2018年8月10日 (金)

看護学部1年生の授業紹介~健康科学スポーツ実践~

 看護学部の1年生は、教養科目の中から「健康科学スポーツ実践」を選択することができます。担当の教員は、安田智洋准教授です。安田先生はスポーツ医学が専門で、「スポーツを科学する」日本の第一人者です。授業の合間に論文を書いて外国誌に投稿したり、高齢者や研究者を相手にサルコペニア対策の講演をやったり、学生の悩みを聞いたり、毎日大忙しの素敵な先生です。

ところで、この科目は、健康やスポーツに関する実践型の授業です。15回の授業の中には、自分の身体機能を様々な測定を通じて理解したり、体力レベルを把握したり、スポーツ生理学の基礎を経験します。また、この授業では、日本の健康づくり施策(健康日本21)を理解することも目的の一つで、医療に携わる者として必要な「健康づくりとは何か?」「生涯スポーツとは何か?」を学びます。今年度の春セメスターは67名の受講者がいました。

 本日(7月28日)は授業の最終日で、前回の体力測定の結果が説明された後、「みんなでスポーツを楽しむ」をコンセプトに授業が行われました。暑い体育館での授業となりましたが、グループ毎に思い思いのスポーツが始まりました。

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担当教員の安田先生から本日の授業の説明を受ける

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前回の授業で実施した形態・体力測定の結果が説明される(4月にも同じ測定を実施しており、学生は7月の測定に向けた改善点を各々レポート提出していました。果たして、皆さんの3ヶ月間の努力は報われたのでしょうか??)

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暑い体育館でも大型の扇風機で快適!かなぁ?

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へーのーへーのーもーへーじ!と言いながら縄の高さを動かす

5ダブルダッチ!みたいな???縄跳び

6_2安田先生も一緒にバドミントン

7_2授業終了後に学生の質問に対応する安田先生

80分間の授業はあっという間に終わりました。 今日は暑い体育館での授業でしたが、巨大扇風機が6台設置され、学生達はのびのびとスポーツを楽しむことができたようです。一昔前までは「体育」=「根性」でしたが、「スポーツを科学する」安田先生は、非科学的な理論を大学の授業に取り入れるべきではないというお考えです。こういう授業であれば、体育嫌いの学生でもスポーツに馴染みやすくなるのではないかと率直に感じました。

 

 

2018年8月 8日 (水)

テレビCMの撮影をしました!

現在、テレビで本学のCMが放映されています。みなさんはもうご覧になりましたか?

このCM撮影は本学でも行われました。

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残念ながら主役のモデルさんは本学の学生ではありませんが、

看護学部から2名の学生が撮影の手伝いに来てくれました。

筋肉注射の練習場面があり、学生がモデルさんに注射手技について説明しています。

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一日がかりの撮影でしたが、実際のCMになったのは、ほんの数秒でした・・・

ほんの数秒のために、たくさんの皆さんがよいものを作りたいという目的のもと一つになって作業するプロセスは、興味深い経験でした。

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みなさん是非テレビで本学のCMをご覧になってください。

2018年7月24日 (火)

小児看護学領域統合実習:実習のまとめと小児看護専門看護師(CNS)の講義

 統合実習は、4年次における臨地看護学実習のまとめであり、4年間の集大成の実習です。小児看護学領域では、3-4年次の臨地看護学実習とは異なる施設に学生を配置しています。学生には、高い看護実践能力を有する看護職として成長できることを期待しています。

 統合実習の配置期間は2クールとして、それぞれのグループごとに実習のまとめと小児看護専門看護師(CNS)による講義を取り入れています。担当は、本学大学院看護学研究科の高度実践看護師コース(小児看護学領域)を修了し、資格を取得した聖隷三方原病院と聖隷浜松病院で実践を重ねているお二人です。

 実習配置は、6月25日~7月6日と7月9日~7月20日、それぞれ2週間です。第1グループは、7月6日(金)に実習のまとめを行いました。統合実習における各施設のグループのまとめと、学生個人の実習テーマの学びを発表していきます。

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 そして、小児看護CNSによる、日本看護系大学協議会「専門看護師制度」について、看護職としてのキャリア形成につなげるため、高度実践看護師の役割などの講義があります。

