各大学とも夏休みと言えば、「オープンキャンパス」ですね。
大学は、研究機関でもあり教育機関でもあります。最終的な目標は社会貢献です。
今年も多くの未来の言語聴覚士が聖隷クリストファー大学来てくださいました。
そこでのイベントを紹介しましょう・・・。
まずは、学問の世界から。
この迷路を普通にやったら簡単ですね。
迷路を鏡に映して鏡を見ながらやったら…。
この通りです…。高校生がやったものとは思えませんね。
なぜこうなるのでしょう?
そのメカニズムは、脳の処理機構がより複雑になるので、混乱したり自身の状況把握が難しくなるからです。脳の活動そのものが迷路の赤線に現れています。
言語聴覚学は脳科学と密接な関係です。
脳科学をより深く学びたい方は、下記をご参照ください。
6月14日に静岡県言語聴覚士会研修会が静岡市で開催されました。
今回の研修会では、3月でご退官された小島千枝子先生が「リハビリの歴史を歩んで」と題して、退官記念講演をされました。
小島先生は言語聴覚学科の開設からご尽力された先生であり、当学科の礎を築いた先生です。
また、言語聴覚士が摂食嚥下リハビリテーションに関わることを確立させた偉大な先生です。
講演では、幼少期の体験、新潟から浜松に来られた経緯、臨床家のエピソード、臨床から教育へ進んだエピソードについてお話をされました。
小島先生が聴講者へむけたメッセージです。
臨床家として
・一人ひとりの患者さんを大切に
・一回ごとの臨床に全力をつくす
・持てる知識を総動員して自分の頭で考える
・得られた知見は他の患者さんに導入し、普遍化して証明する
・学会発表、論文発表で普及する
「ひらめき」から科学へ
教育者として学生に求めたもの
・あなたの先にある患者さんをみている
・Aという患者さんについて書いてあるテキストはない
・自分の頭で考えなさい
・質問のしかた「私はこう思うけれど合っていますか」
・あなたは本当に日本人?
小島先生の教え子、つまり当学科の卒業生も多く聴講していました。
静岡県言語聴覚士会会長の北野先生から小島先生にお花を贈呈し、記念撮影をされました。
小島先生、言語聴覚学科の開設からご尽力いただき誠にありがとうございました。
我々教員も教育者として「自分の頭で考えることのできる学生」を育てていきたいと思います。
学会等でお会いした際、教員、学生ともにどうぞよろしくお願いいたします。
6月20日(土)にオープンキャンパスを行いました。
当日は大勢の方々にお越しいただき、誠にありがとうございました。
オープンキャンパスでは、体験講義、個別相談、演習室の見学等で本学の教育等を理解して頂いています。
まずは柴本教授が「人間力を支える“言語聴覚学”」というタイトルで、言語聴覚学の学問、仕事についての紹介を致しました。
体験授業では、チンパンジーや人間の違いから人間の持つ特有の力についてお話をされました。
科学に裏づけされた学問の一端についてのお話は楽しく、あっという間に時が過ぎました。
さて、皆様、この問題の答えは何でしょう?
答えが気になる方は、8月1日(土)のオープンキャンパスにぜひお越しください。
この問題以外にもご用意して、お待ちしております。
体験授業が終わり、3号館4階の演習室と音声室で皆さんをお迎えしました。
いつも失語症患者さんの演習、講義、研究などで使用しているところにポスターを貼りました。
ポスターでは、言語聴覚士の歴史、教育、仕事、国際性について紹介させていただきました。
聖隷クリストファー大学は、少人数教育のメリットを活かして、理論・演習・実習を常に融合させた独自の教育プログラムを展開しています。
理論で学んだ知識を即演習で確認しています。
実習は、1年次から4年次まで切れ目なく系統的な実習プログラムを組んでいます。
三方原地区は、医療施設・福祉施設が集積しています。
『現場の中で言語聴覚士の養成教育を』、これが聖隷のモットーです。
現場で培った経験を教育へ、研究で得られた成果を現場へ。
そんな環境の中で、日々のびのびと育てる。
我々聖隷の歴史であり、聖隷の教育イズムです。
言語聴覚士が行う検査を体験していただいています。
言語聴覚士が使う舌圧測定器、筋電図、聴覚遅延フィードバックという機器を体験していただいています。
皆さんの舌の力はどの程度でしょうか。
病気や高齢になると舌の力が弱くなり、話すことや食べることに影響が出るといわれています。
言語聴覚士は、舌の力を測定して、科学的根拠に基づいてリハビリテーションを行っています。
次回は8月1日(土)です。またお会いできることを楽しみにしています。
6月20日(土)にオープンキャンパスを行いました。
当日は大勢の方々にお越しいただき、誠にありがとうございました。
オープンキャンパスでは、体験講義、個別相談、演習室の見学等で本学の教育等を理解して頂いています。
少しでも言語聴覚士を志し、当科に興味を示していただける高校生が増えることを願っております。
