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2017年12月29日 (金)

ぞうさんの会(医療的ケアのある子の親の会) クリスマス会の開催報告

“医療的ケア”という言葉を知っていますか?

本学の学生なら上級生にはわかると思いますが、鼻などから胃にチューブを入れてそこから栄養を摂ること(経管栄養)や、人工呼吸器をつけていたり呼吸のためにのどに穴を開ける気管切開をしていることによるその日常的な管理・ケア、またたんの吸引をするなどの行為を意味しています。

かつては病院で医療者にしか行えないとされていたこれらの行為は、現在では家庭で家族や時に本人が行いながら暮らすことができます。これらの子ども達(一部、もと子どももいますが・・・)が所属する患者会が「ぞうさんの会」です。県西部を中心に会員がいます。病気があって医療的ケアが必要でも、家庭で家族と暮らせることはいいことですが、もちろん大変なこともあります。「ぞうさんの会」ではこれらの家族同士が知り合い、交流して情報交換をしたりする場として、季節のイベントを行っています。

今年は12月17日(日)に、城北の家(浜松市中区)で「ぞうさんの会」のクリスマス会が行われました。ここ十数年ずっと大学の学生ホール(食堂)で行ってきましたが、今年は初めての場所でした。でも数十名の大勢の家族とボランティアの参加で、クリスマスソングの演奏ありゲームありの楽しい時間になりました。Photo
毎年本学の学生もボランティアに来てくれますが、今年も4名が開始前の会場作りから片づけまで参加してくれました。学生らしいセンスで会場を飾りつけてくれたり、1年生2名は“嬉々として”オラフとトナカイの着ぐるみを着て、子ども達との写真撮影で大活躍をしてくれました(Mさん、Tさん)。あとの1年生2名は恥ずかしがって着ぐるみは着てくれませんでしたが、写真を撮影する方として活躍してくれました(Gさん、Hさん)。ありがとうございました。
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Photo_3普段医療的ケアなどのお世話に追われて、日々忙しく暮らしているご家族に、安心して参加できる場と楽しい時間を提供できたと思います(こういう機会は、外出もままならないことが多い家族には、貴重な機会となっています)。今後も多くの学生が関心を持ってくれて、イベントにボランティアとして参加してくれることを願っています。何か得意な“一芸”のある方も、よろしければぜひイベントを盛り上げに来てください。またよろしくお願いします。

(文責:小児看護学 宮谷 恵、写真撮影:小児看護学 山本智子 

*写真はご家族の同意を得て掲載しています)