2013年11月15日 (金)

「ホームカミングデー2013」でのイベントを紹介します

聖隷クリストファー大学看護学部は、1969年の聖隷学園浜松衛生短期大学衛生看護学科の開設に始まり、40年以上の看護師教育と30年以上の助産師教育の歴史を持ち、数多くの卒業生が看護職者として活躍しています。


ホームカミングデーは、この多くの卒業生に母校に集まっていただき、

同窓生や先輩・後輩と旧交を温めていただくことを目的にして


2007年より毎年11月に開催されています。このホームカミングデーで、

看護学部は、テーマを決めて毎年交流会・勉強会を行っています。


今回は、その一部をご紹介します。

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①“聖隷学園の助産師教育の歴史と助産師の未来”
助産学専科の開設時に教鞭をとられていた、内山和美先生と北川眞理子先生を講師にお招きして、“聖隷学園の助産師教育の歴史と助産師の未来”をテーマに勉強会を開催いたしました。
両先生の変わらぬパワーに圧倒されながら卒業生の皆様が、今後の助産師養成について熱く意見を交わしていました。

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②「男性看護師今昔物語」~男性看護師はどんなことを思っているの?~
本学は、浜松衛生短期大学のころより、比較的多くの男性の卒業生がいます。多いと言っても、周囲の9割以上は女性で、女性の中の少数派の男性として学び、働いています。
今回は、卒業生の男性看護師を中心に、一緒に働く女性看護師も交えながら交流会を行いました。給与や労働条件、女性の中で働くことなど、看護職の現在置かれている現状を男女を超えて意見交換がなされていました。

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③保健福祉実践開発研究センター 共同研究成果発表
卒業生・修了生との連携を強化することを目的として、2013年度から教員との共同研究を推進しています。ホームカミングデーでは、その共同研究の成果発表を行いました。
今後も、教員との共同研究に興味のある卒業生・修了生の方のご参加をお待ちしています。



2013年11月12日 (火)

養護教諭課程を紹介します

本学看護学部には養護教諭1種免許の取得を目的とした養護教諭課程があります。

2010年度から開設され、今年度初めて1~4年生が揃いました。

 

養護教諭課程では、看護師になるための授業・実習に加えて、

免許取得に必要な教職科目など29単位を取得しなければなりません。

4年間通して、他の学生が授業がない時に授業や実習を履修して、看護の勉強との両立をしてきました。

 

この日は、4年生の教職科目の総まとめにあたる「教職実践演習」の最終日でした。

各学生が養護実習で行った健康教育の授業を再検討して改善した指導案で、

他の学生を児童生徒役にして一人ひとり模擬授業を行いました。

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最初のうちは慣れなかった板書も落ち着いてできるようになりました。

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歯の健康について、身振り手振りで、児童生徒(役)にわかりやすく教えています。

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図やイラストを使うことで、視覚的に子どもたちの興味関心を惹くことも大事になります。

 

どの学生も、実習での経験をふまえ、落ち着いてハキハキと授業を進めることができていました。

子ども達にわかりやすく興味を持ってもらうように様々な工夫がされていました。

 

教職実践演習ではこのほかに、保健便り作り、保健室経営計画の作成、理想の保健室を考える、併設校での保健室体験など、実際養護教諭として働く上で必要な実践を行う内容でした。

どれに関しても、児童生徒にとってより良い健康状態・学校環境にするためにどうしていったらよいのか、という目的を持って取り組んでいて、3年半の学習の成果が表れていました。

 

これで4年生の教職科目は終わり、あとは卒業あるいは看護師(保健師)国家試験に向けた勉強に専念します。

 

本課程最初の4年生15名は、先輩がいなくてわからないことが多く、他の学生が休みだったり、国家試験の勉強に専念できたりしている中で授業や実習を行って大変だったと思いますが、ここまで熱意を持って真剣に取り組み、本当によく頑張りました。

 

確実に成長している皆さんが卒業後それぞれの仕事で力を発揮してもらうことを期待しています!

