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2016年1月

2016年1月29日 (金)

基礎看護学実習室のご案内

基礎看護学領域教員の佐久間です.

大学はいま定期試験終盤です.学生のみなさんは必死に頑張っていることと思います.

今回は,基礎看護学の授業で使用している基礎看護実習室についてご紹介します.

看護学部は1学年が150名以上在籍しており,授業はいつも大きな教室で行われます.

基礎看護学の演習を行う「基礎看護実習室」は同じフロアに2部屋あり,

各実習室80名程度が演習をします.

2つの実習室は少し離れているため,

実習室には“もう一つの実習室”と中継する設備があります.

モニターとマイクを通して,各実習室が双方向でつながっていて,

2つの実習室で同時進行(プチ遠隔授業?)することができます.

教員や学生のデモンストレーションを80名が見学するときには,モニターが活躍します.

手先の細かな手技やポイントとなる動作などをカメラで撮影してモニターを通して見学します.

カメラの操作も教員が行います.

アングルやズームも少しでも伝わるようにこだわって操作しています.

写真は,基礎看護技術演習Ⅰの授業の1場面です.

学生のデモンストレーションを実習室のみんなで見ています.

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モニターにも上方からの様子が映されています.

この授業はクラス別だったため,実習室では40名ほどが演習をしていました.

実際の動きを見たり,モニターを見たりして,学びます.

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この授業では実習室内のみでしたが,この映像をもう一つの実習室で見ることもできます.

大人数の学生が効果的に学習するために,設備だけでなく,

私たち教員もいろいろな方法を工夫しています.

同級生が多くいるということは,より多くの視点や価値観を学ぶことができるのがよいですね.

学生のみなさん,たくさん遊んで,たくさん学んでください.

試験も最後までがんばってね.

2016年1月18日 (月)

<骨髄(造血幹細胞)提供について>

成人看護学の教員の小池です。

新年を迎えました。今年も皆様にとって良い年になるといいですね。

新年早々、個人的なご報告で恐縮ですが、昨年、骨髄バンクを通じて、

骨髄(造血幹細胞)提供を行いました。

その体験談と骨髄提供に関するお話をさせていただきます。

私は5年ほど前に骨髄バンクに登録をしました。献血時に(1年に3回ほど400mlの献血をしています)、登録を行ってもらいました。

当時は、「すぐにドナーに選定されるのかな・・・」とドキドキしておりましたが、

しばらくはなんの音沙汰もありませんでした。

そして、骨髄バンクの件を忘れていた昨年、

オレンジ色の封筒で「重要なお知らせ」が届きました。

封筒の中には「ドナーのためのハンドブック」とともに

ドナー候補に選定された通知や問診票が入っていました。

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(ドナーのためのハンドブック)

造血幹細胞の提供方法としては現在、全身麻酔下による「骨髄採取」と、

末梢からのアプローチで済む「末梢血幹細胞採取」の2種類がありますが、

およそ造血幹細胞の提供の9割以上が全身麻酔化による骨髄採取となっています。

私の場合は、全身麻酔下の「骨髄採取」でした。

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(参考:ドナーのためのハンドブックより)

ドナー候補(まだこの時点ではあくまでもドナーの候補の一人です)

に選定されたことで、まずは家族での検討が始まりました。

最終的な同意の確認を行う面談は、本人と家族とコーディネーターさん、

第三者(その最終的な手続きの見届け人)で行います。

本人だけでなく、家族の同意も必要となってきます。

家族の同意も得て、方向性が決定してから、スムーズに事が進み、

私自身の身体検査から、骨髄提供の日程の設定まで、

約半年間くらいの期間をかけて、準備が進んでいきました。

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(参考:ドナーのためのハンドブックより)

骨髄提供の入院期間はおおよそ3泊4日ですが、

それ以外に身体検査や必要な面談、そして骨髄採取の量によっては、

自己血採血のための通院が必要となります。

私の場合は、自己血採血(400ml×2)のための通院を含め、7~8回ほど病院に通いました。

基本的に病院は平日の昼間しか受け付けてくれませんので、

実習や授業などとの調整でかなり苦労しました。

最終的に骨髄採取のための入院時を含め、先生方や、実習場のスタッフさん、

実習中の学生さんには、本当にお世話になりました。

そんな感じで、周囲のみなさまのサポートのおかげで、骨髄採取もスムーズに行われました。

術後、全身麻酔の影響による吐き気などはありましたが、

骨髄採取部位(腰部)の創部も安定しており、痛みもそれほどありませんでした。

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(腰のあたりの白い保護テープのあたりが骨髄採取部位です。)

現在、骨髄バンクの登録者の高齢化が進んでいるようで(登録者の年齢制限は54歳まで)、

若い人達の登録が伸び悩んでいるようです。

これからは全身麻酔下の造血幹細胞採取から、

末梢からのアプローチによる末梢幹細胞採取が、少しずつ一般的になってくると思います。

ドナーへの身体的負担が少なくなったら、骨髄バンク登録者も増えてくるのかもしれません。

現在では、まだまだ一般の人々には、社会的な認知度は低く、

造血幹細胞提供のための正確な情報の提供が十分ではない気がします。

自分が体験したことを少しでも多くの人々に伝えていくことで、

骨髄バンクに興味を持ってくださる方々が増えるといいなと思います。

このたびは、本当にいろいろな人々に支えられて、無事に骨髄提供ができました。

関係する皆様、本当にありがとうございました。

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※浜松市内で骨髄バンクに登録できる場所(献血ルームなど) 

※ご質問などがございましたら、takeshi-k@seirei.ac.jp までご連絡いただければ幸いです。

 

(文責:成人看護学 小池武嗣)

2016年1月12日 (火)

アメリカ看護研修に向けて準備中

Happy New Year!

