他学部との交流② ~母性看護学 手洗い編 看護学部先輩から社会福祉学部後輩へ~
他学部との交流① ~母性看護学 沐浴編 看護学部先輩から社会福祉学部後輩へ~ の続きとして、手洗いについての講義の様子を紹介したいと思います。
コロナ禍で手洗いが重要視されていると思いますが、新生児の沐浴(赤ちゃんのお風呂)をする際にも、沐浴する側が清潔にしてから沐浴を実施する必要があります。そのため、手洗いについても講義しました。
正しい手洗い方法とその重要性を伝えるために、まずは、手に付着するウイルスの数を社会福祉学部の学生に考えてもらいました。手洗い時の細菌の数を社会福祉学部の学生に尋ね、クイズ形式で講義を進めました。その後、正しい手洗いの仕方を動画でお伝えし、共に実施してもらいました。その細菌の多さに驚く学生の表情も、画面を通じて確認することができました。
次に、手洗いトレーニングボックスのグリッターバグを使用し、正しい手洗いができているか映像にて確認してもらいました。実際に看護学部の学生が、手に特殊なジェルを付け、洗い残しが生じるとそのジェルが手に付着したまま、白く見えます。
上の写真や下の写真で紫色の箱として映っている機械に手を入れると、手の様子を確認することができます。
①手洗いなしの場合
白く映っているのが洗い残しの部分。もし、白い部分にウイルスが付着していると仮定すると、全体的にウイルスが付着していることとなります。手のひら、爪の中、しわの中まで真っ白になっていますね。
②流水のみの手洗い(石鹸なし)の場合
表面は洗い流せていますが、爪の間や手のしわが白く残っています。手のひらの下の方にも残っていますね。
③石鹸を使用し流水で15秒手洗いをした場合
手のひらや爪が白く残っていますね。爪や手のひら、手の甲に白い部分が見られます。
④石鹸を使用し流水で30秒手洗いをした場合
爪にやや白い部分が残っていますが、白い部分はほとんど見られません。
このような映像を使いながら、正しい手洗いを学んでもらいました。
社会福祉学部の皆さんも、正しい手洗いの重要性を理解していただけたようで、「保育士として関わる時にも、手洗いを丁寧にして清潔な手で赤ちゃんに接しようと思った」との感想がありました。また、「正しい手洗いの方法も教えてもらい、実際の様子を見たら自分の手洗いは甘かったな...と怖くなりました」と、正しい手洗いをしないと細菌が消滅しないことに驚きの反応がありました。
沐浴前の手洗いも重要ですが、このようなコロナ禍だからこそ、正しい手洗いを身につけ、感染予防に努めていきたいものです。
文責:母性看護学 黒野智子、室加千佳