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2019年10月

2019年10月21日 (月)

エクランド先生講演会を開催しました

9月に、米国のNPである、エクランド源稚子先生をお招きして、「米国でのNP制度と看護文化の多様化と高度化:教育現場の役割」をテーマに、看護学部の教員や大学院生、臨床看護師を対象とする講演会を開催しました。

NPというのは、ナースプラクティショナー(Nurse Practitioner)の略です。

アメリカでは、1965年から始まり、看護師でありながら、一定の治療や診断を行うことができるのが、NPです。

そのNPの中でも、エクランド先生は、新生児専門のNPとして臨床で勤務されながら、大学で臨床エキスパートとして経験やアカデミックな考察や協力を提供されています。

講演の中で、エクランド先生は、NPの役割や、NPの教育プログラムを紹介するとともに、NPは医師と同等もしくはそれ以上の質の高いケアを提供していることを、研究結果を示しながら、科学的根拠に基づいて説明されました。

会場には、日本でNP教育課程を修了した本学の卒業生の看護師さんも同席してくださいました。

日本は、少子高齢化社会、地域の医療ニーズに対応した医療がますます求められる中で、エクランド先生の講演は、日本の未来の看護を考える貴重な機会となりました。

 

講演会終了後も、多くの質問がなされ、看護のこれからの未来に皆さん興味があるようでした。

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                                                藤本栄子・室加千佳

2019年10月 7日 (月)

大学院看護学研究科博士前期課程 修士論文・課題研究論文検討会とFD懇談会

2019年10月1日(火)、看護学研究科博士前期課程の修士論文・課題研究論文の検討会を開催しました。また、検討会後に院生と教員のFD懇談会を行いました。

博士前期課程における研究計画書作成までのプロセスとしては、入学時に主として学生さんの関心事に関わる文献検討を行い、自己の研究の方向性を定めます。学生さんは、問題意識に関する検討を行い、研究の方向性を定めていきます。研究計画を検討するために、1年次から2年次において、修士論文・課題研究論文検討会を開催します。そして、研究計画検討会もしくは論文検討会終了後、研究計画書を提出します。

修士論文・課題研究論文検討会は、大学院の博士前期課程院生さんと教員による、研究計画書の発表と質疑・応答の貴重な学修の場所になっています。

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緊張感が漂う発表です。

Image2真剣に発表を聞く、大学院の学生さんたちです。

検討会後、学生と教員によるFD懇談会を開催しました。学生さんの大学院における学修状況、困難・問題に思うこと、研究の進捗の報告と、教員からの助言や励ましの会になっています。

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(写真の撮影と使用については皆様の承諾を得て掲載させていただきました)

文責 市江和子

2019年10月 2日 (水)

今年もナンヤン理工学院の看護実習生2名を受け入れました

毎年9月になると本学と大学間交流協定を結んでいるシンガポールのナンヤン理工学院(Nanyang Polytechnic)から看護学生が、日本の看護を学びにきます。

今年も2名の学生が、1か月間滞在し、聖隷浜松病院、聖隷三方原病院、聖隷おおぞら療育センター、浜名湖エデンの園、訪問看護ステーションなど様々な施設で実習しました。

ナンヤン理工学院は日本でいうと高等専門学校にあたる学校で、彼女たちは卒業したら、大学に編入し、より専門的な看護を学び、研究をしたいと志が高い学生たちでした。

聖隷三方原病院での実習写真より

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将来、手術室や救急救命室の看護師になりたいという夢を持つ彼女たちは、手術室、ICU、ER、Dr.ヘリを見学しました。シンガポールでは大きな地震はありませんが、隣国のインドネシアの大地震、津波が発生していることから日本の地震訓練についても関心が高く、実習中に行われた救急外来での救護所訓練の様子も見学させていただきました。

大地震に備えて日ごろから訓練している様子に驚いていました。

入院病棟の実習では、看護師さんについてシャドーイング実習を行いました。日本語はわからない彼女たちですが、日本の看護師が担っているタスクの多さに驚きながらも、チームワークのよさ、お互い尊重をし合っていること、患者と家族の気持ちに配慮していることなど感じ取っていました。

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(カンファレンスを終えてお世話になった看護師さんたちのとの記念撮影)

 

実習も終わりに近づいてきた25日に、お別れ会も兼ねて看護学部の教員と9月に聖隷クリストファー大学からシンガポールで2週間国際看護実習を行った学生たちと一緒に食事会を開催しました。

シンガポールの看護教育の現状など、とても興味深いお話を聞けて楽しいひとときでした。

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9月27日の実習最終日は、4週間の実習の成果をパワーポイントにまとめ、看護学部の教員9名と学生2名を対象にプレゼンテーションをしてくれました。

自分たちの国との看護の違いがきちんとまとめてあり、積極的、意欲的に多くのことを吸収してくれた実習であったことがわかりました。

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最後に、4週間の実習をコンプリートした証として修了証が看護学部長より手渡されました。

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   (Amyさん)          (Jengさん)

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(実習報告会に参加してくれた人たちとの記念撮影)

*写真はすべて掲載の許可を得ております。

文責 小出扶美子