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2015年5月

2015年5月29日 (金)

1年生の個人面談

GW明けから、1年生の個人面談が始まりました。
入学してから2ヶ月。少しずつ大学生活にも慣れ始めたところです。

個人面談は、教員と学生さんの時間を調節しながら、1人約15分~20分程度行っています。
学習面はもちろんのこと、生活面、アルバイトやサークルの事まで、学生生活の状況や困っていること、不安なことはないかなど学生さんと話し合います。

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予習・復習を1時間ずつ行っている学生さんもいれば、30分なんて学生さんも…。
1年生の間にしっかりと学習する習慣を身につけたいですね!

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また、一人暮らしを初めて経験する学生さんも多いので、必要に応じて生活習慣(食事・睡眠)、体調管理にまでアドバイスを行っています。

個人面談を通して、学生が自分に合った勉強方法を模索しているものの、これでいいのかという不安を抱えていることが分かりました。
そこで、近いうちに上級生に勉強方法や時間の使い方を伝授してもらうことにしました。
その様子は、またブログでアップしますね。

4年後の国家試験に向けて、1年生から多くの科目を履修しています。
そのため、一人ひとりの学生さんとゆっくり話す時間がなかなか持てませんでした。
今回の面談は、教員にとっても学生さんを知る良い時間となりました。


 

 

2015年5月28日 (木)

卒業研究Ⅰ

本学にはいくつかの研究室(ゼミ)があります。
基本的な研究手法を学び終わった3年生が、いよいよ各研究室に配属されました。
まずは、研究室を主宰する教員から、活動方針等が示され、また各学生さんから自身の興味関心について教員に発表しました。

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研究室には学部4年生や大学院生も配属されており、それぞれのテーマに向かって研究活動を開始しています。
同じゼミで努力した絆は、学年を超えて太く強固です。
それぞれが、言語聴覚学の発展を夢見つつ活動します。
時には、合宿をしたり、パーティーをしたり、「研究」という2文字を通じて、厳しくも楽しい学生生活を過ごします。


さて、今後どんな研究成果が出るのでしょう…。学会発表や論文を拝見することが楽しみですね…。

2015年5月27日 (水)

言語発達障害学Ⅲ


本学の臨床教育は、実際の患者さんにお手伝い頂き対面で行う演習と、患者さんの様子をビデオ撮影させて頂き実施する演習を有機的に混合させて行っています。
失語症演習のような対面の演習では、言語聴覚士としての臨床態度・その場に合わせ臨機応変な臨床思考の形成・知識を駆使した臨床判断力及び行動力の育成に主眼が置かれています。
今回行っている小児のビデオを演習では、分析力の育成を主眼にしています。
何度も繰り返し見て分析し、ディスカッションして自身の分析を高めるため、ビデオ演習が適しています。

ビデオを詳細に観察し、分析中。

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疑問点があれば、教員にすぐに確認できる体制をとっています。

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本日指導している大原准教授は、聴覚障害学、言語発達障害学など小児分野を専門にされています。
筑波大学大学院で学ばれ、小児分野の研究をされています。
「言語聴覚士は日々精進することが大切」と研究、教育にとても熱心な先生です。
今年、国際学会で発表される予定とのことです。
こんな活発な先生ですが、子煩悩な一面もあります。
休日には、必ずお子さんと一緒の時を過ごされています。
水族館、お祭り…月曜日のお話しが毎週楽しみです。
本学の学生さんにもありったけの愛情を注ぎ学生さんに指導をされています…。


2015年5月22日 (金)

台湾の学会で特別招待講演



4月26日(日)に、柴本教授が台湾から招聘され特別招待講演をされました。
台湾障害者口腔医学会の分科会として、高雄医科大学、台湾言語聴覚学会、台湾言語聴覚士協会らが共催し、台湾全土から参加者が集まっていました。
柴本教授の講演は、「How to overcome Dysphagia by Trans-disciplinary model」と題して、4時間30分に及ぶ長いものでした。
それは、台湾ではこの分野を教育できる程臨床経験を積んだ方が少なく、なるべく多くの事を学びたいと黄会長からの要請でした。
他には、台湾言語聴覚学会の張綺芬理事長が「Dysphagia treatment model using VFSS study」、神経内科医の賴秋蓮医師が「Neurological disorders and Dysphagia」のご講演をされました。