I wish you all the best in 2016!

皆さま、本年もどうぞよろしくお願いします。

さてさて、新しい年が始まりました。

新年、といえば「抱負」ですね!

ちなみに英語では、New Years' Resolutions といいます。

 新しい年を迎えると気分もウキウキ、今年こそ色んな事にチャレンジしよう!とう気持ちになりませんか?

今年こそ、と毎年意気込んでは何かと三日坊主になりがちなあなた(私もです…)、まずは目標を立てる事から始めてみましょう。

目標を立てるだけでも、何も立てない人より達成できる確率が上がるのだとか。

今年はこれを頑張るぞ!と周りにもどんどんアピールするとよいですね。

 

さてさて、日頃授業や実習で忙しい日々を過ごしている看護学生さん達ですが、この3月には2年次生10名がアメリカ看護研修への参加を予定しております。

彼らにとって、この研修はワクワク、ドキドキ、大きなチャレンジである事は間違いありません。

本学は、アットホームで専門分野も学べる国際交流が盛んな大学で、複数の高等教育機関と交流協定を結んでおります。

3月の研修先は、カリフォルニア州オークランド市にあるサミュエルメリット大学。

昨年度から研修生の受け入れ・派遣がスタートしております。

出発までにはもちろん事前研修がありまして、全部で6回行われます。

皆さんが現地で安心して研修に専念できるように、安全面でのオリエンテーションはもちろん、病院や施設見学、学内演習、そしてホームスティ先で、より豊かな経験と学びが得られるように、様々なプログラムを用意し、我々国際交流担当の教職員が全員体制でバックアップしております。

 

昨年1221日(月)には第2回事前研修が実施され、英語学習に関するオリエンテーションと実践練習を行いました。

冒頭で英語学習のコツや教材について解説をした後は、いよいよ実践編です。

自己紹介

とっさに答える練習(レストランでの会話)

英語でのデモンストレーション(紙飛行機の折り方)

自己紹介はそれぞれ準備をして臨んでいるのですが、今年のメンバーは、何と言ってもその積極性が素晴らしい!各自用意してきたはずのセリフが書かれた紙は見ず、相手の目をしっかり見ながら会話を試みています。上手に質問を挟みながら、頑張って英語で話し続けています。

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横では、引率の先生も一緒に参加してくれていました。こういう一体感がいいですね。

担当より、ちょっとしたアドバイス。

リアクションを大きくね。日本人の話し方、ジェスチャーは、英語でのコミュニケーションではちょっとおとなしすぎます。役者になった気分で、ちょっとハイに、大げさに言うぐらいがちょうどよいですよ!

2回目は立ったまま自己紹介、パーティーをイメージして練習。そうそう、みんな、いい感じ。

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次は、とっさに話す練習。 

私達日本人は、頭の中には習った英語が沢山詰まっているはずなのに、使う機会が少なすぎて、いざ使おうと思うと出てこない。ベテランペーパードライバーの方が多いですね。

研修中はレストランで食事をする事も多いので、店員さんとのちょっとした会話を練習しました。

 場面は食事が終わってデサートを注文するところ。

CDですが、ウェイターのお兄さんがいきなり話しかけてきます。

Waiter: How was your meal?

Students: ‥‥

デザートのオーダーを聞かれ、サイドにアイスクリームを載せるか聞かれみんなの口がモゴモゴしている内に、1回目は終了。

日本と違って、海外のレストランでは店員さんと話す機会が沢山あります。メニューには写真もないので、注文するのにも、色々と質問をする必要がありそうです。

知っているはずの英語が口から出てこない事実を体験した後、返事の仕方を学習。

なんだ、こんな簡単な返事でいいんだ。

そうです。簡単な返事でいいんです。

大切なのは、何か話す事。

日本語には「沈黙は金」ということわざがありますが、一歩外へ出たら「沈黙は禁」ですね。

拙くても構いません。なんとかコミュニケーションを取り続けましょう。その前向きな姿勢がきっと伝わります!

 

2回目はスムーズにやり取りができましたね。これでレストランでの会話もどんと来い。

現地でいいレストランを見つけたら教えてね♪

最後は英語でのデモンストレーション。

研修中には、現地の学生との交流があり、施設を訪問することもあります。

そこでは、何かと歌や芸?などをご披露する機会があるのですよ!

 

この日に習ったのは紙飛行機の折り方。

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折り紙はなかなか使えるツールです。

ペアの片方にだけ折り方を見せて、後は相手に頑張って伝えます。

2つに折りましょう。

Fold in half.

ひっくり返します。

Turn it over.

簡単簡単。


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できたかなー??

 さーて皆さん一列にならんで、One, two, three

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Go!!

飛んだ飛んだ〜

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Wonderful!

Amazing!

引率の先生も、大きく感動を伝える大切さを教えてくれました。

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なんだか、私、話せるかも!!という自信がついたのではありませんか? 

そうです。その自信が大切なのです。 

伝えたい、という気持ち、知りたい、仲良くなりたい、楽しみたい、という皆さんの気持ち、どんどん伝えてください。

分からない事だって、コミュニケーションのきっかけ。聞かれる方も楽しいものですよ。

さあ、3月の夢に向かって、飛んでいけ〜!!

みなさんの成長が楽しみです。

 

看護学部 英語担当 渥美