海外研修・国際専門研修 Feed

2019/10/04

2019年度海外研修(シンガポール)参加学生の声⑤

~研修の参加を考えている皆さんへ~

この研修では、ホームステイがあったり大学の講義を受けたり、施設を見学したり、夜はシンガポールの街へ出かけていきご飯を食べたり買い物をしたりできます。現地の方々と深くかかわれる機会が多くあるので、シンガポールの医療や社会制度だけでなく、文化や生活までも深く知ることができます。9日間の研修ですが、毎日多くの発見があり、とっても充実した日々を送れます。研修に参加する前と参加したあとで自分の成長も感じられると思います。

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英語が苦手でも大丈夫です。私も実際英語はとても苦手で、研修に参加する前は不安でいっぱいでした。しかし、苦手なりに積極的に話してみようと思い参加しました。実際、ホームステイでは、英語での会話で苦労することも多くありましたが、ホストファミリーは真剣に私が言おうとしていることを聞いてくれて、何とか理解してくれようとしました。最初は、英語が違ったらどうしようと思い言いたいことが言えませんでしたが、ホームステイの最終日には、自分が英語が苦手なことも忘れて思ったことなどを話していました。英語が苦手だと思っていても、積極的に挑戦しようという気持ちがあれば自分にとっての収穫はたくさんあると思います。

何にでも挑戦してみようという気持ちは、大学生活だけでなく、就職後にも生かすことができると思います。ぜひ参加してみてください。

看護学部1年 竹内くるみ

2019年度海外研修(シンガポール)参加学生の声④

~シンガポールについて~

観光では、シンガポールで有名なマーライオンやマリーナ・ベイ・サンズ、ナイトサファリなど様々な場所に行きました。

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夜の夜景が綺麗な街でした。

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有名なチキンライスやプラタなど料理もとても美味しかったです。飲み物は基本的に甘いものが多く甘すぎてしまうために、甘さを控えることも出来るのできるようになっていました。

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研修に参加して、日本とは違う制度を知ることができたり、施設や病院を見学したりすることができてよかったです。学びながら遊びも充実することができたので、参加してよかったと思いました。

社会福祉学部社会福祉学科2年 伊藤綾香

2019年度海外研修(シンガポール)参加学生の声③

~ホームステイ・学生交流について~

今回の研修で、ホストファミリーや違う大学の仲間、海外研修を履修した友達、先輩、沢山の人と出会うことができて、とても良かったと感じました。私は英語力が乏しく英語で上手くコミュニケーションをとることができず、海外研修に参加する前はシンガポールでの生活に不安を抱いていました。しかし、シンガポールでホストファミリーや人と関わることで不安はなくなり、いい経験ができました。

ホームステイでは、ホストファミリーの方に沢山のところに連れて行ってもらいました。初日は、チャンギ空港に到着してホストファミリーの方と会うと、空港に隣接しているデパートに行き、室内にある大きな滝のような物を見に行きました。暑い日だったので水しぶきが気持ちよく、その大きな滝の迫力にとても驚きました。

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次の日は朝早く家を出て、バスと電車を乗り継ぎ、マリーナ・ベイ・サンズの近くのマーライオンを見てきました。テレビや雑誌でよく見かけるマーライオンを近くで見て、シンガポールに来た実感がすごく湧きました。

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次にガーデンズ・バイ・ザ・ウェイに行きました。自然の大切さをモチーフにした植物園で、沢山の花や草木を見て回りました。ホストファミリーの方がわかりやすい英語と翻訳機を使いながら説明してくれて、その植物園について詳しく知ることが出来ました。

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そのあとはブギスストリートという夜市に行きました。細い路地にたくさんの店とたくさんの人がいて、日本ではあまり見ることのできない景色でワクワクしました。お土産などが安く買えるけど、スリなどが多発するらしく注意するように言われました。

