授業 Feed

2018年6月 8日 (金)

聴覚障害学

 

言語聴覚学科では、3年生になると、障害のある子どもや患者さんに協力してもらって、実際の臨床に即した演習を行います。

 

小児の聴覚障害演習もその一つです。難聴のある幼稚園児や小学生に来てもらい、聴力検査や言葉の検査を実施させてもらいます。

 

現在、6月後半の演習に備えて、小グループに別れて、検査練習やプログラムの企画などの様々な準備をしています。

 

写真は、オージオメータ(聴力検査をする器械)を設定して、CD音源から音を出すように、取り組んでいるところです。

 

子ども達と楽しく豊かな時間を過ごせるよう、学生達も頑張っています。

 

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2018年6月 4日 (月)

言語発達障害学 治療プログラム立案(3年生)

本日は、『語彙獲得を目的とした治療プログラム立案』でした。

 

人は言語を獲得してコミュニケーションに活用するのですが、その根幹の1つが語彙の獲得です。語彙とは単純に言えば、「単語」です。名詞・形容詞・動詞さまざまなものがありますが、ことばを獲得する基礎が出来上がると急速に語彙を獲得していきます。

 

一説には、語彙を獲得する時期は、1日に6語~10語獲得するといわれています。語彙には、理解語彙(理解できることば)と表出語彙(話すことば)の2つがあり、言語聴覚士はこのバランスも大切にしています。

 

ある研究では、男児の理解語彙は生後12ヶ月で18語、18ヶ月で184語と言われ、表出語彙は12ヶ月で1語、18ヶ月で28語と言われています。人は、まずことばを理解しその後そのことばを話すようになることがわかります。

 

その差はだいたい6ヶ月くらいでしょうか。時々お母さん方から、「うちの子色々わかっているのに全然話さないんです…」とご相談を受けますが、こんな特徴がありますから考慮しながらアドバイスをさせて頂いています。

 

そんな特徴を考慮しつつ、今回は語彙獲得のためのプログラムを立案しました。

 

具体的なプログラム立案はなかなか大変ですが、3年生は目的・方法・ステップ・教示・回数などしっかり考えて立案しました。

 

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日常生活で必要な語彙獲得を目的としたプログラム

 

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カテゴリー化も含めたプログラム

 

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同一カテゴリーでさまざまな語彙獲得を検討

 

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名詞を多く獲得することを目指したプログラム

 

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家族と共同したプログラム(家庭でのプログラム)

 

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語彙の獲得に欠かせない絵本を用いたプログラム

 

個々の事例の問題点を整理し、目標を明確にしたプログラムを立案することも大切ですが、用いる教材の選択や使用方法も大切です。今回はその点も十分に検討しました。

 

今回プログラムに使用した教材一覧です。同じ教材でも目線によっても見え方が違いますね。私たち言語聴覚士は、一緒に練習をするお子さんの立場で一番効率的で効果的な方法も考慮してプログラムとその方法を立案しています。

 

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大人にはこのように見えますが…。

 

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お子さんには恐らくこんな感じで見えているはずですね。教材の置き方や置く位置なども大切なことですね。

 

私たち言語聴覚士は、語彙獲得に問題を抱えるお子さんの言語治療を行うことが少なくありません。3年生は将来のことを見据えて日々しっかり学習しています。

 

次回は、『幼児期前期の言語治療プログラム』です。各グループの事例に合わせてどんなプログラムを考案し発表されるか、楽しみにしています。

2018年6月 1日 (金)

基礎演習(1年)

1年生の基礎演習の授業の紹介をします。

基礎演習とは、大学生活で必要な勉強の仕方などを学ぶ授業になります。今日は図書館の利用方法について行いました。図書館の司書の方から、図書館の利用の仕方やPCでの文献の探し方について教えて頂きました。

言語聴覚学科では、課題や自分の疑問に思ったことを調べるという授業内容も多くあります。そのため、授業や課題で図書館を利用することが多くなります。

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2018年5月28日 (月)

言語聴覚障害学概論(1年)

 

 1年生の専門基礎科目として開講されている「言語聴覚障害学概論」の授業についてご紹介します。

 

この授業では、言語聴覚障害の対象とする障害の概要を学ぶとともに、言語聴覚障害の歴史や現状について学びます。現在、グループごとにテーマが与えられ、それぞれ図書館の資料や教科書などを使って調べてまとめているところです。

