2016年6月16日 (木)

第17回日本言語聴覚学会 ③

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前回に引き続き、第17回日本言語聴覚学会の様子をお届けします。

 

 

伊藤朱里さん

「学会でのポスター発表は、一年前から少しずつ準備を進めていたのでじっくり研究テーマについて調べたり考えたりすることができました。ですが、初めてのことだらけだったのでゼミの先生方にサポートして頂いたり、他のゼミメンバーと支え合ったりしながら学会本番を迎えることができました。当日、会場にはたくさんのSTの先生方がおりその雰囲気に圧倒されましたが、普段聞くことのできない講演や、ポスター発表という貴重な体験ができとても勉強になりました。また、なによりゼミメンバー一丸となって取り組めたので最後は達成感で溢れました。」

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辻村舞雪さん

「学会発表は3年生でゼミが決定した時からの目標でした。研究をすること自体がはじめてであり、最初は不安も多く"本当に学会発表なんてできるのか…?"と思ってしまうこともありました。発表までの準備もとても大変でした。論文を10本以上読み、苦手な英論文を読むこともありました。学校に夜遅くまで残りゼミのメンバーと準備をすることもありました。しかし、準備期間には大変なことばかりではなく、合間にゼミのメンバーと食事に行ったりボーリングに行ったり、先生方とお話をしたりなど、楽しいことも多くありました。
発表当日は会場の雰囲気に圧倒され緊張をしました。しかし、会場で出会った方々に内容や発表の様子について誉めていただいたり、自分のポスター前に人が集まりメモをする様子をみたりして、達成感とともに、私が行った研究が今後の研究に繋がっていくのであると強く感じました。大変なことも多くありましたが、この学会発表を通して、自分自身の成長やゼミのメンバーとの絆を深められたことなど、得られたものが多くありました。この経験を今後に活かしていきたいと思います。」

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実習前の忙しい中、本当に頑張りましたね!統計が終わらない、文章がまとまらないなど、悩んでいた時期も、発表前の不安な気持ちも4人で励まし合い、支え合って乗り越えられたと思います。同じ経験を共有した仲間と得た達成感、充実感は、今後の実習や国家試験で辛くなった時の心の支えとなるでしょう。また、実習Ⅱ期でお世話になったSTの先生方も会場に応援に来て下さいました。学生も勇気付けられたと思います。本当にありがとうございました。

 

今回のオフショット:発表が無事終わり、ホッとした表情の皆さん。試行錯誤して作成したポスターと一緒に。

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2016年6月13日 (月)

第17回日本言語聴覚学会 ②

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先週末、京都で行なわれた第17回日本言語聴覚学会の様子をお届けします。

 

今回、聖隷クリストファー大学言語聴覚学科で初めて学会発表を行なった皆さんです。

(左から川村美津貴さん、坂本百合菜さん、伊藤朱里さん、辻村舞雪さん)

笑顔ですが、会場に着くと緊張はピーク!

 

各学生に学会で発表した感想を聞きました。

 

川村美津貴さん
「私たちの研究は、テーマに関する論文を読み、摂食嚥下について知識を深めるところから始まりました。その後、昨年の10月にデータを計測させて頂きました。波形の処理も、統計学的検討も初めての経験であり、難しくて逃げたくなることも多くありました。

発表当日はとても緊張していましたが、聞き手に伝わるように話そう、とだけ心に決めていました。「どんな質問がくるかな?」など不安なことも多かったですが、先生が近くにいてくれたので安心して話すことが出来ました。

大変なことも多かったですが、終わってみると寂しさを感じており、不思議な気持ちです。思い返すと、約1年かけての集大成であり、自分でも感動しています。

先生方のお力を借り、同じゼミ生の助けがあり、実験協力や励ましの言葉をくれる学科の仲間がいてこその今だと感じ、心から感謝の気持ちでいっぱいです。これからは最後の実習、国試に向けて、努力していきたいです。」

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坂本百合菜さん

「 1年前に柴本先生に学会発表の提案をしていただいてから、先生方のご指導の下、ゼミ生と準備を進めてきました。発表当日はとても緊張しましたが、座長の先生をはじめ、たくさんの先生方が温かい目で見守ってくださり、無事に発表を終えることができました。臨床実習の準備と学会発表の準備に追われ、両立することは大変でしたが、とてもいい経験をさせていただいたと思います。ありがとうございました。」

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今回のオフショット:本番前の作戦会議!

