教員レポート Feed

2019年6月26日 (水)

【No.425】教員レポート ~ERA-EDTA2019(欧州腎臓学会/欧州透析移植学会)に参加しました~

こんにちは、教員の矢部です。
6月13日から16日にハンガリーのブダペストで開催された、
ERA-EDTAという学会に参加してきました。

Image1写真:ドナウ川と王宮 
ブタペストはドナウの真珠とも呼ばれるとても美しい街です


ERAはヨーロッパ腎臓学会,EDTAはヨーロッパ透析・移植学会で、毎年ヨーロッパで開催され、腎臓内科医、透析医、移植医が一同に会します。初開催から半世紀以上がたっている伝統ある学会です。
私は昨年に引き続き2回目の参加です。

Image2写真:学会エントランス 
会場も大きく、世界各国からたくさんの人が参加しています


学会にはリハビリテーションに関連するセッションもあり、世界中から腎不全患者に対するリハビリテーションについて、講演やポスター発表が行われています。

Image3写真:メイン会場 
腎不全に関わる様々な事が勉強できます


私は今回、「Relationship between blood pressure instability during hemodialysis and exercise tolerance or heart rate recovery measured using cardio-pulmonary exercise testing in maintenance hemodialysis patients」というポスター発表をしてきました。

Image4_2写真:ポスター発表前の様子 
拙い英語ながら、様々な国の人と研究に関してコミュニケーションを取るのは、とてもよい経験になると思います


腎不全患者さんに対するリハビリテーションは、まだ一般的ではありませんが、世界的には徐々に普及している分野だと思います。

ぜひ皆さんも、一緒に研究成果を世界へ発信していきましょう。


矢部広樹

2019年6月 4日 (火)

【No.420】教員レポート ~学科長よりご挨拶~

高いホスピタリティとリサーチマインドを備え,グローバルに活躍する理学療法士を育成します

こんにちは,4月から理学療法学科長を拝命いたしました有薗信一です.

私は2013年度に聖隷クリストファー大学に着任し,6年と数ヶ月ほど経ちます.専門領域は内部障害系理学療法で,呼吸器循環器のリハビリテーションや集中治療領域の理学療法の研究をしております.

当学科の紹介をします.現代の医学は絶えず進歩し,医療現場では最新医療が提供されるため,理学療法は発展し続ける必要があります.当学科には,最新のリハビリテーション医学を学ぶ環境が有り,急性期から慢性期までの呼吸器や循環器疾患に対する理学療法,疼痛管理に対して脳科学の視点からアプローチする理学療法,スポーツ現場での実践を踏まえた理学療法,データに基づいた転倒予防に対する理学療法などを教授陣による講義や演習で学びます.また,国際理学療法コースでは海外の医療機関での実習を取り入れ,修士課程博士課程の大学院まで連動した教育を提供できるのが当学科の特徴です.「理学療法士」は人工知能(AI)等による代替可能性が低い100種の職業の1つに挙げられています(オックスフォード大学らの研究).これは,状況に応じた多種多様な判断や対応と高いコミュニケーションを必要とされる職業だからです.患者さんの為に何か出来ることは?と探求することが理学療法士として重要な使命です.「生命の尊厳と隣人愛」に基づき,患者さんに厚い信頼を得られる理学療法士を育成します.

理学療法学科の1年生から4年生の191名を,高いホスピタリティとリサーチマインドを備え,グローバルに活躍する理学療法士に育成していきたいと思います.

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2019年4月23日 (火)

【No.417】教員レポート ~新任のご挨拶~

こんにちは!

 

4月よりリハビリテーション学部、理学療法学科へ着任しました高橋大生(だいき)です。

 

この度は、新任のご挨拶ということで学科ブログに登場させて頂くこととなりました。

よろしくお願いします!