そして、最後にマーライオンをもう一度見に行きました。ライトアップされていて昼とは違う雰囲気でとても綺麗でした。

ホームステイ期間が終わるとNYPでの講義が始まりました。私たちは国際医療福祉大学の学生たちと共に講義を受けました。初日はNYPがバイキングを用意してくださり、国際医療福祉大学の方たちと一緒ご飯を食べました。

最終日にはNYPと国際医療福祉大学と聖隷クリストファー大学の学生と先生でClosing Ceremonyを行い、文化交流をしました。私たちはよさこいをみんなで踊り、国際医療福祉大学の方はけん玉や折り紙など日本の昔ながらの遊びを披露していました。最後には列になってみんなで握手をして周りました。たくさんの人と話したり踊ったりできて、とてもいい経験になりました。

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今回の海外研修で初めてのホームステイを経験し、英語でのコミュニケーションが心配でしたが、ホストファミリーの方はとても親切でなんとか乗り越えることができて、良い経験になったと思います。たくさんの人と出会い、関わり、シンガポールのことを知り、日本との違いや似ているところに気づくことができ、自分の視野が広がったと感じました。今回参加して感じたこと、気づいたこと、学んだことを忘れずに、今後に生かしていきたいと思います。

看護学部1年 河野明里

2019年度海外研修(シンガポール)参加学生の声②

~施設・病院見学について~

私たちは、研修の中で子どもの発達のためのおもちゃを主に作っているKYDZとRaffles hospital、そしてHilda’s Community Service Centerを見学しました。

はじめに紹介するのはKYDZです。KYDZでは学習の質を向上させるために特別に設計された製品を提供することで子どものスキルを向上させ研ぎ澄ますことを目標に製品を製作し、シンガポール全土の学校、幼稚園、学習施設に教育玩具を提供しています。

また、KYDZの玩具は子どもだけでなくご高齢の方にも楽しんでいただけるものになっており、研修中には高齢者役とソーシャルワーカー役で実際の高齢者施設でのやり取りを想定して実演を行い、やりとりの難しさや分かりやすく伝えるためにはどのようにしたらよいかなど瞬時に考える大変さを実感しました。

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↑KYDZの玩具の遊び方を見ている様子

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↑実演している様子

次に紹介するのはRaffles Hospitalです。Raffles Hospitalは観光地でもあるブギスストリートやアラビアンストリートから近く、ビルのような外観をしたとてもきれいな病院でした。ここには新館と旧館があり様々な科がありました。

私が一番驚いたことはシンガポールは人種が様々なために文化を学ぶ講習が事前にあるということです。講習があることで一つの文化に偏らず理解することができ、患者さんの理解に役立つそうです。病院のベットは日本と違って一部屋に8台ありましたが、窮屈感はなく病室に入室する際のドアもなく、開放的でした。さらに、緊急性の高い患者の病室は壁が一部透明になっていて、看護師からすぐ見えて緊急時に対応しやすい設計になっていました。

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↑病院についての説明を聞いている様子

最後に紹介するのはHilda’s Community Service Center です。ここでは主に多くの高齢者の皆さんがこの施設を利用していますがl脳に障害がある方など様々な方が利用できる施設です。日本のデイサービスに近いようなシステムでした。

施設内には筋力が衰えたりしてけがをした時も筋力を戻すためのジムがあり、自立して生活するための支援の設備が整っていました。Hilda’s Community Service Centerでは、ビンゴゲームや粘土細工、カラオケなど利用者が求めることをできるだけ実現し、楽しんでもらえるアクティビティを考えているそうです。毎日の生活の楽しみになってもらえるようにこころがけていて、日本より活動が活発だと感じました。実際にラジオ体操の中国版のようなものをやりましたが、かなり運動量が多く、それを笑顔でやる利用者さんたちを見て、驚きと施設の体に与える影響について感心しました。

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この研修を通して、日本とシンガポールの違いや共通する問題を見つけることができ、国内にいたら分からなかったことも発見することができました。研修で学んだことはこれから始まる実習に生かしていきたいと思います。

