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2018年12月

2018年12月20日 (木)

ぞうさんの会(医療的ケアのある子の親の会)    クリスマス会が開催されました!

 今年も“医療的ケア”(経管栄養や気管切開、人工呼吸器をつけていたりすることで行われる日々の医療的なお世話)のある子どもたちの親の会、『ぞうさんの会』のクリスマス会が12月16日(日)に行われました。

 今年は城北の家(浜松市中区)での2度目の開催になりました。数十名の大勢の家族とボランティアの参加で、二胡によるクリスマスソングの演奏あり、腹話術やちょっと早い?獅子舞、抽選会などで楽しい時間を過ごしました。

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   サンタさんが二胡を演奏できるなんて、びっくりです!

 毎年本学の学生さんが、学部・学年問わず参加してくれています。今年のボランティアは、看護学部2年生の2名でした。準備から片づけまでお手伝いしてくれました。その上サンタさんの助手としてトナカイとオラフになってくれて、子ども達と一緒にサンタさんとの写真撮影、お楽しみのプレゼント配り、さらにいきなり獅子舞の説明までさせられましたが・・・快く引き受けてくれました。

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トナカイ&オラフがサンタさんの助手として、子どもたちにプレゼントを届けました。

ボランティア学生の感想

・学生Nさん

 このようなボランティアは初めてでしたが、とても楽しくやらせていただきました。医療的ケア児とあり緊張していましたが、コミュニケーションが取れた時は嬉しかったです。また機会があれば参加したいと思います。

・学生Mさん

 子どもたちやそのご家族と一緒にクリスマス会ができて、楽しい時間を過ごすことができました。衣装を着て、子どもたちが喜んでくれたのが嬉しかったです。また参加したいです。

  医療的ケアがあるとお出かけすることも大変で、なかなか外出を楽しむ機会のない子どもたちや家族もいます。このような患者会のイベントは、そのような方々に喜んでいただける大切な場です。また多くの学生さんがボランティアに来てくれることを、お待ちしています。8月ごろには「夏の集い」もやってます。ぜひよろしくお願いします。

        *写真の掲載については、撮影許可をもらっています。

 

                 文責:小児看護学 宮谷 恵

2018年12月19日 (水)

浜松市と聖隷クリストファー大学との連携事業   赤ちゃんを沐浴しよう!

 12月1日の土曜日、浜松市南区にある南部協働センターで、母性看護学実習をおこなっている3年生14名が、妊婦さんとそのご家族に沐浴を体験してもらう講座を開催いたしました。

【沐浴体験コーナー】

 新生児人形を使って、希望者全員に沐浴を体験してもらいました。

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「お父さんは大きい手で支えられるから、赤ちゃんも安心できますね。」

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「これからお風呂にはいろうね!」

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「お兄ちゃん、上手にお手伝いできてるね!」

【お兄ちゃんお姉ちゃん向けのコーナー】

 妊娠中のお腹の中胎児のことや生まれてくる時の様子など、絵本を使ってお話してます。

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「おねえちゃんもお母さんのお腹の中で、大切にされて大きくなったんだよ!」

【お父さん向けの妊婦体験コーナー】

 お父さんに妊婦体験ジャケットを装着し、階段昇降や臥床等を実施して、妊婦さんの生活や大変さをイメージしてもらいました。また、赤ちゃんの特徴をクイズを混ぜながら説明し、実際に新生児人形で、抱っこや授乳後の排気のさせ方などを体験してもらいました。

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「生まれたての赤ちゃんの視力は・・・?」

参加されたある妊婦さんは、

「親子で参加できる機会がなかったので参加しましたが、子どもも喜んでくれ、良い体験ができました。丁寧に教えてもらえたので、小さい子どももわかりやすくて良かったと思います。」とのコメントをくださいました。

                    母性看護学 黒野智子

                        

2018年12月18日 (火)

