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2021年11月

2021年11月29日 (月)

大学院看護学研究科:2021年度大学院進学にむけた看護職キャリア支援講座を実施しました

本講座は、地域の看護職の皆様に大学院進学に関するキャリア支援として、将来「研究的な視座をもつ臨床の実践者」「研究的な視座をもつ看護教育者」の活躍を期待して実施しています。

 

大学院の学修の中心となる看護研究に視点を置き、理論や論理をふまえた研究計画書を作成するプログラムとしています。大学院看護学研究科の特色をいかした地域連携・地域貢献を基盤に、臨床の皆様への研究に関する支援を目的として開催します。

 

初回講義を2021年11月27日(土)に、対面と遠隔で開催しました。講座は、2021年度で4回目となりました。

 

 

内容

講師

第1回

看護研究と計画書の作成

市江和子

第2回

看護研究における文献検討

酒井昌子

第3回

看護研究と看護倫理

大石ふみ子

第4回

抄録作成と学会発表

大山末美

第5回

第6回

第7回

研究に関する個人ワーク

(研究計画書の具体的作成等について)

希望領域の教員と

日程を調整

敬称略

 

第1回:看護研究と計画書の作成

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第2回:看護研究における文献検討Image2

第3回: 看護研究と看護倫理Image3

第4回:抄録作成と学会発表
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看護職キャリア支援講座は、第1~第4回の講座をふまえ、第5・6・7回は研究に関する個別ワークとなります。講座全体で、研究計画書における研究課題の焦点化を目指します。

 

文責 看護学研究科 市江和子

 

 

2021年11月15日 (月)

ホームカミングデーが開催されました

11月6日(土)にホームカミングデーが開催されました。

今年は、対面とWeb配信のハイブリッド型の開催となりました。

 

領域ごとの勉強会・交流会が実施され、看護学部では、

「その人らしい生きかた・逝きかたへの支援-病院から在宅への移行を考える-」として、在宅診療・在宅看護について、様々な立場から病を抱えた人を支援してきた、在宅医・訪問看護師・病院がん看護専門看護師の3名の専門家とともに、その人らしい“いきかた”を考えました。

どの職種の方も、その人や家族の話しを丁寧に聞かれたうえで、その人の思いを支えるケアをされていたことが印象的でした。

長寿のお祝いに、大きなケーキを親族で囲むといったエピソードも聞かれ、病院ではなかなか叶えられないことも、自宅で家族と共に過ごしその様子を支える専門家がいるからこそ、その人らしく生きることに繋がるのだと実感しました。

 

また、ホームカミングデー後半には、在籍当時の懐かしい写真も流れ、同級生と笑顔で過ごせた半日でした。
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 文責:看護学部 室加千佳

2021年11月 8日 (月)

オンラインオープンキャンパスで心理に関わる専門職に関する講義をしました。

11月6日(土)に、心理に関する専門職について高校生に向けて講義をしました。今回はコロナ禍ということもあり、残念ながらZoomを用いてオンラインでの講義になりました。下の写真は、大教室に教員3名(看護学部1名、社会福祉学部1名、リハビリテーション学部1名)と事務職員が1名集まってオンライン中継しているところです。

精神看護学領域に所属している私は、精神科の看護師が仕事として実際に何をやっているのか、という内容と、こころのケアに関する専門職に共通する心構えのことについて高校生にお伝えしました。

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こころのケア・精神科看護師というと、こころが苦しんでいる人がいて、その人に支持・受容的に関わる、というイメージがあると思います。それは間違いではありませんが、その前提として、自分が相手にとって安心・安全であるのか?という自分の存在の仕方自体が問われているのです。(簡単に言えば、いつも不機嫌・怒っている人が、小手先で支持・受容的に接しても逆に困ってしまいますよね)。病と闘う患者さんにとって、安心安全な存在でいるためには、どのような自分であればよいのでしょうか。そして聖隷クリストファー大学の精神看護学領域では、相手を癒す手技・手法ではなくこの自分がケア者としてどう生きるのか?どのようにそこにあるのか?という問い自体を特に大切にしています。この問いは、高校生や学生だけでなく、今の私自身にとっても常に難しい課題として、常に目の前に立ちそびえています。こころのケア者である限りその課題が解決することはないでしょう。

このような、内向的思考、哲学的問いは、実は聖隷クリストファー大学の建学の精神につながっています(詳しくはこちら)。興味がある方は、聖隷クリストファー大学で一緒に、ケア者の存在の仕方を考えてみませんか。

 

                              精神看護学 清水隆裕