【677】卒業生達による授業〜実践活動の報告〜
こんにちは。教員の藤田です
ワールドカップ、日本代表惜しかったですね
次の試合で決勝トーナメント進出を決めてほしいですね
さて、春セメスターの授業も大半が終わりに近づき、
学生たちもレポート作成や試験勉強に忙しくなってきています。
そんな中、3年生の精神障害作業療法の授業では
いつもの講義とは違い、卒業生による実践活動の講義がありました。
講義に来ていただいたのは、浜松市内で、精神障害や発達障害の方々への地域生活支援を行っている多機能型医療法人社団至空会へ就職した6名の卒業生です
まずはじめに、至空会を利用されている利用者様に、
自身の病気になるまでの経緯、病気になってからの様々な思い、経験、
そしてよきパートナーと巡り合い、心の支えとなり、病気も落ち着いたこと・・・
そして近く入籍されるとのお話をいただきました
結婚してよかったことは?との学生の質問に
「死ねないなあって思ったよ」との言葉が印象的でした
続いて4期生の寺田さん。
普段は1歳半検診での支援や療育、不登校児の支援など発達の気になる小さなお子様の支援を行っているそうです。
また寺田さんは2歳のこどもさんを持つお母さん
子育てしながら働くお母さんの視点からのお話や、
今振り返ってみて、大学生時代にすべきことなど、これから実習に向かう学生さんたちにとって大変有意義なアドバイスを多くお話いただけました。
3番目は、10期生の松浦さん
今年からOT2年目であり、ダダ第2クリニックのデイケアで勤務されています。
昨年も来てくれたので、今回は2回目の講義となりました。
現在は心の病を抱える方々が、日々のささやかな楽しみや、次のステップに進めるような支援のお話をしてくれました
4番目は、2期生の三嶋さん。(写真左側)
三嶋さんも昨年出産されたばかりでまだお子様も1歳。
最近復帰されたばかりで、保育園に預けながら働く頑張るママです
現在、浜松市就労支援センターふらっとで勤務されており、
障害をもちながらも、「働きたい」と願う方にしっかり寄り添い、様々な機関と積極的に連携し、
働きたい夢を実現させていくというお話で、地域支援を行うための重要な要素を学ぶことができました。
5番目は、今年の3月に卒業したばかりの11期生の原木さん(写真右側)
原木さんはさんぽみちで、放課後等デイサービスで勤務され、
発達や情緒等に心配のあるお子様たちに学校終了後の時間の支援をされているそうです。
様々な思いを抱えるお子様たちに寄り添い支援されているとのことで、
まだまだ働き始めただばかりながらしっかりと頑張っている姿に、新人さんながら頼もしさを感じました
6番目は、3期生の長谷川さん。
長谷川さんはワークだんだんで、障害者の方々の就労支援を行っています。
一人一人に合わせたきめ細やかな支援を行っており、
その成果として、高い就職率を維持されているそうです。
最後は、1期生の菅原さん。
ダダ第2クリニックのデイケアで勤務されています。
今年は、菅原さん自身が最近体験したことをエッセイにしてお話してくれました。
エッセイに合わせて、写真や動画も流し、学生も私も思わず、その世界に入り込んでいました
お話は長年のひきこもりで外出経験が殆どなかった方に、自転車の特訓をして、
ついに乗れるようになり、自転車で初めて見る海を見に行ったとのお話でした。
その方の人生が豊かに、あたたかく、明るく開けていけるように枠組みにとらわれず、その方にとって大切な作業の実現に向けて日々邁進している姿は、学生の心にきっと強く響くものがあったと思います。
講義の休憩時間には、就労支援施設ひだまりの道の方々による
コーヒーや、抹茶オーレやパイなどの販売があり、
いつもの教室にいながら優雅なカフェタイムを楽しめました
お弁当や手作り雑巾の販売もあり、いずれも完売。大盛況でした。
大変興味深いご講義と美味しいものをいただき、
至空会の皆様本当にありがとうございました。
卒業生の皆様の益々のご活躍を祈念しております。
当日は至空会で実習している2人の4年生も来ました
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。