 

2013年11月 8日 (金)

“聖隷花子ちゃん”の独り言・・・母性看護学実習

私の名前は聖隷花子と申します。またの名を“コーケンベビー”ともいいます。

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私は生まれたばかりの赤ちゃん(新生児)と同じくらいの大きさをしていて、体重は約3㎏、身長50㎝あります。普段は聖隷クリストファー大学の母子看護実習室に10人のきょうだいと静かに寝て過ごしていますが、実習前になると本物の赤ちゃんのお世話に備えて、お姉さんやお兄さんが私たちを抱っこしたり、お風呂に入れてくれたり、オムツも換えてくれたりするので、毎日が忙しくなります。多い日は1日に10回以上もお風呂に入れてもらえるので、いつもお肌はツヤツヤ・ピカピカしています。

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 今日は、実習前の沐浴チェックの日です。私たちもドキドキ❤

本物の赤ちゃんの沐浴(赤ちゃんのお風呂)に備えて、お姉さん・お兄さんは、実習前には7回以上も沐浴の練習を重ねる努力をしていることを知っているので、落ち着いて、いつも通りに私たちをお風呂に入れてね・・・と心の中でそっと応援しています。

“頑張れ~!お兄さん❤”

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私たちは、実習室で静かに寝ているだけではなく、お姉さんやお兄さんと一緒に、いろいろな行事に出かけて行くことがあります。

 今日(10月20日)も雨にも負けず、引佐地区で開催された“ふれあい広場2013いなさ”に参加しました。自分でいうのも照れますが、私たちは本物の赤ちゃんにそっくりなので、地域の皆さんにとっても人気があります。お姉さん達は、ふれあい広場に参加されている皆さんに私たちを抱っこしてもらいながら、赤ちゃんの特徴を説明したり、様々な年齢層の方に子育て体験等についてのお話を伺ったりして、多くのことを学びました。

今回はふれあい広場への参加でしたが、プレママひろば(母親学級)や孫育てセミナーにも参加しています。どこかで見かけたら、声をかけてもらえると嬉しいな!

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2週間の母性看護学実習を終えて、ホッとした表情のお姉さん・お兄さんと一緒にハイ・チーズ!

私たちがどこにいるか、わかりますか~?

2013年11月 1日 (金)

3年生、実習がんばっています!

こんにちは。
成人看護学領域の教員の藤浪です。

 領域別実習が始まって早1カ月が経過しますね。
 3年生の皆さんはそれぞれの領域でいろんな体験をしながらきっとたくさんのことを学んでいる事と思います。1ヶ月前と比べて、学内で見かける3年生の姿がなんだかたくましく感じられるのは私だけではないはず・・・・・です。


 今回は、そんなちょっぴりたくましく感じられるようになった3年生の様子を急性期看護学実習の内容とともに紹介させていただきます。
 
 こちらが、今回紹介させていただく「チーム藤浪」のメンバーです(勝手にチーム名をつけてしまいました)。写真撮影した当日は実習スケジュールの都合上1名+藤浪は別フレームになっていましたが、もちろん実習中はお互い支え合い刺激し合う良い仲間7名+1教員であります。
このチームは10月15日(火)~11月1日(金)にかけて、聖隷三方原病院の外科系病棟で急性期看護学実習を行いました。

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 実習では、手術を受ける患者さんを受け持ち、その方の手術前・手術中・手術後、そして退院までの看護を行いました。
 患者さんの不安の緩和、合併症予防、セルフケア支援、疼痛コントロール、退院調整、闘病意欲を支える支援などなど・・・日々たくさんの課題がありましたが、看護師さんやメンバーみんなで考え乗り越えてきました。

これは、学内でのカンファレンスの様子です。

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学内カンファレンスは、それぞれのメンバーが学んだことを伝え合って学びを共有したり、困っていることをみんなで話し合って解決する場になっていました。

「チーム藤浪」のメンバーにとっては、初めての経験ばかりで大変なことが多かったとおもいますが、1人1人が「患者さんの役に立ちたい!」「患者さんのための看護がしたい!」そんな思いを持っていたので、病棟実習最終日にはメンバーそれぞれが患者さんから「学生が心の支えになった」「学生が来てくれるので安心する」「本当にありがとう」といった言葉をいただくことができました。メンバーのみなさん、お疲れ様でした!!
今後の皆さんの活躍、本当に楽しみにしています。

2013年10月25日 (金)

大学教員の地域での活動を紹介します~BEDプロジェクト~

 今回はBED プロジェクト(ベッドサイドの環境デザインプロジェクト)という、本学看護学部教員の地域活動の報告です。

病院、療養施設、ご自宅で療養されている方は治療に臨むために非日常的な環境の中、不便な思いをすることがあります。もっと患者さんや地域で療養されている方に良い環境を提供したい。でも看護師のアイデアだけでは限界がある・・・ということで、聖隷クリストファー大学や聖隷三方原病院の看護師の有志を中心に20134月「BED Project(ベッドプロジェクト)」を結成しました。

ベッド周囲の環境を、今よりも快適になるようなアイデアを見出すことを目的として、928日(土)にワークショップを開催しました。保健医療福祉の関係者、産業、物流、研究機関など、様々な業界の専門職者34名が一堂に会したワークショップをご紹介します。

 

