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2019年3月

2019年3月28日 (木)

養護教諭課程で特別講義が行われました。

 本学看護学部には、養護教諭1種免許が取得できる養護教諭課程(選択制)があります。

 本課程を履修する学生は4年間を通して、看護師と養護教諭になるための学修の両立に励んでいます。

 3月19日に本課程3年生を対象に、4年生で行われる養護実習(教育実習)事前指導の一環としての講義が行われました。

 今回は特別に女子栄養大学名誉教授の三木とみ子先生にご講義いただきました。

 三木先生は養護教諭として27年間勤務された後、日本の養護教諭制度改革や養護教諭の養成・研修・研究をリードされてきた先生です。

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 当日は学生のほかに、浜松市内の高校・特別支援学校の養護教諭の先生方50名ほども聴講に来られました。

 「養護教諭の魅力と求められる役割」と題して、養護教諭が学校や子ども達に果たす役割について実践例をふまえて、分かりやすく熱心に話していただき、学生にとっては実習で学校現場に出る前に、改めて養護教諭の仕事の意義を知り、考える機会になりました。

 三木先生、ありがとうございました。

 

2019年3月27日 (水)

社会人学生 卒業しました!

 本学部には、看護以外の社会人経験がある「社会人学生」が在籍しています。彼女・彼らが勉学に励む熱心な姿に感心し、2年生だった2016年7月29日にインタビューし、このブログの記事にさせてもらいました。

 あれから2年半の月日が流れ、それぞれ優秀な成績(学長表彰、学部長賞、助産学専攻科への進学などなど、素晴らしいですよね!)を修め、卒業の時期を迎えました。この機会に卒業を前にした今の心境、大学生活の感想・思い出などについて最後のインタビューをさせてもらいましたので、以下にご紹介します。

 <Eさん 女性 30歳代(半ば)もと託児所保育士>

 元ワーカホリック保育士、アラフォーでダブルライセンスを取得…ふと振り返れば、ずいぶん遠くまで歩き、そしてまた、出発点に辿り着きました。私には大切な居場所があります。そこで必要とされる人材で在ることが、専門職を選んだ自分のプライドであり、学び続ける原動力だと改めて気付かされる今日この頃。本学での出逢いと学びは、新たな専門性の獲得に加え、職業人としての自己を見つめ直し、成熟を促すかけがえのない日々であったこと、心より感謝しています。とは言え、保健師課程では社会人学生唯一ひとりだったので、人知れず?奮闘しました。演習や実習で顕かになったフィーリングの相違は年齢差か個体差か、永遠の命題ではないかと考えた程です。直感と割り切りの悟り世代、恐るべし。時を経て価値が見えてくる努力や経験もあるはず、と、この場を借りて言い逃げたいと思います(笑)。

 働き盛りの30代に現場を離れる不安は想像以上で、学業の傍ら3つも4つも副業を抱える大学生活でしたが、人と縁に恵まれ、副業を通して看護の学びを深められたと感じています。何より、仲間や家族、恩師の支えがあってこそ、学生に与えられた時間を精一杯、つかい切ることができました。この4年間を糧に再出発します。本当にありがとうございました。

 末筆ながら、いつも社会人学生にスポットライトを当ててくださる実は同じ社会人学生の宮谷先生、フルタイム教員をされながらの博士号取得、誠におめでとうございます!

 <Yさん 女性 アラフォー もと会社員→主婦だった2児の母>

 家族をはじめ、15N(同級生)の皆さん、大学の先生方、職員の方、友人、地域の皆さん、私と関わる全ての方々のサポートで無事に卒業することができました。この場をお借りしてお礼を申し上げます。ありがとうございました。一言で言うと…看護を学んで本当に良かったです。実に奥深くて、難しくて、学びがいのある分野だと思いました。何より自分のためになりました。年齢が心配でしたが、いろいろな方とのつながりや、聖隷の素晴らしい学びの環境に助けられました。もし、社会人で「看護師になりたい」と思っている方がこのブログを見てくださっていたら…ぜひ、勇気をもって一歩を踏み出してほしいと思います。4月からは、自分の興味のある領域について、さらに学びを深めていきます。一日でも早く、周囲の皆さんや社会に恩返しできるようになりたいと思っています。

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EさんとYさんの後姿(前姿もとっても素敵だったのですが・・・)