 

6月8日に発表会がありますので、発表会に向けて頑張って資料を作成しています。

 

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2018年5月23日 (水)

リハビリテーション職種間連携の基礎 発表会(1年)


5月15日にリハビリテーション学部の三学科合同授業の「リハビリテーション職種間連携の基礎」のグループ発表会が行われました。


1年生にとっては、初めてのアクティブラーニングで、しかも他の学科の学生さん方とディスカッションをしながら、リハビリテーションに関わる専門職の連携の「意義・あり方」について考えました。


発表会では、それぞれが役割分担をし、お互いに協力し、助け合いながら発表する姿が印象的でした。特に、聖隷の建学の精神である「生命の尊厳と隣人愛」について多くのグループで医療職としての心構えに根底にあると既にしっかりと理念が根付いてきていることを感じました。この学修を活かして、自分が理想とする臨床家になるよう今後の成長を期待したいと思います。


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2018年5月18日 (金)

聴覚検査演習(3年生)

本日は、3年生の聴力検査の演習場面を紹介します。3年生になると、1、2年で学んだ科目を応用した、専門的な講義や演習が増えます。


本日実施した、乳幼児の聴力検査では、オージオメーターを操作するだけでなく、聴覚機能や小児発達に関する専門的な知識が必要です。


本日の演習では、学生が検査者と子ども役をそれぞれ分担し、グループごとに検査を行いました。教員を前にすると、緊張してしまいましたが、事前の練習の成果もあって、上手に検査ができました。


実際の難聴のお子さんに協力してもらう聴力評価演習に備えて、研鑽を重ねて行きたいと思います。


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2018年5月16日 (水)

2018年5月15日 聴覚障害学(2年生)

 

聴覚障害学の授業では、基本の聴力検査について学び始めています。

 

今日の授業では、グループで検査の手続きを確認したり、患者さんへの検査の説明をすることを想定して、説明内容を考えたりしました。また実際の検査機器を用いて、ヘッドフォンをつける練習や、検査機器の操作の確認もしました。

 

患者さんに対応する際に、工夫したほうがいいことや、もっとこうすると良いのではないか…など、お互いに良いアドバイスをしあっていましたね。

 

患者さんに検査を実施するためには、正しく測定できることはもとより、検査中は患者さんの状態を確認しつつ、丁寧な声かけや配慮が必要となります。

 

それができるようになるために、まずは手続きどおり正しく測定できることを目標において、少しずつ練習をしていきましょう。

 

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2017年11月27日 (月)

20171122 授業(2年生)

 

2年生の授業風景をお届けします。

 

11月も後半となり、授業内容も、より高度で、より専門的になってきました。「言語発達障害学Ⅱ」では、グループごとに新版K式発達検査の演習を行いました。

 

各グループで検査者と被験者を交代しながら、検査手順の確認を行い、採点方法を学びました。

 

また、教員が実際に子どもに実施する様子をビデオで視聴し、学修した内容を深めました。

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2017年11月10日 (金)

3年生の「総合演習」


教員の谷です。


今3年生は、来年1月からの臨床実習に向けて準備をしています。


「総合演習」の授業では、実習に必要な知識、臨床態度、臨床の考え方を学修しています。


授業6回分に相当する「実技チェック」で患者様との挨拶、会話、失語症検査に関して実習を終えた4年生や教員から指導を受け、自分の弱点を整理し、改善すべく練習してきました。


そして今度は、客観的臨床能力試験(OSCE:Objective Structured Clinical Examination)に臨みます。患者情報を把握し、(教員が扮する)患者様と会い、挨拶や会話をして検査を実施する、という一連の流れを評価します。

既に1回目のOSCEを11月6日に実施しました。2回目は11月13日に実施予定です。3年生にとっては緊張する日々が続きますが、ここを乗り切ってほしいと思っています。


OSCEの実施の様子は次回で紹介します。

構音障害学Ⅱ

2年生は秋セメスターになり、専門的な科目が増えてきました。

構音障害学Ⅱでは、グループでのビデオ演習を取り入れています。

患者さんの発話を聴き、どのような発話特徴があるのかを皆で評価しています。

11月28日から実際の構音障害の方にご協力いただき、演習を行います。

皆さん、頑張って準備をしましょう。

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