クリスマスツリー点火祭が行われました。

 12月12日(水)16時30分から、聖隷学園の点火祭が開催され、看護学部からも教員・学生らが参加しました。第一部の礼拝は遠州栄光教会三方原礼拝堂で執り行われ、賛美歌合唱、聖書と祈り、ハンドベルと聖歌隊による讃美、附属こども園園児による讃美等が行われました。ハンドベルの演奏は、聖隷クリストファー大学のハンドベルサークル「ハンドベルリンガーズ」と聖隷クリストファー中・高等学校のハンドベル部との合同で行われ、「We wish you a Merry Christmas」が華やかに奏でられました。第二部は大学5号館前庭(校門)に場所を移し、クリスマスツリーの点火セレモニーが行われました。クリスマスツリーは、高さ11メートルのヒマラヤスギに約1万個のLED電球が飾り付けられたものですが、集まった人たち全員でカウントダウンを行い、附属こども園の園児が点灯スイッチを押すと一斉にイルミネーションの明かりが点灯しました。クリスマスツリーは、来年1月6日まで、夜9時まで点灯する予定です。是非ご覧ください。

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遠州栄光教会礼拝堂での礼拝

   (左奥 合同ハンドベルリンガーズ、右奥 附属こども園園児)

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          ハンドベル演奏

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         クリスマスツリーの点灯

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      日没間近の夕日を背景に輝くクリスマスツリー

2018年12月17日 (月)

「周術期看護シミュレーション」で看護実践力UP!!

 急性期看護学実習は3年生の秋セメスター~4年生の春セメスターに行われる領域別実習の1つです。手術を受ける患者さんを受け持ち、患者さん(ご家族)に必要な看護実践を行うための知識・技術・態度を学修します。

 近年は、医療技術の進歩から、高齢者や様々な病気を抱えている方も手術を受ける機会が増えています。そのため、看護師には患者さんの状態を適切に判断し、根拠ある実践を行う能力が必要となっています。急性期看護学実習では、このような能力を強化するために今年度から「周術期看護シミュレーション」を行っています。

 「周術期看護シミュレーション」は、臨地で手術を受ける患者さんの看護実践した後に学内で行います。約30名の学生さんが複数のグループに分かれ、グループ内で患者・看護師・観察者の役割分担をします。患者役の学生さんはあらかじめ用意されたシナリオに沿って役を演じ、看護師役の学生さんはグループで検討した看護を実践し、観察者役の学生さんが患者・看護師を観察し気づいたことをメモします。その後、演じた内容について、グループメンバーで振り返り(ディブリーフィング)を行います。

 どのグループの患者・看護師役の学生さんも実にリアルな演技をしています。

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 ディブリーフィングでも、今後の看護実践につながる具体的で活発な意見交換がすすめられています。

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 周術期シミュレーション後、学生さんからは、臨床実践で解決できなかった疑問が解消できた、自らの成長を改めて実感できた、お互いの経験が共有できて考え方が広がった、などといった感想が寄せられました。さらに、心強いことに、シミュレーションへの提案や工夫などの意見もいただいています。

 今後の学生さんの成長・活躍が楽しみで仕方ありません。

 皆さん、お疲れ様でした!

                       急性期看護学教員一同

2018年12月14日 (金)

ナンヤン理工学院の卒業生を迎えての交流会

 去る2018年11月29日(木)、本学との交流協定締結校であるシンガポールのナンヤン理工学院Nanyang Polytechnic(NYP)から卒業生のNaomiさんが5年ぶりに本学を来訪し、在学生と交流の機会を持ちました。

 NYP: https://www.nyp.edu.sg/schools/shss/full-time-courses/nursing.html  

 日頃から卒業生との交流機会を大切にする聖隷ですが、交流協定校から卒業生をお迎えしたのは、今回が初めてだと思います!

