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2020年11月

2020年11月24日 (火)

大学院看護学研究科:大学院進学にむけた看護職キャリア支援講座を実施しました

「大学院進学にむけた看護職キャリア支援講座」について、初回講義を2020年11月14日(土)に開催しました。講座は、2020年度で3回目となりました。毎年、11月に、継続して開催しています。

 

2020年度については、COVID-19 の感染状況をふまえ、感染対策としてソーシャルディタンス、除菌シートによる清掃、換気を徹底することで対面と遠隔を併用した開催としました。会場参加の受講者の方とは、十分なソーシャルディタンスをとっています。

 

2020年11月14日(土)

 日時

内容

講師

受付等担当

2020年11月14日

9時30分~11時

第1回:看護研究と計画書の作成

市江和子  教授

 

津田聡子  准教授

大山末美  准教授

2020年11月14日

11時10分~12時30分

第2回:看護研究における文献検討

酒井昌子  教授

2020年11月14日

13時30分~15時

第3回: 看護研究と看護倫理

大石ふみ子 教授

受講者と日程調整

第4・5回:研究に関する研究計画書の具体的作成等について(個人ワーク)

参加者の関係領域教員

 

受講者と日程調整

第6回:各看護学領域教員の取り組む研究トピックス(個別ワーク)

参加者の関係領域教員

 

 

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受付担当の、大山先生と津田先生です。

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第1回:看護研究と計画書の作成

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第2回:看護研究における文献検討

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第3回: 看護研究と看護倫理

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今後、第1回~第3回の講座をふまえ、第4・5回は研究に関する研究計画書の具体的作成等について(個人ワーク)、第6回は各看護学領域教員の取り組む研究トピックス(個別ワーク)となります。講座全体で、研究計画書における研究課題の焦点化を目指します。

 

地域の看護職の皆様へ向けて大学院進学に関するキャリア支援を行い、将来「研究的な視座をもつ臨床の実践者」「研究的な視座をもつ看護教育者」として活躍されることを期待して実施しています。

  

文責 看護学研究科 市江和子

2020年11月11日 (水)

“地域包括ケア看護論”の紹介 その1 「私の生活、暮らしを見つめる」

看護学部では、2019年度入学生から一部の教育課程が改定されています。その目的は、地域包括ケアシステムの推進に基づく社会の変遷にあわせた教育課程へと発展させるためです。

「地域包括ケア」とは、様々な発達段階、健康レベル、生活の場にある人々が、医療や介護が必要な状態になっても、可能な限り住み慣れた地域で自分らしく暮らしを続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が包括的に確保されるという考え方です。そのしくみを「地域包括ケアシステム」といい、誰もが“自分のこと”“家族のこと”ひいては、そう遠くない“将来の日本のこと”として捉える必要があります。

2019年度入学生は、1年次に「地域看護学実習」で、各自治体における地域包括ケアの取り組みについて、地域のロコモーショントレーニング事業参加団体や高齢者サロン活動を行っている住民組織(グループ)に許可を得て参加し、地域で生活している人々の生活・生活圏をとらえて、高齢者の健康管理「自助」や住民相互の「互助」の効果を学び、健康との関連を考える実習を行いました。

そして2年次生になって、健康な対象だけでなく健康上のニーズを抱えながらも自分らしく地域で暮らし続けるための生活・支援について学び、地域に暮らす生活者の視点から看護の役割について考える科目「地域包括ケア看護論」が始まりました。

地域包括ケアの概念を学んだ後の2回目の授業は、「地域包括ケアの基盤である生活や地域で暮らすことについて、自分の言葉で考えてみる」を単元目的として行われました。

科目担当の先生から、履修生の皆さんに「地域に暮らす一市民として私の生活、暮らしを見つめ、考えてみよう」という課題が出され、近くの席の学生2~3人程度で15分ほど話し合った後、その内容をWebClass(本学が利用しているラーニング・マネジメント・システム)に提出してもらいました。

 

話し合い風景

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その後、提出された意見を、自然言語解析の手法を使って単語分割し、語句の出現頻度や相関関係をソフトを使って解析し、授業内で共有しました。

 

①あなたは今の生活をどのように感じてますか? …やはりコロナが生活の中心ですね。

 

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②今住んでいる地域の暮らしを、どのように思いますか?

…暮らしやすいと感じている人と不便を感じている人がいるようですね。

 

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先生からの講評

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各々の、ものの捉え方や考え方・態度は 家庭、学校、地域社会、文化、制度、経済状況などから学習したり規制を受けながら、自分の価値観を築き、自分なりのライフスタイル(生き方、生活様式)が作られていきます。人は社会との関わりの中で、その人特有のライフスタイルをつくり、習慣化された日常生活を営んでいます。人の生活や暮らし方、大切にしていることは、それぞれ異なっています。その1人1人の考えや価値観を大切にした「地域包括ケア」となっていくことが重要ですね。

 

「地域包括ケア看護論」は、他大学にない新しい科目です。本学の在宅看護学、老年看護学、公衆衛生看護学、精神看護学、成人看護学、小児看護学、母性看護学から教員が集まり、「地域包括ケア」において今後、社会を支えていく学生さんにとって必要な内容を吟味精選して科目を構成しています。今後も「地域包括ケア看護論」の取り組みについて報告していきたいと思っています。

 

文責:豊島由樹子

2020年11月 6日 (金)

小児看護学実習:聖隷クリストファー大学附属クリストファーこども園におけるこども園実習Ⅰ

9月末から、小児看護学実習のこども園実習Ⅰがはじまりました。聖隷クリストファー大学附属クリストファーこども園は、小児看護学領域でこども園実習Ⅰを新しく開始した時から多くの学生さんを受け入れてくださっています。

11月5日(木)、今日のこども園実習Ⅰは、聖隷クリストファー大学附属クリストファーこども園で行いました。

聖隷クリストファー大学附属クリストファーこども園の実習時は、学生さんたちは、学生ホールに集合します。学生さんは大学で、実習用の名札などの準備をします。教員は、オリエンテーションと健康観察及び行動履歴確認、直前の体温測定で実習前の体調を確認します。

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こども園に、大学から歩いて行きます。通行する自家用車との接触事故を防ぐため、グリーンベルトを歩きます。

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川沿いの坂を登っていくと、こども園が見えてきます。今日は快晴です。

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到着の時間は、子どもたちのちょうど登園時間です。子どもたちの元気な声が園から響いています。学生さんたちの表情から、実習前の緊張が伝わります。

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聖隷クリストファー大学附属クリストファーこども園の外観です。

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2020年度秋セメスターのこども園実習Ⅰは、3つのこども園から実習の了解を得ました。新型コロナウイルスへの感染対策として、学生さんの実習配置が実習施設ごとに2週間の間隔をとれるようにして進めています。病院実習前に子どもに慣れる機会となり、子どもたちの成長・発達、子どもひとりひとりの個別性などを学んでもらえたらと教員一同考えています。

 (写真の撮影と使用については使用目的を説明し、こども園の先生と学生さんたちに承諾を得て掲載させていただきました)

文責 小児看護学 市江和子