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次回は、伊藤さん、辻村さんです。

2016年6月 9日 (木)

第17回日本言語聴覚学会 ①

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6月10日・11日に、京都で第17回日本言語聴覚士学会が開催されます。

聖隷クリストファー大学では、教員6名が座長や口頭発表、ポスター発表を行ないます。

 

・柴本 勇教授

座長「摂食嚥下障害 症例」、「地域における摂食嚥下障害への対応」

講演(一部)「国際学会での発表のしかた JICA協力隊員報告」

 

・大原重洋准教授(口頭発表)

「豊田市における軽中等度難聴児の補聴器購入助成と装用支援に関する検討」

 

・谷 哲夫准教授(ポスター発表)

「右半球を中心とした多発性梗塞により吃音症状が増悪した1症例」

 

・中村哲也 助教(ポスター発表)

「/t//k//s/の母音環境における調音結合の影響 ―エレクトロパラトグラ フィ(EPG)を用いて―」

 

・佐藤豊展 助教(ポスター発表)

「一回嚥下量の変化による舌骨上筋群の筋活動量の変化」

 

・木原ひとみ 助教(ポスター発表)

「児童養護施設における児童発達特性に関する理解を促す

職員研修プログラムの効果と課題」

 

年に1度、全国から言語聴覚士が集い、普段の研究成果を発表したり、セミナーに参加して新しい知識を得たり、他の言語聴覚士の先生達と情報交換したりする場にもなっています。

 

そして、今年度はなんと4年生、4名がポスター発表します! 

 

学生(ポスター発表)

・伊藤朱里さん「水分量の違いと嚥下音の音響特性に関する検討」

・辻村舞雪さん「嚥下の随意的コントロールによる嚥下音の変化について」

・坂本百合菜さん「嚥下の随意的コントロールによる水嚥下時の舌骨上筋群筋活動の変化」

・川村美津貴さん「粘性の異なる液状食品摂取時の舌骨上筋群の表面筋電位計測」

 

この日の為に、教員と一緒に準備してきました。実験やデータ分析など始めてのことばかりでしたが、お互い励まし合いながら頑張っていました。

 

学会発表の様子は次回お伝えします。

2016年6月 7日 (火)

4年生が実習から戻ってきました

4年生が臨床実習Ⅱから戻ってきました。

実習前の挨拶はこちらをクリックしてください。

4月11日からの6週間(人によっては7週間)頑張ってきました。

実習前に比べると、皆表情が生き生きとしていました。

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臨床実習Ⅱは、これまでに学んだ専門分野の知識・理論や技能を実際の患者さんを通して再確認、再統合をする実習です。

ホームルームでは、一人ずつ臨床実習Ⅱの反省点と臨床実習Ⅲへの目標を発表しました。

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6月13日から臨床実習Ⅲが始まります。

臨床実習Ⅱで学んだことを臨床実習Ⅲに活かして欲しいと思います。

4年生の皆さん、頑張ってください。          

2016年6月 2日 (木)

第40回日本口蓋裂学会総会・学術集会

2016年5月26,27日に大阪ナレッジキャピタルコングレコンベンションセンターで開催された第40回日本口蓋裂学会総会・学術集会に参加しました。シンポジウムⅢ「口蓋裂言語評価」では「口蓋裂言語に関する情報の共有がもたらすもの」というテーマで、口蓋裂治療の質の向上を図るには多施設間・多言語間で情報を共有するために標準的言語評価法を持つ必要があることを訴えました。

また特別講演で「学際的治療の発展における内視鏡検査の意義」について話されたアイオワ大学のSpeech-Language-Pathologist (言語聴覚士)Dr. Karnellには、早朝にST meetingの時間をとっていただきました(写真)。アメリカでSLPが内視鏡を用いてスピーチや嚥下の評価をしている背景について、興味深いお話をうかがいました。

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2016年6月 1日 (水)

グループ発表会②

今回も言語聴覚障害学概論のグループ発表会について紹介します。

 

こちらのグループは記憶とその障害について発表していました。

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電話番号がなぜ7桁なのか説明してくれました。

記憶には短期記憶と長期記憶があり、短期記憶で覚えられる桁数が7桁±2桁程度だからだそうです。

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こちらのグループは、嚥下障害について発表していました。

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普段何気なく食べていますが、実際にどのように食べているのかを説明していました。食物には難易度があり、障害の程度、病態によって食べるものを決めているようです。意外と水は難しい食べ物だそうです。

 

 

こちらのグループは認知症について発表していました。

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興味深かったのは、物忘れと認知症の違いについてです。

皆真剣に聞いていました。

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質問に対しても皆で答えていました。

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真剣さもありながら

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ときに笑顔もみられていました。

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グループ学習、発表の準備、発表など主体的に行っていました。

2年生、3年生になるとグループワークが多くなってきます。

今回のように主体的に取り組む姿を楽しみにしています。




2016年5月25日 (水)

グループ発表会①

5月19日(木)、20日(金)に1年生の言語聴覚障害学概論のグループ発表がありました。その場面を紹介します。

各グループでの勉強の様子、発表の準備の様子は↓↓↓をご覧下さい。

https://blg.seirei.ac.jp/st/2016/05/1-79c6.html (1年生の講義風景①)

https://blg.seirei.ac.jp/st/2016/05/1-c68d.html (1年生の講義風景②)