また、研修に参加する前は言葉の壁に不安を抱いていましたが、現地では多くの人に支えられて自分も海外の方に同じように日本に来たときは支えてあげられるようになりたいと思いました。9日間という長いようで短い研修でしたが観光旅行とは違った貴重な経験をすることができました。参加してよかったです。

看護学部1年 神谷美里

2019年度海外研修(シンガポール)参加学生の声①

~NYPについて~

海外研修での研修先は、ナンヤン理工学院(NYP)です。そこには看護学部、工学部などの7学部があります。全体で約15000人が通う大きなところです。

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↑看護師としての誓い

卒業するときに看護師として働くための誓いをするそうです。そこには、人種や宗教、地位に関係なく、病人に適切なケアを提供することを約束するなどということが書かれています。

キャンパスツアーでは、高機能シミュレータや模擬手術室、レクリエーションルームなど学校の設備をしっかりと見ることができました。校舎内に噴水があったり、レクリエーションルームにはダーツがあったりなど、聖隷クリストファー大学とは大きく違い、会社のような感じでした。高機能シミュレータは、脈拍を測ることができ、呼吸による胸の膨らみなど、本物の人間のようでした。シミュレータを使うことにより、授業で学んだことを生かし、実習の前の準備ができることが分かりました。

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↑高機能シミュレータ

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↑模擬手術室

Makers Nodeというところには、VRや3Dプリンター、合成写真の機械があり、VRは実際に体験することができました。

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講義は、引率の先生が翻訳してくださるので、英語に自信がない私も授業の内容をしっかりと理解することができました。一番驚いたことは、シンガポールも日本と同様に、少子高齢化社会であることです。2025年には、全シンガポール人口の約20%が65歳以上の超高齢化社会になることが予想されています。そして、2050年には平均年齢が54歳になることが予想されています。改善するために、貧富の差に応じて保育園の利用料を変え、一番安いと一ヶ月S$3ドル〜です。日本円でなんと約240円です。また、地域で協力し、お互いに支え合うようなコミュニティもあるそうです。

私は、今回の研修で初めてホームステイをしました。会話が成り立つか、無事に生活できるかなど不安なことがいっぱいありました。しかし、実際にやってみるとホストファミリーはとても優しく、多くの観光地に連れて行ってもらいました。ホームステイも研修も自分にとって、とてもよい経験をする事ができました。また、外国の友達というものはなかなかできないので、このようなつながりを大切にしていきたいです。

看護学部1年 落合郁美

2019/09/20

2019年度シンガポールリハビリテーション研修について

2019年8月17日(土)~8月25日(日)の9日間、交流協定締結校のシンガポール工科大学(SIT)を拠点とするシンガポールリハビリテーション研修を実施しました。今年度は、リハビリテーション学部理学療法学科生6名、作業療法学科生10名、引率教員2名が参加しました。

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研修中は、SITの教員による講義やリハビリテーション関連施設の見学のほか、今年5月に本学を訪れたSITの学生たちと再会し学生交流も盛んに行われました。

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詳しくは参加学生たちによる報告ブログをご覧ください。

PTブログ

OTブログ 

2019/07/23

2018年度海外研修(中国)参加学生の声④

~中国(重慶)について~

重慶市は中国の直轄都市でもっとも大きい都市です。暑さで有名で、冬も低くても4~5℃ほどまでしか下がらないそうです。

重慶市の食文化は、四川省の流れを汲むため、辛いものが多いです。とはいえ、家庭料理は辛いものが多いということもなく、毎日辛いものを食べる人たちばかりではないそうです。

火鍋は重慶市の名物で、周囲のお肉やホルモンなどを真ん中の鍋につけて火を通し、薬味の入った油につけていただきます。鍋のスープは飲むものではないので、物凄く辛いです。

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麻婆豆腐はどこのお店に行っても必ずあり、毎日食べました。