①まずは、アイデアを生み出す頭の準備運動

Brainstorming Card(ブレインストーミングカード)を使って、「ベッド環境を悪くするには?」をテーマに、あえて逆の発想からアイデアの種を導く【破壊ブレスト】

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②ペアになって、互いの経験や専門知識からベッド環境を良くするアイデアを出し合います。ペアを変えながら5分交代×5回の【スピードストーミング】

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③出てきたアイデアを紙に書く【アイデアスケッチ】

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④魅力を感じたアイデアに☆を付けて回る【良案の抽出】

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⑤上位案を中心に他のアイデアスケッチをグループに分けて【グループを作る】

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⑥それぞれの上位案を基に「アイデアの詳細」や「今後の課題」などガイドライン(ナンバー・シート)を用いてアイデアを磨く【発展ブレスト】

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⑦最後に、発展させたアイデアのプレゼンテーション【動画記録】

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今回のワークショップでは、前半のペアブレストによって116のアイデアと、後半の発展ブレストによって7つの動画プレゼンテーションが創造されました。
これらのアイデアの実現に向けて、これからもいろんな取り組みをしていきます。

 

BEDプロジェクトフェイスブックページはこちらです。

https://www.facebook.com/bedprojectjapan

 

※今回のワークショップはアイデアプラント代表石井力重先生のご協力により構成、進行していただきました。

BEDプロジェクトの活動の一部は「みんなのはままつ創造プロジェクト」の助成を受けて実施しています。

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今回のワークショップがNHK総合テレビのニュース(9月28日PM6:45~6:53) と9月29日静岡新聞朝刊で紹介されました。

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2013年10月18日 (金)

4年生の「災害看護論」の『災害時救出救助』演習の様子です!

10月8日(火)に4年生の科目「災害看護論」の授業がありました。

その時に行われた「災害時救出救助」の演習の様子を紹介します。

模擬患者、トリアージ、搬送、レスキュー、救護、そして特殊メイク係に分かれて演習をしました。

「余震に注意しながら、災害本部へ手当班、救出搬送班、トリアージ班は集合せよ!」

という演習開始のアナウンスがはいり、緊張の一瞬です。

 

毛布を使い救護所を作ります。

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レスキュー班は搬送班と共に災害現場へ急行、

油圧ジャッキを使い瓦礫の下敷きになっている人を救出、

担架に乗せて救護所まで搬送しました。

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救護所ではトリアージ班が問診と観察を行い、

トリアージタッグに必要情報を記入し、

緑、黄、赤、黒の判定をしていきます。

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トリアージ後に手当班のところに搬送された傷病者の応急処置です。

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どの班も自分たちの役割を考え、チームで連携して役割を果たしていました。

皆さん汗だくで頑張っていました。お疲れ様でした。

「災害は忘れたころにやってくる」と言われていますね。

日頃の訓練が重要です。

災害発生時には看護職者としてしっかりと救助活動ができることを期待しています。

2013年10月15日 (火)

こども園実習を行っています。

 

3年次生は秋セメスターから、小児看護学実習がはじまります。

まず、「こども園実習」からスタートします。

 

乳幼児と関わることにより、日常生活の実際を知り、

子どもへの理解を深めることを目的としています。

子どもの成長・発達の特徴を考えたり、子どもとの関わり方を学びます。

 

こども園は、大学から徒歩15分位の所に位置します。

学生たちは日頃、子どもと触れ合う機会が少なく、

どのように子どもたちと接したらよいか?と

ドキドキしながら、こども園に向かいます。

 

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こども園の園庭は広々としていて、自然のあふれる素晴らしい環境です。

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こども園での実習を半日実施し、その後は大学でレポート作成を行います。

実習での学びの振り返り・事後学習を行います。

小児看護学実習は、この後、病院実習・保育園実習へと続いていきます。

こども園実習での学びを、ぜひ次の実習に活かしてくださいね(^o^)。

 

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2013年10月 8日 (火)

地域診断演習を行っています。

 

3年次生秋セメスターに集中開講される「地域看護活動展開論Ⅱ」では、

「地域診断」を演習します。

 

これは保健師が担当地域の健康課題を明らかにするために必要な技術で、

実際に地域に赴いて人々の暮らしの様子や環境を観察し、地域全体の

健康状態や、健康づくりに寄与する資源の量などを診断するものです。

 

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人口や産業構造といった統計データや、

実際に地区を観察したり、住民にインタビューをしたりして得られた

生のデータを統合しながら分析を進めていきます。

 

「なぜそのような現象が起こっているのか追究する」

「たくさんの可能性の中から最適解を導き出す」

 

とても大学生らしく、手応えのある学習過程です。

学生たちはキャンパスを飛び出し、「地区視診」とよばれる現地調査

へ出かけてゆきます。

 

