2年次生の授業紹介【小児看護学:小児看護援助論Ⅰ】
1年次生、2年次生は先日、定期試験が終了しホットしている頃ですが、3年次生は実習の真っ最中です!小児看護学領域では、病院(小児科病棟・小児科外来)、障害児施設、こども園などで実習を行っています。そして、4年次生は、今月実施される国家試験に向けて猛勉強中です!
今回のブログでは、1月の最終講義の様子を紹介します。
看護専門領域の必修科目である「小児看護援助論Ⅰ」では、小児期の特徴的な疾病について学修します。また、健康障害・入院が子どもと家族に及ぼす影響について学び、健康を障害された子どもとその家族を理解し、子どもの成長・発達段階、健康レベルおよび子どもと家族の権利をふまえた看護援助の方法を学ぶことを目標としています。2年次生、約160名が受講しました。講義は9月下旬から1月下旬まで開講し、合計15回の講義となっています。最終講義は、「慢性期にある子どもと家族の看護」でした。
現代は医療の高度化により、救える命が増え、また通院しながら治療をすることが可能になりました。
入退院を繰り返しながら長期的な療養を継続しなければならない現状があります。子どもや家族が、疾患のコントロールのため、薬物療法、食事療法、自己検査など自己管理することも多く、それぞれの子どもや家族に合わせた支援が必要になってきます。「小児看護」では、子どもの成長・発達を常に念頭におき、子どもの思いを大事にし、できたことを褒めるかかわりが大切です。また、家族に対しては、常に傾聴の姿勢でかかわり、心配事や不安事をいつでも話せる環境作りが大切です。講義では、担当教員の臨床での経験談も踏まえてお話され、学生の皆さんは真剣に、そして興味深く講義を聞いていました。 子ども達の中には、気管支喘息、糖尿病、腎疾患などの慢性疾患を抱えながら幼稚園や学校に通っている子も多くいます。そのため、幼稚園・学校関係者との調整や、医療機関との連携、そして周囲の理解が必要です。地域・社会全体で病気の子ども達を思いやることができると良いと思います。
慢性疾患を抱えた子ども、家族が安定した日常生活を送るための看護を考える講義でした。
文責:小児看護学 山本智子