【013】卒業生の活躍~作業療法事例検討会~
教員の鈴木です
今日は卒業して作業療法士になってからの活動についてお知らせします
学校を卒業することは作業療法士としての第一歩目です
作業療法士の役割は「人の生活をサポートする」ことなので
勉強会に参加したり事例報告をしたり、学会に参加するなどして
自分にできることを増やし作業療法を必要とする方に
より良い関わりが出来るように努力をしています
先日、静岡県作業療法士会西部地区の事例報告会があり
聖隷クリストファー大学作業療法学科の卒業生が3名発表しました
3期生の発表:「本人らしい生活獲得に向けて-地域連携に重点を置いた事例-」
「自宅に帰ってお風呂に入りたい」と希望される方に対して
入浴動作などの身の回り動作の練習を行ったり
退院後に自宅で関わる地域スタッフと連携する事で
本人の希望が実現できた事例について
本人の望みを実現する事と連携の重要性を報告しました
4期生の発表:「ひ孫の世話をするという役割獲得に向けて介入をした一事例」
入院による生活変化から「なにもしたいことが無い」など悲観的な発言が見られた方に対して
病前に行っていた手芸が再び行えるようになることで
「もっと上手に作れるようになりたい」「ひ孫の世話をしたい」と
前向きな発言や積極的な行動が見られた事例について
ご本人にとって意味のある作業を獲得する事の重要性を報告しました
4期生の発表:「記憶障害に対するアプローチ-生活訓練(障害者自立支援法)の枠組みの中で-」
記憶障害を持ち、以前よりも不安や心配を訴え方に対して
行動観察や詳細な評価結果から
記憶力の回復や、メモを取るなど代償的な方法を組み合わせることで
一日を落ち着いて過ごせることが出来るようになった事例について
本人だけでなく家族と連携する事や
落ち着いて過ごせる環境作りをすることの重要性を報告しました
3名とも対象者とその家族を含めたより良い生活の実現に向けて
対象者の御家族や他職種と連携して素晴らしい関わりをしていました
また、発表内容、質問への応答ともに素晴らしく
卒業してから作業療法士として着実に成長していることを感じました
これからもさらなるご活躍を期待しています