 興味のある方は、「看護学研究科 博士前期課程→ CNS・CNAを目指す方へ」をご覧ください。詳細はこちらをご覧ください。

 また、小児看護における事例についてグループで話し合い、「子どもの思い」「家族の思い」「看護支援」について発表しています。

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第2グループは、7月20日(金)に実習のまとめを行いました。

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<指導教員コメント>

 学生の皆さん、統合実習、本当にお疲れ様でした。皆さん小児看護学が第一希望なだけあって、イキイキと、そして主体的に実習していました。4年間の集大成ということもあり、実習だけでなく最後の発表も素晴らしい内容だと思いました。小児看護に興味のある学生さんはぜひ、小児看護専門看護師を目指してください!応援しています!

                                 山本智子

 小児科外来での実習では積極的に受診に来ている親子に話しかけ、その親子との会話から必要な看護を考えながら実習を行っていました。発表内容についても学生それぞれが学んだことを共有しあい、主体的に発表に向けて準備をしていました。発表会ではどのグループも実習場所の特徴を捉えており、皆さんの成長を実感しました。小児専門看護師との話し合いもあり、小児看護の奥深さをさらに感じることができたかと思います。お疲れ様でした。

                                小出扶美子

<指導教員兼科目責任者コメント>

 学生は実習の記録、課題レポートの作成もある忙しい中、実習場別のグループごとに決められた時間内に上手に発表して、学びを共有できていました。さすがに最後の実習だと感心しました。専門看護師の講義はちょっと難しい点もあったかもしれませんが、なかなかない貴重な機会であり、将来に向けていい学び・刺激になったのではないかと思っています。皆さんお疲れ様でした。

                                       宮谷 恵

写真の撮影と使用については学生の承諾を得て掲載させていただきました)

                        文責 小児看護学 市江和子

2018年7月 9日 (月)

看護学部の教員が撮影した写真を紹介します。₋後編₋

  早朝にたたずむ1匹のセキレイ(本学1号館玄関前)。セキレイは人懐こい鳥といわれています。カトリック教の修道士 聖フランチェスコ(フランシスコ)は、人懐こい小鳥に説教したという伝説があります(本学宗教主任の永井英司教授のお話)。また、リストはピアノ曲「小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ」を作曲しています。本学のキャンパスは自然に恵まれた環境で、多くの鳥が舞い降ります。

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 本学3号館から撮影した朝焼けの写真です。ケアハウスアドナイ館(中央手前)と聖隷クリストファー中・高等学校(右奥)の朝焼けシルエットが綺麗です。

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 早朝の巻雲の空を背景に建つ本学2号館。この雲が見られた後は、晴天が続くことが多いとされます。確かに5日連続の五月晴れでした。

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 いかがでしたでしょうか。今後も、看護学部の教員から投稿された写真を随時紹介していきます。また、本学公式インスタグラムにも看護学部の教員が撮影した写真が掲載されていますので、是非ご覧下さい。

2018年7月 4日 (水)

外部講師による講義を、海外研修生が聴講されました!

 訪問看護ステーション三方原に勤務されている、緩和ケア認定看護師の方に、在宅看護援助論の講義を1コマご担当いただきました。

「在宅における終末期看護の展開、在宅での看取りの看護」という内容です。
 看取りに対するイメージを、色で表すワークもありました。学生の看取りに対する素直な気持ちが、表出されたワークとなりました。
 講義の中で、訪問看護師として日々の勤務で大切にしている看護観もお伝えいただきました。

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 米国サミュエルメリット大学から海外研修として来学している、看護学生10名も聴講しました。後半30分間でしたが、大講義室で講義を受けるという体験をしていただきました。サミュエルメリット大学ではグループワークが多いそうで、全員で受ける講義にびっくり!