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私についてお話します。

 

私は本学の理学療法学5生です。

学生時代は漠然とした不安を抱えながら、大学生活を送っていたのを覚えております。

 

そんな最中、口頭試問という「不合格になったら本当にまずい試験」と歴代の先輩方から聞かされていた試験の試験勉強期間に突入したのです。

ここが人生の転機でした。

 

各々が勉強した内容を定期的にグループで情報共有するというスタイルで勉強をしていたのですが、私はそこで初めて周りとの差を痛感したのです。

グループワークでは何も話せず、知識が無いだけでここまで苦しいとは思いもよらないことでした。

あの絶望感は今でも鮮明に覚えています。

以降、私はサークル活動とアルバイトを減らし、勉強時間を確保することを実践したのです。

 

そして、勉強に熱を入れ始めてからしばらく経過し、私は新たな扉を開いたのです。

 

「分かると楽しい」

 

それまで私には「勉強は暗記が中心で苦しいもの」という固定観念があり勉強に対して恐怖心がありました。

しかし、理学療法の勉強はaの知識がbに繋がり、bの知識がcとdに繋がるというように知識が派生し循環していることに気づきました。

さらに、勉強が出来てくると不思議なことに人間関係や生活が充実してくるのです。

 

そこからは、周りに追いつくのにそう長くはかかりませんでした。

 

 

Knowledge is power.」 イギリスの哲学者 フランシス・ベーコンの言葉です。

知識は力です。特に学生の皆様が進もうとしている世界において、これほどまでに大きな力はありません。

 

新任教員として、学生達と一緒に勉強し、力をつけ、挑戦していきたいと思います。

その先には、必ず楽しい未来が待っている!と信じています。

 

これからどうぞよろしくお願いします!

2019年2月19日 (火)

【No.407】教員レポート ~静岡県理学療法士会 研究開発支援部会講座~

こんにちは、教員の田中です。

 

先日、静岡県理学療法士会の研究開発支援講座を静岡市内の会場で開催しました。

 

本学准教授の金原一宏先生、俵祐一先生が講師となり、「研究脳の作り方」-身近な臨床の「?」はコレで解決!- をテーマに講義を行いました。

 

 

第一部は金原先生の「研究総論」でした。

参加者同士のディスカッションを交えながら、研究の意義、量的研究、文献収集、研究疑問の設定などについて解説し、参加者の方々の臨床疑問を深めて研究疑問へと発展させる手がかりをくださいました。

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第二部は俵先生の「実践総論」でした。

統計解析に必要な指標の尺度、Excelを使用したデータの解析方法など例題を提示して解説し、最後には先生が実際に指導された学会発表の抄録について、書き方の要点や修正ポイントをなどレクチャーしてくださいました。

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臨床現場での実践や研究をされている先生方からの

「臨床を豊かにするために研究がある」

というメッセージが参加者の皆様に伝わったと信じています!

 

興味を持った方は、静岡県理学療法士会HP http://www.shizuoka-pt.com/ をご覧ください!

理学療法士は静岡の皆様、全国の皆さまのご健康をお祈りし、また貢献できるよう研鑽を積んでおります。

2019年2月18日 (月)

【No.406】教員レポート ~長崎大学大学院との合同企画講演会の紹介~

こんにちは、教員の田中です。

 

立春が過ぎ、少しずつ春の訪れを感じますね。

さて、今日は大学院の特別講演について報告します。

 

今年度、本学大学院リハビリテーション科学研究科では、長崎大学大学院との合同企画を開催しています。

 

今回は、長崎大学の平瀬達哉助教を講師にお迎えし、

「理学療法士のための臨床と研究活動-介護予防領域における臨床研究の実際-」

について、研究データを基にご講義いただきました。

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平瀬先生は、「高齢者の転倒予防および高齢者の痛みに対する効果的な介入プログラムの開発に関する研究」を専門とされておりますが、地域(臨床)を豊かにし、「その人らしい生活」の再建に向けた臨床研究を実践することを大切にされています。

ご講演でもその熱意のこもったメッセージを本学の大学院生をはじめ、参加者に向けて余すところなく伝えてくださいました。

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また、大学院生や参加者からの質問にも丁寧に答えてくださいました。

 

 

講演後には、本学教員および大学院生と共同研究の打合せを行いました。

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地域(臨床)の特性を考えた新たな研究の方向性が見えました。

これからの発展が楽しみです!