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小籠包は、今回案内をしてくれた現地ガイドの厳さんが、希望を聞いて取り寄せてくださいました。ネットで注文して、食事をしていたお店に届けてもらい、届いたお店の料理ではないのに出していただけて、中国ではそんなことができるのかと、とても驚きました。

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夜は地下鉄に乗って厳さんオススメの夜景のスポットに向かいました。

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千と千尋の神隠しの舞台とも言われるスポットです。実際の場所は、写真よりずっと活気がありつつも幻想的で、みんなで橋を渡って観光したこともあり、印象に残っています。

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街中の散策と、重慶市の有名な観光名所の解放碑にも行きました。

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最後に三峡ダムの博物館に行きました。

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中の展示はこのように様々な展示がありました。特に、中国は多民族の国なので、各々の民族衣装や装飾品が飾られているコーナーが、印象に残りました。それぞれ民族の文化に合った装いになっていて面白かったです。

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日本にいると、中国について情報を得る機会があまりないと思いますし、プラスなイメージを持っている人だけではないと思います。実際、私も中国について調べても良くわからない部分もあり、そんなまま研修に参加しました。

しかし、実際に行ってみると、現地の人たちは優しく、ホテルも空港も綺麗で、異国情緒な風景を楽しんだり観光する時間もあり、日本とはまた違う、素敵な国だと感じることができました。

他学部、他学年の学生との交流もできて、案内をしてくれた厳さんに重慶市の人々の生活について伺う機会もあり、実際に現地の人たちと接して話を聞けて、異文化を知ることができた大変有意義な良い機会でした。参加して良かったと思っています。

看護学部3年 長屋佑季

2018年度海外研修(中国)参加学生の声③

~中国(北京・上海)について~

研修で最初に訪れたのが中国の首都である北京です。空港到着後、現地ガイドの李さんが出迎えてくれました。空港を出て、まず驚いたのが自動車の多さでした。道路も片道5車線程あり、国土のスケールの違いを感じました。

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1日目は天安門広場と故宮博物館、2日目には万里の長城を訪れました。天安門には毛沢東の巨大な絵があり、中国人にとってとても大切な存在であることを感じました。

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故宮博物館では、大きな門がいくつもあり、その大きさや緻密な造りに圧倒され、長い歴史があったことを感じました。

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どちらも数え切れない程の観光客がおり、驚きました。

万里の長城は言うまでもなく大きかったです。こんなにも壮大な建造物を人の手で作り上げたのかと思うと、衝撃的でした。入り口からは、2つのコースがあり、みんなで男坂という斜度の急な方を選び登りました。とてもきつかったけれど、頂上に着いたときの達成感は素晴らしいものでした。

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有名なペキンダックもいただきました。このときの食事が中国での初めての食事だったので、回転テーブルでほかの学生と会話しながら親睦を深められたひとときでした。

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上海では、現地ガイドの劉さんの案内のもと、高さ492mの上海ワールドフィナンシェルセンターに行きました。この高層ビルは日本の森ビルグループが手がけたものだそうで、日本との関わりがあることを知りました。地上474mの100階の部分は展望台になっており、上海の町並みを一望することができました。

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次に豫園(ユィーユエン)に行きました。豫園は江南式庭園で建物と自然が調和し、中国の古典的な雰囲気を味わいました。食べ物やお土産のお店もあり、買い物をしてみたり、写真を撮ったりして楽しむことができました。

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その他に、上海の窓口とも言われる外灘(ワイタン)で、各国の金融機関や商社の建物と記念撮影をしたり、新天地という場所にも行ったりしました。新天地は再開発が続いているエリアらしく、若者で賑わっており活気がありました。

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上海の食事は、その前に滞在していた重慶と打って変わって甘みのあるものが多く、食べやすかったです。上海料理が一番日本の味付けに近い印象を受けました。

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研修では、日本と中国の同じところや違うところをいろいろ発見することができ、知見を広げることができました。