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皆さん写真掲載への許諾をありがとうございました。在宅看護学教員 山村江美子 

2018年6月27日 (水)

サミュエルメリット大学研修生のみなさんの 学内キャンパスツアーで・・・

  6月18日(月)にサミュエルメリット大学の研修生のみなさんが、1号館3階の地域看護実習室を見学されました。

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  畳の和室や布団、障子など、日本の一般家庭を想定した看護実習室を、興味深く見学されていました。異文化を体感する一場面だったのではないでしょうか。この和室には、茶道の茶釜を沸かす炉があります。

 ご存知でしたか・・・

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2018年6月21日 (木)

小児看護学概論:基本的生活習慣の発達とその援助(離乳食について)

 小児看護学領域では、2年次の春セメスターの「小児看護学概論」において、健康な子どもと家族の看護について学習します。「基本的生活習慣の発達とその援助」の中では、小児期の育児について学びます。基本的生活習慣の援助として、学生さんたちに離乳食の試食の演習を取り入れています。学生さんたちは、市販の離乳食を試食しています。

 そこで、毎年、スペシャルゲストとして、離乳食の時期のお子さんとお母様を授業にお迎えしています。

 今回のスペシャルゲストは3名です。本学看護学部卒業生のお母様のネットワークで、参加していただきました。

☆くるみちゃん(通称 くるみん 5ヶ月)

☆あんちゃん(通称 あんちゃん、あんさん 7ヶ月)

☆のりひとくん(通称 のりくん 10ヶ月)

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(学生さんが離乳食をあげようとしていますが、カメラ目線です)

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(つかれちゃいましたか。お母様につかまり、胸に顔をうずめています)

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(学生さんたちとの握手で、ごきげんです)

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(学生さんたちからのタッチ!です)

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(じっと、学生さんたちの顔をのぞきこんで、興味しんしん)

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(それぞれの離乳食を食べて、感想を話し合います)

 子どもが、「飲む」ことから「食べる」ことへの移行期間を「離乳期」といいます。そして、その間に食べるものを「離乳食」といいます。子どもの機能の成長・発達によって、不足しがちな栄養分を補充することです。そして、離乳食には「噛む」「飲み込む」といった、食事の嚥下や咀しゃく運動を促す効果があります。食品のさまざまな味や舌触りを覚えることで、食生活の基盤をつくります。

  離乳食の大事な点は、子どもたちが「食べる」ことの楽しさを知ることです。離乳食とは、母乳(ミルク)以外の食品からも栄養を取り入れ、幼児食へと移行する過程の食事のことをいいます。成長・発達段階の月齢に応じ、母乳(ミルク)と離乳食の割合、食品の大きさや固さを変えていきます。子どもが、噛みつぶして飲み込むトレーニングをすることと共に、色々な食品の味と食感を覚えていくことです。

  学生さんたちには、小児期の重要な離乳について考えることができる学習内容をめざしています。 

授業担当教員のコメント(小児看護学 宮谷 恵)

  毎年恒例の離乳食の授業でしたが、3名もの赤ちゃんゲストは久々でした。

  子どもたちみんな、150人の学生さんたちがいる教室でも泣きもせず、いい子たちばかりで本当によかったです!。学生さんたちは、「きゃ~かわいい!!」「さわってもいいですか?」「握手してください!」と離乳食試食そっちのけで、アイドルに会ったかのような騒ぎでした。

  学生のリアクションペーパーには「とにかく赤ちゃんがかわいかった」「みんなニコニコしていい子たちだった」「癒された」「離乳食をあげたらパクパク食べてくれて可愛すぎた」「子どもが欲しくなった」などのコメントがたくさんでした。

  赤ちゃんとお母様、来校していただき授業への参加、本当にありがとうございました。

 (写真の撮影と使用については赤ちゃんの保護者および学生に使用目的を説明し、承諾を得て掲載させていただきました)

                        文責 小児看護学 市江和子

 

2018年6月20日 (水)

2018年度大学院看護学研究科 公開講座 を開催中です♪♪

 本学では臨床看護職支援プログラムとして、病院や地域などで看護研究に取り組もうとお考えの看護職の皆様を対象に講座を実施しています。

開催時期は5月から9月まで毎月1回土曜日午後、各2時間で計5回です。第1回として5月12日(土)に開催された時の様子をご紹介させていただきます。

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「看護研究とは何か」と題して、市江和子看護学研究科長が、看護研究の基礎的知識、考え方について講義されました。特に研究プロセスでは、リサーチクエスチョン(明らかにしたいと思う疑問)から研究課題へと焦点化する過程を中心に説明されました。併せて、看護学の研究領域でよく活用される文献図書を紹介されました。

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 終了後には、参加者の方々より、次のようなご感想をいただきました。

