【看護4年】災害看護論の演習がありました!
静岡県では「東海地震」の備えのために、かなり昔から(私が子供の時から…)、
防災訓練が定期的に行われています。
そういった災害がいざ起こったときに、私たちは医療従事者として、
どのような行動ができるか…、どのような行動をとるべきなのか…?
私がクリストファーの学生だった時、当時の大学の基礎の先生から、
「東海地震が来て、近くの病院だけで患者さんの対応ができないときは、
大学の演習室のベッドを開放して、患者さんを受け入れます。
あなたたちは、看護師(見習い)として、そういった時でも、
きちんと患者さんたちの役に立てるように、
学生のうちから真剣に看護を学んでいく必要があります」
と言われたことがあります。
とても身が引き締まる思いで、今でも、その先生のお話を覚えています。
と、前置きが長くなりましたが…。
10月2日月曜日、3日火曜日と二日に分けて、看護学部4年生の選択科目である
「災害看護論」の演習が体育館で行われました。
初日には、瓦礫に挟まれた人を救助したり、歩行困難な人を担架で運ぶ「救護」の訓練、そして、救護所に運ばれてきた人たちの救命度を確認する「トリアージ」の訓練、最後に「トリアージ」後の患者さんの「応急手当」の訓練を実施しました。
2日目には、「救護」グループ、「トリアージ」グループ、「応急手当」グループ、そして「被災した患者さん」に役割を分担して、大きな災害を想定した一連の流れのシミュレーションを行いました。
「被災した患者さん」役の学生さんは、特殊メイクを施し、実際に怪我をしているような状況をシミュレーションします。(机の上に横たわっている子供はお人形です。)
シミュレーションの開始の前に入念な打ち合わせがありました。
それぞれの役割をきちんと認識して行動できるように、
科目担当の松井先生より説明がありました。
いよいよシミュレーションがスタートです!
駆け付けた「救護」グループが、災害現場の状況を確認しながら、
救護を開始しています。
瓦礫(を想定した体操のマット)に挟まれた人、頭に怪我をした人…。それぞれを的確に救護所へ搬送していきます。
救護所では、搬送された人に対して、救命度を確認する「トリアージ」が
すでに開始されていました。みなさん、動きが迅速です。
トリアージが行われた患者さんに対して、そのトリアージの救命度に応じて、
再び救護グループが搬送を開始しました。
応急手当ができる安全な場所に移り、患者さんは適切な処置が行われます。
続々と患者さんは搬送されてきますが、みなさん、冷静にテキパキと行動できていました!
災害のシミュレーションの一連の流れを無事に終了することができました。
この演習で体験したことは、実際の現場できっと役に立つと思います。
もちろん、大きな災害が起きないことが一番よいのですが、「その時」は
本当にいつ来るのかは誰にもわかりません。
常日頃の心構えや訓練が大切かと思います。
演習に参加された学生に皆さん、本当にお疲れ様でした!
(成人看護学領域 小池武嗣)