中国の土地や建物のスケールの大きさに圧倒されつつも、現地の人々の細やかな気遣いや親切なところにとても心が温かくなりました。価値観や文化や習慣の違いがあることに肌で触れて、これらは医療の現場でも壁となってしまうこともあるかもしれないが、お互いに違いを受け入れて尊重しあっていけるようになりたいと思いました。今回の研修で知り得たことをこれからの大学生活や将来に生かしていけたらと感じました。

また、今回共に研修に参加した学生は、学年や学部を飛び越えて親睦を深めることができ、とても良かったと思いました。日本にいるだけでは体験できないことが沢山あった中国での研修に是非多くの学生に参加してほしいと思いました。

看護学部3年 柘植万里奈

2018年度海外研修(中国)参加学生の声②

~施設・病院見学について~

研修中は、大学附属病院や地域健康センター、高齢者介護センターの見学をしました。

西南病院(第一病院)は、外科中心に高いライセンス取得者数を誇り、重症・火傷・消毒などの分野で中心的役割を果たしています。特に火傷への技術がとても高く、兵として最高の名誉と言われる賞を賞をとっています。

看護師であり戦士でもあることを掲げ、どんな場所でも綺麗に美しく咲くようにと蓮の花をあしらったユニフォームを着用し、総合的・多方面に優秀に在ることを目指しています。

また、火傷センターでは、火傷治療の講義をきき、ボランティア活動や福祉についての話を伺いました。心身共にケアを行っており、リハビリや音楽療法、退院支援など多岐に渡った支援をしています。

新橋病院(第二病院)は、歴史の長さや学科の豊富さ、治療技術や軍事的な側面が強いことが特徴で、呼吸器内科や心臓血管外科などの分野で国内で初の実績もあり、重慶市の看護マニュアルも制作しています。

患者さんからの手書きのメッセージを掲示しており、患者さんと医療者とのコミュニケーションを重要視しています。湖があり緑が多く、自然の中という患者さんが良い環境で生活できるようになっています。

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大坪病院(第三病院)は、病院内のみで難しい病気や重症に対応できる設備を備え、働くスタッフメンバーの団結力を高めるための活動も行っています。特権階級の人が利用するVIP病室もあります。

また、運動のできるセンターや、屋上庭園、教育センターといった施設も備えています。教育センターでは、学生が利用できる図書館から本格的な訓練施設まであり、年齢性別様々な幅広い対象を想定したトレーニングができます。

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↑屋上庭園からの景色

病院見学では、国からの賞についての話がどこでもあり、表彰された実績が掲示もされていました。スタッフもそれを誇りに思っていて、意欲や向上心が育ちやすい環境ができているように思いました。

また、専門的な認定看護師のような存在が充実していました。知識や経験、技術を磨くことで資格を取得できて、実施できることが増えていく仕組みです。各病棟の団結力も強く、看護師の行えること・専門性がとても広く高いように感じ、キャリアアップを促進する制度がとても充実していて驚きました。

中国では、患者の世話は家族が行っていることがあります。そのため、家族の誰かが病気になると、家族全員への影響がとても大きいと話している人が多くいました。実際に家族にかかる負担が、心身ともにとても大きいように感じました。

患者さんに対して傍にいて優しく愛情をもって接することを大切にするなど、看護においての姿勢は日本でも中国でも共通していることを学びました。他にも災害派遣やボランティアなど、人と人の繋がりの重要性を改めて感じられました。

今回の研修では、社会福祉関係の話も聞くことができ、中国のボランティア活動や支援制度について学ぶことができました。交流を広げ見識を深めるため各国との交流を積極的に行っていて、機会があれば私も海外交流活動に参加できるといいなと思いました。

また、地域保健も担う地域病院である、重庆市沙坪坝区童家桥社区卫生服务中心(Community Health Center od Tongjiaqiao in Shapingba)の見学もしました。