今回は、オープンキャンパスに至るまでの場面を紹介させていただきます。
皆様をどのようにお迎えしたのか、学生が手伝ってくれた様子を紹介していきます。
1週間前から1年生が少しずつ準備を進めてくれました。
作業中の楽しみは、なんといっても『ガールズトーク』。笑い声が絶えません。
口を動かしながらも、作業はきちんとこなしています。
紙を切り、のりを塗り、紙に貼っています。
皆さんで作成したのがこちら‥
そして、これを使った場所は‥
入口です。最初に皆さんをお迎えする場所ですね。
そして看板の上を見てみると‥
お~、華やかですね。風船がたくさん飾られていました。
風船の配色にまで気を配っていました。
細かいところまで気を配れるなんて、さすがSTの卵ですね。
社会人になったときに必要なことですね。
皆さんをおもてなしするために、手書きでなにやら書いています。
完成したのがこちら。
素晴らしい。
どうやら高校生のとき、美術の成績は5段階中5だったそうです。
分かる気がしますね。
学生が成長していく様子を木になぞらえました。
1年生から2年生、3年生、4年生と少しずつ成長していきます。
学校を卒業して一人前になり、同じ言語聴覚士として働ける日まで教員と一緒に頑張っていきましょう。
皆さんをお迎えする最後の準備として、検査道具、機器の確認をしました。
脳の模型を用いて、脳の解剖を確認しています。
脳は非常に興味深いです。ことばを話すところ、計画して実行に移すところ、記憶をするところなど、まるで地図のように役割が分かれています。
そのため障害される場所により現れる症状が異なるといわれています。
ウェクスラー成人知能検査を確認しています。この検査はIQを調べる検査です。
世界の平均は100、日本人の平均は105といわれています。
それでは東大生はいくつでしょう?気になりますね。
東大生は120といわれています。
あのビートタケシさんはもっと高いといわれています。驚きです‥。
機器の使用方法を確認しています。
言語聴覚士が使用する機器はたくさんあります。
機器を用いて検査を行い、データに基づいて訓練を行っていきます。
言語聴覚学とは、科学的根拠に用いた学問です。
最後に教員から学生に激励のことばを送り、高校生を迎えます。
高校生を迎えている様子は次回お伝えします。
2年生の講義風景を紹介します。
演習室を覗いてみると、WISC-Ⅳ (Wechsler Intelligence Scale for Children) という知能検査の講義を行っていました。この検査はIQを調べる検査です。
このWechsler知能検査には、WPPSI知能診断検査、WISC-Ⅳ知能検査、WAIS-Ⅲ成人知能検査があり、対象年齢によりどの検査を行うか変わります。
WISC-Ⅳは5歳~16歳11ヶ月を対象とした検査です。
理論の講義が終わった後、二人一組になり検査の演習を行っています。
検査項目の目的、実施方法を確認しながら行っていました。
分からないところは教員に確認するシステムを取っています。
実際に患者さんを相手にするときは、笑顔を取り入れることが大事ですね。
演習のときからしっかりと取り入れていました。
検査は一度では覚えられません。繰り返し練習、復習することが必要ですね。
頑張りましょう。
5月中旬~下旬に1年生の個人面談を行いました。
1年生から学習面で困っている、不安だという意見が多く聞かれたため、教員の方で上級生に相談できる機会を設けました。
約30名の上級生が参加してくれました。
1年生も事前に聞きたい事を考えてくるなど、熱気に満ちた勉強相談会となりました!
上級生の話を聞き逃すまいと耳を傾けながら、メモしています。
上級生の皆さん!
失語症の演習や発表の準備で忙しい中、下級生のために時間を割いてくれてありがとうございました。
1年生、来年入学する下級生が困っていたら、ぜひみんなで助けてあげましょう。
まさしく「助け合い」ですね!ぜひSTの伝統にしていきましょう。
聖隷の理念である「隣人愛」を実感し、嬉しく感じます。
1年生も短い時間でしたが、実りある時間を過ごせたのではないかと思います。
上級生からのアドバイスを今後の学習につなげられるよう工夫しましょう!
是非、今後も上級生と交流できる機会を増やしていけたらと考えています。
6/1に4年生のホームルームが開かれました。
ホームルームでは、一人ずつ臨床実習Ⅱの反省点と臨床実習Ⅲへの目標を発表しました。
臨床実習Ⅱは、これまでに学んだ専門分野の知識・理論や技能を実際の患者さんを通して再確認、再統合をする実習です。
実習先の指導者からいただいた指導内容を教員と検討し、Ⅲ期に向けて具体的な対策をたてました。
他の人がスーパーバイザーから指導されたことは、自分が指導されたことだと思い、臨床実習Ⅲに活かして欲しいと思います。
そして、4年生のアドバイザーから臨床実習Ⅲにむけての注意点が話されました。
臨床実習Ⅲが終わりましたら、実習報告会を開催する予定です。その様子は後日報告します。