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2013年6月

2013年6月27日 (木)

社会福祉演習Ⅰ②

社会福祉学科独自の2年次の科目として、「社会福祉演習Ⅰ」の取り組みについては
既に当ブログでお伝えしました(6月7日:社会福祉演習Ⅰ①)。

今回は、その続報(発表会の様子)です。


『子ども人権』
虐待やいじめ、若者の自殺等について、事例や統計を通して現状を把握し、
分析することで、共通点として、メンタルヘルスケアが必要であることを理解しました。

また、社会福祉士や精神保健福祉士がSW(ソーシャルワーカー)としてどのように
関わっていく必要性があるのかという点についても検討しました。

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『自殺防止におけるゲートキーパーの役割』
現在、交通事故死の5倍の約3万人(2012年は2万7千人)が、自殺し未遂者は
約30万人いるという実態から、自殺を身近な問題としてとらえようと検討を始めました。

自殺の経路を分析したデータや、ゲートキーパーという役割を理解しました。
ゲートキーパーの役割として、アドバイスよりも共感すること、悩みを抱える人に
安心感を持ってもらうようにしていくことが大切だと学びました。

また、浜松市おける自殺対策として、「いのちをつなぐ手紙」、「こどものストレスマネジメント」、
「わかちあいの会」、「ゲートキーパー宣言登録サロン」などがあることを発表しました。


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『福祉における東海地震時の地域での取り組み』
 阪神・淡路大震災、東日本大震災の比較から、阪神・淡路大震災では、市民、事業者、行政が
普段から交流し、活動に取り組む、「防災福祉コミュニティ」が強調され、東日本大震災では、
自分で考え行動する、「自立」の意識が強調されてきていることを理解しました。

また、静岡県の被害予測と自分たちが生活している自治体の被害予測や対策を調べると共に、
「わたしたちにできること」は何かということについて検討しました。


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*今回のグループでの検討や発表の経験・学びを活かして、現在は個人発表の準備に
取り掛かっています。問題意識を持ち、調べ、発表するということを通して、3年秋から始まる、
総合演習Ⅰ~Ⅲ(卒業研究)に取り組む力がついてきます。

2013年6月26日 (水)

社会福祉入門②

今年度から、新設しました「社会福祉入門」の第二回目の外部講師による講義が行われました。

今回は、浜松市内の児童養護施設で、児童指導員をされていらっしゃる、小泉先生に
お越し頂き、「児童養護施設職員の役割と実際」というタイトルで講義をして頂きました。


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児童養護施設に入所している子ども達の理由が、「親がいないや病気で面倒が見れない」だけでなく、約6割が「虐待からの保護のため」であると伺いました。また、全国585か所の児童養護施設に、約3万人の子ども達が入所しており、事態の深刻さを理解しました。

小泉先生も学生時代福祉を学んだそうで、今後、社会福祉士・精神保健福祉士を目指す学生さんたちにとっては、大きな刺激になったようです。

学科の科目として、心理学や発達障がい関連の科目を履修でき(一部は他学科履修)、子どもの心理についても学ぶことができます。


*「社会福祉入門」は、11月まで続く連続講座です。この講座では、地域で様々な活動をされているゲストスピーカーの方々のお話を伺います。

2013年6月17日 (月)

生活サポート演習Ⅱ

社会福祉施設に就職すると、1年目からすぐに相談援助をするわけではありません。
まずは、利用者の生活支援がしっかりとできる知識や技術を身につけることが大切になります。

そこで、本学の社会福祉学科では、生活支援にかかわる技術の修得を目指した
「生活サポート演習Ⅰ」という授業を開講しています。

障がいがある人とかかわる際の「コミュニケーション」に焦点をあてて、
授業は進められています。

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「食べさせてもらう」という体験は、意外にも恥ずかしいものです。

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2013年6月13日 (木)

キャンパスの周りには?