講演前日に今回の主催者であられる、黄純徳教授(高雄医科大学)と講演内容を打ち合わせています。

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会場は、台湾総統府の前にある国際会議場でした。台湾の中心部が一望できました。

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会場内。広い会場でした。

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講演は黄純徳会長が逐次通訳してくださいました。

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言語聴覚士と神経内科医の先生方のご講演も大変勉強になりました。

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台湾言語聴覚学会の張理事長と柴本教授

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東京大学にご留学し言語聴覚学を学ばれた蘇医師も駆けつけてくださり、久しぶりの交流ができました。

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お昼ごはん。日本と全く変わりません…。

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今回の主催の皆さまとご一緒に記念撮影。

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懇親会で、黄会長、蘇台湾言語聴覚士協会理事長と柴本教授

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台湾の更なるご発展をお祈りしています。


失語症学Ⅱ

本日は3年生の「失語症学Ⅱ」という講義を紹介します。
この講義では理論と同時に、実際の失語症患者さんにお手伝い頂いて、評価と訓練の総合的な演習も行っています。
本学の特徴は、大学と900床以上の聖隷三方原病院が同じ敷地にあることです。
また、あらゆる保健・福祉施設が徒歩圏内に集積しています。
そんな、立地環境もあって、低学年から病院や施設の全面的なご協力のもと、実際の患者さんにお手伝い頂き臨床教育が実践されています。
もちろん学生さん同士での練習も行いますが、実際の患者さんを想定することには限界があります。
本学の言語聴覚士養成教育は、近隣の医療・保健・福祉施設との協働活動で行っています。

いよいよ来週から失語症患者さんにご協力頂き検査演習をしていきます。
実際の患者さんにお手伝い頂くためには、きちんと準備をしないといけません。

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まずは、ビデオでSLTA (標準失語症検査) の実施方法を確認しています。

この検査は失語症の方に行われる最も一般的な検査です。
言語聴覚士として働き始めたらずっと行っていく検査です。
それを今回、患者さんに初めて行わせて頂きます(その感動は、一生忘れられないでしょう)。
検査は正確に記録しないといけませんから、絶対に見落とさないように、聞き間違いのないようにと講義にも自然に力が入ります。
こういう真剣な講義が、ご協力してくださる患者さんへの感謝の気持ちです。

実際に検査方法を確認した後は‥

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教員を患者さんに見立てたシミュレーションを行います。
患者さんへの対応は検査室に入る前から大切です。
わかりやすい挨拶、わかりやすい説明、どんな援助が必要か… など、学ぶことも多いですね。

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シミュレーション実施後、教員から各自フィードバックを受けました。

最後にシミュレーションで出た各自の課題を皆で検討しています。

同じ課題の人もいます。違うことが課題の人もいます。
みんなで、互いを高めるように真剣に話し合ったり、自主的に練習し合ったりします。
この姿は、教員が見ていても感動的ですね。

実際の患者さんにご協力頂くことで、学生さんみんなが責任感をもってがんばっています。
ご協力頂く患者さん方には心から感謝申し上げます。本当にありがとうございます。
同時に、全面的に本学の臨床教育にご協力頂く聖隷三方原病院の関係各位にも感謝申し上げます。

さて来週は本番です。本番の様子はまた報告します。


2015年5月19日 (火)

臨床実習Ⅱ 終了

4月6日から開始した臨床実習が終了して4年生が大学に戻ってきました。
本年は4月に多くの新任教員が赴任しましたので、あまり教員のことを知らないまま実習に出かけることになった4年生でした。
本学では、3月30日に臨床実習のオリエンテーションを追加し十分な対応をして参りました。
教員も学生さんも互いに不安だったと思います。
しかし、さすが専門職を目指す目的意識が高い学生さん。
新任教員ともすぐに打ち解け、週一回の定期連絡と共に臨床実習中の「報告」、「連絡」、「相談」(通称:ほうれんそう)等、立派にやってくれました。
そして多くの事を学ばせて頂いて帰ってきました。

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臨床実習では色々な経験をします。
本学では、それを振り返り、次の実習や社会人になった時に活かすことが一番大切なことと捉えています。
実習中は各施設の臨床実習指導者が適確な指導をしてくださいます。
大学に戻った後は、教員が責任をもって、臨床実習指導者の助言の意味や今後の目標を共有し指導をします。
こうした臨床実習施設と大学の協働した臨床教育活動が、次世代の言語聴覚士を育てるのに必須であると本学では捉えています。