2019年1月11日 (金)

【No.403】教員レポート ~「地域理学療法学の実践」の紹介~

 

こんにちは、教員の田中です。

2019年がスタートしました!

 

今日は理学療法学科の実践型授業についてご紹介します。

 

理学療法学科の「地域理学療法学の実践」という科目では、学生が実際に地域の施設の職員と連携し、施設の介護予防・生活支援サービス事業を利用される方の健康増進に取り組むアクティブラーニングを行っています。

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初回はアンケート調査を行い,活動内容に反映されるための情報収集を行いました。

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2回目以降は、転倒予防に役立つ運動を行ったり、

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骨粗鬆症を予防するための講話を行ったり、

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認知機能を鍛えるレクリエーションを行ったり、

と、利用者さんや職員の方からの要望や課題に応える形で一人ひとりが自ら考えて、また学生間で協力し合って、活動を進めました。

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最終回には再度、アンケート調査を行い、自分たちの活動に関する満足度や振り返りを行いました。

 

このように理学療法学科では、実践的な活動を授業に取り入れて、学生の主体的な学びを促し、建学の精神である「生命の尊厳と隣人愛」に基づき、地域社会に貢献する理学療法士を育成する教育を行っています。

 

ぜひ、一緒に学びましょう!

2018年12月10日 (月)

【No.399】教員レポート ~浜松市と大学との連携事業:学生による地域高齢者対象の講座を開催します 第3回~

 

こんにちは、教員の田中です。

 

10月26日(金)蒲協働センターの講座に続き,

11月30日(金)県居協働センターの講座も盛況に終えることができました!

 

さて、いよいよ最後の第3回目の講座を

12月10日(月)北部協働センターにて開催します!

 

第3回目講座を担当する1年生講師たちは共通科目の講義があるため、当日の講師は3年生の有志の先輩方にお願いしました。

 

転倒予防のための基礎知識や認知症に関する基礎知識などをまとめ,

脳トレや体操など講座で実施してほしい内容を3年生に向けてプレ講座を行いました。

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今回の北部協働センターも、嬉しいことに定員数の参加申し込みがありました!

3年生と講座の内容や進行について意見交換を行い、またアドバイスをたくさんいただき、

本番に向けて、資料の内容や運動の進め方など改善点の修正ができました!

 

講座の様子は、開催後に報告させていただきますので、楽しみにしていてください!!

 

 

大学ではクリスマスツリーが飾り付けられました!!

https://www.seirei.ac.jp/news/detail.php?CN=257320

 

 

12月12日(水)16:30~ 遠州栄光教会三方原礼拝堂および正門前でクリスマスツリーの点火祭も行います。

https://www.seirei.ac.jp/event/detail.php?CN=255843

 

みなさま、温かい服装でご参加ください。

2018年11月29日 (木)

【No.396】教員レポート ~浜松市と大学との連携事業:学生による地域高齢者対象の講座を開催します 第2回~

こんにちは、教員の田中です。

 

10月26日(金)蒲協働センターの講座は盛況に終えることができました!

その様子はこちらから↓

https://blg.seirei.ac.jp/pt/2018/11/no388181-e0fd.html

 

 

さて、今週が第2回目の講座を

11月30日(金)県居協働センターにて開催します!

 

第2回目講座を担当する1年生講師たちも、事前の準備に余念がありません。

転倒予防のための基礎知識や認知症に関する基礎知識など,

また脳トレや体操を参加者と学生とが一緒に体験する講座を企画しています!

 

第2回目も4年生に参加者役になってもらい、プレ講座を行いました。

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今回の県居協働センターでは、嬉しいことに定員30名を超える参加申し込みがありました!

そのため、1年生は互いに協力し合って、参加者を想定した準備をしています。

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4年生からの的確なアドバイスをたくさんいただき、

本番に向けて、資料の内容や運動の進め方など改善点の修正も十分にできました!

 

 

講座の様子は、開催後に報告させていただきますので、楽しみにしていてください!!

 

 

最後にお知らせです。

最終回の第3回は12月10日(月)北部協働センターにて開催します!

まだ、お席に余裕があるようなので、ご興味が沸いた方はぜひ、ご参加ください。

https://www.seirei.ac.jp/event/detail.php?CN=250381

 

 

週末からは師走になりますね~

大学ではクリスマスツリーが飾り付けられました!!