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このセンターのように、無料で実施されている公衆衛生分野のサービスについて、行う治療と公衆衛生の役割のセンターが各地に存在しています。センターでは、年齢・性別・慢性病など様々なデータをファイリングして対応しています。各地にあるセンターで、国で決められている6歳までの子どもの健康管理、妊産婦や慢性病・精神病などの患者さんへの対応を行っています。

中国には保健師という職種がなく、地域保健の実際が気になっていたのですが、このようなセンターの医療スタッフが行っているとわかりました。ただ、中国は人口も多く対応が大変で、地域に赴くことは特別な場合の治療が中心で、実際に足を運ぶことはほぼないため、あまり周知されていない部分もあるとのことだったので、そういったところは社会の違いなのかと感じました。

重庆医科大学附属第一医院青杠老年护养中心という、高齢者介護センターの見学もしました。

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こちらは主に、治療と養老のための施設です。畑や果実の木もあり、自分達で育てたり採ったりできます。1階にはスーパーがあり、レストランやプレイルームの設備もあります。

自力で生活ができる老年期の方向けのマンションもあります。様々な疾病の利用者さんの治療や、介護、終末期医療なども行っています。大部屋、シングルルームの他に、夫婦で利用するための部屋もあります。転倒防止+ケガをしにくい床になっています。リハビリも行っており、少しずつでも次のステップに上がれるようにサポートしています。

終末期の支援もしているという施設で、最期は本人の希望に沿って、満足して逝くことができるように支援するという形は日本と同じで、看取りの支援は本人の望みに合うように本人の意志を尊重することが大切であると改めて感じました。この施設では、最期の日々を生活するための部屋が用意されていて、そういった終末期の支援もあるのだと学びました。

老年期の制度では、日本とは違うところもあり、社会や文化の違いによって多様な在り方が見られました。

なかなか海外の病院や制度について丁寧に説明をきく機会なんてなく、今回の研修では看護と社会福祉の学生に合わせたプログラムを組んでもらえて、大学の授業と会わせてとても勉強になりました。また、軍医大学系統なので、先生たちが軍人であり、日本では滅多に接することのないような方々と交流をすることができて、貴重で新鮮な体験になりました。

看護学部3年 長屋佑季

2018年度海外研修(中国)参加学生の声①

~AMUについて~

研修先の陸軍軍医大学(AMU)に到着後、キャンパスツアーと学生交流会に参加しました。

キャンパスツアーでは、AMUの施設内の様々なところを見せていただきました。その中でも、人体標本の資料館の見学が印象に残っています。現在は日本でも中国でも人体標本の作製はなかなかできないので、本物の標本を見ることができたのは貴重な経験だったと感じました。

その後も、高度なシミュレーション機能の備わった人型の機械があり、実際に脈に触れることができたり、聴診器で心音や呼吸音を聞いたりすることができ、急性期の患者を想定した演習を授業で行っていることを知りました。

また、心理療法の一種である箱庭療法のための教室や、ストレス緩和や感情表出に関する器具のある部屋などがあり、様々な勉強を現地の学生が行っていることを知りました。

キャンパスツアーの後に、AMUの先生方と会食がありました。先生との食事ということで緊張しましたが、料理の食べ方であったり、どんな味かだったりを教えてくださり、楽しくいただくことができました。

会食が延長してしまい、その後の学生交流会に30分遅刻してしまったのですが、AMUの学生は盛大におもてなしをしてくれました。「銀の竜の背に乗って」という日本の歌を中国語で歌ってくれたり、ダンスを踊ってくれたりといろんな出し物を用意してくれました。

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それから、ジェスチャーゲームなどのレクリエーションも企画してくれて、一緒になって楽しみました。

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私たちは出し物としてけん玉を披露しました。失敗もありましたが、とても盛り上がってもらえてうれしかったです。最後にお礼としてけん玉をプレゼントしました。

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出し物が全部終わったあとは、英語で会話したり、連絡先を交換したりしました。短い時間でしたが、とても有意義な時間で、別れるのを惜しく感じました。

看護学部3年 柘植万里奈

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