<Tさん 男性 アラフォー もとLSI(大規模集積回路)開発設計のエンジニア>

 入学した当初、大学生活の4年間は長いと感じていましたが、気付いたら卒業式を終えており、長いようでとても短い4年間でした。大学生活を振り返ってみますと、入学当初、私の場合、社会人を経験してからの二度目の大学生活ということで、年齢差がとてもあり、若い人たちと一緒に大学生活を送ることができるかどうかが不安でした。しかし、若い人たちが私を温かく受け入れてくれたお蔭で、共に看護を学ぶことができました。また、若い世代の人の力強さや活気という良い刺激を受けることもでき、良い経験となりました。臨地実習では、患者さんへの看護を満足に実施することができなくて、自分の知識や技術がまだまだ未熟であると痛感し、自信を失うこともありました。しかし、実習グループのメンバーや学内の仲間と協力し支えあい励ましあうことで何とか実習を終えることができ、改めてメンバーや仲間の存在の大切さを学ぶこともできました。大学生活は色々と大変なこともありましたが、良き仲間や諸先生方、など多くの方々のお蔭で、4年間を乗り切ることができ、また楽しむこともできと感じており、感謝しています。お世話になりました皆様、本当にありがとうございました。現在、無事に卒業を迎えることができて、ほっとしていますが、4月から病院で看護師として働き始めるということに期待と不安を感じています。本大学で学べたことを誇りに、少しでも早く一人前の看護師になれるように頑張っていきたいと思います。

 <Yさん 女性 30歳代前半 もと企業勤務、保険担当>

 私の大学4年間は本当に忙しく毎日がバタバタでした。しかし、大変でも、得たものは大きく、素晴らしいものでした。私は大学生活が楽しいと思えたことがラッキーでした。嫌な事もたくさんあったし、3年次に出産した時は、大学生活本当にやっていけるか不安になったこともないわけではないです。ただ、ただ、やらねば!と産後まもない身体に無理をした事も。退院した翌日から大学の授業に参加していたのです…。でも私のこの生活を応援してくれる人ばかりではありませんでした。良く思わない教員もいました。確かに子どものことで時間を割くことはありました。1番辛かったのは産後2日目、病室で13領域の課題をこなした時。ベッド一面に広げた資料を見て看護師さん、助産師さんに驚かれ、身体を休めなさいって怒られたな…笑 。試験や記録、課題は子どもたちを寝かせた後からで、寝れない日々も。でも今、その全ての日々に感謝しています。そしてこの大学で学べた多くの時間にも。看護学校は確かに大変だと思います。 覚えることだらけ、見慣れない言葉も多いし。だけど目の前の課題から目をそらさず、ぜひ楽しんで学んでほしいです。私が言うのもなんですが、どんなに勉強が苦手でも、挫折しそうになっても自分の『看護師になりたい!』という気持ちと辛い時相談できる友達または信頼できる教員が1人いればなんとかなります!(笑事)実際、私はそれで乗り越えられました。私のような社会人の方もそうでない方も、夢を諦めず頑張ってください。その気持ちが強ければ必ず夢は叶います。私はもう1年助産専攻科に進学します。学んだことを無駄にしないよう、この機会を与えてくださった家族と教員の方々、大学に感謝し、持ち前のガッツで頑張ろうと思います。ここまで読んでくださりありがとうございました。

最後に。

私の友人でギャル詩人?(笑)をしている友人が教えてくれました。

『今日がどんなに辛いと思っても明日は必ず違う日になる。だからどんなに辛くても前を向いて歩きつづけよう。それが生きてるってことだから。 』

 その言葉で今日まで頑張っています。

 人一倍苦労してがんばってきた社会人(経験のある)学生の皆さん。皆さんに出会えてよかったです。ご卒業本当におめでとうございます。心からのお祝いを申し上げます。

                   (小児看護学 宮谷 恵)

 

2019年3月20日 (水)

私の助産師の将来像

 平成最後の修了生17名全員が助産学専攻科の課程を修了されました。

 これからは、それぞれの場で助産師として、誰かの幸せのために持てる力を発揮されますよう期待しています。

 助産学専攻科は1年間の修業期間のため、授業・実習・レポート作成と並行して、就職活動など目の前のことで月日が過ぎてしまいがちです。だからこそ、何を目指して学んでいるのか、学びを何につなげていきたいかを意識しながら学生生活を送ることは、とても大切だと考えています。

 今回は、「私の助産師の将来像」を考えようワークをご紹介させていただきます。

 入学時から修了時までに計3回、「ビジョン・願い」とゴール(具体的な目標)、その理由を書いてもらいました。『私はこんな助産師になりたい!!』『助産師になってこういうことがしたい!!』