ドイツ式のクリスマスツリーはなかなか見られないと思いますので、この機会にぜひ大学1号館・5号館へ見に来てください!

12月12日(水)には正門前でクリスマスツリーの点火祭も行います。

https://www.seirei.ac.jp/event/detail.php?CN=255843

 

朝晩の冷え込みが増していますので、みなさま体調管理にはお気をつけください。

2018年11月 9日 (金)

【No.391】教員レポート4 ~中山大学の先生方と交流セミナーを開催しました~

 

こんにちは

理学療法学科の矢倉千昭です。

 

2018年10月29~30日に中国の中山大学附属第一病院の先生方(吴军教授、朱家源教授、王楚怀主任、成守珍主任、杨素清处长)が本学を訪問され、交流の機会を持ちました。

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中山大学は中国の広東省にある大学で、3都市に5キャンパスと10施設の附属病院を有する総合大学です。

 

10月30日の午後に教員交流セミナーを開催し、中山大学附属第一病院の成守珍看護部長(中国看護協会副理事長)に「中山大学附属第一病院の紹介と看護学研究」について講演していただきました。

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中山大学附属第一病院はスタッフ6009名が在籍し、病床3523床、診療科72科目あり、中国の重要な専門分野、臨床専門も担い、外来患者は年間490万人、手術患者は年間10万人にもなるとのことでした。

広東省の面積は日本の約半分ですが、人口は1億1000万人と日本とほぼ同じで、中山大学附属第一病院のある広州市は1450万人と東京都の1.5倍です。これらの人々を対象に日々臨床していると考えると、かなりの驚きです。

また、中山大学附属第一病院は中国の病院ランキング第7位、競争力ランキング第6位で、20ヵ国以上の国/行政区の大学などと交流協定を締結し、世界に通用する国際的な医療センターであることをビジョンに展開しているとのことでした。

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本学の国際理学療法実習は、中山大学附属第一病院にて実施さていただいております。

実習に参加する学生をはじめ、学科の学生が中国における医療学発展のエネルギーに刺激され、将来、グローバルに活躍できる人材が生まれると期待しています。

 

成守珍看護部長のご講演に続き、交流を深めていくきっかけとして、聖隷クリストファー大学からは、私が地域包括ケアシステムの概要について講演しました。

日本より急速に少子高齢化していく中国の地域医療・介護の発展に寄与できるとよいと思っています。

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今回、中山大学附属第一病院の先生方にお越しいただき、大変有意義な交流の機会となりました。

今後の聖隷クリストファー大学のグローバル推進につながり、国際交流がさらに発展することを願っています。

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2018年10月26日 (金)

【No.386】教員レポート ~パリで開催されたヨーロッパ呼吸器学会に参加してきました~

こんにちは、教員の有薗です。

 

9月15日~19日まで、フランス パリで開催されたEuropean Respiratory Society International Congress – Paris 2018 - に参加してきました。

この世界学会は、欧州呼吸器学会が主催し、呼吸器病学における医師や医療従事者を対象にした学会では世界最大級である。参加者のほとんどが医師です。

当大学から有薗と俵先生、田中真希先生が参加しました。

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長崎大学の神津教授、田中貴子助教、及川先生、畿央大学の田平教授、宮本助教と有薗、俵先生、田中真希先生です。

Image2_9有薗が“ Characteristic of four exercise tests in patients with idiopathic pulmonary fibrosis”を発表しました。

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俵先生は“Effect of expiratory muscle strength training on cough and swallowing in patients with dysphagia following stroke”を発表しました。

 

俵先生のChair manは、有名なProf. R. Gosselinkでした。

Prof. R. Gosselinkは、俵先生の嚥下機能に対する呼気筋トレーニングに大変興味を持たれたようでした。

Image4俵先生はiPadで動画など用いて、熱弁されていました。流石です!

 

また、来年のERSのトピックスは呼吸筋トレーニングがテーマになりました。

俵先生の研究テーマがトピックスです。すごいです!!

来年の発表が楽しみです。