地域診断演習を行っています。
3年次生秋セメスターに集中開講される「地域看護活動展開論Ⅱ」では、
「地域診断」を演習します。
これは保健師が担当地域の健康課題を明らかにするために必要な技術で、
実際に地域に赴いて人々の暮らしの様子や環境を観察し、地域全体の
健康状態や、健康づくりに寄与する資源の量などを診断するものです。
人口や産業構造といった統計データや、
実際に地区を観察したり、住民にインタビューをしたりして得られた
生のデータを統合しながら分析を進めていきます。
「なぜそのような現象が起こっているのか追究する」
「たくさんの可能性の中から最適解を導き出す」
とても大学生らしく、手応えのある学習過程です。
学生たちはキャンパスを飛び出し、「地区視診」とよばれる現地調査
へ出かけてゆきます。
暮らしのようすは、実際に見て聞いて、触れてみなくては分かりません。
主要な施設だけでなく、生活道路として使われている細い路地も
高齢者や幼児を連れた母親の目線でチェックしながら歩いてみます。
「住民同士の結びつきの強さは生活上の強みだと思う」
「高齢の方の生活の不自由さを補うシステムがあるんだね」
メンバー同士で議論をかわしつつ、意欲的に歩き回ります。
地域を知れば知るほど、愛着が湧いてきます。
暮らしが見えてくるほど、楽しくなります。
全員が報告会でプレゼンテーションします。
教員もまた、ワクワクしながら一緒に学んでいます。