 2013年9月に当時NYPの3年生だったNaomiさんは友人のSuhanaさんと共に看護実習生として来日し、聖隷三方原・浜松病院、エデンの園、訪問看護ステーションなどで、約1か月の実習を行いました。今回の浜松来訪も、その時の縁がきっかけで実現したものです。忙しい旅行の合間を縫って参加してくれて、彼女の厚意に心より感謝です。

 今回の交流会は、興味のある学生さん7名、Naomiさんとパートナー、そしてご友人2名での、和やかな「英語でhealthcareを語る会」となりました。

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  ゲストの4人がそれぞれ特徴のある流暢な英語で話すので、なんとか話を理解しようと一生懸命耳を傾け、拙い言葉でも伝えようと努めた学生さん達にとっては、さぞかし刺激たっぷりだったことでしょう。1年次の英語の授業とは違ってトピックは自分の専門分野。しかも、手加減のないスピード‥。ちょっぴり緊張したかもしれませんが、その真剣さと友好の気持ちは十分伝わったと思います。

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 以下、どんな話をしたのか少し紹介します。

 まず、みんなが気になったのは、Naomiさんがこれまでどんなキャリアを歩んできたのか、今、どんなお仕事をされているのか、ということでした。

 実はNYP入学前にも既に病院の手術室で看護助手としてお勤めだったNaomiさん。正看護師の資格を取るために、NYPへ入学したそうです。Secondary School(中・高等学校)の時にはそれほど勉強が得意でもなかったそうですが、1年生の時、3年生になったら絶対に海外での看護実習に参加しよう、と心に決めて猛勉強開始。3年生になった頃には、なんと成績は学年6位の実力に(1学年に約800名在籍)!

 NYPでは、上位20名の学生が、アメリカ、イギリス他、世界の国々で行われる実習プログラムに派遣されるのだそうです。そんな中で、彼女は日本語も頑張って修得し、どうしても日本に行きたい!と強く希望して来日を実現、実習も後半にはほとんど通訳を使わずに内容が理解できるほどになりました。卒業後はイギリスで学士の資格を取り、現在はまた元の病院の手術室へ戻り、麻酔医師の元で働いているそうです。

でも、どうして日本に来たかったのでしょう?

 この日の交流会に参加した学生さんたちは、その多くがシンガポール研修に参加した経験があり、多民族国家シンガポールの繁栄と教育水準の高さ、医療技術の発展など、衝撃を受けたのが記憶に新しい方も多かったはず。シンガポールから来たNaomiさんの目には、日本の医療・看護はどんな風に映るんだろう、そして、今どんな事を感じるのだろう、と興味津々。

 日本とシンガポールの看護はどんなところが違うのでしょうか?

 Naomiさんは、日本の病院では看護師も患者さんも、とても穏やかで優しく、医療スタッフが協力して患者さんをとても大切にしていますね、と。その一方で、できるだけ自分の身の回りの事ができるように、自立支援を目的とした患者教育が行われている、と感心していました。

 一方のシンガポールでは、患者さんは、入院すると自分が医療費を払っているのだからサービスを受ける権利がある、という認識を持つようで‥。足の怪我で入院しており、手の機能は十分使える患者さんでも、看護師に「水を取ってほしい」等の要求をするなど、自分でできる事でもなかなかやろうとしない、という傾向があるそうです。

 多忙な看護師が、患者さんの小さな要求一つ一つに対応するのは大変なだけでなく、退院後の自立に向けた訓練の機会も失ってしまうため、看護師としては頭の痛いところなのだそうです。

 また、日本の医療機器や介助用具がとても進んでいる、と言っていたのは意外でした。寝たままでも入浴できる介助用具など、お風呂文化を持つ日本ならではの技術開発や、細やかな工夫はあるかもしれませんね。その点、シンガポールは効率を重視するがために細やかさに欠けるというのか、大ざっぱ…ということのようです。

 参加者からは病院食についての質問も出ました。

「シンガポールの病院食は、色々選べてとても良いと思うのですが、日本の病院食はどう思いますか?」

 それについてNaomiさんは、シンガポールの病院食が色々と選べるのは、それは多民族、多宗教の患者さんに対応するためであって、特別美味しい訳でもありませんし、私は食べたいとは思いません(笑)、ですって。それに比べて、日本の病院食は、とても美味しそうですね、ということでした。