多くの臨床実習施設の指導者の先生方、ご指導誠にありがとうございました。
先生方のご指導を教員・学生ともに大切にし、更に研鑽に努めて参ります。


2015年5月13日 (水)

【第一回】職場紹介リレー記事



こんにちは。

本日から2015年度の「職場紹介リレー記事」を始めていきたいと思います。
この記事は、当学科の卒業生に現在働いている職場を紹介してもらうものです。

記念すべき2015年度の第1回目は、「1期生の大下佳子さん」です。
昨今、医療機関で働くSTが多い中、大下さんは訪問リハビリで働いています。
全国でも訪問リハビリに従事しているSTは少なく、訪問リハビリの最前線で働いている一人だと思います。
そのため、大下さんが訪問リハビリでどのように働いているのか興味深いところです。
今回は職場のことだけでなく、学生時代のことも語ってくれました。ぜひ読んでください。







私は(有)ふらむはぁとリハビリねっとでSTとして勤務している1期生の大下佳子です。
当社は、福井県小浜市を拠点に訪問看護、訪問リハビリ、通所介護などの介護保険サービスを提供しているほか、オーダーメイドのインソールを作製・販売するメディゲイト、管理栄養士が作る総菜屋、さらに英会話教室も行っています。
私は訪問リハビリに所属し、嶺南西部を中心に京都北部や滋賀県湖西地域まで担当しています。
対象は嚥下障害、失語症、高次脳機能障害、構音障害が多いです。
また、訪問リハビリだけでなく、市内の方を対象に介護予防教室で口腔体操指導をしたり、他施設で失語症の集団訓練も行ったりしています。

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当社のSTは1人なので、共に学んだ友人に連絡を取って情報交換をしたり、一緒に研修会に参加したりしています。
また、言窓会やゼミ合宿など、先生方の貴重なお話を聞いたり、お互いの近況を語り合ったりすることで刺激を受け、また患者様のためにがんばろうとモチベーションがあがる大変有意義な機会があります。

学生時代を振り返ると、実際の場を想定した演習や、直接患者様と接する実践形式の勉強が今も強く印象に残っており、評価やアプローチを考えていく基礎を学ぶことができました。
ゼミでは、研究方法を学べるだけでなく、深く追求することで学べる楽しさや達成感も感じられました。
先生方に丁寧にご指導いただいたことや、就職活動の際に親身に相談に乗ってくださったことを本当に感謝しています。

訪問リハビリでは、患者様に対するアプローチだけでなく、在宅生活を支えるご家族やケアマネ、ヘルパーなど他職種との連携がとても大切です。
「来てくれるのを待っていたよ」「おかげで話しやすくなったよ」など患者様の笑顔を見たときや、他職種の方から頼られるときはとてもやりがいを感じます。
今後も、地域住民から信頼され、期待に応えられるような十分な支援が行えるよう、探究心や向上心を持って自己研鑽に励み、スタッフ間や地域と連携を取りながら質の高いサービス提供に努めていきたいです。

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以上、「大下佳子さん」の記事でした。
次回は、大下さんが紹介してくれる方です。次は、誰のどんな記事か今から楽しみです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

2015年5月11日 (月)

1年生の講義風景


本日は一年生の講義風景を紹介します。

大学生の生活が始まり、一ヶ月が経ちました。大学の講義は1コマが80分です。
高校生のときより長いためこの1ヶ月間は大変だったと思います。

一年生では、人文科学、社会科学、自然科学、外国語などの一般教養科目、言語聴覚士に必要な解剖学、生理学、音声学などの専門基礎科目、言語聴覚障害学概論などの専門科目を勉強します。

今回は基礎演習という講義を受けている写真です。1年生の主アドバイザー(1年生の主担任)である木原先生が担当しています。講義では、レポートを作成するときの情報収集や整理の仕方、記載方法などを学びました。

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大事なところはメモを取ったり、マーカーを引き、あとから見直しができるようにしています。
先生が話していた「情報収集した資料は、署名、著者名、出版社、出版年を記載する」は、これからのレポートの参考になるので、きちんと覚えていきましょう!

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最後まで読んでくださりありがとうございます。