1年生のフレッシュマンセミナーが開講されました。

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病院、高齢者施設、児童施設など、大学周辺の様々な施設を見て歩きました。

2013年6月11日 (火)

学生ボランティア活動①

先日は、精神保健福祉士の実習でもお世話になり、卒業生もPSWとして活躍しています、
「だんだん」の15周年祭でした。2年生の学生さんたち10名が、ボランティアに参加し、
有意義な学びの時間になりました。

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喫茶の手伝いをしました。

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焼きたてのクッキーを売るお手伝いをしました。

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イベントの盛り上げ役のお手伝いをしました。

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スタッフさんの女装

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「世界にひとつだけの花」を歌いました。

今回の、ボランティアのコーディネートは、今年本学を卒業し「だんだん」に
入職したNさんがしてくれました。日常的に、ボランティア活動や卒業生と関わりがあり、
学生さん達も学ぶことが沢山ある環境です。

2013年6月10日 (月)

家康くんボランティア


全世界からみても日本は高い自殺率です。精神保健福祉士の実習先でもある、
浜松市精神保健福祉センターでは、自殺予防・自殺対策の一環として、
「いのちをつなぐ手紙」の活動を行っています。

「いのちをつなぐ手紙」は、いのちについての気持ちを伝えたり、自死に関することで
悩んでいる人へのメッセージを伝えたりするための手紙です。

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今回、「いのちをつなぐ手紙」の活動に社会福祉学科の学生さんもボランティアとして参加しました。
地域の様々な活動を通して、大学の教科だけではなく、社会全体への関心も広く、深くなっていくようです。

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2013年6月 7日 (金)

社会福祉演習Ⅰ①


社会福祉学科独自の2年次の科目として、「社会福祉演習Ⅰ」があります。
13名前後が3名の教員について学ぶ、少人数教育を特徴としています。

現在、13名が更に3グループに分かれて、自分達の問題意識の元、
様々な社会的問題について調べています。「福祉における震災時の地域での取り組み」、
「自殺防止におけるゲートキーパーの役割」、「いじめや、自殺をめぐる子ども人権」等の
テーマを自分たちで立てて、自分たちで調べています。

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本学に今度新設された、ラーニングコモンズと新図書館のスペースで、
熱のこもった議論をしています。

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発達障害に関する資料や不登校に関する資料も調べています。
これが次週どのような発表になるのか楽しみです。


*これらの科目で積み上げた、問題意識を持つ力・協働する力・
調べる力・発信する力などが、4年次の総合演習(卒業研究)に生きてきます。

2013年6月 6日 (木)

社会福祉入門①

今年度から、新設しました「社会福祉入門」の第一回目の外部講師による講義が行われました。

今回は、20年近く浜松で、野宿者の支援をされています、ふぁみりあの四ツ谷先生にお越し頂き
「野宿者支援活動と行政の現状」というタイトルで講義をして頂きました。

餓死の実態が、浜松でも起きていることや、生活保護制度や各種社会保障の制度が、
どのように使われているかということ等に加え、社会福祉士には大きな期待があること等を
伺い、大変重い内容でしたが、「自分たちに何ができるのか」考えた貴重な機会でした。

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自分たちで用意したおにぎりを、昨日は雨の中配って回ったというお話でした。

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講義を聞いて、回りの学生さんたち同士で意見交換

*「社会福祉入門」は、11月まで続く連続講座です。この講座では、地域で様々な
  活動をされているゲストスピーカーの方々のお話を伺います。

2013年6月 3日 (月)

教員の地域貢献・研究活動④

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2013年5月26日(日)、静岡市のグランシップで行われた
「静岡県精神保健福祉士協会総会及び講演会」に参加してきました。

静岡県内の精神保健福祉士さんが集まって、昨年度の活動の総括と、今年度の
計画が話し合われました。それぞれの方が、それぞれの職場での仕事をしながらの
協会活動の成果で、精神保健福祉士の職域が広がっていると感じました。