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2021年8月

2021年8月24日 (火)

看護学部の授業紹介~健康スポーツ実践~

看護学部の授業には、必須科目だけでなく、様々な科目の中から好きなものを自由に選択できる選択科目があります。今回のブログでは、選択科目の1つ「健康スポーツ実践」を紹介します。担当の教員は、安田智洋教授です。安田先生はスポーツ医学が専門で、大学での授業のほかに、高齢者や研究者の方々にサルコペニア対策の指導を行ったり、オープンキャンパスでは高校生の方々に授業も行ったりしています。

この「健康スポーツ実践」は、健康やスポーツに関する実践型の全15回の授業で、測定機器を使った身体機能のデータ解析や体力レベルの把握を通して、スポーツ生理学の基礎を勉強します。今年度の春セメスター(いわゆる前期)では、看護学部・リハビリテーション学部・社会福祉学部の1年生26名、2年生5名が受講しました。

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  開始前の全体説明

本日(7月19日)の授業は「形態・体力測定」をテーマに行われました。暑い体育館での授業でしたが、風通しがとても良く、巨大扇風機が4台設置され、新型コロナウイルス感染対策も行われていました。

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巨大扇風機

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閉眼片足立ち

 

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 立ち幅跳び                                          垂直跳び

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長座体前屈                血圧測定

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         インボディ測定            反復横跳び(20秒間)

体力測定は入学時の4月にも行ったそうです。今日が2回目で、体力の変化を見ることができます。1年生の皆さんは、受験勉強で体を動かす機会が少なかったと思いますが、体力が元に戻ったのか、あるいは逆に体力がもっとなくなってしまったのか、3カ月間の努力の成果を解析しました。医療人にとって体力はとても大切です。是非、将来に向けて基礎体力を高めてもらいたいものです。

       

2021年8月 4日 (水)

大学の選び方~建学の精神について

聖隷クリストファー大学は、私立大学です。

受験生のみなさんは、状況や環境によって、国公立の看護学部を受験することもあるでしょう。それでは、国公立の看護学部(医学部看護学科)と私立大学の看護学部と何が違うのでしょうか?

私立大学というのは、建学の精神というのがあります。これは、その私立大学がなぜあるのか?という使命を表現したものです。簡単に言えば、教育によってどのような人間を育てようとしているのかという意味です。そのため、入学する学生にとっての最終目的は、「その学部・学科での学びだけでなく、それを下支えする建学の精神を実生活の中で実践できること」になります。繰り返しになりますが、私立大学のゴールは建学の精神を携えた人間になることです。私立大学を受験する場合は、必ず建学の精神を調べたほうがいいです。

次は、多くある私立大学の建学の精神についてです。今の時代、インターネットで検索すればすぐに調べられます。みなさんはどんな人間になりたいでしょうか。調べてみた建学の精神の中から、自分の生き方のガイドとなるような大学を選ぶのが私立大学の選び方です。そして、聖隷クリストファー大学の建学の精神は「生命の尊厳と隣人愛」です。

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高校生の時は、立地場所、偏差値、学費、ブランドなどで受験校を決めるというのが標準的な大学の決め方だと思います。しかし、私立大学というのは、その建学の精神の中で自分が学びたいところに行くというのが、一番大切なガイドの一つです。上の例でいうと「気品」を中心に携えた看護師と、「愛」を中心に携えた看護師では、患者さんの目の前に立った時の振る舞いが変わってきますし、実生活での価値観も変わってくるからです。

当然、自分が今後長い人生を生きていく上での思想は自分で考えたい、他人が作った目的地に縛られたくない、という人もいるでしょう。そのような場合は、国公立をめざすのも一つの選択肢になるでしょう。

大学の選び方は、自分がどういう生き方をめざすのか、その目的と建学の精神を照らし合わせて選択するものと考えます。しかし現実は、偏差値や地元重視で選択されており、その大学の建学の精神が何か?自分がどのように生きたいのか?など、受験生がそのような視点で大学選択を考えたり、その考える機会を与えたりする高校や大学は多くありません。

 

人間を愛するという生き方を考えたい人、まだどこの大学にするのか迷っている人は、本学の建学の精神の下で、自分がよりよく生きていくための考え方を学んでみてはいかがでしょうか。

 

精神看護学領域 清水隆裕

2021年8月 2日 (月)

小児看護学領域統合実習:実習の報告会と小児看護専門看護師(CNS)の講義

2021年7月27日をもって、小児看護学領域の統合実習は、7グループ全ての実習が終わりました。

 

小児看護学領域は1グループ3~5名の小グループで実施しています。1年次生からの臨地看護学実習のまとめであり、4年間の集大成の実習です。

 

小児看護学領域の統合実習の配置期間は6月28日~7月9日、7月12日~27日の2クールとしています。それぞれのクールごとに実習の報告会と小児看護専門看護師(CNS)による講義を取り入れています。担当は、本学大学院看護学研究科の高度実践看護師コース(小児看護学領域)を修了し、小児看護専門看護師(小児CNS)の資格を取得した、聖隷三方原病院と聖隷浜松病院で実践を重ねているお二人です。報告会の講評と、講義をお願いしました。

 

統合実習における各施設のグループのまとめと、学生個人の実習テーマの学びを発表していきます。

第1クールは、7月9日(金)に実習の報告会を行いました。Image1

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そして、看護職としてのキャリア形成につなげるため、小児看護CNSによる高度実践看護師の役割などの講義が行われました。

 

興味のある方は、「看護学研究科 博士前期課程→ CNS・CNAを目指す方へ」をご覧ください。

 

第2クールは、7月27日(火)に実習の報告会を行いました。Image3

指導教員コメント

実習生の皆さん、統合実習、本当にお疲れ様でした。コロナ禍において、今まで以上に体調管理を厳重に行い、緊張した毎日を過ごしたと思います。そうした皆さんの努力もあって、入院中の子ども達とかかわる機会をいただくことができ、充実した実習ができたと思います。この統合実習は、4年間の集大成ということもあり、実習だけでなく最後の報告会の内容も素晴らしかったです。小児看護に興味のある学生さんはぜひ、小児看護専門看護師をめざしてくださいね。応援しています。

山本智子

 

昨年度の秋セメスターからの実習はCOVID-19の影響で、いろいろな制限を受けた中での実習でした。最後のまとめとなる統合実習では、今までの経験から自分が知りたい、考えたいテーマを決め、目標達成に向けて一生懸命に頑張っており、皆さんの1年間の成長を実感しました。それぞれの小児看護の場での対象者の特徴から、小児看護における看護師の役割についてより深く考えていくことができた実習になりました。お疲れ様でした。

小出扶美子

指導教員兼科目代表者コメント

今年度は統合実習でもコロナによる制約があり、学生の学びができるのか不安な部分がありました。しかし報告会では例年に引けを取らない内容が発表され、本当に安心しました。お二人の専門看護師の方には講義と質問にもたくさん答えていただき、貴重な機会になったと思います。コロナ世代と引け目に感じるのではなく、その中でこれだけ学べたことに自信をもって臨床に出て行って欲しいと思います。皆さんお疲れ様でした。

宮谷恵

 

(写真の撮影と使用については学生の承諾を得て掲載させていただきました)

文責 小児看護学領域 市江和子