小児看護学概論:基本的生活習慣の発達とその援助(離乳食について)
小児看護学領域では、2年次の春セメスターの「小児看護学概論」において、健康な子どもと家族の看護について学習します。「基本的生活習慣の発達とその援助」の中では、小児期の育児について学びます。基本的生活習慣の援助として、学生さんたちに離乳食の試食の演習を取り入れています。学生さんたちは、市販の離乳食を試食しています。
そこで、毎年、スペシャルゲストとして、離乳食の時期のお子さんとお母様を授業にお迎えしています。
今回のスペシャルゲストは3名です。本学看護学部卒業生のお母様のネットワークで、参加していただきました。
☆くるみちゃん(通称 くるみん 5ヶ月)
☆あんちゃん(通称 あんちゃん、あんさん 7ヶ月)
☆のりひとくん(通称 のりくん 10ヶ月)
(学生さんが離乳食をあげようとしていますが、カメラ目線です)
(つかれちゃいましたか。お母様につかまり、胸に顔をうずめています)
(学生さんたちとの握手で、ごきげんです)
(学生さんたちからのタッチ!です)
(じっと、学生さんたちの顔をのぞきこんで、興味しんしん)
(それぞれの離乳食を食べて、感想を話し合います)
子どもが、「飲む」ことから「食べる」ことへの移行期間を「離乳期」といいます。そして、その間に食べるものを「離乳食」といいます。子どもの機能の成長・発達によって、不足しがちな栄養分を補充することです。そして、離乳食には「噛む」「飲み込む」といった、食事の嚥下や咀しゃく運動を促す効果があります。食品のさまざまな味や舌触りを覚えることで、食生活の基盤をつくります。
離乳食の大事な点は、子どもたちが「食べる」ことの楽しさを知ることです。離乳食とは、母乳(ミルク)以外の食品からも栄養を取り入れ、幼児食へと移行する過程の食事のことをいいます。成長・発達段階の月齢に応じ、母乳(ミルク)と離乳食の割合、食品の大きさや固さを変えていきます。子どもが、噛みつぶして飲み込むトレーニングをすることと共に、色々な食品の味と食感を覚えていくことです。
学生さんたちには、小児期の重要な離乳について考えることができる学習内容をめざしています。
授業担当教員のコメント(小児看護学 宮谷 恵)
毎年恒例の離乳食の授業でしたが、3名もの赤ちゃんゲストは久々でした。
子どもたちみんな、150人の学生さんたちがいる教室でも泣きもせず、いい子たちばかりで本当によかったです!。学生さんたちは、「きゃ~かわいい!!」「さわってもいいですか?」「握手してください!」と離乳食試食そっちのけで、アイドルに会ったかのような騒ぎでした。
学生のリアクションペーパーには「とにかく赤ちゃんがかわいかった」「みんなニコニコしていい子たちだった」「癒された」「離乳食をあげたらパクパク食べてくれて可愛すぎた」「子どもが欲しくなった」などのコメントがたくさんでした。
赤ちゃんとお母様、来校していただき授業への参加、本当にありがとうございました。
(写真の撮影と使用については赤ちゃんの保護者および学生に使用目的を説明し、承諾を得て掲載させていただきました)
文責 小児看護学 市江和子