【354】サミュエルメリット大学訪問記③授業見学編
こんにちは、教員の鈴木です
前回に引き続きSMU(サミュエルメリット大学)の研修報告です
今回の研修では写真右側の岡島さんが
私たちの英語を助けて下さいました
岡島さんはSMUで初めての日本人卒業生
とっても頼らせて頂きました
そして、左から2番目はFusae先生
小島学長の教え子でSMUと繋がるきっかけになった先生です
こちらのお二人のお力を借りて
今回の研修はスムーズに進んでいきました
昨年、Kate先生と一緒に本学に来た学長のSharon先生や
副学長のScot先生にご挨拶しました
みなさんとても暖かく私たちのことを受け入れて下さいました
滞在中はいくつかの授業の見学をしました
写真の授業では本学OT学科と同じく
PBL方式で事例検討を行っています
どんな事例について話し合っているかというと
翌週Simmulation Labで行われる面接の準備
テレビスタジオのような教室で模擬患者に来てもらい
実践さながらの演習を行います
模擬患者は近隣の演劇団の人で
臨場感たっぷりの迫真の演技は
窓ガラス越しから観察していても
緊迫感がヒリヒリと伝わるほどでした
面接の様子は録画され、またリアルタイムで別室に待機している学生が見ています
そして先生は模擬患者に対して、言葉や仕草など指示を送っています
授業後には振り返りの時間があり
面接の場面で何が起きていたのか
どのようにすべきかなどグループでディスカッションします
録画された実習の様子は学生ならいつでも見ることができるようです
ここでも教員は具体的な答えを言うのではなく
学生からの発言が出たり、考えが深まるようサポートに徹していました
これは運動学の授業でROMの確認をしているところ
見ての通りタトゥーが入っている学生がいますが
アメリカでは当たり前になっているようです
ぱっと見では解らないところに入れている学生が多く
足首、肩の後ろ、耳の後ろなどいろんなところに入れている学生がいました
ピアスも当たり前で5個以上つけてる学生も大勢いました
実習で注意されないのか聞いてみましたが
タトゥーもピアスも当たり前で誰も気にしないんだとか、、、
ピアスはもはや体の一部と捉えられているようです
アメリカの学生から日本人の印象を聞いたところ
日本はスーツにしろ実習着にしろ
みんな同じ格好をしているのが不思議に見えるそうです
こういったことからも日本とアメリカの違いを実感することができました
授業の資料はオンラインで取得できる物が多く
授業中はPCを開いて直接打ち込んでいる学生がほとんどでした
中には全然違う課題に取り組んでる人もいましたが
先生方はいっこうに注意することがありませんでした
別の事をしてても授業の妨害さえしなければ良い
それで結局成績が悪ければ自分の責任になる
繰り返し先生方が学生に言っていた言葉が
「up to you(あなた次第)」
アメリカで作業療法士になるためには
修士課程を卒業しなければならないので
医療だけじゃなく色んな大学を卒業した人が集まってきています
なので、日本のOTS、PTSに比べたら平均年齢はちょっと高め
学費も年間300万近くかかり難関な道のりですが
アメリカでは作業療法士はBest Job Rankingで
毎年10位に入るくらいの人気職
ほとんどの学生が個人で学生ローンを組んでいるそうです
だからこそ、やるかやらないかは
「up to you」(あなた次第)
ノートを取るだけでなく、ボイスレコーダーも使って
授業中の内容を必死で記録してる学生もいました
そんな一生懸命なアメリカの学生と
一生懸命な日本の学生が交流する機会があれば
相乗効果で何か良いことが起きるのではと期待してます
これからそのような事も企画していきたいと思います
報告はもうちょっと続きます
最後まで読んで下さりありがとうございました