・仕事を通して疑問に感じていることを、どのようにして研究テーマにすればよいかわからなかった       が、取り組んでみようと思った。

・職場で研究をするよう言われているが、きちんと学ぶ機会がなく、何から取り組めばよいかを知り       たかったので、良い機会だった。

・紹介された文献がわかりやすそうだった。早速、参考にしたい。

 ご参加いただいた皆様、アンケートにご協力くださった皆様、ありがとうございました。

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教室前にて市江和子看護学研究科長(中央)、受付等を一緒に担当した大山末美准教授(右)と筆者(左)

 今後の開催日程やテーマ、お申込み方法については、本学ホームページをご覧いただくか、本学のキャリア支援センターにお問い合わせください。

  看護学研究科公開講座はこちら 

 出席は全回通しでも各回単独でも可です。参加費無料、駐車場無料。

 土曜日午後の2時間、どうぞ、大学を学びの場としてご活用ください。

 筆者は2013年の看護学部ブログ開設時から、助産学専攻科の記事をいくつか書いてきました。ブログカテゴリーでチェックして、そちらも見ていただければ嬉しいです。

2018年5月14日 (月)

【看護学部】アメリカ看護研修・参加報告会を行いました。

2018年3月15日から25日まで、アメリカ・カリフォルニア州オークランド市にあるサミュエル・メリット大学で国際看護研修を行った8人の看護学部生が、4月27日に参加報告会を行いました。会場では研修に興味を持つ多くの学生が、熱心に報告を聴き入りました。

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報告では、参加学生8人がサミュエル・メリット大学の教育課程を紹介した後、実際に体験したシミュレーション看護演習や、マグネットホスピタル(質の高い看護サービスを提供している病院の認証)と呼ばれるジョン・ミューア病院でのシャドーイング、日本の教育課程との違い、学生生活の様子などを説明しました。

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また、ジョージ・マーク・チルドレンズ・ハウス(小児ホスピス)、セントポールタワー(高齢者施設)の訪問の様子を紹介し、日米の医療・社会福祉制度の違いについて語りました。さらに、サミュエル・メリット大学の学生・教職員との交流や、現地でのホームステイやサンフランシスコ市観光の様子なども紹介されました。

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最後に学生たちは、会場に集まった学生たちに対して「英語での授業や演習についていけるか不安だろうけど、行く前に事前研修を沢山やっていくから大丈夫」、「アメリカの看護を体験でき、アメリカの学生と友だちになれて本当に充実した研修だった」と語りました。

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学生の発表後、研修を引率された小池先生、仲村先生、渥美先生が「研修中、参加者は皆よく対象を観察してメモを取り、積極的に質問をして、自分の意見を持つようになっていった」「サミュエル・メリット大学の先生方からも何と熱心な学生さんたちだろうとお褒めの言葉を戴いた」と講評し、「10日間で大きく成長できるチャンスなので、是非一歩踏み出してみてほしい」と今後の参加を検討する学生たちを激励し、報告会を終了しました。

 

記事を読んで興味を持たれた方は、スチューデントプラザにあるグローバル教育推進センターで、是非一度話を聴いてみてください。                       文責 成松 美枝

2018年5月 7日 (月)

大学パンフレット:小児看護学領域紹介

2018年度大学パンフレット  看護学部 小児看護学領域紹介について、看護学部4年次生の学生さんたちの協力を受けて写真撮影をしました。

4月9日(月)、統合実習を小児看護学領域でおこなう4名の学生さんが参加してくれました。場所は、母子看護実習室の小児側。3年次の小児看護援助論Ⅱの技術演習項目から「身体計測」を選び、それぞれの役割を撮ってもらいました。「どんな表情がよいですか?」という質問とともに、小児看護学領域教員4名が見つめる中、写真撮影は進みました。最初、緊張感が漂っていましたが、だんだん、8カ月の乳児の計測技術がスムーズにできました。技術到達度は完璧です。

完成版は、2018年度パンフレットを、是非ご覧ください。学生さんたちの真剣さ、技術の丁寧さ、子どもへの接し方に着目していただければと思います。

 終了後、終わった‼という達成感の写真です。

皆さん、ありがとうございます。

                                文責 小児看護学 市江和子

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写真のブログ掲載については了解を得ています。