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2018年6月

2018年6月13日 (水)

第13回愛知県言語聴覚士協会総会・学術集会

6月3日(日)第13回愛知県言語聴覚士協会総会・学術集会がウィンク愛知で開催されました。

3年前に愛知県の国立長寿医療研究センターに就職した増田悠斗さんが学会発表されました。初めての学会発表ということで緊張されたとおっしゃっていましたが、質問にもしっかりと応答されていました。

 

増田さんに続いて就職した浅見さんと豊田さんも元気に仕事に取り組んでいる様子を聞くことができました。また、愛知県一宮市の病院に就職した早川さんも参加され、希望していた小児の臨床に配属されたことを報告してくれました。

 

2年前に卒業して豊橋市の耳鼻科クリニックに就職した守下さんは、学会の広報係としてしっかり仕事をされていました。

 

最近は愛知県の東三河地区の学生さんも多く入学されるようになりました。地元で就職される方も多いので、これからも卒業生の愛知県言語聴覚士協会での活躍を期待しております。

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2018年6月12日 (火)

言語聴覚学科 オープンキャンパスのご案内 その2


今週の土曜日(平成30年6月16日)にオープンキャンパスが行われます。


ところで、みなさんは嚥下障害をご存知ですか?


嚥下障害とは食べ物を上手に飲み込めない状態のことをいい、言語聴覚士が関わる障害のひとつです。嚥下障害があると、むせて苦しい思いをするだけではなく、そのまま放っておくと命を脅かす病気になることもあります。そのため、嚥下機能の状態に合わせて、飲み込みやすいように形態やとろみ、食塊のまとまりやすさなどを調整した嚥下食というものが病院の食事で提供されたり、薬局などで市販されています。


今回のオープンキャンパスでは嚥下食の試食を準備しています。本学科の学生とどうして嚥下食は飲み込みやすいのか一緒に考えてみましょう。


☆申込みはこちらから ↓

https://www.bousai.seirei.ac.jp/opencampus/oc/form.php?CN=241166

 

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2018年6月11日 (月)

臨床実習Ⅲが開始しました

6月6日に4年生が実習前の挨拶に来てくれました。
実習Ⅱの事後指導や実習Ⅲの事前指導への御礼、そして意気込みを語ってくれました。


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6月11日から6週間の総合実習が始まります。3年生の1月に2週間の評価実習、4年生の4月に6~7週間の総合実習、そしてこれが学生生活最後の総合実習です。


総合実習では、言語聴覚障害の評価、問題点抽出、訓練プログラムの立案、訓練の実施を行っていきます。


4年生の皆さん、頑張ってきてください。

第1回FD学生スタッフ会議

5月30日のお昼休みに第1回FD学生スタッフ会議が開催されました。全学で76名、言語聴覚学科からは各学年2名の委員が出席しました。学科の代表は2年生の二人に決まりました。1年間どうぞよろしくお願いいたします。

 

昨年から発足した学生FD委員会ですが、今年度もFDサロンやベストティーチャー賞などの行事に主体的に取り組んでいただきたいと思っております。

 

教員と学生と共に大学での学びや生活がより良くなるように考えていきます。

 

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2018年6月 8日 (金)

6月16日(土) オープンキャンパスのご案内


来週の土曜日、平成30年6月16日(土)にオープンキャンパスが行われます。


オープンキャンパスでは、2年前に卒業して、現在病院で働いている卒業生に大学に来て話をしてもらいます。実際に働いてみてどう思った?、聖隷で勉強して良かったことはなに?、国家試験は大変だった?・・・など、いろいろな話をしてもらう予定です。


他にも、嚥下食の試食や知能検査の体験、人工喉頭で話をしてみようなど、言語聴覚士の仕事に関するいろいろな体験が出来ます。本学科の学生がみなさんと一緒にブースを回って説明します。浜松駅から無料バスもありますので、是非来てくださいね。


☆申込みはこちらから ↓
https://www.bousai.seirei.ac.jp/opencampus/oc/form.php?CN=241166


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聴覚障害学

 

言語聴覚学科では、3年生になると、障害のある子どもや患者さんに協力してもらって、実際の臨床に即した演習を行います。

 

小児の聴覚障害演習もその一つです。難聴のある幼稚園児や小学生に来てもらい、聴力検査や言葉の検査を実施させてもらいます。

 

現在、6月後半の演習に備えて、小グループに別れて、検査練習やプログラムの企画などの様々な準備をしています。

 

写真は、オージオメータ(聴力検査をする器械)を設定して、CD音源から音を出すように、取り組んでいるところです。

 

子ども達と楽しく豊かな時間を過ごせるよう、学生達も頑張っています。

 

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2018年6月 7日 (木)

卒業生が大学に訪問してくれました(卒業生)


