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2024年4月

2024/04/12

2023年度アメリカ看護研修 参加学生の声①

みなさんこんにちは。私は2024年3月に約10日間のアメリカ看護研修に参加しました。ここではアメリカ、サミュエルメリット大学(SMU)の学生さんとの交流での思い出や国際交流の魅力を紹介させていただきます。

John_muir★ナースシャドーイングをしたJohn Muir病院の前で

SMUの学生さんはみんな親切で将来の目標に対して非常に熱心に学んでいる姿が印象的でした。社会人を経験してからセカンドキャリアとして入学してきた方も多かったです。そのためか会話をしている中で今の自分に何が必要で、何をすべきかと考えるセルフマネジメント能力に長けているなと感じました。中には元バレエダンサーで現在は子育てをしながら助産師を目指す学生さんもいらっしゃいました。それぞれ異なるキャリアを持つ様々な学生さんとのお話はとても興味深く、キャリアを考える際の視野が広がりました。

Smu★SMUの学生さんによる大学生活紹介

SMUの学生さんとの最も楽しかった思い出は、サンフランシスコ観光です。SMUの学生さんが私たちのために計画してくださり、仲を深めながらサンフランシスコの魅力に気づかせていただきました。特に印象的だったことは、サンフランシスコはLGBTQIA+などの社会的性別の多様性に対する理解が進んでおり、街並みの至る所にレインボーカラーの壁画や商品を見かけます。大きな施設のトイレは「Men」「Women」「All gender」と3つに分かれているところもあります。自己紹介の際には例えば「I’m ○○. Call me She or Her」と呼んでほしい三人称を加えることがあります。SMUの学生さんやアメリカでお会いした先生、医療従事者の方々にもこの方式を取り入れている方がおり、ありのままの自分を表現したり多様性を受け入れたりする柔軟な姿勢が素敵だと感じました。

Photo★書店にも社会的性別の多様性を象徴するレインボーカラーの本がたくさん

Photo_2★シーフードが有名なサンフランシスコでロブスター&クラムチャウダーランチ

とにかく多くの温かいおもてなしをしていただきました。とある日のランチタイムはイースターパーティー。SMUの学生さんとたくさんお話ししながらイースターエッグやデコレーションクッキーを作りました。シミュレーション演習を支えてくださった原色シャツの技師さんも交え、楽しいひと時を過ごしました。

Photo_3★滞在中に誕生日を迎えた聖隷の学生のためにSMUの学生さんがサプライズ誕生日会を開いてくれました!

Photo_4★個性あふれる手作りイースタークッキー

Photo_5★SMUの先生方が用意してくださったアメリカンスナック

最終日にはPot LuckといってSMUの学生さん方が各自手料理をふるまってくださいました。フィリピン風の春巻きや先生手作りカップケーキ、ローストビーフや炊いたお米など、学生さんや先生方の心のこもったお料理はどれも美味しかったです。

Pot_luck

Pot_luck_2

Pot_luck_3

修了式では修了証書に加え、Tシャツをプレゼントしていただきました。研修のために作っていただいた名札も記念にいただきました。修了式の最後にはSMUの学生さんがサプライズで作成してくれた研修中の思い出をまとめた動画を視聴し、別れを惜しむ気持ちと感動のあまり多くの学生が涙していました。この研修での思い出はすべて大切な宝物です。

Photo_6

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ここまでご覧いただきありがとうございます。最後に私が考える国際交流の魅力を紹介させてください。

みなさんはこれまでに相手のしぐさや個性に疑念や嫌悪を感じてしまったことはありませんか。世の中には本当に様々な人がいるので誰にでも起こり得る現象だと思います。ですが少し自分の視野を広くしたり、思考に柔軟性を持たせたりすることで世の中の見え方が徐々に変わってくるかもしれません。

私は幼少期にアメリカやスウェーデン、中学ではオーストラリアの現地校、高校ではイギリスのインターナショナルスクールに行っていたことがあります。いずれも短期間ではありましたが、自分とは異なる国や環境で育ち、異なるルーツ、文化、価値観を持った人々と出会い、自分の中にある「あたりまえ、常識」の範囲が広がりました。今回の研修ももちろん、このような国際交流では世界中に仲間ができるというメリットもあります。世界規模で相手を思いやって尊重し合ったり、お互いの悩みを様々な考え方で解決してみたりすることはとても楽しく、人生や思考を豊かにしてくれていると感じます。

医療職を目指す皆さん、この先、医療職にならなかったら出会わなかったかもしれない考え方を持った患者さんやそのご家族などにお会いする機会があると思います。例えばアメリカには歴史的背景から医療従事者や医療関係を信頼できず、自ら適切な医療にアクセスしようとしない方々がいらっしゃいます。その人はどんな経験をしてきてどんな考え方や価値観を持っているのか、広い視野や思考の柔軟性が対象者の方を理解するうえで活かされるのではないかと考えています。

アメリカ看護研修への参加を検討している方、国際交流に興味がある方、ぜひ勇気を出して参加してみてください。間違いなく素敵な心のサイズアップ旅となることでしょう。みなさんのご活躍をお祈りしています。

最後までご覧いただきありがとうございました。

Smu_2

★およそ9カ月ぶりに再会したSMUの友人と

(大学のグローバルイベントには片っ端から参加しておくことを強くお勧めします♪)

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