 それぞれ、相手の国の方がよく見える、というところが興味深いですね。

 国際交流を通してお互いに相手のよさを見つけ、伝え合うことができるのは、新しい事を学ぶだけでなく、自国のよさも再確認することができる良い機会であるとも言えます。

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 国際交流を、学生時代の1回の経験で終わらせず、長い友好関係を育んでいってほしいものです。また、英語は壁ではなく共通の言語であり、英語を通して友情を育み、学び合える言語。世界を広げ、人生を楽しむための扉であることを、もっと多くの方に知ってほしいですね。

 その扉を開ければ、世界は意外にすぐ目の前にあるのですから。

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 最後に、Naomiさんから頂いたメッセージの一部を掲載します。

 Hello everyone!

  It has been a great pleasure and honour to meet all of you. Although I was an overseas exchange student from Nanyang Polytechnic for more than 5 years ago, thank you for bringing me back to school and bringing back all the good memories. I truly miss being a student in Japan and given the opportunity to come back was really exciting for me as well.

 Being in the healthcare profession is a blessing and sometimes it can get tiring but never give up! Always remember that if you don't do this job, no one else will. You are so important for the patients and although they may not say it, they can feel it. Whatever we do for our patients, we have to do it with pride, respect and most importantly putting our patients in the centre of interest. Doing what is best for them.

 Whenever you feel like giving up, remember the times when a patient thanked you for your service and a smile that you put on their faces. You cannot buy their smile with money, only through your heartfelt service.

 I hope with your great service to the healthcare systems, patients will be happier and healthier. I wish all of you the best in your studies and good luck for your national examination. Pray and buy omamori for your examinations. Once again thank you for having my family and friends. We enjoyed ourselves during that small gathering. See you guys soon.

 Naomi

                                                                              看護学部:渥美

2018年12月 6日 (木)

看護学部 FDサロン  しゃべCafe2018

 2018年9月28日(月)の昼に、看護学部FD(Faculty Development)活動の一環として、「学部FDサロン しゃべCafe2018」を実施しました。

学部FDサロンとは、学部学生と教員の懇談の場で、学生の視点から大学の教育や教員の講義等への要望や課題を話し合い、より学部教育の充実を目的として毎年、開催しています。

 当日は、学部学生FDスタッフを含めた1年生から4年生までの学生20名、と学部FD委員会の教員5名が参加し、3つのグループに分かれ話し合いを行いました。話し合いは、学生にとって大きなテーマである「臨地実習」に絞り「臨地実習を乗り越えるためのコツや工夫」、「臨地実習を通し、教員に望むこと」について話し合いました。司会、進行は学生FDスタッフが担い、和やかなに話し合いが進みました。

 臨地実習を乗り越えるコツとして、先輩から後輩の学生に以下のようなアドバイスが沢山あり、意義のある会となりました。皆さんもご参考にしてください。

  • 生活を規則正しくする。
  • グループと仲良くする。
  • 記録が平日は進まないので、土日を活用すると良い。
  • メンバーと連絡をとりあって、ケアしあいながら、長期を乗り切る。
  • ナーシングスキルをコピーして基礎看護の手順を学んで活用した。
  • 看護技術は病棟に応じた技術を予習することが大切。
  • 根気よく頑張る。
  • モチベーションを保つために自分へのご褒美をあげる。
  • 周囲の子から情報を聞いて心構えをする。
  • 実習目標は具体的に書くと看護師さんに伝わりやすい。

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          しゃべCaféの様子

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            発表の様子

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 ☆お弁当を持ち寄りながら、和気藹々と、意見交換がされました。

 看護学部では、今後も学生の皆さんに教育の質や授業改善に

関心持ってもらえるような機会を設けていくことを計画して

います。        

                           FD委員会 若杉早苗