オープンキャンパスの舞台裏
こんにちは、まだまだ暑い日が続きます。
大学では春セメスターの定期試験を終え、夏期休暇に入りました。
8月22日(土)は夏のオープンキャンパス(2回目)が行われました。
「体験授業Ⅰ 点滴管理をやってみよう!」には、6名の4年生がボランティアで参加してくれました。
高校生が実習室に入ってくる前の舞台裏を少し紹介します。
まずは打ち合わせ・・・
午前中にデモンストレーションの役割や時間配分、高校生の誘導の仕方などを相談します。
その後、実習室に必要物品を準備します。
今回の体験授業では、実際に使用されている輸液ボトル・輸液セットを用いて、滴下計算や滴下調整にチャレンジするため、実習室は点滴スタンドがたくさん並んでいます。
(輸液ボトルは10月から実習を行なう3年生が練習ついでに準備してくれました!)
昼食後、デモンストレーションの看護師役になった学生は、注射薬の準備や、練習用のモデルへの注射針の穿刺などの看護技術の練習を行います。
4年生は7月に統合実習を終えたばかりなので、戸惑う場面があっても、教員が少し助言するとすぐに勘を取り戻していました(さすが4年生!これまでの努力の賜物ですね)。
注射器で薬液を吸い上げる場面です。
(患者役)「手がプルプルしてるね(笑)」
(看護師役)「グローブ(手袋)の中、緊張して汗だく(苦笑)」「見ないで・・・(汗)」
(教員)「駆血帯をはずすタイミングはいつだっけ?」
(看護師役)「・・・(ハッ!)」
患者役の学生も参加して、セリフを加えながら一連の流れを何度も確認します。
スムーズにできるよう、気がついた点を助言して修正していきます。
そして、ついに本番です。
14時過ぎ、約40名の高校生が成人看護実習室にやってきました。
教員のオリエンテーションを終えると、あとは4年生の出番です。
ナレーションを担当する学生の声に合わせて、看護師役、患者役、ダブルチェックを行なう先輩看護師役の学生が、自分たちの役割をしっかりとこなしています。
高校生の皆さんのキラキラとした視線が集中する中、点滴管理のデモンストレーションを無事に終えることができました。
その後の高校生による点滴体験では、緊張感から解放されたのか、柔らかな表情で高校生に話しかけていました。
オープンキャンパスの体験授業は約50分ですが、在学生は「未来の後輩」のために積極的に取り組んでくれました。
教員にとっては4年生が「たくましく成長しているなあ」と喜びを感じられる一日でもありました。
参加してくれた高校生の皆さんが、この4年生の姿を見て看護師への夢を大きく膨らませること、本学への進学を決意してくれることを願っています。
成人看護学 井上