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暮らしのようすは、実際に見て聞いて、触れてみなくては分かりません。

主要な施設だけでなく、生活道路として使われている細い路地も

高齢者や幼児を連れた母親の目線でチェックしながら歩いてみます。

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「住民同士の結びつきの強さは生活上の強みだと思う」

「高齢の方の生活の不自由さを補うシステムがあるんだね」

メンバー同士で議論をかわしつつ、意欲的に歩き回ります。

 

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地域を知れば知るほど、愛着が湧いてきます。

暮らしが見えてくるほど、楽しくなります。

演習の最終日にはまとめられた調査結果を、

全員が報告会でプレゼンテーションします。

 

さて、今年はどんな報告がなされるでしょうか。

教員もまた、ワクワクしながら一緒に学んでいます。

 

 

 

 

 

2013年10月 4日 (金)

臨地看護学実習 いよいよ迫る!

 いよいよ3年次の10月から病院や施設、そして地域に出向いての本格的な看護学実習が始まります。これまで、看護に必要な知識と技術は学内講義や演習などで繰り返し学んできました。成人看護、老年看護、母性看護、小児看護、地域看護、精神看護、在宅看護・・・実習場所を変えながら次の年の夏まで延々とトライアスロンのように続きます。頑張るぞ!

とは言うものの・・・患者さんとちゃんと話せるだろうか、いろいろな看護技術やそれに伴う手技を失敗しないでできるだろうか、看護師さんに突っ込まれたらどうしよう。緊張して頭が真っ白になったらどうしよう。
 例えば精神看護学実習。精神看護学?何それ?イメージしにくいですね。「こころ」の看護でしょうか?いえいえ「からだ」もそれ以上に大切です。「はたして幻覚妄想状態の患者さんと話ができるんだろうか?どんなやりとりになるんだろう」「鬱病の患者さんと話しすぎてこちらも落ち込んだりしないだろうか?」楽しみな反面、不安も募ります。

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実習前に当事者の幻覚妄想体験を題材にした「かるた」などをおこないながらディスカッションします。「当事者はこんな体験をしながら生活しているのか。さぞかし大変だろうな」。「なんだ。自分だけが不安じゃないんだ」話し合ううちに不安も和らぎ自然に笑顔が出てきます。 

マジックミラー越しに患者役の教員と学生とのやり取りを観察します。声は全く聞こえませんが、お互いの表情や身振り手振りなどの動作、視線の動きと伝わってくる雰囲気などの情報量の多さに驚きます。

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患者さんとの関係性を築くためには、非言語コミュニケーションがいかに大切かを再確認します。「さすが先生!患者さん役うまいわ。漂う雰囲気が何とも言えない。背中で語ってる」。

「そうですか?患者さんからもしみじみとそう言われることがありますねぇ。私はいつものまんまなんですけどねぇ。それが何か?」(笑)。 
人として慣れ親しんできた当たり前の感覚や、自分らしさを大事にすれば大丈夫なんだ・・・それならできるかも・・・と緊張していた肩の力が自然に抜けていきます。

そのあとで教員から「つまり、さっきの場面ではこんなことが起きていたんですね」と図解しながら、これまで学んだ知識をふまえつつもっともらしい解説。

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「なんだぁ・・そうだったのか。授業で学んだ内容がやっと腑に落ちた。でも先生。私たちのことなんとなく騙してません?」
「騙す?トンでもない。そんな事はないですよ。これで実習はばっちりですね」「やっぱり騙されているような・・・」「そうですか?そうですねぇ。ちょっとは騙しているかも知れませんね」「も〜先生ったら」(笑)。

「大丈夫ですよ。何かあっても骨は私が拾いますから」。学生からの鋭いツッコミを、教員はのらりくらりとかわせても、逃げる事のできない看護学実習。友達と支え合いながらやり抜くしかないのです!

2013年10月 2日 (水)

助産学専攻科の紹介をします!

聖隷クリストファー大学には助産学専攻科があります。

本専攻科は、大学等で看護学を修めた後に入学して

助産師の国家試験受験資格の取得をめざす1年間のコースです。

ここでは、専攻科の授業の一部を紹介します。

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助産学専攻科では夏季も実習があるので長期休暇はありません^_^;。

7月は授業の一環で、新生児蘇生法「一次」コース(Bコース)講習会を

専攻科内で開催し、インストラクターの資格をもつ小児科医師・助産師から

講義と実技指導を受けました。

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「事前学習がよくできている。」「皆の熱心さと集中力はスゴイ!」とほめていただきました。

筆記試験を全員が合格し、修了認定の申請資格を取得しました (^_-)-☆

さあ、実習で少しでも活かせるように頑張ろう!