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2014年1月24日 (金)

実習前の学内演習について

こんにちは、成人看護学領域教員の井上です。

今日は現在3年生が行っている臨地看護学実習のひとつである慢性看護学実習について紹介いたします。

 

慢性看護学実習の目的は、「慢性疾患を抱える患者と家族を総合的に理解し、看護実践に必要な能力および態度を養うこと」であり、主に内科系病棟で実習を行ないます。

実習では、入院中の患者様を受け持たせて頂き、患者様の病態やADL(日常生活行動)の状態などをアセスメントしたうえで看護計画を立案し、日常生活の援助、症状緩和、検査・治療・処置に対する援助などを実施していきます。

また、看護師さんとともに輸液(点滴)管理や食事介助など看護技術を実践することによって、とても多くの学びを得ることができる実習です。

安全に、かつ正確に実施するためには、予習・復習が欠かせません。そのため、成人看護学領域では、実習が開始される前に1・2年時に学習した内容を復習するために、フィジカルアセスメント、輸液管理、バイタルサイン測定、環境整備などの内容から成る学内演習を行ない、実習に臨んでいます。

その他にも、実習病棟や受け持ち患者様に応じて必要な看護技術を学ぶために、学内演習を適宜行っています。

 

今回の実習グループの学生4名は、消化器内科病棟で実習を行ないます。受け持ち患者様の多くは、疾患や検査、治療のために点滴を必要とされる方々です。そのため、実習初日のオリエンテーション終了後、成人看護実習室で輸液管理の復習を行いました。

 

はじめに、基礎看護技術のテキストを使用して、輸液に必要な物品や手順、注意点を確認します。

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イメージトレーニングをしてから、実際に病棟で使用されている輸液セットを使用して、練習を行います。

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今日は生理食塩液100mlのボトルに成人用輸液セットを接続し、先端まで薬液で満たす、という練習を繰り返し行いました。

何度か繰り返しているうちに、スムーズに実施できるようになってきます。

この調子なら、病棟でも看護師さんの指導のもとで輸液の準備ができそうです。

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注射指示箋(例)を見ながら『1分間あたり何滴滴下するように調整したら良いか』を計算しています。

(ベッドサイドで患者さんをお待たせしないために、看護師には計算能力も求められます。)

計算通りに輸液が滴下するよう、時計とにらめっこしながら、滴下調整を行います。

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このように、約1時間輸液管理の演習を行いました。

点滴の準備と滴下調整のほか、注射器の操作も復習しました。

 

臨地実習では1病棟あたり4~5名の学生さんが配置され、大学教員と病棟の看護師さんとで協力しながら実習指導にあたっています。

さまざまなフィールドで実習を行うことで視野が広くなり、自分の傾向(長所や短所など)に気がつくことができます。現場ならではの楽しさ、厳しさなど多くのことを吸収し、自分の将来を考えていってほしいと思っています。

 

実習初日のこのガッツポーズが、終了日にはどのように変化しているでしょうか・・・。

3年生の皆さんの成長を期待しています!

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