今年、兵庫県に就職した卒業生が大学に挨拶に来てくれました。浜松で新人研修会があったとのことです。


「大学の授業や実習も大変だったけど、就職してからの方がもっと大変だった」といいながらも、「職場の先輩にも恵まれて、働き始めてからのほうが楽しい」とも言っていました。


今担当している患者さんのことで調べたいことがあるので、大学の図書館に寄って帰るとのことでした。たった2ヶ月しか経っていませんが、大きく成長した姿をみて、教員一同とても嬉しく思いました。


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2018年6月 6日 (水)

アメリカ言語聴覚研修報告会

 

5月30日にアメリカ言語聴覚研修の報告会を行いました。

 

ST学科の8名の学生が2018年3月11日(日)〜3月20日(火)に、ハワイ大学マノア校医学部大学院言語病理学専攻(John A. Burns School of Medicine, JABSOM)で研修を受けてきました。

 

アメリカの言語聴覚士の臨床や教育、ハワイ大学の学生との交流について、それぞれが学んだこと、体験したことを報告しました。

 

報告会後、小グループに別れて、研修の詳細について話し合いの時間を取りました。

 

活発な意見交換がなされました。

 

今年度も多くの学生が参加することを期待しています。

 

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ST学科交流会


5月26日(土)に学科交流会を行いました。
今回は幹事の鈴木さん、曽根さん、大東さんにブログを書いてもらいました。


この交流会は言語聴覚学科の2年生と3年生の役員が企画して新入生を迎える学科行事です。
写真と共に当日の様子をお伝えしたいと思います。


【じゃんけん列車】
じゃんけんをして負けた人が勝った人の後ろに列車になって繋がります。


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【イントロどん!】
2年生考案競技です。
話題の曲から歌謡曲まで様々な曲で盛り上がりました。


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【しっぽ取り】
学年の壁を越え、みんな全力で行っていました。


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【障害物】
グループの団結力が試される最後の競技、ラストスパートに向けて力も入りました。


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この他にも誕生日順に並んだり、人間知恵の輪をしました。


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3年生全員でお揃いのTシャツを作りました。


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最後に皆で写真を撮りました。


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今回の交流会を通して先輩、後輩との関係が深まったのではないでしょうか。


言語聴覚学科3年
鈴木伶実、曽根美由、大東咲希

2018年6月 4日 (月)

言語発達障害学 治療プログラム立案(3年生)

本日は、『語彙獲得を目的とした治療プログラム立案』でした。

 

人は言語を獲得してコミュニケーションに活用するのですが、その根幹の1つが語彙の獲得です。語彙とは単純に言えば、「単語」です。名詞・形容詞・動詞さまざまなものがありますが、ことばを獲得する基礎が出来上がると急速に語彙を獲得していきます。

 

一説には、語彙を獲得する時期は、1日に6語~10語獲得するといわれています。語彙には、理解語彙(理解できることば)と表出語彙(話すことば)の2つがあり、言語聴覚士はこのバランスも大切にしています。

 

ある研究では、男児の理解語彙は生後12ヶ月で18語、18ヶ月で184語と言われ、表出語彙は12ヶ月で1語、18ヶ月で28語と言われています。人は、まずことばを理解しその後そのことばを話すようになることがわかります。

 

その差はだいたい6ヶ月くらいでしょうか。時々お母さん方から、「うちの子色々わかっているのに全然話さないんです…」とご相談を受けますが、こんな特徴がありますから考慮しながらアドバイスをさせて頂いています。

 

そんな特徴を考慮しつつ、今回は語彙獲得のためのプログラムを立案しました。

 

具体的なプログラム立案はなかなか大変ですが、3年生は目的・方法・ステップ・教示・回数などしっかり考えて立案しました。

 

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日常生活で必要な語彙獲得を目的としたプログラム

 

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カテゴリー化も含めたプログラム

 

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同一カテゴリーでさまざまな語彙獲得を検討

 

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名詞を多く獲得することを目指したプログラム

 

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家族と共同したプログラム(家庭でのプログラム)

 

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語彙の獲得に欠かせない絵本を用いたプログラム

 

個々の事例の問題点を整理し、目標を明確にしたプログラムを立案することも大切ですが、用いる教材の選択や使用方法も大切です。今回はその点も十分に検討しました。

 

今回プログラムに使用した教材一覧です。同じ教材でも目線によっても見え方が違いますね。私たち言語聴覚士は、一緒に練習をするお子さんの立場で一番効率的で効果的な方法も考慮してプログラムとその方法を立案しています。

 

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大人にはこのように見えますが…。

 

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お子さんには恐らくこんな感じで見えているはずですね。教材の置き方や置く位置なども大切なことですね。

 

私たち言語聴覚士は、語彙獲得に問題を抱えるお子さんの言語治療を行うことが少なくありません。3年生は将来のことを見据えて日々しっかり学習しています。

 

次回は、『幼児期前期の言語治療プログラム』です。各グループの事例に合わせてどんなプログラムを考案し発表されるか、楽しみにしています。