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<写真はワークシート>

【1回目:イエロー】 入学時(4月)

【2回目: グリーン】中間(10月)

 分娩介助7例目平均、助産所で妊娠中から産後1か月までを継続して受け持つ事例の妊婦健診と健康教育を実習していた時期

【3回目:ピンク】修了直前(2月)

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  ワークシートは、鈴木敏恵著「プロジェクト学習の基本と手法」(教育出版,2017年)を参考に教員が作成しました。

 

毎回、個人ワーク後にグループで共有し、全体にプレゼンテーションをしました。

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    <写真は修了時のプレゼンテーションの様子>

・一人一人の妊産婦とその家族が出産経験を良かったと思えるような支援ができるようになりたい。

・助産所を開業したい。

・世界を今より悲しみが減って幸せが増える場所にしたい。

・海外で発展途上国の母子のために働きたい。

・ケアの対象者にとって幸せとは何かを共に考え、支援できるようになりたい。

・妊娠期から子育て期まで継続してかかわり、寄り添うことができる助産師になる。

・積極的に学び続ける助産師になる。

・女性の健康問題に取り組みたい。

・出身地に戻り、地元の周産期医療、リプロダクティブヘルスに貢献したい。

・アドバンス助産師の認定を受ける。

・仕事と子育てを両立しながら、助産師を長く続けていく。

・大学院でさらに専門性を身につけたい。

 

 ワークの回数が進むにつれて、目標が現実味を帯び、実感を伴っているのが伝わりました。修了生の皆さんにとって、これから先、目指す助産師像は変わるかもしれませんが、大切にしたいこと、助産哲学と呼べるようなものは、きっと、豊かになることでしょう。

 時には在学中に書いたワークシートを読み返したり、自分の成長を確認できるようなポートフォリオとして継続されてはいかがでしょうか。

~筆者のプライベートで印象深かった出来事Ver.2018年度~

👑1位 東京・巣鴨に出張時、全国ネットのTV番組で街頭インタビューを受けたこと。シャンシャンの話題でした。放映は採用されませんでしたが、それよりショックだったのは、声をかけられた理由です。「地元(巣鴨)のご意見番に。」「ワタシ、出張で通りがかっただけですが。」

👑2位  ドライブレコーダーが当選しました。まだ、取り付けていませんが、車内での独り言には気をつけようと思います。

 では、また(^_^)/~

2019年3月19日 (火)

卒業証書個別授与式が行われました。

 3月12日に聖隷クリストファー大学、大学院、専門学校の合同卒業式、修了式が行われました。本学では合同卒業式・修了式の前に各学部で個別に卒業証書授与式を行っています。

 あわせて、学部長賞2名、日本私立看護系協会会長1名の表彰式も行われました。

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看護学部では今年151名が卒業を迎えました。みなさんご卒業おめでとうございます。

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みなさんの晴れやかな着物と笑顔に、教員は大きな喜びと少しの寂しさを感じます。

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 これからは社会人ですね。それぞれの道をあせらず進んでください。私たちは遠くから、近くから、応援しています。

 たまには大学にも遊びに来てくださいね。

 

               (基礎看護学領域教員 佐久間)

2019年3月13日 (水)

【看護学部】 2018年度卒業式を行いました。

 2019年3月12日(火)、午後1時30分より、2018年度聖隷クリストファー大学・大学院・専門学校の合同卒業式・修了式がアクトシティ浜松中ホールにおいて挙行され、卒業生や大学院修了生及びそのご家族合わせて1,000人以上が出席しました。今回、看護学部で学位記(卒業証書)の授与を受けた者は151名でした。

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 式では、看護学部卒業生を代表して西尾綾夏さんが、大城昌平学長から学位記が授与されました。その後、大城学長から「医療人として与えられた仕事を愛し、尊い仕事をまっとうして下さい。教職員一同、皆さんの幸福を祈っています。」と卒業生に贈る言葉が述べられました。これに対して、卒業生を代表して、看護学部の野中拓弥さんから4年間の学生生活を振り返って、「母校で学んだことを人生の糧として、母校の名に恥じぬように精進します。」と力強い答辞が述べられました。   

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 卒業生の皆さんの前途が幸多きものになりますよう、心から祈念いたします。 ご卒業、おめでとうございました。

 

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          2018年度 看護学部卒業生一同