老年看護学における演習の風景
老年看護学では、高齢者施設(介護老人福祉施設、介護老人保健施設、有料老人ホームなど)で実習します。
実習前には、老人体験スーツを身につけ、実際に腰が曲がった状態で杖を使ったり、目の見えにくさ、耳の聞こえにくさなどをつくりだし、高齢者疑似体験の演習をします。
高齢者の疑似体験を通して、加齢による体の変化や気持ちを理解し、食事や入浴など日常の生活を体験することで生活への影響を学びます。
また、援助者はどのようにしたら高齢者の持てる力を引き出し、どのようにしたら安全を守る支援ができるかを考えます。
この演習を通して高齢者への理解が深まり、老年看護への興味・関心が広がります。
そして、実習では学生がひとりの高齢者を受け持ち、日常生活の援助等を実践し、温かいふれあいを通して看護の学びを深めることができるのです。
以上、今回は老年看護学における演習風景の一部を紹介しました。
機会があれば、実習の風景も紹介していきたいと思います。
※写真の掲載は、学生の皆さんの承諾を得ています。