4年生 統合実習(慢性看護学領域)のご紹介 – 演習が始まりました!
新年度になり、4年生の統合実習が始まりました。
統合実習は、学生最後の実習として、4年間学んできた知識・技術を統合しながら、
現場の専門職とともに看護の実際を経験する実習です。
学生は7つの看護学領域から自分が実習したい領域を希望して、2週間の実習を行います。
慢性看護学領域は、病院の内科系病棟で7月に2週間の臨地実習を行います。
その前の演習が先週から始まりました。
統合実習ではケア度の高い患者様を受持つため、
根拠と安全性を考慮した看護技術を確実に行うことが求められます。
患者にあわせた援助が行えるよう、
ベッド上しか動けない嚥下機能(飲み込み能力)の低下した患者を想定して、
実習で実施する可能性の高い看護技術の復習を行いました。
まずは、先生から援助のポイントについて、レクチャアを受けました。
基本的な手順は低学年で学習していますが、
嚥下機能の低下した患者に対して援助することを想定すると、
誤嚥を起こさないために、援助のタイミングや患者の体位、
方法の工夫など細やかな配慮が必要になります。
その上で、経管栄養のモデル人形を使用して、栄養物注入前の確認事項を復習。真剣です!
実際の患者の身体の中は見えないけれど、
解剖学的な知識を踏まえて援助を行うことが大切です。
演習ではモデル人形を使用して、
身体構造を確認しながら行えるので理解が深まります。
こちらは、点滴静脈内注射薬の準備。
医療事故につながりやすいポイントを踏まえて、
ミスを起こさないよう一つ一つ確認して行うことが大事です。
しかし、臨床では患者をお待たせしないよう、効率的な看護技術であることも重要です。
基本的な手順は確認できたので、この後、
7月の統合実習まで各自が空き時間を利用して、
さらなる看護技術の上達を目指して自己練習(セルフトレーニング)を繰り返していきます。
みんな、頑張れ!!
また、これまでの実習では患者1名を受け持って看護を学んできましたが、
統合実習では卒業後に向けて複数の患者を受け持ち、
優先度や時間管理を考えながら看護を行うことを経験します。
そのため、複数患者に対する行動計画作成の事前課題への取り組みも、あわせて開始しました。
そして統合実習直前の7月に、
事前課題と看護技術を合わせた演習を行った上で、臨地での実習本番になります。
統合実習は初めてケア度の高い患者様を受持つため緊張しますが、
看護の実際を経験でき、将来看護師として働くことに向けてのやりがいや楽しさも感じられる実習です。
実習目標の達成に向けて、これからも主体的に取り組んでいきましょう。