【357】サミュエルメリット大学訪問記④見学編
こんにちは、教員の鈴木です
第4回目のSMU(サミュエルメリット大学)の研修報告です
今回の研修では2つの医療施設を見学させて頂きました
まずはSMUの真横にある
Alta Bates Summit Medical Center
最近建て替えたばかりで内装はもちろん
独特の外装もとてもキレイでした
ここは日本で言う急性期の病院で
脳卒中と骨折などの整形外科疾患が専門です
ADL室にはアメリカの一般的なキッチンが備えらつけられてました
キッチンには日本より大きい冷蔵庫、コンロと食洗機が備え付けられていました
アメリカではガスコンロではなく電気コンロが一般的です
電気コンロと行っても日本のIHとは違っていて
蚊取り線香状の棒が熱くなることで料理ができます
個人的にはちょっと料理がしにくそうだなーと思いましたが
リハ室は治療中だったため写真は撮れなかったのですが
病室を撮らせて頂くことができました
さて、この写真で説明してくれている物はなんだかわかりますか?
これは床天井壮行式リフターと言って
患者さんを持ち上げるために使うクレーンのようなものです
個別のスリングシートを使って体を持ち上げます
この天井壮行式リフターは病室の浴槽やトイレに繋がっています
またリハ室にもいくつも備え付けられていて
立ち上がりの訓練や歩行訓練時に使っているそうです
日本では考えられない設備だったのでなぜ必要か聞いてみたら
200kgを超える患者さんの為だとか、、、
日本では考えられないですね
そして、そんな200kg越えの患者さんのための車椅子も発見
私と根地嶋先生なら一緒に並んで座ることができそうですね
そしてもう1施設見学したのが
Alta Bates Summit Medical CenterのHerrick Campus
こちらは一般病棟や外来、精神科病棟のある地域病院でした
施設内にはADL室や
子供への治療に用いる感覚統合の部屋もありました
こちらではアメリカの精神科医療や地域医療についてお話を伺いました
アメリカでは地域や精神科のサービスは十分ではないらしく
ホームレスとなっている人の多くが精神疾患を持った人だとか、、、
確かにサンフランシスコの街中では日本で比べものにならないくらい
ホームレスの人を見かけたり、声をかけられることがありました
カルフォルニア州は温暖気候なので外で寝てても
命に関わることがないため州や政府があまり力を入れてないんだとか、、、
いや、そういう問題ではないと思うのですがね、、、
また、精神科領域で働いているアメリカのOTは約5%
ちなみに日本では約15%ですのでサービスが足りてないのがわかります
時には重症化した患者さんが病院の前に「捨てられ」て
一方的に預けられることもあるそうです
日本では考えられない事ですね、、、
そのため、OTはもちろん様々なメディカルスタッフやボランティアが
NPOを設立したりやサポートグループを作ったり支援をしているそうです
精神科への保険やサービスがもっと充実するように
研究や臨床報告で結果を出そうと取り組んでいるそうです
専門職種として結果を出すことと、示すことの重要さを改めて感じました
最後まで読んでくださりありがとうございました