摂食嚥下障害については3年生が年間を通して学ぶことが本学の特徴の一つです。
いよいよ1月から臨床実習に出ることになっており、集大成として、ロールプレイを行いました。
演じる役は、患者1名、家族1名、言語聴覚士2名、観察者2名で全部で5班のグループ演習です。

「困っていることはどんなことですか?」と質問し、主訴を把握します。
訴えから大まかな障害について推測し、問診していきます。
患者さんは左片麻痺という設定で、役になりきってことばも話しにくそうに演じています。
問診から推測される障害を元に簡単な検査をします。
「鼻測鏡」 というステンレス製のプレートをあてて声が鼻から漏れていないかを評価したり、
水を飲んだ時にむせないかを調べているところです。

食べたり飲んだりするためには舌の働きが重要です。
ガーゼで舌を引っ張ったり、抵抗を加えて力をみたりして舌の機能を評価しています。


ロールプレイ終了後は全体で反省会を開きました。
まず、観察者がチェックポイントに沿って観察したことを報告します。
「検査項目にとらわれて質問攻めになっていた」「記録の時に下を向いて沈黙の時間が多かった」など、
患者さんへの配慮が足りなかったという意見が目立ちました。
患者役と家族役からの意見としては、評価結果の具体的な報告や
今後どのようなことに注意して食事をしていけばいいのかの指導がなく、不安になった
などの意見とともに、患者の気持ちがよくわかったという感想が延べられました。
最後に言語聴覚士役になった学生からは、実際に評価を行って知識不足を感じたこと、
検査項目ばかりに意識が働いて患者さんの気持ちに配慮できなかったことなどの反省が延べられました。
この授業を通じ、臨床での言語聴覚士の業務の重要性や難しさを感じてくれたようです。
この授業をとおして、臨床実習に出る前に行うそれぞれの課題が明らかになったようです。