

 非常に鮮明な画面であり、細かい技術も確認できるため、学生のみなさんにも好評です。

Photo_2


2015年6月30日 (火)

養護教諭課程: 中高の教頭先生による「教員採用試験・面接対策講座」

養護教諭の教員採用試験を間近に控えた学生が、620日、併設校の聖隷クリストファー中学・高校の教頭先生から面接試験に対応する「模擬面接」のご指導を戴きました。

養護教諭の教員採用試験は、全国自治体の合格率平均8.4(平成25年度)と大変な難関ですが、本課程からは毎年合格者を輩出しています。筆記試験と実技試験については2年次から大学教員が中心となって対策講座を実施していますが、特に近年重視される「面接試験」の対策については、併設校の中学・高校の教頭先生が4年次生への受験指導を担当して下っています。合格者からは「教頭先生の質問がそのまま出題され、大変役立った」と既に大好評を得ている講座です。

 当日は前半、「個人面接」を一人約25分間、入室から退室まで本番さながらに練習し、お辞儀の仕方から試験官への視線の向け方まで教頭先生に懇切丁寧な指導をして戴きました。

Photo

 後半は、対策が難しいといわれる「集団討論試験」を練習しましたが、「ゲームにはまって睡眠時間の少ない生徒をどう指導するか」、「不登校の生徒を学校に復帰させるには」をテーマに採り上げ、学生たちは課題へのアプローチの仕方、他の学生の発言に対する切返しの仕方、協調性の必要性等について、教頭先生から具体的なご教示を戴きました。

Photo_2

 今回の講座が学生たちにとって大きな自信の糧となり、来月から始まる全国各地での養護教諭の教員採用試験で良い結果をもたらしてくれることを願ってやみません。