 

1グループ目の発表は「注意障害を知ろう」です。

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注意には4つの機能、注意の持続、選択性注意、同時処理、注意の転換があり、階層性になっているとのことです。一番のベースは「注意の持続」とのことです。

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例を絵で示していたのでとても分かりやすかったです。

他にもリハビリテーション、障害とメカニズムについても発表していました。

そしてプレゼンテーションの能力も素晴らしい。

稲垣君の相手に伝わるように話す姿に

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皆、聞き入っていました。

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実際に注意機能の課題も体験していました。

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樋口君の質問に対しても

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グループのメンバーである池田君が丁寧に答えていました。

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さてさて、他のグループの発表も楽しみですね。

次回、他のグループを紹介します。

2016年5月24日 (火)

新入生セミナー体験記③(2年:村松さん)

3回目は、2年生の村松さんです。

少し時間が空きましたので、前回までの記事はこちらをクリックください。

今回は村松さんに新入生歓迎会のことを紹介していただきます。

 

4月21日の新入生セミナー後、2年生と1年生の交流を深めるために、新入生歓迎会 (新歓) を行いました。

昨年私は迎えられる側でしたが、今年はお迎えする側です。

場所は、大学から1kmくらい離れた「阿里山」という台湾料理のお店です。

このお店は美味しいし、量は多いし、学生に大人気のお店です。

ちなみに私の一番のおススメ料理は、なんといっても『レタスチャーハン』です!

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いやっ、唐揚げも餃子も捨てがたいな…(笑)

 

 

お店の紹介はさておき、新歓では自己紹介をしたり、大学生活について話したりしました。

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話してみると、意外に家が近い人もいましたし、共通の知人もいました。

世間って狭いなと思いました。

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この写真は全員女子ですね。

言語聴覚士は女性が多い職種です。

聖隷クリストファー大学も男女比は2:8くらいだと思います。

男性は若干少ないですが、言語聴覚士を目指している同志ですので、仲間意識は高いと思います。

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新歓後は、1年生との距離も縮まったように思います。

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先輩後輩の絆はとても大切だと思います。

また、2年生と1年生で関われる機会があったらいいなと思います。

 

 

村松さん、ありがとうございました。

2016年5月18日 (水)

母校の高校生の前で大学紹介

5月13日に静岡英和女学院高等学校の学生さんが見学のために来校されました。

来校された高校生の皆様、有意義な時間を過ごせましたでしょうか。

6月18日にオープンキャンパスがございますので、ぜひお越しください。

オープンキャンパスの申し込みはこちらをクリックしてください。

 

さて、本学科には静岡英和女学院高等学校の卒業生がいます。

卒業生の齊藤さん(2年生)が高校生に大学生活の様子を紹介してくれました。

 

はじめに、言語聴覚士になった理由を話していました。

齊藤さんは、幼稚園のころ中耳炎に罹り、聴力検査などで言語聴覚士と関わることがあったようです。難聴によるコミュニケーションで悩んだ時期もあり、自身のような方を助けたいと思い、言語聴覚士を目指したそうです。

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また、聖隷クリストファー大学を目指した理由については、県内唯一の言語聴覚士を養成する大学であること、有名な先生がそろっていること、近隣の施設と連携しており臨床実習施設が近くにあったことだそうです。

 

 

大学生活では、講義と私生活について話していました。

大学の講義は、1コマ80分で高校の倍の時間になること、専門的でとても興味深いこと、高校の授業と繋がっていることなどを話していました。

私生活では、学科のイベント、サークル活動のことについて触れていました。

言語聴覚学科では、学科交流会(ぜひクリックを)、郷土料理研究会(ぜひクリックを)のことを紹介していました。先輩や後輩と親睦を図れるとても良い機会だそうです。齊藤さんはラーメンや焼肉が好きで、よく食べに行くそうです。

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2年生34名の集合写真も紹介していました。

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最後に齊藤さんから後輩へメッセージが送られました。

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齊藤さん、大変お疲れ様でした。

恩師も来られており、成長した姿を見せられましたね。

 

言語聴覚士に興味のある方がいらっしゃいましたら、ぜひオープンキャンパスにお越しください。お会いできることを楽しみにしております。

2016年5月16日 (月)

1年生の講義風景②

今回は、グループワークの発表準備の場面を紹介します。

先輩方の資料を参考に、各グループで発表の内容、模造紙への構成を考えていました。

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「ことばだけではなく、絵で具体的に描いた方が分かりやすいよ」など、内容・構成をグループ内で議論していました。構成は各グループのアイディアが反映されるところですね。

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悩んだときには教員からの意見もいただいて

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模造紙に書いていました

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さてさて、各グループどのようなものが完成したのでしょうか。

楽しみですね。

 

グループ発表会は、5月19日、20日です。発表会の様子は後日お伝えします。