2018年度海外研修(シンガポール)参加学生の声③
~ホームステイ・学生交流について~
私は、以前からホームステイに興味があり、自分の視野を広げるきっかけになればいいなと思いこの研修に参加しました。
初めての海外ということもあり、最初は、忘れ物はしないか、しっかりホームステイできるか、ちゃんと英語でコミュニケーションを取ることができるかなど不安がありましたが、シンガポールってどんな国だろう、名物は何だろう、観光地はどんな所だろう、シンガポールの学校はどうなっているのだろうと、調べていくうちにワクワクする気持ちがどんどん大きくなっていきました。
初日、シンガポールのチャンギ国際空港に着くとホームステイ先の子たちが出迎えてくれていて、合流してすぐホームステイ先の家まで行き、ホストファミリーに会いました。ホストファミリーは、温かい笑顔で出迎えてくれ、英語が苦手な私に対して丁寧にゆっくりと話してくれました。
夕食は、ホーカーズという日本のフードコートに似た場所で取りました。ここには、様々な国の料理があり、料理の量にもホーカーズを利用している人の多さにも驚きました。
ここで、チキンライスを頼んだ時に買った緑茶が、とても甘く日本の緑茶とは違って本当に驚きました。シンガポールでは甘いものを好む人が多く、そのままの緑茶だと飲むことができないため、大量に砂糖を入れているのだということを知りました。
ほかにも、夜店をまわったり、
シンガポールの図書館にも連れて行ってもらいました。シンガポールの図書館は、地下1階から4階までありショッピングモールのような大きさでした。子どもの本だけが置いてある階や、英語の本だけが置いてある階、中国語の本だけが置いてある階、というように階毎に分けられていて、建物の大きさや書物の多さの日本との違いに驚きました。
2日目はホームステイ先の子の従姉妹や友達も来てくれて、シンガポールの観光地であるマリーナ・ベイ・サンズやガーデンズ・バイ・ザ・ベイに一緒に回って説明してくれました。
従姉妹やその友達は日本語を習っており、少しだけ話すことができました。彼女たちは中華系なため、普段外では英語で話しているが家の中では中国語を話していました。それに加えて趣味で日本語を習っていることを知り、自分ももっと英語を勉強してちゃんと話せるようになりたいと思いました。
ホームステイの期間を通して、ホストファミリー達と時間を共有し、行動を共にしたことでとても良い関係を築くことができ、最後には相手の冗談を理解して会話することができるようになりました。
帰国した今でも時々連絡を取り合っていて、お互いに日本語と英語、中国語を教え合うこともあります。この素敵な関係を続けていくためにも、英語をしっかりと勉強し、また英語だけではなく日本語にも力を入れていきたいと思いました。
NYPでの研修が始まってからは、
私たちは、講義や昼食を通してNYPの学生たちと交流しました。昼食は、NYPの廊下でバイキング形式でシンガポールの料理を食べました。
また、NYPでの最後の日には、Closing Ceremonyとパーティーがあり、それぞれ学校ごとに発表する事を考え、皆で歌ったり、踊ったりして感謝の気持ちを伝え合いました。
私は、この研修を通して、シンガポールの医療や福祉制度だけではなく、食文化や生活のこと、駅やバスなどの交通について、信号機や図書館などの施設についてなど、日本との違いについてたくさん学ぶことができました。
研修に申し込む前は、海外研修に参加するなんて自分にはハードルが高いのではないかと思ったこともありました。語彙力はゼロだし、もし何かトラブルが起こったらどうしようと思ったこともありました。実際に、電車の乗車カードとホテルの鍵が入ったパスケースを紛失してしまうというトラブルがありましたが、ホストファミリーの子は、出会って間もない私に対して自分の乗車カードをくれて、何事もなかったかのようにそのあとも案内をしてくれました。また、ホテルのカギは先生が何とかしてくれました。
私は、言葉の壁を越えて友人の温かさに触れ、自分が多くの人に支えられていることを実感し、自分もこのような行動ができるような人になりたいと思いました。
9日間を通して、観光旅行では味わうことのできない貴重な経験をすることができ、本当にこの研修に参加してよかったと思いました。
看護学部1年 大口明日香